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オープニング



ここはオオサカ、ウメダのハニービル。
そのこざっぱりとした一室に大勢の人間が集められていた。

現代風な普通のスーツ姿もいれば、幻想的な形容しがたい衣装の者、
果ては過去から取り出したような中世的な鎧や甲冑を着た武者といった
男女問わず背格好から衣装まで様々な人間模様がその一室を異様な雰囲気にしている。

眠らされていたであろうその数々の人物達が目を覚まし、
それぞれが自分が置かれている状況を理解できずにざわめきが起こりだす。
そんな中、照明を消され、薄ぼんやりとしたその一室に不意に明かりが灯り、
予め用意されていたであろう壇上に一人(?)の人影(?)が現れる。

「どうも、私が今回の特別企画の主催のTADAです。
 エ~、今日は皆さんに殺し合いをして貰います(ビー○た○し風に)」

白いハニーが声真似を挟みつつ、あっけらかんと今回の目的を話し出す。

「今回も所謂、お祭り企画なんですがそれだけじゃいつものと変わらないので
 折角の二次創作ですし最大限に皆さんで鬱々とした新境地を…
 あ、わりと新境地でもないか?
 …エー、話はそれましたが最後まで残った優勝者の方には
 こういったものの王道らしく願い事を叶えますので
 はりきって殺っちゃってください」

軽い調子でとんでもない事を言うその白いハニーに
純白の学生服に身を包んだ青年が前に進み出てきて食って掛かる。

「おいおい、突然こんな所に人の事を無理やり集めて
 いきなり『殺しあえ』なんて言われて『はい、そうですか』って、
 納得する訳ないだろ?
 それにあんたが今回の黒幕ってんなら、
 あんたを倒せば全て解決って訳だ」

そう言いながら学生服の青年、斬真狼牙が拳を鳴らしながら
白いハニーに近寄ろうとした所を横から同じ様に純白の学生服に身を包んだ青年、
斬真豪が慌てて自分の弟を抑える。

「落ち着け、バカな弟よ!
 相手は開発部長といったらある意味、神様だろうが。
 第一、それを置いといたとしても何の算段も無しに
 こんな事をする訳も無いだろうが!」

「はいはい、その通りです。
 皆様、まずはこれをご覧ください」

そう言いながらハニーが何かのリモコンを操作すると
壁に掛けられていた巨大なモニターに映像が映し出される。

『おい、ちょっとこのシナリオだと原画と描写が異なっちゃうんだけど?』
『えっ? あ、本当だ』
『じゃあ、これシナリオ書き直しちゃって。 一から』
『一から!? 今からですか!?』
『うん、3日後までに宜しくね』
『ウワー、バグだー!!』
『………(どんがらがっしゃーん)………』

「………失礼、間違えました。
 こちらをご覧ください」

其処に映し出されたのはこことはまた違う部屋に集められた数々の人間の姿、
押し込められ、皆、表情も暗……

『お茶が沸きましたよ~』
『じゃあ私も運ぶの手伝います』
『へぇ~、レオ君て言うんだ。君みたいな可愛い子は嫌いじゃないわよ』
『…イブ先生、初対面の子をからかわないでください』
『あわわわわわ』
『あっ、ちょっとそこの大きい君! 一人でおやつを食べ過ぎちゃ駄目よ』

くないどころか和気藹々とした雰囲気がそこには漂っていた。
映像はそのままに音声だけを切るとハニーは目の前の集団へと向き直る。

「エ~、このように別室にて皆さんのお知り合いの方をこちらで預からせて貰っています。
 見て判るとおり、向こうの方々にはこちらの趣旨はお伝えしておりません。
 ですが、皆さんが非協力的な態度を取るというのであれば…
 あっ、ちょっと出て来て貰っても良いですか?」

用意されていたマイクの様な物にハニーが呼び掛けると、
映像の真正面にかなり近寄った距離から誰かの顔面が映し出された。

『う~っす、…あん? 近い? もう少し離れんの?
 っと、こんなもんか。 ど~も~』

似つかわしくないイヤホンのような物を付けた赤黒い肌の異様な風体の男が映し出されるのと
同時に、映像を見つめていた集団の中の一人が大声を上げた。

「ウギャ~~~!! 出おったな、変態!!」

緑色の鎧に茶髪の青年、ランスは映像の人物の姿に血相を変える。

『エッ? 今の声、そっちにランスいんの?
 ウワ~、俺もそっちに行きたかったわ~』

「うるさい、来なくていいわ! 死ね、さっさと死ね!」

本気で映像の人物を嫌がり、喚き立てるランス。
そのランスとは対照的に映像の人物の顔は綻び、
自分がその場に行けない事を真剣に悔しがっている。

「番人1号、戯骸くんです」

ハニーが映像の人物を紹介し、紹介された当の本人はへらへらと
映像の向こうで手を振っている。

「彼の他にも複数の人物に向こうを守備してもらっています。
 無論、一筋縄ではいかない人達です。
 この方々には私の一声で向こうを自由にして良いと伝えてありますのであしからず」

ハニーの脅しに狼牙も振り上げた拳を降ろし、
苛立たしげに奥へと引っ込んでいく。
途中で、宥める兄をぶっ飛ばしながら。
それを確認すると映像を一旦切り、ハニーが参加者たちを見据える。

「皆さんも大事に思うのなら、逆らわないようにお願いしますね」

ハニーの言葉に集団はどよめき立ち、場は騒然と化して行く。
不意に何かを思い出したかのようにハニーが再びリモコンを手に取ると
何処かの地下室の様な場所がモニターに映し出された。

「あ~、忘れていました。
 今後、あまりにも非協力的な人に対してはお預かりしている方に
 罰ゲームを受けてもらいます。
 …こんな感じですね」

其処には鎖のような物で両腕を繋がれ、天井から吊るされた半裸の男。
その傍には鋭い棘のついた棍棒を構えた、まるで鎧と一体化したような姿の魔物の姿。
魔物が棍棒を構えると大きく振りかぶり半裸の男の体を打ち据える。
殴られる度に男の体は棘で引き裂かれ、裂傷と打撲跡が刻まれていく。
男は歯を食いしばる様にして痛みに耐えているようだが、
その口からはくぐもった叫びが常に漏れていた。

「デモンストレーション代行の島津ヨシヒサさんと拷問官の拷問戦士さんです」

ハニーが説明している間もヨシヒサを打ち据える事を止める事無く、
淡々と作業を続ける拷問戦士の姿に映像を眺めていた集団の中の数人からは貧血を起こし倒れる者すらいた。

「といっても、いきなりこれではあまりにも可哀想なので最初は軽めに、
 徐々にきつくしていくので注意してください」

映像を切り、ハニーはリモコンやマイクなどを片付けていく。
そして、壇上に一つの大き目のスイッチを置いて、再び集団へと話し始める。

「あぁっと、それとお気づきの方もいるでしょうが、
 皆さんの首には特製の首輪を付けさせて貰っています。
 例のアレです、ボーンってなるやつ。
 それと私がこのスイッチを押すと同時に皆さんは
 猿田博士製の転送マシンによって、
 このオオサカの各地に飛ばされますが
 ここウメダは最初から禁止区域ですので入らないでくださいね。
 それでは皆さんGoodLuck! …ポチッとな」

ハニーがスイッチを押すのと同時に次々と集団の数は減っていき、
最後には部屋に残ったのはハニーの姿だけとなる。
其処へ…

「こんにちは~、頼まれてた原画入稿しにきたんですけど?」

PGG(パソコンが使えなくても 逆境に挫けない 原画マン)果心が
封筒に自身の書いたエロ原画を入れて訪ねて来た。

「あぁ、果心クン、こっちより企画部の方に持ってっちゃって」

「あっ、はい」

そして、帰った。

「ふぅ~、さてと僕もお仕事お仕事と…」

今日もアリスソフトは忙しく廻っている。


アリスソフトバトルロワイアル開幕!




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