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Go The Brutal Man


視界が霞む。何かで景色が滲み、曖昧となりながらも。
誰にも明かせぬ、悲痛な想いをただ胸にして。
見知らぬ商店街を、ただひたすらに駆け抜けていると。

「ふんふ〜ん。あら?」
「君は?」

彼女とは、駆け続けた商店街の中で出会った。
この常軌を逸した世界など、まるで気にする風でもなく。
カフェテラスのある喫茶店を、鼻歌まじりで掃除しながら。

戦場以上に陰惨なこの空間で、あまりにも場違いな行動を取る彼女を、
本来の俺なら「救いようがない」と見倣し、放っておくはずなのだが。
その心より楽しげな笑顔に、何故か俺は心惹かれ。
気が付けば、俺の方から彼女へと話しかけていた。

「失礼いたしました。私は…」
「“メイドさん”、なのか?」

俺に気付き、こちらへと向き直る彼女を見ると、
綺麗に整い過ぎた顔立ちや服装の生地が、人間の女性使用人のそれとは微妙に異なり。
それは、“女の子モンスター”の“メイドさん”と呼ばれる存在である事に気付いた。
彼女達は人の価値基準で見ても美女と言える部類を持ち、
その美貌に目が眩み、狩ろうとする人間が後を絶たぬと聞くが。
その伝聞はおそらく真実であろうと、目の前の彼女を見て得心する。

ただ、目の前のメイドさんは、書物にある姿とは少々異なり。
二の腕に無骨な黒い腕輪を嵌め、人間が使う黒い口紅を引いていた。
――彼女なりの、お洒落ということだろうか?
ただ、どれも彼女本来の魅力を損ねているようにしか見えないのだが…。

「あら、よくご存知で。貴方は…」
「俺は…」

――雑念を振り払う。
俺は軽く自己紹介を行いながら、この種族についての知識を思い出そうと務めた。
彼女達と直接出会うのは、これが初めてではあったが。
魔物関連の文献等により、種族特徴とその生態の知識はあった。
書物によれば、確か…。

 ――メイドさん――

女の子モンスターの中では、比較的弱い部類に入る。
ただし、人間の並みの使用人を凌駕する家事スキルを持ち、
モンスターのいる迷宮の掃除等も、主に彼女達が行なっているという。
他人の世話が大好きな性格で、多くのモンスターに好かれているらしい。
だが、真に評価すべき点は人の心を敏感に察知し、望みを口にする前に
それを叶えようと奉仕するその使用人魂であるとも言われている。

「でも、そのお顔…。酷くお疲れのご様子ですね。
 少し、お休みになられてはいかがでしょうか?」

今もなお、その使用人魂が働いたのか。
彼女は俺の疲れを察し、優しく心身の休息を勧めようとする。
見るものの心を癒さずには居られない、優雅な微笑でもって。
紅を引いた唇が艷やかに光り、思わず見入ってしまい。
――俺はその笑顔に、胸の鼓動が僅かに早まった。

彼女の精神は、人間以上に人間らしく温和な性格であるのかもしれない。
俺を裏切った、蘭のような生臭い感情に満ち溢れた人間の女とは違って。

「いや、お構いなく。この程度の事で、一々音を上げては居られないのでね。」

――妄想を振り払う。
俺は腑抜けた己を心の中で叱咤すると、その誘いを断った。
優しさというものは、心を癒すのみならず蝕む毒にもなりえる。
俺は、彼女に甘える事で己の心が腐る事を警戒していたのだが。

『…早雲。今は少しだけ、休んで落ち着きなさい』
「あ…、ごめんなさい。私は…」

日光の警告めいた囁きと、拒まれた彼女の実に悲しげな貌に、
結局は折れてしまい。

「…わかった。では、少しだけここで休ませて頂こう」
「ありがとうございます。では、お茶でもお淹れいたします。
 それまで、ここでくつろいでください」

メイドさんは俺にテラスのよく磨かれた席を勧めると。
心より俺に奉仕することが嬉しそうな笑みを浮かべ、
足早にキッチンへと向かった。


          ◇          ◇          ◇


待つことしばし。銀色のトレイに紅茶道具一式を乗せて、
メイドさんは悠然とした足取りでテラスへと戻って来た。
テーブルに置かれた空のティーカップからほのかに湯気が上がるのは、
これから淹れる茶を覚まさぬよう、直前まで湯で温めた証なのだろう。
彼女は実に手馴れた見事な手際で、ポットから紅茶を注ぎ。
その際に漂う紅茶の香りに、俺は陶然となる。

「どうぞ」
「ほう…」

――なるほど。蘭のそれとは違い、随分と本格的だな。
これなら、味の方も随分と期待出来そうだ。

俺は傍に添えてあるレモンを絞り、少なめに入れた砂糖をかき混ぜながら。
ふと、蘭が淹れた紅茶の味の事を思い出していた。

以前、蘭が洋物の陶器に凝り、その延長で彼女に紅茶を淹れて貰った事があったが。
素人目から見ても実に手際が悪く、折角の仕入れた高級茶葉の香りは見事吹き飛び、
その味も「赤い色の付いた砂糖水」以上の味しかしなかったのだ。

流石にその感想は口にはしなかったが、蘭は俺の顔色から本音を察したのか、
「何よ!不味いなら不味いと正直にそう言えばいいでしょ!」とへそを曲げ、
以降二度と彼女の紅茶に呼ばれる機会はなくなったが。
――ああ、そういえばそんな事もあったような気がするな。

俺が紅茶を眺めながら、少しの間過去の笑い話に思いを馳せていると。
気が付けば、メイドさんは怪訝そうな表情で俺の顔を覗き込んでいた。

「…紅茶は、ご趣味に合わなかったですか?」
「いや、昔の出来事を少々思い出していただけの事だ。すまない」

どうやら彼女に、要らぬ勘違いさせてしまったようだ。
不意を突かれ、歯切れ悪く答える俺を眺め。

「あら…。そういう事ですね。これは、失礼いたしました」

彼女は急に何かを思い出したような仕草を取ると、
俺の前に置かれたティーカップを左手に取り。
…ゆっくりと、一口、二口。
紅茶の味を確かめるように、俺の目の前で毒味をしてみせた。

「…ごらんの通りです、早雲様。まだ少々お熱いので、お気を付けて」

そしてティーカップを丁寧に戻し、丁寧に深くお辞儀をする。
――どうやら、彼女にいらぬ気遣いまでさせてしまったようだ。
俺は、彼女の心尽しを受けている中でも過去の女にしがみ付き、
結果として彼女を傷つけてしまった事を、強く恥じる。

「すまない、余計な気を使わせてしまったな。そのつもりはなかったのだが」
「…いいえ、このような時と場合です。仕方ありません」

だが、彼女は全く気にした風でもなく。
この俺に艶然と微笑み、「謝罪など不要」と態度でそれを示す。
俺は彼女の心尽しに答える為、彼女の口紅が当たった部分を避け。
まだ熱い紅茶を、一気に飲み干した。

――熱い。喉だけでなく、身体中が熱い。
だが、心までもが熱くなるほどに、この紅茶は素晴らしい。
一度に飲み干したのが、酷く惜しい程に。

もう少し味わってから飲むべきだったかと、後悔し始めた俺に。
メイドさんはしばらく目を丸くしていたものの、無言で微笑み。
俺に二杯目の紅茶を喜んで勧めてきた。

「お代わりを、どうぞ」
「そうだな、ありがたく頂こう」

 ――ただ他人に奉仕する事を無上の喜びとし、出会う者皆に癒やしを与える種族、か…。

『早雲、彼女が気に入ったのかしら?』
「…ばっ、馬鹿を言うな日光!」

『案外お似合いなのでは?』と囁く日光のからかいに、
俺はメイドさんに気づかれぬよう、小声で反論したものの。
南条蘭という人の女の業の深さに、嫌気がさしてしまった反動もあり。
俺はその時、確かに目の前の人でない彼女に好意を抱いていた。

――だからなのだろう。
俺の身に起こった異常に、まるで気がつかなかったのは。

「お次は、ミルクを入れられてはいかがですか?」

俺は奥に置いてあった生暖かいミルクの容器を手に取り。
言われるがままに、多めに入れてそのままにかき混ぜる。
俺はこの時、確かに心満たされていた。

――だからなのだろう。
俺が彼女の、秘めたる悪意にまるで気がつかなかったのは。

「…これ、は?」
「どうか、なされましたか?」

苦しい。喉が、胃が焼ける。
俺は、唐突に胸焼けを感じ、その場に両膝を付いた。
先程熱くなった身体が、決して気のせいではなく。
火照りが抑えられなくなり、身体中の血が、異常に滾り出す。
感覚だけは鋭敏になり、異常なまでの高ぶりで、鼻血を流す。
原因不明の訳の分からぬ不調に、俺は倒れ。

だが、せめて目の前のメイドさんに気を使わせまいとして、
掛けていた椅子にしがみつきながら、彼女を見上げると。

 ――彼女は薄く晒って、この俺を見下していた。

「どうやら、やはりただの毒薬のご様子ですね。
 考えていたより、効果は薄いようでしたが…」

その顔で、その一言で、俺は理解する。

 この俺は騙され、毒を盛られたのだと。
 またあの笑顔は皆、偽物だったのだと。

『早雲!』
「…だましたな!貴様!!」
「ええ。これを少々。
 仲間の皆様に使用する前に、このお薬の効果を確かめたかったのです。
 このお薬、効果も何も書かれておりませんから」

メイドさんは胸元から一つの小瓶を取り出すと、自慢げに目の前で軽くそれを振り。
この俺に見せびらかし、俺への効果を値踏んでいた。

「俺はその“得体の知れない薬”の実験台だったという訳か」
「ええ、その通りです。効果が分からなければ、効率的に扱えませんから。
 この度ばかりは、クスシさんにお聞きするわけにもまいりませんからね」

「馬鹿な。一体どういう事だ…」
「私が毒味をしたにも関わらず、ですね?」

そう、確かに彼女は毒味を自ら行なっていた。
だが、俺には薬の症状が表れ、彼女にはなんの変異も見られない。

「紅茶自体には薬はありません。ですが、単純な仕掛けです。
 私がカップに口を付けた部分と正反対側に、塗り込めておきました」

なるほどな、それなら確かに彼女が害を被ることはない。
彼女が台所に俺を呼ばず、目の前で準備をしなかったのもそういう事か。

「その黒い口紅も、俺がそちら側を避ける為の誘導か?」
「ええ、ご明察の通り。でも、お気付きになられるのが遅かったようですが」

彼女はくすり、と艶然と晒う。
その晒いに呼応するように、黒い腕輪が陽炎のように瘴気を放っていた。
おそらく、彼女は最初から出会った者を罠に掛けるつもりだったのだろう。
それは出会う前から引いていた、似合わぬ口紅からも察せられる。

 ――ランスなら、逆にこんな罠には掛からなかっただろうな。

俺は何故かあの忌々しい男の性癖と、取るであろう酷い行動を想像し。
その好色男にすら劣る、真っ当な自分の神経を生まれて初めて呪った。

「それに、少量では効き目が見られない事も考えて…」
「あらかじめミルクにも多めに薬を仕込んでおいた、という訳か」

そして、目を丸くしていたのは俺の行動ではなく、効き目が薄すぎたからか。
薬入りのミルクを二杯目に差し出したのも、警戒心を解いてからという用心。
その罠を張り巡らせる狡猾さと周到さは、俺に毒蜘蛛の類を連想させた。

「その通りです。万一私にも勧められた時は、偶然を装って零すつもりでしたが…。
 その必要はなかったようですね」

「早雲様の事はお嫌いではありませんが、これもご主人様と私の為です。
 私のご主人様が捕らえられている以上、このゲームに乗らせていただきます」

まるで夢見るように、濁り切った瞳をこちらに見せ。
彼女は会釈して、実に優雅に晒いかける。それはまさに毒婦の笑顔であった。

「…貴様の言う“仲間達”を排除してでもか?」
「ええ。むしろ今こそが皆様を排除して、ご主人様を独占する絶好の機会だと。
 ここで身支度を整えている時に、私はふと思い至りまして」

彼女は「我が意を得たり」とでも言いたげな貌で恍惚の笑みを浮かべ。
俺の問いに相槌を打つように、その甘さを嘲笑った。

「ご主人様には、いつも私だけを見て欲しかった…。
 私は、ご主人様の“特別”になりたかったのです。
 ですが、ご主人様は誰にも平等に優しいお方で、あの輪に居る限り不可能でした。
 ですから、私はご主人様を悲しませたくなかったが故、これまでは皆と合わせ。
 我慢と自重を繰り返してまいりましたが…」

そう悲しげに言う彼女の瞳は、意外にも純粋な乙女のそれであったが。

「『殺すより他無かった』言い訳の出来る絶好の機会を与えられた、というわけか」
「…ええ。堪える事には自信がありますし、皆も私を信頼しておられます。
 ですから、他の仲間にも同じように薬を盛る事自体、造作もございません」

そう楽しげに晒う彼女の貌は、人間に劣らぬ業深い女のそれであり。
その形容しがたい不愉快さは、何故か蘇った蘭の痴態を連想させた。
――結局は、人間もモンスターも“所詮、女は皆同じ”という事か…。

俺はどこまでも女性に幻想を求める自分の愚かさを思い知らされ、
思わず自嘲の溜息を漏らす。だが、これなら遠慮なく――。

 ――遠慮なく、斬れそうだな…。

「どこまでも醜い女だな。そこまでして、男一人に執着するのか?」
「あら、恋に敗れて逃げ出したばかりにしか見えない無様な殿方に、
 諦めずに恋人を追う、この私の気持ちが理解出来るとでも?」

――なるほど、気付いた上でそれに触れるか。
俺の挑発に、彼女はこちらの心を抉る嘲りで返す。
だが、俺も黙って聞き流すつもりなどない。

「…わからないな。狂った女の情念など、元より理解するつもりもない。
 むしろ、愛するが故に想い叶わぬなら身を引くという道もある。
 無論、醜い我欲を満たすより、相手の幸福を願っての事だ。
 それこそ、化け物風情には理解出来ぬか?」

俺の偽らぬ想いを、ただ告げる。
返答はない。だが彼女から嘲りの笑みが消え。
その一方で、その視線が猛禽類の鋭さを帯び。
黒い腕輪から放たれる瘴気が、さらに濃厚さを増す。
――無言の殺意。ただそれが返事を雄弁に示していた。

迫り来る悪意の塊。
常人なら震え上がろうだろうその鬼気迫る姿を、
俺は静かに睨み返し――。

「だが、君を知る者が君を最期まで綺麗なままだと思えるように、
 今ここで息の根を止めておこう。それがせめてもの情けだ」
「そのお身体で、お出来になられるのでしたら、ね」

忌まわしい毒婦を黙らせるために、腰の日光に手を当てた。


          ◇          ◇          ◇


彼女はスカートから一本の大振りのナイフを抜き出し。
両膝を付き、腰を落としたままの俺に近付く。
無論、その意図は介抱しようという訳では決してなく、
弱った俺に止めを刺しに行くためなのだが。

逆手に持つナイフが陽の光を浴びて、不気味に輝き。
口元に嗜虐的な笑みを浮かべながら、距離を縮める。

一歩、また一歩。
見せつけるように、ゆるりと近付く。

一息にその距離を詰めたりせず、勿体を付けているのは警戒が理由ではなく。
この俺に、迫り来る死の恐怖を長く与えたいが為なのだろう。
どうやら、よほど俺の言葉が腹に据えかねたらしい。

とはいえ、流石に油断しきっている訳でもない。
歪んだ口元とは裏腹の鋭い視線が、彼女の警戒を物語っている。
悠長に俺が剣を抜けば、構え直すまでの間に詰め寄り急所を突きに掛かるだろう。
陰陽術を使おうが、同じこと。詠唱に生じる隙を、彼女は決して見逃さない。

いずれにせよ、今の俺の体勢では瞬時に一撃必殺の攻撃は生み出せぬ。そう見ており。
警戒の視線は、唯一刀の鞘で殴られる可能性を考慮して右の足元にのみ注がれていた。

そして、ついに彼女が大きく踏み込み。
ナイフを逆手に持つ腕を、振りかぶる。
己の勝利を確信して。

――だが。
待っていたぞ、その隙を。

俺は今の無防備な姿勢から。
上体を跳ね起こし、体重を前方へと飛ばして。
右足を、一歩深く踏み出す。
左膝は、床に着いたままに。
体幹が高速で移動する力を斬撃の力に乗せて、抜刀。

 ――居合術

それは、たとえ不安定な姿勢の、片手で抜刀しようとも。
油断した彼女の隙を付くだけの十分な速さと、
柔らかい喉を斬り裂くには充分な威力を持ち。
――彼女の顔が、迫り来る死の恐怖に引き攣る。

「…くっ!」

だが、それは喉を斬り裂く寸前で、辛うじてナイフで受け止められる。
軋みを上げる二つの刃物。
得物の差と、男女の差。
二つの不利があるにも関わらず、刃は押し込まれず拮抗に留まる。
その常識外の彼女の腕力に、俺は舌を巻く。
どうやら、目の前の“メイドさん”は種族中でも規格外の力量があるらしい。
――だが立ち上がり、両腕で押し込めば俺の勝ちだ。

俺はそう思い、立ち上がろうとするその寸前に。
彼女のナイフが剣を押し、その軌道は円弧を描き。
俺の刀が右へと流れて。
彼女の左の掌が伸び、突き出た刀の柄が握られ。
――日光が封じられる。

「なっ…」

日光の柄頭を握り、前へと引きながら。
彼女はナイフを逆手に持つ腕を、再び振りかぶる。
まるで、たおやかに舞うかのごとき一連の動作。

「はぁ!」

テラスに響く、裂帛の気合。
――しまった。
今の俺には、使える武器がない。
彼女のナイフは払えない。
腰には予備の武器もない。
つまりは今、丸腰も同然なのだ。

ナイフが風を切り、またその先にあるものを抉るべく。
視界に刃が大きく映り――。
俺は、鮮血を撒き散らす己の未来を夢想する。
このまま、呆然と死を待つしかないのか?

 ――いや、まだだ。終わってなど、いない!

恋人を間男に奪われ、生きる希望を失っているにも関わらず。
頑なに死を拒む本能、往生際の悪さが俺の身体を突き動かす。

左手にある鞘を即席の脇差に見立て、
首に彼女のナイフがめり込む、その寸前に。
――無防備な、その鳩尾を鯉口で突く。

「が……はっ…!」

深々と腹部にめり込む、確かなる手応え。
打撃にうずくまる彼女が体勢を整え直す、その寸前に。
俺は左の鞘を捨て、日光を両手に持ち。
後ろへと引きながら、その左足を薙ぐ。

彼女は咄嗟に後ろに飛び躱すが、それでも向こう脛を浅くとらえ。
片膝を付き、傷を押さえてうずくまる。
立ち上がり間合いを取る俺に、苦し紛れに手の得物を投げるも。
それを身を捻っていなし、剣を上段に構える。

もはや武器もなく、体勢は乱れ、足に傷を負い。
もはや逃げる事も戦う事もかなわぬ彼女に、
毒に冒された以外は万全の備えを持つ俺。
――勝負は、決した。

「…生憎だがな。嫉妬に狂った化け物風情にくれてやる程、
 この“北条早雲”の命は安くはない」

――早急に、勝負を決すべし。
だが、彼女にはまだ生きてもらわねば困る。

俺は少しだけ思い直し、刀身を裏返すと袈裟へと振り下ろし。
立ち直る前の彼女の首筋を打ちすえ、その意識を奪った。


          ◇          ◇          ◇


俺は気絶したメイドさんの装備を奪い拘束を施し、
その足に簡易な血止めを施している間にも。
暴走する己の感覚に、苛まれていた。

 ――苦しい…。いや、少しこれは違う。

興奮は醒めない。鼓動は限度なく激しく。吐く息は更に荒く。
血管を破裂させるかのような勢いで、血潮が身体を駆け巡り。
全ての感覚が沸騰し、内なる血流が轟音のごとく耳朶を打つ。
不快・不調を一巡して、むしろどこかしら好調になりすぎたような感覚の暴走。
――どうやら、薬が本格的に回り出したか。

そしてこの薬の効果は身体だけではない。
どうやら心までもが酷く落ち着かない。

誰にでもいい。この尋常でない満たされぬ欲と滾りを、
思う存分にぶつけたくてたまらなくなる。
そして、それは酷く下卑たものを含んでおり――。
理性を破壊しそうな程にこの俺を苛んでいる。

これが薬本来の効果なのか?それとも別の副作用か何かか?
それは分からない。だが、一つだけ言えることがある。
このまま身体が暴走を続ければ、俺は危ういだろう。
――残された時間は、あまりない。

没収した持ち物の中にも、俺が探すものは無かった。
ならば、彼女から直接聞き出すしか道はない。

俺は、彼女を完全に無力化した事を確認してから。
本題に入るべく、俺は彼女の頬を叩いて強引にその目を開かせた。

「あっ……」

目を醒ました彼女は、これまでのような鬼気が消え失せ。
まるで憑き物が落ちたような、覇気のない貌を浮かべ。
これまでの所業を、心から悔いるかのように項垂れた。
今更後悔された所で遅いのだが、ならばこそ目当てのものも手に入るだろう。
俺はその為にこそ、彼女を生かしておいたのだから。

「時間が余りない、単刀直入に聞こう」

俺はは喉元に刃を突き付け、低く唸るように彼女を問い詰めた。
沈黙による拒否を、決して許さぬように。

「解毒剤は、どこに隠してある?」
「そのようなものは、ございません」

だが、彼女は俺の生命がかかった問いを、希望を。
目を伏せて、酷く悲しげに切り捨てた。

「…申し訳ございません。ですが、最初から付いてなかったのです。
 だからこそ、あの時私は誰かで効果を確かめようとしたのですから。
 到底許されるものではございませんが、心よりお詫び申し上げます。
 ご納得いただけないようであれば、私を好きにして頂いて結構です。
 早雲様は、それでもご不満でしょうが…。
 私には他に出来る事も、ないのです」

彼女は沈痛な顔持ちで、俺の問いに答える。
それは確かに心より悔いているようにも見えたが、
それが例え真実であろうと今の俺には関係がない。

「…そうか、ならば無理に答えなくてもいい」

俺は彼女から顔を背け、吐き捨てるように呟く。
そうか、「好きにしていい」と確かにお前は言ったな?
ならば――。

「…是が非でも話したくなるように、君にも同じ思いをしてもらうだけの事だ」

躊躇いはない。俺は彼女の顎を押さえ、その口を上に向けると。
薬瓶を銜えさせ、その中身を残らず喉へと流し込んだ。

「あっ…が、ぽ……。ぶふっ!ご、ごほっ!ごほっ!
 ぶっ……が、あっ……はっ………はあっ…はあっ…」

薬を飲み干した彼女の顔が、急速に不安と焦燥に陰る。
俺が口にした量より桁違いの効果が、その内彼女にも現れるだろう。
共に同じ薬を飲めば、解毒剤の場所を俺に教え準備させるしか助かる術はない。
そして、薬が回るのも彼女の方が圧倒的に早い。
その程度のことは、彼女にも理解出来るだろう。

「…もう一度だけ聞くぞ。解毒剤はどこにある?
 今すぐ話すなら、お前の分も残しておいてやってもいい」

俺は速やかな納得のいく答えを期待したのだが――。

「繰り返しますが、解毒剤はございません。
 でもこれで、早雲様と運命を共にする事になりそうですね…」

諦観に溢れた回答は、一切変わることはなかった。
つまり、彼女の言う事は本当で――。

「この状況で、未だに嘘を付いている場合か?
 本当になければ、そもそもお前の方が先に…」

彼女の態度が変わらぬ事に、俺はますます苛立ち。
――際限なく高ぶりも増し、俺が俺でなくなっていく。
堪えられぬ感覚の暴走に、身悶えしているその間に。
唐突に、彼女の鼻から赤い何かが流れ。

「……………え?」

それは、彼女が流した鼻血だった。

「なっ、……こ……れ……は、あ、あああああああああっ!!
 ……んっ…ふうんっ!な……これ…。こっ、こんな………」
「…どうした?」

だが、それは俺の知るどの毒の症状とも違い、その目に見える効果に当惑する。
これは毒というより、むしろ――。

碌に回らない舌で、何度も喉に使えながら、彼女は視線で問う。
このようなものを飲んで、どうして平気でいられるのか、と。

「…馬鹿を言うな。俺も身体中の血が滾り過ぎて、どうにかなりそうなんだ!」

そう言いながらも、俺は自身と彼女の身体を蝕むこの症状に疑問を覚えた。
俺が薬を口にして、これだけ時間が立ちながらも。
彼女があれだけの分量を、一度に口にしながらも。
決して毒にある五感の麻痺や激痛のような、生命の危険を感じない奇妙な症状。
むしろ、気分を悪くしたのは最初のみで、身体感覚は鈍る所か鋭敏になり、
一部においては意思を無視して暴走すらしている。
何より簡単に欲情し、一向に醒めやらぬこの興奮。

これは毒というより、むしろ――。
…そうか、そういうことか。それなら全て納得が行く。

何という、何という悪質な冗談なんだ全く…。
俺も彼女も、こんなものを毒だと思い込み、良いように振り回されていたのか…。
俺はそのどうしようもない愚かしさに、大きく溜息を零した。
そして、この興奮と疼きを解消する方法など一つしかない。

「……こんなっ、こんな、のっ……。嫌っ…ひど……いっ………
 私っ……、私は……、ご主人様をっ……、ご主人様をぉ………」

――どうやら、彼女も唐突に起きた疼きから同じ結論に至ったらしい。
実に苦しげに、だが懸命に堪えようとする彼女の小さな悲鳴。
その目の前に疼いたそれを満たす手段がありながらも、
決して手を出すまいと目を瞑り歯を食縛る。
その健気だがそそる姿と、薬の効用が判明した事による安堵に、
とうとう抑えていた衝動が決壊し――。

 ああ、そういえばそうだった。
 俺がこうして疼きを我慢しているのも、彼女のせいだったな?
 それに「好きにしてよい」と彼女は言っていた。
 ならば、何より彼女の望みを叶えてあげよう。
 それが、彼女の償いなのだから。
 むしろ、彼女も苦しみから解放してやる事に感謝こそされ、
 恨まれる覚えなどない。何より、彼女は人間ではないのだ。
 だったら――。

俺は碌に身動きの取れない彼女を、そのままに押し倒し。
その唇に舌を割り込ませ、思うように蹂躙を始めた。

 ――俺が彼女を好きにして、何ら問題はあるまい?

「ぷっ…はあ……ぁぁぁっ。んっ、はぁっ……はぁ……はあっ………。
 嫌っ……いやあっ……。おっ、おねが……。や……ぇ、…ださぃ…」
「…聞こえないな。ああ、お前もこれ以上我慢できないのだな?」
『早雲………』

密着した唇を離すと、口の間から唾液が長い糸を引き。
苦しみと快楽に喘ぐ彼女が、泣きながら俺を睨み付けた。
だが、意思に反して満たされた疼きが身体から力を奪い。
その反応は彼女の限界が間近であることを物語らせていた。
そして何より目尻に浮かべたその涙が、俺の嗜虐心をくすぐり。

「どうだ?他の愛人を殺してでも奪いたい恋人がいるというのに、
 振られたばかりの冴えない男に、良いようにされるという気分は?」
「……ゆる……てっ、…ご主……、他の……なっ、んでもっ……んむぅ?!」

俺はもう一度、彼女の口を唇で塞いで黙らせると。

「俺をこうした責任を、取ってもらおうか?」
「あっ……、やっ……、はあっ………、そんなっ、いやあああああああああっ!」

こうして、嬌声とも悲鳴とも付かぬ声を上げる彼女を。
――興奮が醒めるまで、徹底的に貪り尽くした。

<「キング・クリムゾンッ!お前らいい加減にしろッ!過労死させる気かッ!」


          ◇          ◇          ◇


――やがて、これまでの興奮と劣情は嘘のように収まり。
全裸のまま、俺は彼女にしでかした鬼畜の所業を思って。

『…早雲。不可抗力とはいえ、あれは流石にやりすぎだと思うわ』

日光に問われるまでもなく、果てしない後悔と自己嫌悪に苛まされていた。
俺は、俺は一体なんという事を…。しかも、相手は女の子モンスターだぞ?
これではまるで、あの鬼畜男そのものではないか…。

この俺が頭を抱えている傍らでは、全裸のメイドさんが満ち足りたような、
それでいて恥じらうような笑みを浮かべて、この俺を見つめていた。
そこには、これまでのような鬼女の妄執といったものは勿論、
俺に陵辱された恐怖や嫌悪感といったものさえ感じられない。
むしろ…。

「その……。お加減は、いかがでしたか?」

彼女の瞳は、どこかしら情熱に潤んでおり。
その奥底には、問うてはならない感情が潜んでいるようにも見え。
思わず視線を逸らす俺に、優しすぎる口調で言葉を重ねた。

「私の事なら、平気です。早雲様が、それだけは避けて頂きましたので。
 それに、私も早雲様の事をひどく傷付けてしまいましたから」
「…………………………」
『…………………………』

これでお互い様という事にいたしましょう、と破顔する彼女の顔を見て。
酷く居た堪れない気分になった俺の背中に、その柔らかい裸身を預けて。
彼女は懺悔の言葉を囁く。

「…私、どうにかしていたのです。
 出来心とはいえ、あのようなおぞましい事を思い、実行に移そうとなどと…。
 それを早雲様は未然に止めて頂きました。それだけでも、感謝しております」
「いや、決して礼には及ばない。ただ、偶然が重なっただけの話しだ」
『…………………………』

――酷く、嫌な予感がする。
背中に当たる、えも言われぬ柔らかな感覚に、俺は陶然となりながらも。
その誘惑を振り払い、話しの腰を折ろうとする意思を知ってか知らずか、
彼女は止まることなく、蕩々と己の考えを述べ。

「とはいえ、ご主人様を悲しませ、その大事な方々をも殺めようとした私に、
 最早ご主人様に仕える資格などございません。ですから…。」

――不味い、何かが非常に不味い。
この流れで紡がれる続きの言葉など、容易く想像が付く。
もう何も聞きたくはないし、考えたくもない。
「何も言わずとも良い」と、こちらが口を封じる前に。
彼女は致命的な言葉を、口にした。

「もし、居場所のないこの私を哀れんで頂けるのでしたら…。
 早雲様。私の新しいご主人様に、なっては頂けませんか?」
「……………………………………………」
『やったわね早雲、彼女が出来たわよ?』

日光の辛辣な嫌味に、俺は両手で頭を抱える。
女の子モンスターを愛人のように侍らせる陰陽師など、前代未聞だ。
元より人間が女の子モンスターと交わるのは、外道な行為だとされているのだ。
陰陽師の面汚しどころか、人間として恥ずべき行為に手を染めたのだ、俺は…。
無論、致命的な結果だけは残さないように最低限の配慮はしたのだが…。
それは、最早なんの言い訳にもなるまい。

「ご主人様は…。レオ様は、今でも大事なお方です。
 あのお方をお助けしようとする思いは、今も変わりありません。
 ですが、私は早雲様のような…。
 どうあろうと、一途に女性を思われる方にこそ、今はお仕えしたいのです。
 それは、これまでの私には無かった尊い想いでしたから。
 そして、できれば………」

声の最後は、もはや聞こえぬ程にか細いものではあったが。
聞くまでもなく、その貌で俺に抱く想いが何であるかを雄弁に語り。
――俺は、これからの事を思うと目の前が暗くなり始めた。

「早雲様が望まれるなら、どのような事でもご奉仕いたします。
 …それとも、この私ではご不満でしょうか?」
「い、いや。決してそのような事は…」
『早雲。貴方相手がモンスターだからという、たったそれだけの理由で…。
 恋人のいた女性を慰み者にした挙句、飽きたら捨ててしまうつもり?』

そう言って顔を曇らせ、見捨てられる不安に目に涙すら浮かべるメイドさんと。
やむを得ぬとは言えど、同じ女性への陵辱行為に嫌悪感を露にする日光に挟まれ。
「『男なら責任を取れ』」と言わんばかりに迫る、女性二人の圧力に堪えかね。

「では、私をお認めになってくださるのですね?
 …ありがとうございます!早雲様!」
「あ、あ、ああああ……」
『年貢の収め時ね、早雲』

メイドさんに向き直る。日光は既に彼女の味方だ。
今更において拒否など、この状況において出来る筈にない。
緊張に硬くなった首が、意思に反して縦に動きかけた、その矢先に。

「おどれはなにをさらしてけつかるんじゃボケェー!」
「ぐはぁ!」

――駆け抜ける暴風が、俺へと襲い掛かり。
唐突に後頭部に強い衝撃を受けて、俯せに倒れた。
痛みを堪えて顔を上げれば、今この時この場において。
最も出会いたくなかった女性が、
俺が今もなお大事に思う女性が、
憤怒の形相で、そこにいた――。

「あら?」
『…知ーらないっと』

唐突な闖入者の乱暴に、目を丸くするメイドさんに。
それっきり沈黙を決め込み、再び傍観者と化す日光。
――考えつく限りにおいて、最悪の修羅場がここにある。

酷い頭痛がするのは、決して今足蹴にされたせいだけではあるまい。
胃が、腸が、五臓六腑がこれ以上ない勢いで急速に絞め上げられ、
体温が、恐怖の余り今度は急激に下がるのを感じる。

怒髪天を突く勢いで、仁王立ちになり俺を睨みつける蘭。
それは、魔人ザビエルもかくやという程に、
形容しがたい鬼気に満ち溢れていた。

――どうあがいても、絶望。
俺の頭を、そんな言葉がふと頭を過ぎる。

だが、よく見れば彼女のその右の掌は。
先程の蹴りでメガネが外れかけた俺の目でも、はっきりとわかる程に。
最初に再会したときのように、何かに濡れそぼっていた…。

【クロモン/一日目・午前】
【北条早雲@Ranceシリーズ】
[状態]:健康、全裸、賢者モード
[装備]:聖刀日光、メイドさんの隠しナイフ×2、式神の札(多数)
[道具]:支給品一式×2、未確認支給品
    魂の枷@ランスクエスト
[思考]基本:ゲームの破壊。その為に力を集める。
    1.あ…。違う、違うんだ蘭…。
    2.蘭にメイドさんをどう紹介すればいいんだ?
    3.…ランスに出会ったら?
[備考]:正史ルート終了後、キャラクリ状態からの参戦です。
    メイドさんの隠しナイフが二本あるのは、彼女の拘束時に併せて奪ったものです。
    元々、メイドさんは隠しナイフを二本所持しています。

 【南条蘭@Ranceシリーズ】
[状態]:健康(開発済み)
[装備]:式神の札(多数)
[道具]:支給品一式、未確認支給品×2
[思考]基本:こんなゲームには乗らない。後はランスだ。
    1.お、お、おどれはなにをさらしてけつかるんじゃボケェー!
    2.で、今度は何?早速出来た、新しい彼女との仲を見せつけたいの?へーえ…。
    3.取り敢えず、色々とムカついたから早雲も今すぐシメる。
[備考]:蘭ルート終了後、キャラクリ状態からの参戦です。
   :蘭の右手が濡れていた理由については、次の書き手にお任せいたします。

【メイドさん@GALZOOアイランド】
[状態]:健康、全裸、早雲に恋愛感情、魂の汚染度60%
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]基本:レオを助け出したい。早雲にお仕えする。
     1:あら?このお方は…。
[備考]:魂の枷@ランス・クエストによって囚われていた嫉妬の念から解放され、
    現在は正気に戻ってます。

【キング・クリムゾンさん@アリスソフトバトルロワイアル】
[状態]:疲労(重度)
[思考]:お前らもういい加減にしろやッ!

[共通備考]:メイドさんの支給品であった「Minエキス@GALZOOアイランド」が
      空瓶になり近くに落ちてます。まだ雫程度なら残っているかもしれません。
     :早雲とメイドさんの衣装が、周辺に折り重なっています。

【Minエキス@GALZOOアイランド】
催淫剤。気が強くなるというか、性に対して“ちょっと”頑張り屋になる薬。
ただし、その効果は気化したものを吸い、零したもの触れた程度であっても、
常人なら性格が乱暴なものに変貌する程の劇薬。“草食系でも男になる薬”。
気が済むまで行為を果たせば、一応効果は切れる。
早雲はこれを自身の精神力のみで限界まで抑え込んでいた。

【魂の枷@ランス・クエスト】
「導く者」が開発した、陰気な空気が漂う黒い腕輪。
装着者が抱いている怒り、悩みなどの負の感情を増幅させ、魂を汚染する効果を持つ。
装着者に陽炎のような瘴気を纏わせ、持つ力を増幅させる場合もある。
魂が完全に汚染されてしまうと、装着者の魂が神の元に帰れなくなるので
肉体を破壊されても死なない不死の怪物と化す。
使用経験のあるアルカネーゼによると「つけると始めは楽になる。
でも段々と暗い気持ちに支配される。麻薬のようなもの」との事。

メイドさんの凶行(未遂)は、これを不用意に装着してしまった事が原因。
現在は早雲が彼女から奪った為、負の想念からは解き放たれています。
添付ファイル




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