( ^ω^)とある科学の加速装置のようです 第二話


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あぁもう…
さっきツンの発言がフラグを立ててしまったのではないだろうか?

(;^ω^)「やっべぇぉ…」

額に汗を垂らした少年、僕こと内藤ホライゾンは今5人の不良に囲まれている。
意中の人に会ったことで舞い上がっていたのがいけなかったらしい…

DQN1「おら!てめぇら待てよ。そこのデブがぶつかったせいで肩が脱臼しちまったんだわ。」

金髪に口ピアスをあけたいかにも不良です、といった男が僕につめよってくる。

寮までの道のりの途中、人通りが少ない道がある。
その道で僕たちは不良とバッタリ遭遇してしまったわけで。
完全下校時間ギリギリである今、学生街であるこの道に人が通る可能性は極めて低い。

(;'A`)「ちくしょう…スキルアウトか…?」

逃げ道を探すためだろうか?
キョロキョロと周りを見渡しながらガリガリな親友、もといドクオがつぶやく。

DQN2「何かお探しですかぁ?ガリガリさぁん?」

そんな彼に不良がジリジリと近づく。

(;'A`)「はんっ…てめぇら落ちこぼれな分際で、なぁに言ってやがる?」

あ、言い忘れていたけれども
ドクオは見た目に似合わず、強気な人間であるのだ。
だがしかしbut…

(;^ω^)「…!?」

その後のドクオの応戦に僕は驚いてしまった。
鞄からペットボトルとり出してなにするおつもりですか?
何を考えてるんですか?
不良にいらぬ刺激を与えるのはやめてぇぇぇぇ!!

DQN3「あ゙?なに言ってんだよもやし野郎が?」

ほぅらきたぁぁぁ…怒っちゃったじゃないですかぁ!
不良に絡まれた時のいろはは
①謝る
②金出す
③逃げる
だろぉぉがぁ……

そんな葛藤を脳内で繰り広げつつ、不良につかみかかられたドクオに謝れと視線を送る。

(;'A`)「はっ!突然熱湯をかけられた人間ってのはどんな反応するんだろうなっ!!」

だけど
その瞬間、視線の先の華奢な少年は手にしたペットボトルの水を不良に浴びせたのだ。

DQN3「っ!!!」

不意な出来事に、不良の手は小さな悲鳴とともにドクオから離れ、その身をかがめた。

DQN3「あっちぃてめぇ何しやがったごらぁぁ!!?」

しかし不良はすぐに体制を立て直した。

(;'A`)「やっぱ温度が低かったか…?21℃の水に29℃の熱変化を与えても火傷は無理か…」

ドクオがじりじりと後ずさりをする。
こいつ最高のバカ(AA略

( ^ω^)「…」
(;^ω^)「っていらんことしてんじゃねぇぉバカ!!」

僕は思わずドクオにつかみかかる。

DQN4「あんだぁ?仲間われかよ。」
DQN2「まじうけるんすけどーww」

不良達から小さな笑いがおきる。
そして…

DQN4「仲良く二人でイけや!!」

―――ゴッッ―――

(  ω )「ぶふっ…!」

不良の突然の右ストレートが僕の柔らかいお腹へと深々と入った。

(;'A`)「おい!てめぇ何しやg…」

―――ゴッ…―――

間髪入れずにドクオへも全く同じ攻撃。

( A )「あぅっ…」

僕と違ってドクオは筋肉がなければ脂肪もない。
つまり内臓や骨にダメージがいきやすいのだ。
そんなドクオは、たったの一撃で小さな声をあげ崩れ落ちた。

DQN4「こいつちょーよぇぇぇwwwwだっせww」
DQN1「ちょww一発とかすげぇwwww雑魚杉w」
DQN2「雑魚なくせにイキったことしてんじゃねぇよwwww」

(メ-Aメ)「ぁぅ…っ…」

ガスガスと音を立てながら、不良達は倒れるドクオに蹴りをくわえている。
サッカーをしているみたいに、足を動かしながらギャハギャハと騒ぐ不良達。
僕は何もできず、隣で立ちすくむだけである。

怖い……

(  ω )「…」

どうする?
僕はツンと違って力はない。
能力だって今日ついさっきレベル1になったばかりのヘナチョコだ。
今不良達の興味はドクオにだけむいてる。

この隙に……

――逃げる?――

僕の脳裏に三文字が浮かぶ。
だけど…

(;^ω^)「や、やめるぉ!!」

そんなことできるわけないじゃないか。

DQN2「あん…?っっ!?」

気づくと僕は不良の1人にタックルをかましていた。
不良の1人が地面と接吻すると同時に、僕の右足は地を蹴る。

(;^ω^)「続けて2人…!」

――ギャリッ――

小さな脳をフル稼働して演算結果をはじき出す。
人間の限界をこえたであろうスピードは、僕という巨体に加速度を与える。

そしてその巨体は
ドクオを蹴る足を止め、避けようとする不良達にタックルをおみまいした。

DQN4「はや……がっ!?」
DQN1「く…」

ドクオを蹴っていた不良2人が地面に倒れる。

(;^ω^)「ドクオ!!大丈夫かお!?」

その隙に僕はドクオを抱える。
こんなガリガリな男をお姫様抱っこしなきゃならないのは気がひけるが、そんなことを気にする時間なんてものは僕らにはない。

(;^ω^)「逃げるが勝ち、だお!」

ドクオを抱えあげるとすぐに僕は地面を蹴った。

――ギャンッ――

可能な限り体を低くして走る。
顔に吹きつける風が心地いい、なんて鑑賞にひたる。
後ろから罵倒の声が聞こえたが、それもすぐに遠ざかって聞こえなくなった。

――――――
――――
――

寮の前につくまで振り返る事なく爆走した僕は、とりあえずドクオを腕の中から解放する。

( ^ω^)「大丈夫かお?」

(メ'A`)「わき腹と肩がイテェ……」

横っ腹をさすりながら、ドクオはゆっくりと立ち上がった。

( ^ω^)「いらんことするからだお…」

そう言いながら、僕はため息混じりにドクオの肩をこづく。

(メ;'A`)「いって!てめぇ何すんだよ!?」

華奢な体をビクンと震わせる友人を見たからといって、別に興奮なんかしないし嬉しくなんかもない。
僕にはそんな属性はないと断言できる。
神に誓ったっていい。

( ^ω^)「ま、とりあえず帰るお…門限すぎたらハイン寮監がこぇーお」

僕は寮監の体罰を思い出し、背中に悪寒を覚えた。
そして、

――ガチャ――

ドクオの前を通りすぎ、僕は寮の扉をあけ…

从 ゚∀从「ざんねーん。14秒のオーバーだ。」

――バタン――

再び閉めた。

(メ'A`)「?おまえ何やってんだ?入るぞ?」

そんな僕を訝しげに見つつ
ドクオは取っ手にかかる僕の手を払いのけ、扉を開ける。

――ガチャリ――

从 ゚∀从「ざんねーん。門限破りは内藤、鬱田のDTセット、か…さえないねぇ。」

そんな彼を、コキコキと首を鳴らしながら出迎えてくれたのは赤色のジャージに赤毛のボサボサ頭の女性であった。
彼女はハイン寮監という。
本名ハインリッヒ高岡といい、僕らの寮を牛耳る絶対権力者である。

从 -∀从「なぁ鬱田ぁ?あたしだってこんなこたぁしたくないんだよねぇ…わかってくれるかなぁ?」

扉の取っ手を掴んだまま足がすくんでしまっているドクオの首根っこを掴み、その耳元で寮監はささやく。

(メ;'A`)「ひぇ…!?」

从 -∀从「だけどさぁ…これがルール、なんだよねぇ?」

そのまま、ぐぃっとドクオを引っ張り寮の広間へと引きずっていく。

从 ゚∀从「内藤、あんたもだ。早く入んな!!」

(;^ω^)「お!!」

寮監に名前を呼ばれ、僕はそそくさと寮内へと入るのであった。

从 -∀从「なぁ鬱田ぁ?あたしだってこんなこたぁしたくないんだよねぇ…わかってくれるかなぁ?」

扉の取っ手を掴んだまま足がすくんでしまっているドクオの首根っこを掴み、その耳元で寮監はささやく。

(メ;'A`)「ひぇ…!?」

从 -∀从「だけどさぁ…これがルール、なんだよねぇ?」

そのまま、ぐぃっとドクオを引っ張り寮の広間へと引きずっていく。

从 ゚∀从「内藤、あんたもだ。早く入んな!!」

(;^ω^)「お!!」

寮監に名前を呼ばれ、僕はそそくさと寮内へと入るのであった。

( ^ω^)「はいですお。それでやっとの思いで今逃げ帰ってきたわけなんですお…」

声低く、節目がちにつぶやく。
これで完璧なはずだ。
哀れな生徒に寮監は涙。
そんな哀れな僕らはお咎めなし。
我ながら完璧すぎるぜホライゾン!
僕って天才じゃn…

从 ゚∀从「ふむ…まぁ嘘じゃぁなさそうだね。鬱田、大丈夫なのかい?」
(メ'A`)「まだけっこう痛いっす…」

わき腹を押さえながらドクオはうなる。
顔からは少量ながら出血もみられる。

从 ゚∀从「ったく…鬱田はとりあえず自室に戻って応急手当てしてきな。」

寮監に自室に戻るよう指示を出されたドクオは静かに立ちあがり黙って二階へと続く階段を登っていった。
畜生、羨ましいぞこの野郎…

从 ゚∀从「んで?どこでおそわれたんだい?いちおーアンチスキルに連絡いれとかねーとだから。」

ドクオが階段を登り切ったのを見納めてから、寮監は僕へと視線を戻した。

( ^ω^)「第四学区のこの寮の近くの人通りの少ないあの道ですお。」

从 ゚∀从「あぁ、あそこねぇ…」

僕が場所を説明すると寮監は顎に手を当てうつむいてしまった。

( ^ω^)「なにかあるのですかお?」

从 ゚∀从「いやね、そこでうちの生徒が襲われんのあんた達が初めてじゃぁないんだ。」

( ^ω^)「…?」

从 ゚∀从「あんた達で五人目と六人目、なんだよ。あそこで襲われたのは。」

( ^ω^)「け、けどジャッジメントや先生達からはそんな連絡聞いてなかったですお!?」

そんなに襲われてるなら何かしら注意を呼びかけるか巡回を強化していいはずでは、と僕は付け加えた。

从 ゚∀从「連絡ミスしたのはあたしだ。昨日2人襲われたことを報告し忘れてたんだわ…」

( ^ω^)「おい」

从 ゚∀从「それに、巡回強化しようにも第四学区のジャッジメントのうち情報処理係の1人が今は…」

寮監が言葉を濁す。
あぁそう言えばそうだった…

( ^ω^)「だけど…なんとかならないんですかお?」

从 -∀从「なんとか、ってもねぇ…この学区のジャッジメントも人員ギリギリ、いっぱいいっぱいだろーし…」

寮監はポリポリと頭をかきながらため息をつく。

( ^ω^)「毎日毎日そんな危ない道を通って帰ってくるのは怖いんですお…」

从 -∀从「そうさなぁ…」
从 ゚∀从「やっぱ寮の門限を早める、しかねぇわな。」

よし、という小さなかけ声と共に寮監はソファから腰をあげる。
正座している僕は上目遣いで寮監を見上げる形になるわけだ。
ん?というかなんだって…?
門限を?え?何ですか?

(;^ω^)「そそそそんな!?門限早めるとか…」

从 ゚∀从「ん。まぁ寮生の安全を守るのもあたしの仕事だからなぁ…」

寮監はそのままカウンターの方へとむかう。

从 ゚∀从「お、あったあった~っと。」

カウンターの下に手を突っ込み、ガサガサと音をたて何かを見つけたらしい寮監は、分厚い紙束二冊を僕に見せた。

从 ^∀从「ほい、反省文。鬱田も内藤も28枚ずつだ。」

ニコニコ笑いながら僕の頭をガシガシとやる寮監は素敵スマイルである。
僕が唖然としていると

从 ゚∀从「なんだよ?本来ならスクワット140回も追加といきたいとこだけど、理由が理由だけに減らしてやってんのよ?」

( ^ω^)「はいお…」

从 ゚∀从「んじゃ、これ鬱田に持ってってやんな。あたしはアンチスキルとジャッジメントに連絡いれるからさ。」

ポンポンと、僕の肩をたたき寮監は自室の方へ歩いていった。

( ^ω^)「あし、いてぇお…」

寮監が自室へ入ったのを確認してから、僕は広間中央の掛け時計を見上げる。
帰宅してから約40分ほどたっていた。
慣れない正座はそんな短い時間でも、僕に痺れをもたらすのだ。

( ^ω^)「痺れて立ち上がれねぇ…」

反省文の紙束二冊を見つめながら、不幸な僕はゆっくりと足を崩すのであった。



第二話 寮監さんマジ天使ぃぃぃ
おわり

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