空戦の原則 - The Art of Air War
多くのパイロット達によって語られる空戦の原則を紹介します。
Aces Highでも必ず役に立つ格言ばかりです。
- 攻撃をかける前に有利な情勢を確保せよ。可能な限り太陽を背にすること。
- 一旦開始した攻撃は完遂せよ。
- 射撃は至近距離からのみ行うこと。また、正確に照準できる目標に対してのみ射撃せよ。
- 敵機から目を反らしてはならない。また、敵のトリックにひっかかるな。
- どんな攻撃においても、敵の後方から攻撃することが最も重要である。
- 敵に降下攻撃をかけられた際は、回避しようとせず敵に向かい合うように飛行せよ。
- 敵領土上空を飛行する際は、離脱ルートを頭に叩き込んでおけ。
- 4機ないし6機による編隊攻撃の原則を忘れるな。単機戦闘に分離する際は、1機の敵に複数がくっついていかないように注意せよ。
- 敵の白眼が見える まで待て。敵を視界に捉えてる間に、1〜2秒の短い射撃を行え。
- 射撃の間は何も考えるな。身体を引き締め、両手で操縦桿を握り、照準器に集中せよ。
- 常に警戒を怠るな。
- 高度は君に先制攻撃のチャンスを与える。
- 常に旋回し攻撃に立ち向かえ。
- 決断は迅速に。君の戦術がベストでなかったとしても、素早い行動はベターである。
- 戦闘空域では30秒以上真っ直ぐ飛んだり同高度を維持するな。
- 対地攻撃を行う際は、上空で直衛に当たる編隊を残しておけ。
- 航空戦のキーワードは「イニシアティブ(先制)」「アグレッション(攻勢)」「ディシプリン(規律)」「チームワーク」である。
- ゴーは素早く、パンチは強烈に、そして逃げ出せ。
- ドイツ機は常に太陽の中にあり
- 相手の白眼をみるまで射撃を待て
- 命中弾を与えた敵機を追うな。他の敵機に必ず撃墜されるであろう
- 敵機の撃墜確認を求めて撃墜されるより、撃墜未確認で帰投するを可とす
- 注意せよ!見えざる敵機が貴官を撃墜する
- ガールフレンドのことは考えるな。ドイツ機の攻撃に気付かず、その機が僚機を撃墜したときは、貴官に責任あり
- 無線通信には沈黙を保て。無線通信を混乱させてはならない
- 敵地に撃墜されたときは脱出せよ。捕らわれたときは沈黙せよ
米空軍における空中戦闘間に厳守すべき10項目の教訓
- 先に発見したものが有利である
- 相互援助は不可欠である
- 戦闘に於いて勝利は失うもので得るものではない
- 敵にミスを犯させるように仕向けよ
- エネルギーを保持せよ
- 積極的であれ
- 切り返しの時期
- 他に手段が無くなったならば、敵機に機首を向けよ
- 諦めてはいけない
- 上方の敵を攻撃せよ
- 降下攻撃を心がけよ。敵機との距離が100ヤードになるまでは射撃を我慢しろ。
- 東側からの攻撃で奇襲せよ(ドイツ軍との戦線の関係から・・・後方から攻撃しろの意)。
- 太陽や雲を利用して奇襲をかけろ。
- 訓練と適度な投薬により、常に体調を万全にしておけ。
- しっかりと照準しろ。移動目標に命中させられるように訓練しろ。
- 空中の機体を発見する術を身につけろ。遠方の彼我不明機は、味方と判るまでは敵として対処しろ。
- 敵機の死角を覚えておけ。
- 偵察機は上から攻撃しろ。二人乗りの機体は後下方から攻撃しろ。
- 素早く旋回する術を身につけろ。空戦では素早い旋回が最も重要である。
- 空中で標的との距離を正確に把握することは重要である。
- 単機の敵は囮である。攻撃前に周囲を警戒しろ。
- 日差しの強い日は、激しいバンクを控えろ。太陽が翼に反射して、遠方から発見されてしまう。
- 空戦中は常に旋回し、射撃する時以外は直進するな。
- どんな状況にあっても降下して逃げてははならない。敵は偏差射撃無しに命中させることができる。弾丸は飛行機よりも速い。
- パトロール中は、時計から目を離してはいけない。風向風速に気を付けろ。
その他の格言
ビリー・ビショップ
- 空戦で最も重要なのは射撃で、次が射撃に到る接近戦術だ。飛行技術などドン尻だ。
- 敵パイロットの上半身に弾丸を撃ち込め。人間は上半身を撃ち抜かれれば、通常の場合、その機能を喪失する。
アドルフ・ガーラント
- 先に相手を発見した者が、空戦の主導権を握ることになる。
- 空戦の第一原則は、先に獲物を見つけることだ。
ヴェルナー・メルダース
- 空戦に興奮は禁物である。落ち着け。落ち着いて、ぐっと近寄り良く狙って撃て
- まず落ち着け。そして正確な射角でずっと近寄れ。距離200m。よし、撃て!
加藤建夫
坂井三郎
- 読みを深くし、自分が敵を撃つ時に、自分を撃つ事のできる敵機がいないようにせよ
- 射撃ははやる心を抑え、体当たり寸前まで敵機に近接し、弾丸を全部命中させる気持ちで発射把柄を握れ
- 真の名人は、めったに格闘戦にははいらない。格闘戦とは窮地にはいったときの脱出法と心得よ
- 巴戦とは苦労を重ねて一機墜とすだけ。空戦は据え物斬りと心得よ。スーッと寄っていって、パッと斬る。これが極意である
エーリッヒ・ハルトマン
- 撃つのは前風防一杯に敵機が立ち塞がって見えるところまで接近した時だ
- 敵が優勢だと感じたら、基地へ帰ることにしている。もっとマシな日のために
- 頭脳を使うことだ。空戦は頭脳によって決せられる。90%の撃墜成功確率がない限り冒険すべきではない
- 1機撃墜したらコーヒー・ブレイク
ディートリッヒ・フラバク
- 頭を使って飛べ。筋肉を使って飛ぶようなことはするな。
ランディ・カニンガム
- どんなに科学技術が発達しようと、リヒトホーフェンが1915、6年に書いたことと本質的に変わりはない。
ヨアヒム・ミュンヒェベルク
- 過去の栄光は、現在のこの瞬間の栄光を意味するものではない。飛ぶことは生命の半分を担っているが、残り半分は注意することにかかっている。
ヘルウート・ヴィック
- 冷静
- 頭脳明快
- 戦場の変化に応じた適切な攻撃と防御
- よき戦闘機パイロットになるためにはなによりまず、よい意味で無神経であることが必要だ。冷静な上にも冷静。無神経と思われるほどの冷静さが必要である。
また、戦闘機パイロットは向こう気の強い荒武者でなくてはならないという議論には私も賛同するが、しかし、無思慮な猪武者であってはならない。頭脳が常に明快であり、注意が絶えず綿密であることが必要である。無謀な猪突は自殺行為に等しいことが往々にしてある。戦闘機は瞬間的に生死を決するものであるから明晰にして冷静な頭脳をもって、どのような変化にも即応し、臨機応変な攻撃、防御の策を巡らすべきである。
ジョニー・ジョンソン
- 編隊長の責務は可能な限り速やかに、なしうれば敵に気付かれないうちに、味方の全ての機銃が敵機を狙い射ちできる位置へ編隊を導いていくことだ。
チャック・イェーガー
- いいかい、兵士が空にいるのは、敵を叩き落とすためだ。敵が戦闘機だろうと爆撃機だろうと、得物が機関砲だろうとミサイルだろうと、それだけは変わらない。どんな戦争だろうと、こいつだけは同じなのさ。
- 集中力、それが全てだ。集中力でもって敵に狙いを定め、恐怖や疲労を忘れることができる。狭いアクリルの棺桶の中でな。
イワン・コチェドゥプ
- 人の性格に違いがあるように、空戦もまた実に多様である。普遍の戦闘形式などというものはない。だから片時も油断してはならない。
ブーツ・ブレス
- 高い巡航速度を保持せよ!
- No guts, no glory(ガッツ無くして栄光無し)
マンフレート・フォン・リヒトホーフェン
- 空を駈け、敵を見つけ、撃墜しろ。あとはくだらんことだ
- 悔しさが、惨めさが、悲しさが男をつくる。強大な敵こそが、真に偉大な男につくりあげる
- 空中戦に興奮は禁物である
アレクサンダー・ポクルイシュキン
- 勝利の要因は、作戦行動と射撃にあり、そして成功は至近距離からの射撃である。
フレデリック・ラビー
- 空中での射撃は、90%が個人の素質であり、10%が照準である。
米空軍空戦参考書
- 君がどんなにうまかろうと、世界中のどこかには君よりほんの少しだけうまいパイロットがいる。出会った敵は世界一のパイロットだと思え。そして相手がそうでないことが明らかになるまでは、世界一のパイロットに対するやり方で戦え
トップガンのモットー
参考資料
最終更新:2015年04月26日 19:41