デ・ハヴィランド モスキート / De Havilland Mosquito

数々の精密爆撃をこなした伝説の木製双発機で、偵察機型から爆撃機型、戦闘爆撃機型など様々なバリエーションが作られ活躍しました。その活躍ぶりから「奇跡の木製機(Wooden Wonder)」という綽名を与えられました。
デ・ハヴィランド社が計画していた本機に、資源問題からRAFが着目したことから(結果的には資源不足には陥りませんでしたが、一部を家具工房などで生産できることなどから他の機体の生産への影響を減らす効果も狙っていました。)、1939年に開発が指示されました。
まず偵察爆撃機型として開発された原型機が初飛行をしたのが1940年11月です。
稀に見る高速性能と、双発機としては優れた運動性能を発揮し、空軍を満足させました。翌年9月には実戦配備され、偵察任務や精密爆撃に活躍しました。
オスロにあったゲシュタポ本部への超低高度高速侵入超精密爆撃などは現代の精密爆撃の元祖とも言え、本機の優秀さから4,000lb爆弾「クッキー」や(実戦では使用されなかったものの)反跳爆弾が搭載できるようにした機体もありました。
非常に優れた飛行性能によって、昼夜を問わず、多くの際どい任務をこなしながらも、その損害率は非常に低かったといわれています。
全型式合計6,500機余りが生産され、戦後もジェット爆撃機が登場するまで使用され続けた名機です。
愛称は「モッシー(Mossy / Mossie)」

Aces Highにおけるモスキート

Aces Highに登場するモスキートは、FB、つまり戦闘攻撃型(Fighter Bomber)とB(爆撃機型)が選択できます。
実機同様、AHにおいても空戦、地上攻撃をこなす高速万能機となっています。
燃料搭載量と弾数が多く、敵を選び、戦場を選び不利な状況からは早めに離脱するような戦術をとることにより高い戦果を期待できます。
ですが、戦況を読み誤って、いったん不利な状況下に陥ると挽回するのはきわめて難しいです。
特に、史実での高速神話も、実際には大戦後期の戦闘機には簡単に追いつかれてしまうため、過信は禁物です。
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Mosquito FB Mk VI

1943年春に登場した戦闘攻撃機型で、2,500機余りが生産され、モスキートとしては最多生産型となります。
低高度を高速で侵攻するモスキートを迎撃することは困難で、また極めて精度の高い爆撃をこなすため、ドイツ軍を悩ませ続けました。
AHでは、そのようなイメージとは異なり、他の戦闘攻撃機と比較すると高速とは言えず、爆弾搭載量も大きいとは言えません。
戦闘攻撃機といっても、爆弾倉があるため、爆弾倉の爆撃を落とす際には事前にベイを開けておくことを忘れないようにしましょう。
この型は、爆撃照準器が用意されていないため水平爆撃はできません。投弾は降下爆撃を選択することになると思いますので、十分な熟練が必要です。
翼下には、汎用爆弾の代わりに空対地ロケット弾を装備することも可能です。
タイフーン同様このロケット弾による一斉射は、駆逐艦の一斉砲撃にも匹敵するため、状況によって爆弾とロケット弾を使い分けるとよいでしょう。

イスパノ20mm機関砲を4門機首に搭載したことによる圧倒的な火力とあわせて都市襲撃などに有効でしょう(ただし、Bf 110G-2の方が総合的な火力は高く、使い勝手もBf 110G-2の方が良いでしょう。)。
本機を戦闘機として運用することは、一見不利なように思われますが、双発による高速力、機体の頑丈さ、機首に集中搭載された火力の絶大さによって十分に意味を持ちます。
鈍重そうな機体に見えますが、低翼面加重による旋回能力の高さは双発爆撃機とあなどってかかってくる敵機に対して冷や汗をかかせることになるでしょう。
大英帝国の誇るイスパノ20mm機関砲は一発の打撃能力が大きい上に弾道特性、速射能力も高く機首に束ねられた4門の機関砲から発射される機関砲弾はまるでレーザー砲で、ベテランなら1キロ先の敵機を「狙撃」して撃墜することすら可能です。
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兵装

Wing Points Bomb Bay Armament
2 x 100 Gallon Drop Tanks 2 x 500 lb GP Bombs 4 x 20mm Hispano Mk II 175 rpg
4 x 303 cal Browning 780 rpg
2 x 50 Gallon Drop Tanks 2 x 250 lb GP Bombs 4 x 20mm Hispano Mk II 175 rpg
4 x 303 cal Browning 780 rpg
2 x 500 lb GP Bombs
2 x 250 lb GP Bombs
8 x RP-3 60 lb Rockets
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Mosquito B Mk XVI

Ver.2.21から登場した機体で、実機の方は爆撃機型としては、最も大量に生産(402機)された型です。
爆撃機型は、多くの奇跡的な爆撃作戦を成功(ジェリコ作戦等)させながら、連合軍爆撃機としては損害率が非常に少なかったことからも、本機のコンセプトの優秀さを示していると言えるでしょう。
ドイツ軍は、Me 262が出るまで有効な迎撃手段が無く、東洋においても、日本軍機の追撃を許しませんでした。
本機の成功を見たドイツ軍は、木製の高速爆撃機(名称もモスキート)を開発させるほどでした。
また、ランカスターによる夜間爆撃の前に爆撃目標に目印を投下するパスファインダーとしても使用されました。
Mk.XVIは、同じ爆撃機型Mk.IXに与圧装置を導入し、高高度(30,000フィート以上)での活動を可能にするとともに、Gee-H航法装置やH2Sレーダー爆撃照準器、ブザーやモニカといったレーダー警戒装置、後方警戒レーダー等装備が充実していました。

FB型と異なり、3機編隊が可能ですが、パーク機であること、パーク機であれば更に高速のAr 234が存在するので、MAではあまり見る事がありません。
実機同様固定武装、防御武装は全くありません。
引き換えに手に入れた高速も、AHでは、大戦後期の戦闘機で十分な高度を取れば迎撃も可能なので、生還率は思ったほど高くはありません。

AH最大クラスの4,000ポンド爆弾「クッキー」が搭載可能な、胴体下に膨らんだ爆弾倉を装備しています。
クッキーは実戦でも多用され、1945年1月から5月の間だけでも、モスキートにより2,959発が投弾されたと言われています。
固有アイコンは「MOSS16

兵装

Wing Points Bomb Bay
2 x 500 lb GP Bombs 1 x 4000 lb HC Bomb
2 x 100 Gallon Drop Tanks 4 x 500 lb GP Bombs
2 x 50 Gallon Drop Tanks

性能諸元

機種 重量 燃料 武装1 武装2 増槽 爆弾 EW MW LW
Mosquito Mk VI 22,221ポンド 543ガロン 4x20mmイスパノMkIIx150発
4x.303calブローニングx500発
4x20mmイスパノMkIIx175発
4x.303calブローニングx780発
3.5インチロケット弾x8
250ポンド爆弾
500ポンド爆弾
Mosquito Mk XVI ,ポンド ガロン


モスキート爆撃機/戦闘爆撃機部隊の戦歴 (オスプレイ軍用機シリーズ)

633爆撃隊 ラインメイデン作戦 (光人社NF文庫)

633爆撃隊―633スコードロン〈1〉 (光人社NF文庫)

Mosquito FB.VI: Airframe, Systems and RAF Wartime Usage (Aviation Guide - No Model Content)

世界の偉大な戦闘機〈7〉モスキート (1983年)


モスキートについてのコメント

  • BNZに徹すれば非常に強い、攻撃機としてはちょっと役不足かな? -- 名無しさん (2013-04-19 02:48:59)
  • イスパノ撃ち尽くした後が7.7mm機銃だけだからねぇ・・・ -- 名無しさん (2014-09-22 18:52:09)
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最終更新:2017年05月30日 06:18