ロッキード P-38 ライトニング / Lockheed P-38 Lightning
「双胴の悪魔」と恐れられた傑作双発戦闘機です。
1936年に高高度迎撃戦闘機として開発が開始され、1939年1月に初飛行に成功しました。
双発戦闘機としてはユニークな構造で、コクピットを二つの胴体で挟む方式を採っているのが特徴です。
元々高高度性能の良くないアリソン・エンジンだったため、ターボを装備していても高高度性能は期待されたほど高くはありませんでしたが、双胴を活かした燃料タンクの大きさを活かして長距離侵攻や偵察任務にて活躍し、1930年代に各国で開発された双発戦闘機としては最も成功したものの一つといえます。
P-38は各型あわせて1万機余りが生産され、1949年まで米空軍に在籍していました。
プロペラが互いに逆方向に回転するため、プロペラ・トルクの影響を受けにくく、初心者でも操縦しやすい機体です。武装も機首に集中、同調の必要も無いので、射撃も当てやすい機体です。
機体も頑丈ですが、機体サイズが大きいため被弾しやすいのが欠点です。加えて、初期型の場合、高速時に気流の圧縮によって舵が効かなくなることであります。
日本人にはペロっと食える「ペロ八(ペろ8=P38)」だの「メザシ」だの呼ばれて馬鹿にされていますが、太平洋での米軍エースの多くがこの機体を乗機としていた事実もあります。また、連合艦隊司令官であった山本長官を撃墜した海軍甲事件の犯人もP-38です。
イギリスにも少数が供与されたものの、最新のターボチャージャーを出し惜しみした米国は英国向けのP-38からターボを排除したため、性能が大幅に劣化し英国を失望させました。
ちなみにライトニングと名づけたのは英国であり、当初米国ではアトランタと呼ばれていたそうです。
Aces HighにおけるP-38
AHではG型、J型及びL型が使用可能です。
左右のエンジンが逆回転していてプロペラトルクも少なく、高速、長大な航続力、大火力でしかも機首に武装が集中していることなどから、初心者にお勧めの機体の一つです。
積極的な旋回戦は避け、チャンスを待っての一撃離脱を心がけるとよい。長期戦になっても航続距離が長いため、チャンスはいずれ訪れる。
また、ドイツ軍機などに対しては、十分格闘戦も挑めます(Eに余裕があれば瞬間的には
スピットファイア並の旋回も可能)。
さらに、爆弾とロケット弾の搭載量が大きく、攻撃機としても使えるため、制空任務、対地任務のどちらも使い慣れた同一機種で行えるという利点もあります。
欠点としては、機体が大きく(=被弾面積が大きい)、特に水平尾翼が長いためここが破壊されやすいことです。
共通アイコンは「P38」
アリーナでは熱狂的なP-38ファンが多く、彼らの操るライトニングはまるで魔法のようにそれを飛ばします。
熟練者の乗るP-38と遭遇したときは、ズーム上昇と精密射撃、そして下手な旋回戦を挑まないように注意しましょう。
P-38はファウラーフラップを展開すると、かなり小回りが利くのでP-38との格闘戦時は十分注意しましょう。
履歴
2021年10月27日 Aces High Ver.3.06 3Dモデル更新
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P-38G(+ボタンをクリック) |
P-38G
山本連合艦隊司令長官を撃墜したのがこの型です。
- パワー・プラント
アリソンV-1710-51/55を搭載しています。エンジン冷却に難のあったP-38Gは、出力制限がかけられており、特に高度8,100mでは出力が1,150hpに制限されていた。 これを再現して、AHではWEPが使えなくなっています。
油圧システム、無線機(SCR-274N)、酸素系統(A-9)等を改良されており、42年6月から部隊配備、合計1,082機が生産されました。後期型では、爆弾搭載量が3,200lbとなり、増槽も合計600ガロン搭載可能となったため、航続距離が3,500km以上となりました。
固有アイコンは「P38G」
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P-38J
冷却能力を向上するために、オイルクーラー、インタークーラーをエンジンナセル下面に移動した型である。この外見から、これ以後の型をチン・ライトニング(Chin-Lightning)とも呼ぶ。これによって、エンジン出力制限がなくなり、本来の性能を発揮することができるようになった。
エンジンはアリソンV-1710-89/91にB-33ターボチャージャーを装備したものである。機内燃料も410USガロンに増大し、航続距離は4,000kmを超える。
武装はAN/M2-C 20mm機関砲×1門に.50cal.ブローニングM2機関銃×4挺である。1943年9月から引き渡され、合計2970機生産された。
後期型では、エルロンにパワーブーストが追加され、外翼下面に電動式ダイブブレーキが装備された。一部の機体には、機首にAPS-15レーダーが装備され、悪天候時のパス・ファインダーとして使用された。
維持旋回速度は、毎秒17.5度であるが、速度があれば22.5度程度までは可能である。
固有アイコンは「P38J」
P-38L
維持旋回速度はP-38Jと同じく毎秒17.5度であり、最高速度、上昇力もP-38Jと一緒です。
実機どおり、パワーアシストにより高速でも舵が効くようになっています。
エンジンはV-1710-111/113(-F30)となり、離昇出力1,475hp(別の資料では1,425hp)、WEPによる出力が1,600hpとなっています。
ロッキードでの生産数が3,810機、コンソリデーテッドで113機が生産された、P-38最多生産モデルです。
固有アイコンは「P38L」
性能諸元
機種 |
重量 |
燃料 |
武装1 |
武装2 |
増槽 |
爆弾 |
EW |
MW |
LW |
P-38G |
ポンド |
300ガロン |
4x.50 cal.M2x500発 1x20mmM2x150発 |
4x.50 cal.M2x200発 1x20mmM2x150発 |
2x150ガロン 1x150ガロン 1x1k爆弾+1x150ガロン |
6x4.5インチM8ロケット 2x250ポンド爆弾 2x500ポンド爆弾 2x1,000ポンド爆弾 |
○ |
○ |
○ |
P-38J |
ポンド |
410ガロン |
4x.50 cal.M2x500発 1x20mmM2x150発 |
4x.50 cal.M2x200発 1x20mmM2x150発 |
2x150ガロン 1x150ガロン 1x1k爆弾+1x150ガロン |
6x4.5インチM8ロケット 2x250ポンド爆弾 2x500ポンド爆弾 2x1,000ポンド爆弾 |
|
○ |
○ |
P-38L |
ポンド |
121ガロン |
4x.50 cal.M2x500発 1x20mmM2x150発 |
4x.50 cal.M2x200発 1x20mmM2x150発 |
2x150ガロン 1x150ガロン 1x1k爆弾+1x150ガロン |
10x5インチHVARロケット 2x250ポンド爆弾 2x500ポンド爆弾 2x1,000ポンド爆弾 |
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○ |
P-38についてのコメント
- G・L型より脅威の上昇力のJ型が敵にまわすとウルサイことこの上なし。 -- 名無しさん (2013-04-19 02:53:13)
最終更新:2020年10月31日 11:15