( ^ω^)とある科学の加速装置のようです 第三話

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キラキラと朝日がまぶしい。 本日もお日柄よろしいようで。 だけど僕にはそんな素敵天候を楽しむ余裕なんてのは存在しない。 (;^ω^)「遅刻だぉぉぉぉぉ!!」 学生街を駆け抜ける、ちょいポチャな少年こと僕、内藤ホライゾンは大変焦っていた。 (;^ω^)「よりによって一時間目が体育の日に寝坊とはやっちまったお…」 僕が通う(中高一貫の)中等部の体育の教師、フサギコ先生はとても怖いことで有名である。 (;^ω^)「このままダッシュでギリギリってとこかお…」 そう口にしながら、僕は曲がり角を曲がった。 瞬間… ―――ドンっ――― 「ぁっ……」 (;^ω^)「ふぉ!?」 左肩が何かにぶつかったかと思うと、僕の体はバランスを崩し… (;^ω^)「いてて…」 倒れてしまった。 「…」 (;^ω^)「す、すみまs」 慌てて顔をあげる。 目の前には夢の楽園が広がっていた。 (* ^ω^)「おぉ…水色のしましま…?」 (;^ω^)「じゃなくて!だ、大丈夫ですかお?」 目の前に広がる夢の光景から目をそらしながら、僕は立ち上がった。 いいもの見れたとか思ってないんだからね!(/// 「大丈夫です、とみさかはお尻が痛むのを堪えながら答えます。」 ( ^ω^)「急いでたもので…本当ごめんなさいお。」 謝りながら、僕は女の子を起こしてやる。 最近の女の子の流行りはゴーグルなのだろうか? 僕には到底理解できない。 「いえ、みさかの不注意でもありますから、とみさかは自身の不注意を省みます。」 ( ^ω^)(常盤台の制服…?この子も遅刻組かお?) 「では、みさかはスケジュールがありますので、とみさかはこの場を立ち去ろうと歩き出します。」 女の子はぺこりと頭を下げると、鞄を拾い上げ、僕が来た道へと歩いていってしまった。 ( ^ω^)「常盤台のお嬢様も遅刻とかするもんなんだおねー…」 女の子の後ろ姿を目で追いながら、先ほどの夢の光景を思い出す。 しまぱんってさいこー!! 思わず鼻の下がのびる。 (;^ω^)「って!確実遅刻だぉぉぉぉー!!」 学園都市に雄叫びが響いた。 ――――― ―――― ――― ('A`)「んで、今朝は遅刻したわけか…なるほどな。」 ( ^ω^)「おーん。スクワット50回からのランニング20周とかフサ先生ひでぇぉ…」 ('A`)「つかなんで能力使わなかったんだよバカだろ…」 ( ^ω^)「能力……だ、と?」 ドクオに言われて僕はハッとする。 加速の能力を使用していたら余裕で間に合ったはずだ。 ( ^ω^)「自分がレベル1になったことすっかり忘れてたお。」 ('A`)「バカすぎわろた」 こんな感じでドクオと昼休みに談笑していると、1人の女の子が話しかけてきた。 (*゚ー゚)「ないとーくん、レベル1なったんやてぇ?うちも早くレベル0脱出したいわぁ…」 ( ^ω^)「お!猫野さん。」 亜麻色の髪にショートカットがよく似合う童顔なクラスメート、こと猫野しぃさんである。 (*゚ー゚)「ないとー君がレベル0脱出したってことは、居残り4人組が3人になっちゃうんやねぇ…寂しいわぁ。」 ( ^ω^)「お…そういや僕は今日から居残りはなくなるんだったお。」 シィー、ショクドーイクヨー 教室のドアから女子が猫野さんを呼ぶ。 (*゚ー゚)「あ、ほなうち行くね。」 (*^ー^)「ないとー君に、おめでとうって言いたかっただけなんよ。」 そう言ってにっこり笑うとしぃさんは女子グループの方へと走っていった。 猫野さん達が教室から出て行くと、ドクオが口を開いた。 ('A`)「猫野姉も大変だよな…」 ( ^ω^)「お?なにがだお?」 ('A`)「妹は高等部含めたこの学校一の能力者とうたわれ、学園都市で一番レベル5に近いと言われるレベル4…」 ('A`)「一方で姉は何の能力も持たないレベル0…あいつは何も言わねぇし、態度にも出さねぇけどすごい重圧だろうな…」 ( ^ω^)「お…」 ここで僕は思い出す。 猫野さんの妹、猫野つぅのことを。 噂では“重力”を操る能力らしい。 ('A`)「姉と妹で比較されて、あいつもつれぇだろうな…」 (,, ゚Д゚)「心配すんな、あいつはそんな弱くねぇから。」 ('A`)「そーか…ならいいんだけどな。」 (;゚A゚)「ってナチュラルに会話に入ってくんなよ!!」 (,, ^Д^)「ギコハハハ!いいじゃねぇか!一緒に飯食おうぜ。」 僕らの会話に突然乱入してきた、がたいのいいイケメンは、多義幸也、呼びにくいから間をとってギコと呼ばれている。 ちなみにこいつも居残り組であり、猫野さんの恋人でもある。 付け加えると、体育のフサ先生の甥っ子でもあるらしい。 ( ^ω^)「ギコが言うならきっと心配ないお!」 ('A`)「ま、そうだわな。」 (,, ゚Д゚)「あれ?今日は津出はこっちで食べないのか?」 ( ^ω^)「ツンなら今日は風紀委員の皆で昼ご飯食べるってメールきてたお!」 ('A`)「けっ…」 (,, ^Д^)「男の嫉妬は醜いぞドクオww」 ( ^ω^)「そうだお!ドクオも誰か好きな人作れおwww」 ('A`)「クダラネー」 こんな感じで毎日僕らは毎日昼休みを楽しくすごしている。 いつもはここにツンがいて、たまにツンの友達や猫野さんが加わるのだ。 今日は三人で適当に談笑しながら昼食を楽しんでいたら、チャイムが昼休みの終わりを告げた。 楽しい時間というのは早く感じるというのは、全くその通りである。 ―――――― ―――― ―― 从'ー'从「~なので、“自分だけの現実”が~」 ( ―ω―)zzz ('A`)カキカキ (,, ゚Д゚)ピコピコピコピコ 午後の授業。 本日もいつもとかわりなく、僕は昼寝、ギコはゲーム、ドクオは真面目にノートをとるという授業風景が広がる。 从'、'从「むぅ…内藤君と多義君は授業聞く気あるのかなぁ~?」 今日も今日とて、渡辺先生が教卓で腕組みをしている。 これも普段とかわらない。 从'、'从「先生だってねぇ~怒るときは怒るよぉ?」プンスカ 从'、'从「聞いてるのかなぁ?」 ( ^ω^)(,, ゚Д゚)「反省してまぁぁす。」 从;'ー'从「ふぇぇ…生徒達がDQNになっちゃったよぅ~」 このやりとりだっていつも通りで… この後に、“いつも通り”僕とギコが特別課題を与えられる、はずだった。 だけど… (* ー )「ぅぁ……」 ―――ガタッ――― (,, ゚Д゚)「!?」 (,, ゚Д゚)「おい!しぃ!?」 突然、本当に突然に猫野さんが倒れたことにより、僕達は“いつも通り”から遠ざかることになるのであった。 【医務室】 (*-ー-)スー… 猫野さんは医務室のベッドの上で、スヤスヤと気持ちよさそうに眠りについていた。 川゚ー゚)「とりあえず、目を覚ますまでは猫野は医務室でやすんでもらうとしよう。目を覚ましたら私が病院へ連れてくよ。」 (,, ゚Д゚)「先生、しぃは大丈夫なんすか!?」 黒髪ロングストレートがよく似合う、学校医の素直先生が猫野さんのベッドにカーテンの仕切りを引いて戻ってくるなり、ギコは口を開く。 川゚ー゚)「ん。たぶん軽い夏バテからくる貧血だろうな。念のため病院に連れて行くが…多義は心配性なんだな?」 ('A`)「こいつ、猫野のことになると必死だからなぁ…」 (, ;゚Д゚)「なっ!んなことねーよ!!」 川゚ー゚)「青春だな。先生も混ざりたいくらいだよ、全く…」 素直先生はフッと笑う。 川゚ー゚)「だけどここは医務室だ。声を荒げるのはよくないな。猫野が心配ならなおさら、だ。」 (,, ゚Д゚)「すみませんした…」 ( ^ω^)「てかもうすぐ次の授業始まるし戻るお?」 ('A`)「だな。ギコ、行くぞ?」 僕らが医務室の時計を見上げると、次の授業まで後2分をきったところであった。 川゚ー゚)「あぁ、猫野のことは私に任せて授業に戻りたまえ。」 素直先生にせかされ、僕達は医務室を後にすることとなる。 ('A`)「へいへい」 ( ^ω^)「失礼しましたおー」 (,, ゚Д゚)「しぃをよろしくお願いします。」 それぞれ素直先生に挨拶をし、保健室をあとにした。 川 ー )「あぁ。安心して私に任せておきたまえ。」 三人が出て行った後の静かな医務室での素直の呟きは、静寂に溶け込んだ。 [[前へ>]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/104.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)
キラキラと朝日がまぶしい。 本日もお日柄よろしいようで。 だけど僕にはそんな素敵天候を楽しむ余裕なんてのは存在しない。 (;^ω^)「遅刻だぉぉぉぉぉ!!」 学生街を駆け抜ける、ちょいポチャな少年こと僕、内藤ホライゾンは大変焦っていた。 (;^ω^)「よりによって一時間目が体育の日に寝坊とはやっちまったお…」 僕が通う(中高一貫の)中等部の体育の教師、フサギコ先生はとても怖いことで有名である。 (;^ω^)「このままダッシュでギリギリってとこかお…」 そう口にしながら、僕は曲がり角を曲がった。 瞬間… ―――ドンっ――― 「ぁっ……」 (;^ω^)「ふぉ!?」 左肩が何かにぶつかったかと思うと、僕の体はバランスを崩し… (;^ω^)「いてて…」 倒れてしまった。 「…」 (;^ω^)「す、すみまs」 慌てて顔をあげる。 目の前には夢の楽園が広がっていた。 (* ^ω^)「おぉ…水色のしましま…?」 (;^ω^)「じゃなくて!だ、大丈夫ですかお?」 目の前に広がる夢の光景から目をそらしながら、僕は立ち上がった。 いいもの見れたとか思ってないんだからね!(/// 「大丈夫です、とみさかはお尻が痛むのを堪えながら答えます。」 ( ^ω^)「急いでたもので…本当ごめんなさいお。」 謝りながら、僕は女の子を起こしてやる。 最近の女の子の流行りはゴーグルなのだろうか? 僕には到底理解できない。 「いえ、みさかの不注意でもありますから、とみさかは自身の不注意を省みます。」 ( ^ω^)(常盤台の制服…?この子も遅刻組かお?) 「では、みさかはスケジュールがありますので、とみさかはこの場を立ち去ろうと歩き出します。」 女の子はぺこりと頭を下げると、鞄を拾い上げ、僕が来た道へと歩いていってしまった。 ( ^ω^)「常盤台のお嬢様も遅刻とかするもんなんだおねー…」 女の子の後ろ姿を目で追いながら、先ほどの夢の光景を思い出す。 しまぱんってさいこー!! 思わず鼻の下がのびる。 (;^ω^)「って!確実遅刻だぉぉぉぉー!!」 学園都市に雄叫びが響いた。 ――――― ―――― ――― ('A`)「んで、今朝は遅刻したわけか…なるほどな。」 ( ^ω^)「おーん。スクワット50回からのランニング20周とかフサ先生ひでぇぉ…」 ('A`)「つかなんで能力使わなかったんだよバカだろ…」 ( ^ω^)「能力……だ、と?」 ドクオに言われて僕はハッとする。 加速の能力を使用していたら余裕で間に合ったはずだ。 ( ^ω^)「自分がレベル1になったことすっかり忘れてたお。」 ('A`)「バカすぎわろた」 こんな感じでドクオと昼休みに談笑していると、1人の女の子が話しかけてきた。 (*゚ー゚)「ないとーくん、レベル1なったんやてぇ?うちも早くレベル0脱出したいわぁ…」 ( ^ω^)「お!猫野さん。」 亜麻色の髪にショートカットがよく似合う童顔なクラスメート、こと猫野しぃさんである。 (*゚ー゚)「ないとー君がレベル0脱出したってことは、居残り4人組が3人になっちゃうんやねぇ…寂しいわぁ。」 ( ^ω^)「お…そういや僕は今日から居残りはなくなるんだったお。」 シィー、ショクドーイクヨー 教室のドアから女子が猫野さんを呼ぶ。 (*゚ー゚)「あ、ほなうち行くね。」 (*^ー^)「ないとー君に、おめでとうって言いたかっただけなんよ。」 そう言ってにっこり笑うとしぃさんは女子グループの方へと走っていった。 猫野さん達が教室から出て行くと、ドクオが口を開いた。 ('A`)「猫野姉も大変だよな…」 ( ^ω^)「お?なにがだお?」 ('A`)「妹は高等部含めたこの学校一の能力者とうたわれ、学園都市で一番レベル5に近いと言われるレベル4…」 ('A`)「一方で姉は何の能力も持たないレベル0…あいつは何も言わねぇし、態度にも出さねぇけどすごい重圧だろうな…」 ( ^ω^)「お…」 ここで僕は思い出す。 猫野さんの妹、猫野つぅのことを。 噂では“重力”を操る能力らしい。 ('A`)「姉と妹で比較されて、あいつもつれぇだろうな…」 (,, ゚Д゚)「心配すんな、あいつはそんな弱くねぇから。」 ('A`)「そーか…ならいいんだけどな。」 (;゚A゚)「ってナチュラルに会話に入ってくんなよ!!」 (,, ^Д^)「ギコハハハ!いいじゃねぇか!一緒に飯食おうぜ。」 僕らの会話に突然乱入してきた、がたいのいいイケメンは、多義幸也、呼びにくいから間をとってギコと呼ばれている。 ちなみにこいつも居残り組であり、猫野さんの恋人でもある。 付け加えると、体育のフサ先生の甥っ子でもあるらしい。 ( ^ω^)「ギコが言うならきっと心配ないお!」 ('A`)「ま、そうだわな。」 (,, ゚Д゚)「あれ?今日は津出はこっちで食べないのか?」 ( ^ω^)「ツンなら今日は風紀委員の皆で昼ご飯食べるってメールきてたお!」 ('A`)「けっ…」 (,, ^Д^)「男の嫉妬は醜いぞドクオww」 ( ^ω^)「そうだお!ドクオも誰か好きな人作れおwww」 ('A`)「クダラネー」 こんな感じで毎日僕らは毎日昼休みを楽しくすごしている。 いつもはここにツンがいて、たまにツンの友達や猫野さんが加わるのだ。 今日は三人で適当に談笑しながら昼食を楽しんでいたら、チャイムが昼休みの終わりを告げた。 楽しい時間というのは早く感じるというのは、全くその通りである。 ―――――― ―――― ―― 从'ー'从「~なので、“自分だけの現実”が~」 ( ―ω―)zzz ('A`)カキカキ (,, ゚Д゚)ピコピコピコピコ 午後の授業。 本日もいつもとかわりなく、僕は昼寝、ギコはゲーム、ドクオは真面目にノートをとるという授業風景が広がる。 从'、'从「むぅ…内藤君と多義君は授業聞く気あるのかなぁ~?」 今日も今日とて、渡辺先生が教卓で腕組みをしている。 これも普段とかわらない。 从'、'从「先生だってねぇ~怒るときは怒るよぉ?」プンスカ 从'、'从「聞いてるのかなぁ?」 ( ^ω^)(,, ゚Д゚)「反省してまぁぁす。」 从;'ー'从「ふぇぇ…生徒達がDQNになっちゃったよぅ~」 このやりとりだっていつも通りで… この後に、“いつも通り”僕とギコが特別課題を与えられる、はずだった。 だけど… (* ー )「ぅぁ……」 ―――ガタッ――― (,, ゚Д゚)「!?」 (,, ゚Д゚)「おい!しぃ!?」 突然、本当に突然に猫野さんが倒れたことにより、僕達は“いつも通り”から遠ざかることになるのであった。 【医務室】 (*-ー-)スー… 猫野さんは医務室のベッドの上で、スヤスヤと気持ちよさそうに眠りについていた。 川゚ー゚)「とりあえず、目を覚ますまでは猫野は医務室でやすんでもらうとしよう。目を覚ましたら私が病院へ連れてくよ。」 (,, ゚Д゚)「先生、しぃは大丈夫なんすか!?」 黒髪ロングストレートがよく似合う、学校医の素直先生が猫野さんのベッドにカーテンの仕切りを引いて戻ってくるなり、ギコは口を開く。 川゚ー゚)「ん。たぶん軽い夏バテからくる貧血だろうな。念のため病院に連れて行くが…多義は心配性なんだな?」 ('A`)「こいつ、猫野のことになると必死だからなぁ…」 (, ;゚Д゚)「なっ!んなことねーよ!!」 川゚ー゚)「青春だな。先生も混ざりたいくらいだよ、全く…」 素直先生はフッと笑う。 川゚ー゚)「だけどここは医務室だ。声を荒げるのはよくないな。猫野が心配ならなおさら、だ。」 (,, ゚Д゚)「すみませんした…」 ( ^ω^)「てかもうすぐ次の授業始まるし戻るお?」 ('A`)「だな。ギコ、行くぞ?」 僕らが医務室の時計を見上げると、次の授業まで後2分をきったところであった。 川゚ー゚)「あぁ、猫野のことは私に任せて授業に戻りたまえ。」 素直先生にせかされ、僕達は医務室を後にすることとなる。 ('A`)「へいへい」 ( ^ω^)「失礼しましたおー」 (,, ゚Д゚)「しぃをよろしくお願いします。」 それぞれ素直先生に挨拶をし、保健室をあとにした。 川 ー )「あぁ。安心して私に任せておきたまえ。」 三人が出て行った後の静かな医務室での素直の呟きは、静寂に溶け込んだ。 [[前へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/113.html]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/104.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)

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