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リトルプリンセス


温泉街カネシタ。
そのウメダとの地区境沿い。

「…落ち着け、落ち着くのよ、私…
 こんな時こそ冷静な対応が必要なのよ…」

建物の陰に隠れ、一人の女の子が
『急なアクシデントへの対応』という題名の本を読んでいた。
いや、正確には彼女は人間ではない。
限り無く人間とそっくりな見た目をしているが
れっきとしたモンスターである。
そういった者達を彼女達の世界において
【女の子モンスター】と呼ばれている。
その中では中位モンスターにあたる彼女、
まじしゃんは震える手でページを捲っていた。

「……ふぇ~~ん、やっぱり書いてないよぉ、
 こんな時の事なんてぇ~、どうしようレオぉ~……」

所謂、本番に弱いタイプの性格である彼女は今はこの場には
いない自分の主人の事を思い出す。
魔物使いと呼ばれる、
モンスターを自分の従魔にして戦う特殊な職業の少年。
優柔不断で鈍感、その上、彼女たちの主人で
ありながら彼女達の中で最弱。
だが、ここぞと言う時には最適な判断と勇気を示してくれる。
そんな一風変わった存在ではあるが
頼りにしていた主人、レオことレオパルド・マーラは
本人こそ気づいてはいないが人質として捕まっている。
というか、最初に見せられた映像の中では
シスターみたいな格好をした女性に絡まれてデレデレしていた。
その事を思い出してまじしゃんは少しだけ苛つきを覚える。

「大体なんでレオが人質なのよ、
 普通そういうのって私達がなるもんなんじゃないの!?
 ……でも、レオがある意味無事なのは良かったけど…」

一人、ツンデレるまじしゃん。
誰かに見られていたらOUTな光景だが、
何とかセーフである。

「……ハァ、勢いで此処までは来ちゃったけど、
 やっぱりこれ以上は危ないよね…」

自分の首に付けられている首輪を確認しながら、
まじしゃんは遠くに見える建物を注視する。
あのハニワを模したような建物に自分達は
最初、捕らえられていて、
あそこから各地に飛ばされたのである。
委員長タイプであるまじしゃんはまず真っ先に
自分が飛ばされた場所を地図で確認し、
そこに記されていた説明ですぐに特定した。
そして其処が親玉の本拠地の隣である事を理解し、
取り敢えずその傍まで来てみたのである。
当初は隙あれば乗り込もうとすら思っていた。
だが、あのハニーの適当な説明では分かり難かったが
よくよく説明を読んでみれば、
自分達に付けられた首輪は爆発性と書いてあるではないか。
その上、当然と言えば当然だが
向こうは最初から禁止区域に設定されていた。
それゆえ、当初の目論見はあっさりと崩れた。
首輪を外してみる事も考えたが、
失敗した時の事を考えて二の足を踏んでいる状態である。
進む事も出来ず、かといって戻ることも出来ずに
まじしゃんは未練たらしく自分の主人がいる筈の
建物の傍で堂々巡りな考えをしているだけの状態に陥っていた。

『……ふえぇ~~~ん……』

そんな均衡を破るように彼女の耳に誰かの泣き声が聞こえてきた。

「誰よ、こんな時に……泣きたいのは私も一緒よ。
 ……何、この感じ?」

その声をまじしゃんは初めて聞いたのだが、
何かとても抗いがたい感覚をその声に覚える。
本能がこの声の主に『逆らうな』と
告げているような奇妙な感覚。
魔物使いと従魔のような関係ではなく。
もっと上の、言うなれば絶対の存在への服従。
まじしゃんはそうした可能性を持っている存在を知ってはいる。

「……嘘でしょ……何でこんな所に……?」

もし、予想通りの人物であるのならとんでもない事である。
まじしゃんが知っている限り、
『その人物』を倒せる者など存在しないからである。
勝ち残って『優勝』する事は不可能なのだ。
躊躇はあったが確かめずにはいられなかった。
その存在、【魔王】を。

だが、駆けつけた先で見たものは、
それは異様な光景であった。

「ふぇ~~ん…健太郎く~ん!!」

てこてこと泣きながら歩く少女、来水美樹。

「……止まりなさいっ!! このままじゃ危ないのよ!!」

それを必死に押さえつけて止めようとしているのだが、
その華奢な身体をまるで止められずに
ずるずると一緒に引きずられていく学生服の少女の姿。
予想外の光景に唖然としているまじしゃんの姿に気づいた
学生服の少女、金剛丸彩がまじしゃんに呼び掛ける。

「其処のあなた! あなたもちょっと手伝って!
 このままじゃ、この子…この先に入っちゃうわ!」

唖然としていたまじしゃんだが彩の呼び掛けで
彩が言わんとしている事を咄嗟に理解する。
美樹の進行方向は思いっきり、
ウメダへと向かっていたのである。
このままでは、彼女に付けられた首輪は……
だが、泣きじゃくる彼女は全くその事に気づいておらず、
懸命に止めようとしている彩の言う事も全然理解していないのである。

「あなたはそっちを抑えて、私はこっちから!」

彩とまじしゃんは左右に別れて美樹の両手をそれぞれで捕まえる。

「「せぇ~~の!!」」

全身全霊の力を込めてW委員長’sが美樹を止めようと
必死に引っ張るが、

「びぇえぇ~~~ん!! 健太郎く~~ん!!」

それを意に介さずに少女はまるで重機の様に
女の子二人を引きずって歩いていく。
不意にその場に居た、全員の首輪から甲高い警告音が響き始める。
美樹がついにウメダとの境まで到達してしまったのである。

「駄目…このままじゃ……」

彩の表情が青ざめていく。
最悪の事態を想像してしまったのであろう。
だからこそ、最後の望みを掛けて
二人は美樹を止めようと力を込めるが、

「……離してよぉ~!!」

魔王という彼女にとって絶対の存在である美樹の言葉に
まじしゃんは思わず手を離してしまう。

「ちょっ! 何で、手を離すのよ!
 ……あぁ、駄目っ!」

手を離してしまったまじしゃんを彩は責めようとするが、
自身も限界を察して美樹の手を離してしまう。
そして、彼女は二人の制止の言葉も届かずに足を踏み入れてしまい……

爆発音が辺り一面へと響き渡った。

「……そんな……」

己の無力を噛み締めるかのように彩はその場にへたり込み、
まじしゃんはただ呆然と立ち尽くしてしまう。
辺りを覆う粉塵が晴れれば、其処には変わり果てた少女の
無残な姿がそこには有る筈である。

有る筈なのである。
大事な事なので二回言いました。

「…ふぇ~~ん、熱いよぉ~!」

だが、其処には煤だらけで着ていた衣装こそ
焼け焦げてこそいるが無傷の少女の姿があった。

「「……えっ?」」

目の前の光景にまじしゃんも彩もそれ以上言葉が出ない。

「ふむ、爆発音で来てみれば…
 如何にも変わった事になっているみたいだね」

ハニービルの方から涼やかな声をした一人の青年が歩いてくる。
金髪の長髪をポニーテールで結った右目に眼帯をあてた
隻眼の青年は落ち着いた雰囲気で泣きじゃくる美樹に近寄ると
ぽんぽんと優しく彼女の身体を叩き、落ち着かせる。

「…よしよし、怖かっただろうね。
 君はリタイアという事で仕方が無いかな?
 向こうに温かい飲み物とお菓子を用意しているから、
 其処で他のお友達と君の大事な人が来るのを待ってようか」

その落ち着いた雰囲気に安心したのか美樹も泣き止み、
目を擦りながら目の前の青年を見上げる。

「……でも、知らない人にはついていっちゃ駄目って……」

訝しがる美樹の様子に対して、青年は軽く微笑んで応える。

「これは失礼した、可憐なお嬢さん。
 私はボルト・アーレン。
 この先で守衛の真似事をさせてもらっている者だよ」

その紳士然とした態度と可憐と呼ばれた事に安堵したのか、
美樹も小さく頷くとボルトが指差した建物、
ハニービルへと歩いていく。

「…あっ!?」

其処までいって、やっと我を取り戻した彩とまじしゃんの二人が
美樹を引きとめようと一歩踏み出そうとしたのをボルトが止める。

「おっと、君達は流石に止めといた方が良い。
 それ以上進めば命を落とす事になるよ?」

態度こそ涼やかであれ、その言葉には重みがある。
それゆえに二人の足は自然と止まる。

「賢明な判断だ。
 お嬢さん達にも機会があれば、
 また会いたいものだね。
 ……それじゃ」

にこやかに微笑みながら軽く手を振ってボルトも
ハニービルへと去っていく。

残された委員長な二人はただ呆然としているのみであった。

【カネシタ/1日目・朝】
【金剛丸 彩@大番長】
[状態]:健康、茫然自失
[装備]:イヤホン
[道具]:基本支給品、マナビタンZ@ぱすチャ、守護の数珠@RanceⅥ
[思考]基本:皆で協力して脱出
    1:唖然

【まじしゃん@ギャルZOO】
[状態]:健康、茫然自失
[装備]:ロッド
[道具]:基本支給品、時間つぶし@ギャルZOO、伝説のブルマ@大番長
[思考]基本:皆で協力して脱出
    1:呆然

【来水美樹@Ranceシリーズ 失格!!】
【残り80名】

【マナビタンZ@ぱすてるチャイムContinue】
 魔力を回復させてくれる飲み物。

【守護の数珠@RanceVI -ゼス崩壊-】
 防御力の基礎値がアップする。

【時間つぶし@GALZOOアイランド】
 時間つぶしには最適なアイテム。
 プチプチします。

【伝説のブルマ@大番長】
 根岸なななが着用したブルマ。

番人№Ⅱ

【闘神 ボルト・アーレン@闘神都市Ⅲ】
 闘神都市大会優勝者。
 爽やかでかっこよくて女の子達からモテモテ。
 もちろん強いので男達からも羨望の対象。
 子安。




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