( ^ω^)AKB47のようです 第二話

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イケメンという生物をご存知だろうか。 あなた方も噂程度でなら聞いた事があるのではなかろうか? 世俗に流れる様説はこうだ。 「『リア充』の上等種であり、限られた人間しかなれない」 「べらぼうにモテる、サキュバスの如し超人類」 「あらゆる女性を一瞥するだけで魅了する」 「どんなキモい事を言っても何をしてもだいたいはプラスになる絶対的な存在」 「一流のイケメンは、女と目が会っただけで潮を吹かせる事が出来る」 「チーズバーガーを顔面にぶつけると死ぬ」 etc…… 始まりには、一人のイケメンがいた。 そのイケメンは全てを手に入れた。 生まれながらに出産に立ち会った看護婦が母を押し退けて抱き抱えたくなるほどのイケメンだった彼は 幼稚園で保母さんを一人のメスに成り下がらせ 小学生で家庭科の女教師に自分の成績を無理矢理「たいへんよくできました」に。 中学生の頃、バレンタインデーに自分の机がその上に置かれたチョコの山のせいでひしゃげるという事件を経験する。 高校生からはもはや、こちらの語る気が滅入るようなモテ話ばかり……。 そして彼は、ある日 自分の目に不思議な物が映る事に気付く。 そんな彼はある日こう考えた。 「――――――もし、この力を使って最ッッ高にモテるやつばかりを集めてデビューなんかさせてみたら……なかなか面白い事になるんじゃないか?」 やる価値は、大いにあった。 / ,' 3「暇つぶしには最高じゃな」 ――――――そして彼は、時代を作る。 (;><)「……あ、あああああ!!」 「!?」 ('、`*;川「お客様、どうされましカワイヒィ――――――!!?え、可愛い!!……じゃなくて、どうされましたか!?」 慌てて駆け寄ってきた。 この女店員。馬鹿そうだが、なかなか都合がいいじゃないか。 よし、お前に任せたぜ。 (;><)「……さいふ、おとしちゃったんです。ここにきた時はあったのに…」 ('、`*;川「!!」 ( ><) 僕のモテ方では、あの『王者』内藤さんのような事は出来ないだろう だけど、 僕には内藤さんにはない、強みがある お見せしよう。 これを。 ('、`*川(……泣い、てる…) ('、`*川(…こんなに可愛い生物が、こんなに可愛く涙を流してる………!!!!!) ('、`*川(……駄目よ。私。店員。ちゃんと。お客様。対応。しないと。あ。でも。あ。だめだ。やばい。やばい。やば……) ∵:・(∵∵∵∵∵**川「キャワイイイイイイイメナァァァァァアアアアアアン!!」 モブ女1「オバヒィィィィィィィィィィィィ!!!」 モブ女2「ノッキャホニョォォォォォォォォォ!!!」 ( 。><) おっと、涙の余波で他数人の女の子も狂わせてしまったか。 まぁご覧あれ。これぞ僕の力。 AKBの中に数あるイケメンの中にも、涙まで武器と化せるのは僕のみだ。 ……でもまぁこの技はコントロールが難しく、今もこの女店員だけを狂わせるつもりだったんだけどね。 ごめんなさいなんです。 ( ><)(計画通り。後は……) (∵∵∵∵∵**川「ピンポンパンポーーン!!!!お客様!!この店内でめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い子が財布落としちゃいましたんで命に変えても探せ!!!!!探しやがれエエエエエ絵゛!!!」 女客一同「サーイエッサァァァァァァァァァアアアアアアア゛!!!!」 ( ><)(ふふ、上手くいったんです) 財布は、本屋の月刊雑誌コーナーに置いてきた。 『ビロードくんこんな年にもなってコロコロコミック呼んでる……可愛いいいい!!』なんて言って失神させてしまうかも知れないが、仕方ない。 どのみち見つけてくれた女の子には、最高の破壊力を込めた『ありがとうなんです!』で病院送りにするつもりだ。 まぁ、ここまで来ればこのデパート内を掌握したも同然。 「やれやれ。そんな事で調子に乗ってるんじゃ、君もまだまだだよビロードくん」 ( ><) ( ><)「……なに?」 誰だ?今の声は…… (∵∵∵∵∵**川「ショタキャワイイイイイイイヒャッヒュウウウウウウイ!!!」 「ねぇ、あの…その、お姉さん」 (∵∵∵∵∵**川「は?」 (´・ω・`)「あの、僕も…財布、落として。その…あ、いえ……あの」 (´・ω・`)「……すいません、なんでもないです」ショボーン (∵∵∵∵∵**川 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川「キォヲンヌッパァアアアアアアアアア!!!」 (;><)「なッ――――――!!!」 アイツは、ショボン――――――!! (´・ω・`)「女の子だけに集中しすぎだ。結果、僕の介入を許してしまった」 (;><)「――――――!!」 迂闊だったと言う他ない。 自分が一番注意するべきは、こいつだったのではなかろうか。 なんたってこいつは、ショボン。 『草食系男子』を極めに極めた男。 その二つ名こそ。 (;><)「『草食系兵士』……さすがなんです」 (´・ω・`)「おやおや、年上虐殺魔様から誉められるとはね」 僕の能動的可愛さとは相反する、受動的可愛さを持つ者。 天敵、なのだ。 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川「モヒャイ!!可愛い!!モヒャイヒャイイイン!!」 だが。 ( ><)「このまま引き下がる、僕じゃない――――――!!」 (´・ω・`)「ん?」 これが見れるなんて、お前も幸せ者だよ、ショボン。 ( ><)「見せてやる――――――」 ( 。><)「うわああああん。お姉さんが、僕にかまってくれないんですぅ……」 (´・ω・`)「!!」 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川 (【自主規制】**川「モンパッパァアアアアアアンンアッ!!ンアッ!!ンアッ!!アアアアアアン!!」 (;´・ω・`)「ほぅ……やるね」 【泣き堕とし《レイニーデビル》】 ――――――『構ってちゃんの狂気《ハートフルバージョン》』。 (´・ω・`)「やはり君も、AKBの熾烈なモテ競争を生き抜いただけの事はあるね」 (;><)「へへ……ショボンさんが言うと、皮肉にしか聞こえないんです……」 (´・ω・`)「だが負けないよ。年上にしか出せない可愛さ。君に見せつけてやろうか」 (;><)「望むところなんです――――――!!」 (【自主規制ェイヤッホホーォウ!!!!】**川「」 二人は、激しい可愛さの炎に包まれる。 このデパートは、その二人の可愛さに呑まれ炎上し始めた――――――!! ( ・∀・) これは俺自身も笑った話なのだが 『AKB47でかっこいいと思う人』というアンケートが取られた事があった。 結果は当たり前だが、ぶっちぎりブーンが1位。 大差の2位は俺だった。 しかし、ここからが面白い所。 なら、『ブーンを一番支持している年齢層は?』と聞かれると 用意された円グラフのほとんどが20代だったのだ。 俺は………違う。 円グラフが、綺麗に別れた。 10代も。20代も。30代も。40代も。その上もその上にも。 俺は……全ての女性から平等に支持されていたのだ。 ( ・∀・)(そして、ブーンにも勝てる……) 荒巻社長は『モテろ』と言った。 その選別法なら、人を集めまくれる自分は最強。 ブーンすら、越えられない。 荒巻社長に、見返してやろう。 ( ・∀・)「最強は俺だってな……」 女ども「キャー!!!モララーさんが遠い目で独り言呟いてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 ( ・∀・) ( ^ω^)「こんにちわ、モララーさん」 ( ・∀・) (;・∀・) 嫌な汗がぶわりと吹き出る。 余りのオーラに、2歩ほど後退りをしてしまう。 女1「エッ!!ブーンくん!?」 女2「嘘!?ブーンくんだわああああああああ!!!」 女3「マオバァアアアアアア!!!!」 現れて、10秒。 その魅力で早くも女を気絶させにかかっているその男。 誰もが認めざるをえない、その男。 (;・∀・)(三次元世界の限界値……『王者』とまで呼ばれた――――――) ( ^ω^)「ブーンですみなさん。こんにちわ」 女「ホッヒィィィィィィィィィィィィィィ!!!」 挨拶だけで、この威力。 (;・∀・)「……」 だが……負けない。 (;・∀・)「へっ。お前も偉くなったもんだな、ブーンよ……そんなに俺に御執心とはね」 ( ^ω^)「強がりは見苦しいお。まぁ、僕のこの魅力を目の当たりにしてその軽口が出るならまだ良い方だけどね」 ( ・∀・)「でもな。ブーン」 ( ^ω^)「お?」 ( ・∀・)「お前の魅力は、ただのでかい一発なんだ」 ( ^ω^) ( ・∀・)「ライフル……いや、黄金銃ってとこかな?」 ( ・∀・)「でも俺は………違う。選り好みされない俺は………言わばショットガンだ」 ( ・∀・)「そこでブーン、問題だ。」 「一発で多くの人間を殺せるのは、どっちでしょうか?」 ( ^ω^)「……」 (;・∀・)「わかるか?ブーン」 (;・∀・)「お前がどれだけモテようが、俺には勝てないんだよ」 (;・∀・)「実際見てみろ。例えば、あの端っこのおばあちゃん」 おばあちゃん「ああ…金つば買って帰らないとね…それと入れ歯の替えも……」 ( ^ω^) (;・∀・)「俺にはなびくおばあちゃんも、お前にゃなびかない」 ( ^ω^)「……ふぅん」 ( ^ω^)「あがいたね、モララーさん」 ( ・∀・) ――――――さぁ、どう出るブーン。 ( ^ω^)「面白い見解だお。モララーさんがショットガン……ね」 ( ^ω^)「で」 ( ^ω^)「だから何?」 (;・∀・)「――――――!?」 王者が、動く。 ( ^ω^) おばあちゃんに向かって。 (;・∀・) そして。 ( ^ω^)「なぁおばあちゃん」 ( ^ω^)「介護してやろうか」 おばあちゃん「……?」 ( ^ω^)「この俺が、介護、してやろうか」 (;・∀・) ――――――地鳴りがした、気がした。 ( ^ω^) おばあちゃん「オビバッフォオオオオオオオオ!!」 おばあちゃんが叫ぶ。 叫んだ表紙に、入れ歯が飛んだ。 高く、高く。 ( ^ω^)「他のおばあちゃんも……」 ( ^ω^)「まとめて俺が……老人ホームになってやろうか?」 おばあちゃん2「ポヒィーーーーーーーーアアアアアア!!!!」 おばあちゃん3「スッポワーーーーーーーーッッッッン!!!!」 2つ。 3つと。 入れ歯が次々と宙を舞う。 (;・∀・) モララーすらもが黙り込む、凄惨な光景だった。 そこにいたおばあちゃん達の入れ歯の雨が降る。 おばあちゃん達は興奮しボルケーノ!ボルケーノ!になり 老人とは思えないような活気づいたコサックダンスで暴れちらしながら叫んでいた。 ( ^ω^)「……どう、モララーさん」 ( ^ω^)「あなたには、これが出来るかお?」 (;・∀・)「…なん、で……!!」 ( ^ω^)「まだわかんないのかお?」 (;・∀・) ( ^ω^)「僕が一番モテるのは20代。そう思ってたんだろうが……」 ( ^ω^)「そんなの、僕のさじ加減一つだ」 (;・∀・)「――――――」 ( ^ω^)「モテようと思えばこんなおばあちゃんだって、胎児にだってモテれる」 ( ^ω^)「僕が王者と呼ばれてる所以が、わかってないのかお?」 ( ^ω^)「最強だからこその、僕だ」 ( ・∀・) ( ^ω^)「ショットガン?ハッ笑わせんなよ」 ( ^ω^)「たかだか銃一本で、核爆弾に勝てるとでも?」 (  ∀ ) 自分の全てを否定された気がした。 自分の強みだと思っていた部分が。 自分の凄みだと思っていた部分が。 完璧に崩れさる音が聞こえてきた。 ああ。 普通だな。 (  ∀ ) 『スタンダードイケメン』。 かっこよさの、基準値。 そんな程度の自分が 『王者』に勝てるわけがなかったのだ。 女一同「やっぱりブーン君の方がカッコイイバッマィショオオオオオオオオオウウ!!ブーン君についていくゥウウウウウウ!!!」 ( ^ω^)「ばいばい、モララーさん」 (  ∀ ) 「……俺って、なんだったんだろう」 モララーはただその場に膝をつき、頭を垂れる他なかった。 第2話、終わり。 [[前へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/139.html]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/138.html]]  [[次へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/220.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)
イケメンという生物をご存知だろうか。 あなた方も噂程度でなら聞いた事があるのではなかろうか? 世俗に流れる様説はこうだ。 「『リア充』の上等種であり、限られた人間しかなれない」 「べらぼうにモテる、サキュバスの如し超人類」 「あらゆる女性を一瞥するだけで魅了する」 「どんなキモい事を言っても何をしてもだいたいはプラスになる絶対的な存在」 「一流のイケメンは、女と目が会っただけで潮を吹かせる事が出来る」 「チーズバーガーを顔面にぶつけると死ぬ」 etc…… 始まりには、一人のイケメンがいた。 そのイケメンは全てを手に入れた。 生まれながらに出産に立ち会った看護婦が母を押し退けて抱き抱えたくなるほどのイケメンだった彼は 幼稚園で保母さんを一人のメスに成り下がらせ 小学生で家庭科の女教師に自分の成績を無理矢理「たいへんよくできました」に。 中学生の頃、バレンタインデーに自分の机がその上に置かれたチョコの山のせいでひしゃげるという事件を経験する。 高校生からはもはや、こちらの語る気が滅入るようなモテ話ばかり……。 そして彼は、ある日 自分の目に不思議な物が映る事に気付く。 そんな彼はある日こう考えた。 「――――――もし、この力を使って最ッッ高にモテるやつばかりを集めてデビューなんかさせてみたら……なかなか面白い事になるんじゃないか?」 やる価値は、大いにあった。 / ,' 3「暇つぶしには最高じゃな」 ――――――そして彼は、時代を作る。 (;><)「……あ、あああああ!!」 「!?」 ('、`*;川「お客様、どうされましカワイヒィ――――――!!?え、可愛い!!……じゃなくて、どうされましたか!?」 慌てて駆け寄ってきた。 この女店員。馬鹿そうだが、なかなか都合がいいじゃないか。 よし、お前に任せたぜ。 (;><)「……さいふ、おとしちゃったんです。ここにきた時はあったのに…」 ('、`*;川「!!」 ( ><) 僕のモテ方では、あの『王者』内藤さんのような事は出来ないだろう だけど、 僕には内藤さんにはない、強みがある お見せしよう。 これを。 ('、`*川(……泣い、てる…) ('、`*川(…こんなに可愛い生物が、こんなに可愛く涙を流してる………!!!!!) ('、`*川(……駄目よ。私。店員。ちゃんと。お客様。対応。しないと。あ。でも。あ。だめだ。やばい。やばい。やば……) ∵:・(∵∵∵∵∵**川「キャワイイイイイイイメナァァァァァアアアアアアン!!」 モブ女1「オバヒィィィィィィィィィィィィ!!!」 モブ女2「ノッキャホニョォォォォォォォォォ!!!」 ( 。><) おっと、涙の余波で他数人の女の子も狂わせてしまったか。 まぁご覧あれ。これぞ僕の力。 AKBの中に数あるイケメンの中にも、涙まで武器と化せるのは僕のみだ。 ……でもまぁこの技はコントロールが難しく、今もこの女店員だけを狂わせるつもりだったんだけどね。 ごめんなさいなんです。 ( ><)(計画通り。後は……) (∵∵∵∵∵**川「ピンポンパンポーーン!!!!お客様!!この店内でめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い子が財布落としちゃいましたんで命に変えても探せ!!!!!探しやがれエエエエエ絵゛!!!」 女客一同「サーイエッサァァァァァァァァァアアアアアアア゛!!!!」 ( ><)(ふふ、上手くいったんです) 財布は、本屋の月刊雑誌コーナーに置いてきた。 『ビロードくんこんな年にもなってコロコロコミック呼んでる……可愛いいいい!!』なんて言って失神させてしまうかも知れないが、仕方ない。 どのみち見つけてくれた女の子には、最高の破壊力を込めた『ありがとうなんです!』で病院送りにするつもりだ。 まぁ、ここまで来ればこのデパート内を掌握したも同然。 「やれやれ。そんな事で調子に乗ってるんじゃ、君もまだまだだよビロードくん」 ( ><) ( ><)「……なに?」 誰だ?今の声は…… (∵∵∵∵∵**川「ショタキャワイイイイイイイヒャッヒュウウウウウウイ!!!」 「ねぇ、あの…その、お姉さん」 (∵∵∵∵∵**川「は?」 (´・ω・`)「あの、僕も…財布、落として。その…あ、いえ……あの」 (´・ω・`)「……すいません、なんでもないです」ショボーン (∵∵∵∵∵**川 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川「キォヲンヌッパァアアアアアアアアア!!!」 (;><)「なッ――――――!!!」 アイツは、ショボン――――――!! (´・ω・`)「女の子だけに集中しすぎだ。結果、僕の介入を許してしまった」 (;><)「――――――!!」 迂闊だったと言う他ない。 自分が一番注意するべきは、こいつだったのではなかろうか。 なんたってこいつは、ショボン。 『草食系男子』を極めに極めた男。 その二つ名こそ。 (;><)「『草食系兵士』……さすがなんです」 (´・ω・`)「おやおや、年上虐殺魔様から誉められるとはね」 僕の能動的可愛さとは相反する、受動的可愛さを持つ者。 天敵、なのだ。 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川「モヒャイ!!可愛い!!モヒャイヒャイイイン!!」 だが。 ( ><)「このまま引き下がる、僕じゃない――――――!!」 (´・ω・`)「ん?」 これが見れるなんて、お前も幸せ者だよ、ショボン。 ( ><)「見せてやる――――――」 ( 。><)「うわああああん。お姉さんが、僕にかまってくれないんですぅ……」 (´・ω・`)「!!」 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川 (^∵^^∵^^。。。∵∵**川 (【自主規制】**川「モンパッパァアアアアアアンンアッ!!ンアッ!!ンアッ!!アアアアアアン!!」 (;´・ω・`)「ほぅ……やるね」 【泣き堕とし《レイニーデビル》】 ――――――『構ってちゃんの狂気《ハートフルバージョン》』。 (´・ω・`)「やはり君も、AKBの熾烈なモテ競争を生き抜いただけの事はあるね」 (;><)「へへ……ショボンさんが言うと、皮肉にしか聞こえないんです……」 (´・ω・`)「だが負けないよ。年上にしか出せない可愛さ。君に見せつけてやろうか」 (;><)「望むところなんです――――――!!」 (【自主規制ェイヤッホホーォウ!!!!】**川「」 二人は、激しい可愛さの炎に包まれる。 このデパートは、その二人の可愛さに呑まれ炎上し始めた――――――!! ( ・∀・) これは俺自身も笑った話なのだが 『AKB47でかっこいいと思う人』というアンケートが取られた事があった。 結果は当たり前だが、ぶっちぎりブーンが1位。 大差の2位は俺だった。 しかし、ここからが面白い所。 なら、『ブーンを一番支持している年齢層は?』と聞かれると 用意された円グラフのほとんどが20代だったのだ。 俺は………違う。 円グラフが、綺麗に別れた。 10代も。20代も。30代も。40代も。その上もその上にも。 俺は……全ての女性から平等に支持されていたのだ。 ( ・∀・)(そして、ブーンにも勝てる……) 荒巻社長は『モテろ』と言った。 その選別法なら、人を集めまくれる自分は最強。 ブーンすら、越えられない。 荒巻社長に、見返してやろう。 ( ・∀・)「最強は俺だってな……」 女ども「キャー!!!モララーさんが遠い目で独り言呟いてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 ( ・∀・) ( ^ω^)「こんにちわ、モララーさん」 ( ・∀・) (;・∀・) 嫌な汗がぶわりと吹き出る。 余りのオーラに、2歩ほど後退りをしてしまう。 女1「エッ!!ブーンくん!?」 女2「嘘!?ブーンくんだわああああああああ!!!」 女3「マオバァアアアアアア!!!!」 現れて、10秒。 その魅力で早くも女を気絶させにかかっているその男。 誰もが認めざるをえない、その男。 (;・∀・)(三次元世界の限界値……『王者』とまで呼ばれた――――――) ( ^ω^)「ブーンですみなさん。こんにちわ」 女「ホッヒィィィィィィィィィィィィィィ!!!」 挨拶だけで、この威力。 (;・∀・)「……」 だが……負けない。 (;・∀・)「へっ。お前も偉くなったもんだな、ブーンよ……そんなに俺に御執心とはね」 ( ^ω^)「強がりは見苦しいお。まぁ、僕のこの魅力を目の当たりにしてその軽口が出るならまだ良い方だけどね」 ( ・∀・)「でもな。ブーン」 ( ^ω^)「お?」 ( ・∀・)「お前の魅力は、ただのでかい一発なんだ」 ( ^ω^) ( ・∀・)「ライフル……いや、黄金銃ってとこかな?」 ( ・∀・)「でも俺は………違う。選り好みされない俺は………言わばショットガンだ」 ( ・∀・)「そこでブーン、問題だ。」 「一発で多くの人間を殺せるのは、どっちでしょうか?」 ( ^ω^)「……」 (;・∀・)「わかるか?ブーン」 (;・∀・)「お前がどれだけモテようが、俺には勝てないんだよ」 (;・∀・)「実際見てみろ。例えば、あの端っこのおばあちゃん」 おばあちゃん「ああ…金つば買って帰らないとね…それと入れ歯の替えも……」 ( ^ω^) (;・∀・)「俺にはなびくおばあちゃんも、お前にゃなびかない」 ( ^ω^)「……ふぅん」 ( ^ω^)「あがいたね、モララーさん」 ( ・∀・) ――――――さぁ、どう出るブーン。 ( ^ω^)「面白い見解だお。モララーさんがショットガン……ね」 ( ^ω^)「で」 ( ^ω^)「だから何?」 (;・∀・)「――――――!?」 王者が、動く。 ( ^ω^) おばあちゃんに向かって。 (;・∀・) そして。 ( ^ω^)「なぁおばあちゃん」 ( ^ω^)「介護してやろうか」 おばあちゃん「……?」 ( ^ω^)「この俺が、介護、してやろうか」 (;・∀・) ――――――地鳴りがした、気がした。 ( ^ω^) おばあちゃん「オビバッフォオオオオオオオオ!!」 おばあちゃんが叫ぶ。 叫んだ表紙に、入れ歯が飛んだ。 高く、高く。 ( ^ω^)「他のおばあちゃんも……」 ( ^ω^)「まとめて俺が……老人ホームになってやろうか?」 おばあちゃん2「ポヒィーーーーーーーーアアアアアア!!!!」 おばあちゃん3「スッポワーーーーーーーーッッッッン!!!!」 2つ。 3つと。 入れ歯が次々と宙を舞う。 (;・∀・) モララーすらもが黙り込む、凄惨な光景だった。 そこにいたおばあちゃん達の入れ歯の雨が降る。 おばあちゃん達は興奮しボルケーノ!ボルケーノ!になり 老人とは思えないような活気づいたコサックダンスで暴れちらしながら叫んでいた。 ( ^ω^)「……どう、モララーさん」 ( ^ω^)「あなたには、これが出来るかお?」 (;・∀・)「…なん、で……!!」 ( ^ω^)「まだわかんないのかお?」 (;・∀・) ( ^ω^)「僕が一番モテるのは20代。そう思ってたんだろうが……」 ( ^ω^)「そんなの、僕のさじ加減一つだ」 (;・∀・)「――――――」 ( ^ω^)「モテようと思えばこんなおばあちゃんだって、胎児にだってモテれる」 ( ^ω^)「僕が王者と呼ばれてる所以が、わかってないのかお?」 ( ^ω^)「最強だからこその、僕だ」 ( ・∀・) ( ^ω^)「ショットガン?ハッ笑わせんなよ」 ( ^ω^)「たかだか銃一本で、核爆弾に勝てるとでも?」 (  ∀ ) 自分の全てを否定された気がした。 自分の強みだと思っていた部分が。 自分の凄みだと思っていた部分が。 完璧に崩れさる音が聞こえてきた。 ああ。 普通だな。 (  ∀ ) 『スタンダードイケメン』。 かっこよさの、基準値。 そんな程度の自分が 『王者』に勝てるわけがなかったのだ。 女一同「やっぱりブーン君の方がカッコイイバッマィショオオオオオオオオオウウ!!ブーン君についていくゥウウウウウウ!!!」 ( ^ω^)「ばいばい、モララーさん」 (  ∀ ) 「……俺って、なんだったんだろう」 モララーはただその場に膝をつき、頭を垂れる他なかった。 第2話、終わり。 [[前へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/139.html]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/138.html]]  [[次へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/220.html]] - あれ、モララーのとこ、途中数レス分抜けてね? -- 名無しさん (2011-08-12 19:04:41) #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)

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