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「剣道用語辞典マ行」(2011/06/08 (水) 10:46:35) の最新版変更点
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◆マ行の部
枕のおさえ
これは兵法35カ条の中にある教えで、敵が打ち出さんとする気ざを受け、その打たんとする動きの頭をおさえること。
気にても、太刀にても、身にても押えよと武蔵は教えている。現代の剣道でいえば「出ばな技」であり剣道至極の技である。
道とは何か
道は「首」と「しんにゅう」からなり立っているが「首」は人間であり、「しんにゅう」は止ると行くという字の組合せだそうである。
したがって道とは人間が行きつもどりつするところであり、その意味から発展して人間が何べんも同じことを反復思考して得た最高至善のものを道という。
荘子は「宇宙を支配する原理を道という」と言い、南泉禅師は「平常心是道」と答えている。表現はいろいろと異なっても中庸にあるように「天の命ずるこれを性といい、性に従うこれを道という」というのが一番分かり易い適切な表現であろう。
道は秘するに非ず
「道は秘するに非ず秘するは知らせんが為なり」とは柳生家伝書の中にあることであるが、すべて剣の極秘を簡単に教えていないのは、これを秘密にしておきたい為ではなく、自ら進んで難行苦行の末体得し本当のところをしらしめいたいためである。
他の芸道においても「芸は盗むもの」といわれるように、いかなる道と雖も簡単に教わっては身につかないものであり、その真髄を知るためには盗むくらいの真剣味と積極性がなければならないという、その心理をといたものである。
無刀取り(むとうどり)
無刀取りとは映画やテレビでやるように両手で相手の太刀をはさみこんで、もぎ取るようなやり方ではない。「とる」ということは柔道で一本とるというように「勝つ」ということで無刀で勝つことである。
これは柳生石斎の創始にかかるものであるが、その子宋矩は次のようにいっている。
一、無刀取りとは必ずしも相手の刀を取らねばならぬことではなく、自分が無刀の折に相手を制する技である。
二、相手を恐れず敵の間合いのに入り「切られて取る」覚悟がコツである。
「たんだ踏みこめ神妙の剣」というのが柳生流の秘剣中の秘剣といわれているが無刀取りはその精神の極致を発露したものである。
明鏡止水(めいきょうしいすい)
研ぎすました鏡の如く、又静止清澄の水の如く澄み切って、どんな小さなものをも心に写す心境のことで、剣道では相手の動きをこの浄玻璃に写して直ちに対応しなければならない。心にさざ波が立てば相手の動きをとらえることはできない。したがって剣道ではこの清澄の心境を「明鏡止水」と称して尊ぶのである。
参照:剣道用語辞典マ行 より
http://www.budogu.jp/column/kotoba.html#ma
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