('A`)ドクオがジャズバンドを組むようです 第十五コーラス前編

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( ^ω^)「おいすー」 ('A`)「おーす」 ξ゚⊿゚)ξ「おはよう」 (´・ω・`)「みんな揃ったみたいだね」 (´・ω・`)「えー、では学園祭ライブに向けてとりあえず選曲から決m」 (*'A`)(*^ω^)「かんっぱーい!」カラーン ξ#゚⊿゚)ξ「アンタらねえ・・・」 俺たちは間近に迫った学園祭に向けての打ち合わせの為 ジャズバー・ショボンに集まっていた ラストコーラス『Nearness of You』前編 ( ^ω^)「ま~ツン固い話は後で後で」 ゴッ! ξ#゚⊿゚)ξ (#)ω;)「サーセン・・・」 (´・ω・`)「ま、まあまず選曲から決めようか」 (´・ω・`)「ドクオはなんかあるかい?」 ('A`)「そうだなー」 ('A`)「今までビバップとかよくやったし、モードなんかは?」 ξ゚⊿゚)ξ「So WhatやImpressionsなんかね」 (´・ω・`)「そうだね。モードは取り組む価値があると思うよ」 ξ゚⊿゚)ξ「あたしはバラード1曲やりたいかな」 ξ゚⊿゚)ξ「ギコさんに言われた感情表現の練習になりそうだしね」 4人の議論はなかなかまとまらなかったが 2時間を過ぎたところでショボンの仕切りにより4曲に絞られた (´・ω・`)「じゃあみんなの意見をもとに絞ってみたけど」 (´・ω・`)「まず1曲目がSo what。これは僕がおいしい曲だね」 ( ^ω^)「ショボンは普段目立たないからちょうどいいお」 (´・ω・`)「まあね・・・で、次がBolibia」 ('A`)「難しい曲なんだけど師匠がやれって言うからよ・・・」 (´・ω・`)「次はMy foolish heart。ツンをフィーチャーしたバラードだね」 ξ゚⊿゚)ξ「エヴァンスの名演が印象深いわね・・・」 (´・ω・`)「最後にSplit Kick。ブーンのゴリ押し希望で」 ( ^ω^)「マジでいい曲なんだお!曲名も必殺技みたいで」 (´・ω・`)「以上で決定でいいかな?」 ('A`)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「はーい」 ( ^ω^)「やっぱ俺ブレイキーのドラム好きだお!自由奔放で豪快で」 ξ゚⊿゚)ξ「メッセンジャーズは名曲も多いしね」 ('A`)「俺はショーターになってからのメッセンジャーズも好きだけどなぁ」 (´・ω・`)「雰囲気はかなり変わってるよね」 ドクオは嬉しかった またこうやって気兼ねなくしゃべれるこの関係が ('A`)「・・・まぁ、さ、成功させてやろうぜ!学園祭ライブも」 ( ^ω^)「そうだお!俺たちは世界一のジャズバンドになるんだお!」 ('∀`)「ははは」 ドクオはビールを飲み干し、笑った (´・ω・`)「そういうことだからまあ今日は解散するか」 (;^ω^)「なんだおー、まだ飲み足りないお」 ξ#゚⊿゚)ξ「ブーン・・・!」 (;^ω^)「ひぃっ・・・わかってるお」 ――――VIP市駅前 ('A`)「ふー、寒くなってきたな・・・はやく帰って寝よう」 ξ゚⊿゚)ξ「待ってドクオ!あたしも帰るわ!」 ツンの家はドクオの帰り道と同じ方向だった ――――――― ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・ねえ」 ('A`)「んー?」 ξ゚⊿゚)ξ「学園祭・・・うまくいくといいね」 ('A`)「ああ、そうだなー」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・あたし・・ね」 ('A`)「ん?」 ξ゚⊿゚)ξ「ドクオのサックスの音色、すごい好きだよ・・・?」 ('∀`)「はは、なんだよ急に?」 ξ゚⊿゚)ξ「四つ角のとこに、公園あるでしょ?」 ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寄ってこっか」 (;'A`)「えっ・・・まぁ、いいけど・・・」 時刻は夜10時をまわっていた 四つ角の公園は、当然のことだが誰もいなかった 寂しげに瞬く街灯と、月明かりだけが静かに光っていた ξ゚⊿゚)ξ「・・今日、満月だね」 ('A`)「ああ」 少し肌寒いが、酔いのせいか体はぽかぽかと暖かかった ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寒いね」 ('A`)「そうかな・・・俺はなんか暖かいよ」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・・ねえ」 ('A`)「ん?」 ξ//⊿/ξ「やっぱ・・・ちょっと寒いよ・・」 (;'A`)「・・!!」 ツンはそう言って、俺の肩に身体をあずけてきた (;*'A`)(えええっ・・!ツン・・・なんで・・俺にもたれかかって・・) (;*'A`)(な、なんだよこれ・・・!?つか、シャンプーのいいにおいが・・・!) (;*'A`)「ちょ、ちょっと!」 思わずツンの肩をつかみ離した ξ//⊿/)ξ「・・・」 (;*'A`)「な、なんで・・・」 ξ* ⊿ )ξ「・・・んーん」 ξ* ⊿ )ξ「なんでも・・・ない」 (;'A`)「なんでもないって・・・」 ξ* ⊿ )ξ「・・・・」 (;'A`)「・・・・」 ツンは何故だかうつむいたまま黙った (;'A`)「そ、そろそろ・・・帰るよ・・?」 ξ* ⊿ )ξ「・・・」 ξ*゚⊿゚)ξ「うん・・・」 ―――――――― ツンの家は公園から程近い団地にあった じゃあね、と簡素なあいさつを済ませて俺はツンの家をあとにした ・・・・・・・ (*'A`)「あー、さっぱりした」 シャワーを浴びたドクオは煙草を加えベッドに倒れこんだ ('A`)y-~「・・・・・」 ('A`)y-~(さっきのツン・・・どうしたんだろ) ('A`)y-~(急に俺にもたれかかってきて) ('A`)y-~(・・・・) (*'A`)y-~(・・・・・・) ('A`)「・・寝よう」 ―――そして本番前最後の練習日 ツンはあの夜のことなど無かったかのように、いつもどおりのツンだった もう今さらブーンとの関係に嫉妬はしなかったし 俺の中からも公園でのことは忘れられつつあった (´・ω・`)「さ、いよいよ明日が本番だね」 (;^ω^)「なんだかんだで緊張するお」 (;'A`)「同じく・・・」 練習の合間をぬっての外部セッションはあったものの ドクオとブーンにとってはまだ2回目の本番 緊張は拭いきれなかった ξ゚⊿゚)ξ「いつもどおりやればいいのよ」 ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとは自分に自信もちなさいよね!」 (;^ω^)「とは言うものの・・・」 最後の合わせ練習は各々の不安箇所を何度も確認しあった いよいよ明日が学園祭ライブ (;'A`)(;^ω^)「やっぱ怖えええ!」 ξ;゚⊿゚)ξ「ビビリ・・・」 ・・・そして いよいよ本番のときがやってきた つづく [[前へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/79.html]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/37.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)
( ^ω^)「おいすー」 ('A`)「おーす」 ξ゚⊿゚)ξ「おはよう」 (´・ω・`)「みんな揃ったみたいだね」 (´・ω・`)「えー、では学園祭ライブに向けてとりあえず選曲から決m」 (*'A`)(*^ω^)「かんっぱーい!」カラーン ξ#゚⊿゚)ξ「アンタらねえ・・・」 俺たちは間近に迫った学園祭に向けての打ち合わせの為 ジャズバー・ショボンに集まっていた ラストコーラス『Nearness of You』前編 ( ^ω^)「ま~ツン固い話は後で後で」 ゴッ! ξ#゚⊿゚)ξ (#)ω;)「サーセン・・・」 (´・ω・`)「ま、まあまず選曲から決めようか」 (´・ω・`)「ドクオはなんかあるかい?」 ('A`)「そうだなー」 ('A`)「今までビバップとかよくやったし、モードなんかは?」 ξ゚⊿゚)ξ「So WhatやImpressionsなんかね」 (´・ω・`)「そうだね。モードは取り組む価値があると思うよ」 ξ゚⊿゚)ξ「あたしはバラード1曲やりたいかな」 ξ゚⊿゚)ξ「ギコさんに言われた感情表現の練習になりそうだしね」 4人の議論はなかなかまとまらなかったが 2時間を過ぎたところでショボンの仕切りにより4曲に絞られた (´・ω・`)「じゃあみんなの意見をもとに絞ってみたけど」 (´・ω・`)「まず1曲目がSo what。これは僕がおいしい曲だね」 ( ^ω^)「ショボンは普段目立たないからちょうどいいお」 (´・ω・`)「まあね・・・で、次がBolibia」 ('A`)「難しい曲なんだけど師匠がやれって言うからよ・・・」 (´・ω・`)「次はMy foolish heart。ツンをフィーチャーしたバラードだね」 ξ゚⊿゚)ξ「エヴァンスの名演が印象深いわね・・・」 (´・ω・`)「最後にSplit Kick。ブーンのゴリ押し希望で」 ( ^ω^)「マジでいい曲なんだお!曲名も必殺技みたいで」 (´・ω・`)「以上で決定でいいかな?」 ('A`)( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ「はーい」 ( ^ω^)「やっぱ俺ブレイキーのドラム好きだお!自由奔放で豪快で」 ξ゚⊿゚)ξ「メッセンジャーズは名曲も多いしね」 ('A`)「俺はショーターになってからのメッセンジャーズも好きだけどなぁ」 (´・ω・`)「雰囲気はかなり変わってるよね」 ドクオは嬉しかった またこうやって気兼ねなくしゃべれるこの関係が ('A`)「・・・まぁ、さ、成功させてやろうぜ!学園祭ライブも」 ( ^ω^)「そうだお!俺たちは世界一のジャズバンドになるんだお!」 ('∀`)「ははは」 ドクオはビールを飲み干し、笑った (´・ω・`)「そういうことだからまあ今日は解散するか」 (;^ω^)「なんだおー、まだ飲み足りないお」 ξ#゚⊿゚)ξ「ブーン・・・!」 (;^ω^)「ひぃっ・・・わかってるお」 ――――VIP市駅前 ('A`)「ふー、寒くなってきたな・・・はやく帰って寝よう」 ξ゚⊿゚)ξ「待ってドクオ!あたしも帰るわ!」 ツンの家はドクオの帰り道と同じ方向だった ――――――― ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・ねえ」 ('A`)「んー?」 ξ゚⊿゚)ξ「学園祭・・・うまくいくといいね」 ('A`)「ああ、そうだなー」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・あたし・・ね」 ('A`)「ん?」 ξ゚⊿゚)ξ「ドクオのサックスの音色、すごい好きだよ・・・?」 ('∀`)「はは、なんだよ急に?」 ξ゚⊿゚)ξ「四つ角のとこに、公園あるでしょ?」 ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寄ってこっか」 (;'A`)「えっ・・・まぁ、いいけど・・・」 時刻は夜10時をまわっていた 四つ角の公園は、当然のことだが誰もいなかった 寂しげに瞬く街灯と、月明かりだけが静かに光っていた ξ゚⊿゚)ξ「・・今日、満月だね」 ('A`)「ああ」 少し肌寒いが、酔いのせいか体はぽかぽかと暖かかった ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと・・・寒いね」 ('A`)「そうかな・・・俺はなんか暖かいよ」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・」 ('A`)「・・・」 ξ゚⊿゚)ξ「・・・・ねえ」 ('A`)「ん?」 ξ//⊿/ξ「やっぱ・・・ちょっと寒いよ・・」 (;'A`)「・・!!」 ツンはそう言って、俺の肩に身体をあずけてきた (;*'A`)(えええっ・・!ツン・・・なんで・・俺にもたれかかって・・) (;*'A`)(な、なんだよこれ・・・!?つか、シャンプーのいいにおいが・・・!) (;*'A`)「ちょ、ちょっと!」 思わずツンの肩をつかみ離した ξ//⊿/)ξ「・・・」 (;*'A`)「な、なんで・・・」 ξ* ⊿ )ξ「・・・んーん」 ξ* ⊿ )ξ「なんでも・・・ない」 (;'A`)「なんでもないって・・・」 ξ* ⊿ )ξ「・・・・」 (;'A`)「・・・・」 ツンは何故だかうつむいたまま黙った (;'A`)「そ、そろそろ・・・帰るよ・・?」 ξ* ⊿ )ξ「・・・」 ξ*゚⊿゚)ξ「うん・・・」 ―――――――― ツンの家は公園から程近い団地にあった じゃあね、と簡素なあいさつを済ませて俺はツンの家をあとにした ・・・・・・・ (*'A`)「あー、さっぱりした」 シャワーを浴びたドクオは煙草を加えベッドに倒れこんだ ('A`)y-~「・・・・・」 ('A`)y-~(さっきのツン・・・どうしたんだろ) ('A`)y-~(急に俺にもたれかかってきて) ('A`)y-~(・・・・) (*'A`)y-~(・・・・・・) ('A`)「・・寝よう」 ―――そして本番前最後の練習日 ツンはあの夜のことなど無かったかのように、いつもどおりのツンだった もう今さらブーンとの関係に嫉妬はしなかったし 俺の中からも公園でのことは忘れられつつあった (´・ω・`)「さ、いよいよ明日が本番だね」 (;^ω^)「なんだかんだで緊張するお」 (;'A`)「同じく・・・」 練習の合間をぬっての外部セッションはあったものの ドクオとブーンにとってはまだ2回目の本番 緊張は拭いきれなかった ξ゚⊿゚)ξ「いつもどおりやればいいのよ」 ξ゚⊿゚)ξ「ちょっとは自分に自信もちなさいよね!」 (;^ω^)「とは言うものの・・・」 最後の合わせ練習は各々の不安箇所を何度も確認しあった いよいよ明日が学園祭ライブ (;'A`)(;^ω^)「やっぱ怖えええ!」 ξ;゚⊿゚)ξ「ビビリ・・・」 ・・・そして いよいよ本番のときがやってきた つづく [[前へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/79.html]]  [[戻る>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/37.html]]  [[次へ>http://www43.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/90.html]] #comment(nsize=40,vsize=10,size=40)

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