川 ゚ -゚)は選択するようです


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川 ゚ -゚)「はぁ・・・」


最近、私は悩んでいる。


川 ゚ -゚)「私が一生を通じて、挑戦したいことはなんだ?」


就職活動も終え、無事に商社に内定を貰うことができた。
しかし、これは本当に私が望んだことなのか?


川 ゚ -゚)「バンド活動したいなぁ・・・」


否、本心はバンドの活動をずっとしていたい。
欲を言うなら、それだけで飯を食えるレベルのベーススキルを身に付けたい。
しかし、それに挑戦する為の根性も、自信も、私には存在しない。
そうさ、私は根性無しの臆病者だ。
だから就職活動という楽な道を選んだ。

川 ゚ -゚)「なら、これで正解じゃないか・・・」


そうさ、こんな屑な私が挑戦したって失敗するに決まっている。
それでも納得したはずなのに、頭からモヤモヤが消えない。
きっと、心の何所かで後悔しているのだろう。


川 ゚ -゚)「私って本当に屑だな・・・」


憂鬱な気持ちに便乗した私の下半身は、フラフラした足取りを演じながら食堂を後にした。
まるで、誰かに下半身だけ操られているような気持ちになった。







川 ゚ -゚)「ただいま・・・」


誰も居ない部屋に御決まりのテンプレートを呟く。
そのまま靴を放り投げて、私はソファーに向う。
最近掃除していないせいか、歩くと足の裏に埃が付着する。
嗚呼、気持ち悪い。
だけど掃除する気力が沸かない。
まるでこの部屋は、今の心境を表しているようだ。


川 ゚ -゚)「屑な奴には、埃塗れの部屋が御似合いさ」


自虐的な微笑みが大きな鏡に映り、気持ち悪い笑顔が私の視界に写る。
そして、その鏡に一緒に映った埃だらけのベースは、悲しそうな表情をしていた。

川 ゚ -゚)「使ってやれなくてごめんな。でも、今はそんな気分じゃないんだ。」


優しく相棒を撫でる。
カサカサした埃が私の細い指に吸収される。
ここに居たら埃に食い殺されると感じ、どこかに外出しようかと考え込む。


川 ゚ -゚)「最近は学食に行く以外で、外出してないな・・・、偶には渋谷にでも行くか。」







川 ゚ -゚)「さっきまであんなに晴れていたのに・・・」


玄関の扉を開けると、悲惨な光景が瞳に写った。
圧倒的な質量を持った水のカーテンが、私を拒むかのように立ち塞がる。
どうやら、このまま埃に食い殺されろ、と誰かが命令しているらしい。


川 ゚ -゚)「・・・仕方ない、傘を差すか」


お気に入りの傘を手に持ち、それを優しく開いた。
私の期待を裏切り、傘の骨は折れまくっており、私は悲しくなった。


川 ; -;)「・・・田舎に帰ろうかな」


田舎に帰る切欠を模索するが、いい案が出てこなかった。
嗚呼、悲しい・・・。







川 ゚ -゚)「・・・結局、通り雨だったか。」


渋谷に到着した頃には雨はすっかり止んでいた。
ここまで運が悪いと笑いたくなるもので、一人で大声を出して笑った。
冷たい視線が突き刺さる。
更に心が痛くなった。


川 ' -`)「・・・ハチ公見て、癒されよう・・・」


私は人に激突しながら、フラフラと目的地に向った。
途中で罵声が飛んだような気がするが、無視した。
心と体が痛い・・・。







川 ' -`)「・・・」


ハチ公前に到着したが、思っていたよりカップルが多く、鬱になった。
カップル達の幸せそうな笑顔が私の心を刺激する。
まるでハバネロの濃縮液を心臓に直接塗られているかのような激痛が走る。
リア充爆発しろ。


川 ' -`)「・・・もう、帰ろう・・・」


そんな思考に支配された私に、誰かの怒鳴り声が脳天を揺さぶった。


(,,゚Д゚)「なんで理解してくれないんだよ!!!」


(*゚ー゚)「理解できないよ!!会社辞めて、タップダンスの勉強をしに、アメリカに行くだなん

て!!」


(,,゚Д゚)「俺の幼い頃からの夢なんだよ・・・今日やっとそのチャンスが手に入ったんだ!!」


(*;ー;)「遅すぎだよ!!私はギコ君と一緒に居たいの!!
    そんなに私と一緒になるのが嫌なの?」

(,,゚Д゚)「俺だって一緒に居たいさ・・・。でも、コツコツまじめにやったて、
     この国で報われるのかよ!!」


(*;ー;)「報われなくてもいいじゃない!!!私はギコ君が居るだけで幸せだよ?」


(,,゚Д゚)「俺はそれだけじゃあ満足できない!!理解してくれよ・・・・」


(*;ー;)「うわーん!!!ギコ君の馬鹿!!!!!!!」


川 ゚ -゚)「・・・」

私は男の意見に共感を持てた。
コツコツまじめにやったて、この国で報われるのか?
この言葉が、私の悩みを全て吹き飛ばした。


川 ゚ -゚)「・・・」


ドクン。


そうさ、どうせこのまま逃げて別の道を歩んでも、苦痛な人生だ。
同じ苦痛なら、自分が目指した道で苦痛を味わいたい。
私の魂が脈動し、体中に沸騰したように熱い血液が流れる。
その瞬間、臆病者の魂が、まったく異なる魂に昇華する。


川 ゚ -゚)「・・・」


いつの間にか、私は全速力で駆け出していた。
この熱い気持ちを直ぐに、母に伝えたかった。





私は家に帰り、すぐさま母に電話した。
一通り伝え終え、当然反対されるが、私は押した。
他人の意見は所詮、他人の幸せを語ったものだ。
私には、私の幸せがある。
一時間後、激論の末、ようやく母が折れた。
勿論、条件付だが私は満足した。
凄く清々しい気分だ。







川* ゚ ー゚)「今まで放置してごめんな、直ぐに綺麗にしてやる。」


相棒の埃を、丁寧にダスターで落す。
ギターの弦も新品の物に変え、思い切りかき鳴らした!!


川* ゚ ー゚)「才能だとか、運だとか二の次だ!!」


夢中でベースに命を吹き込む。


川* ゚ ー゚)「逃げの一手を探すくらいなら、時間を忘れてがむしゃらに練習してやる!!」

チューニングを終え、全身全霊を賭けて自身の魂を音と重ねて、歓喜と情熱を歌う。


川* ゚ ー゚)「私はまだ終わってもいないし、始まってもいない!!」


素晴らしい夕焼け空の彼方で、虹の橋が完成している。
まるで、彼女の心を映し出しているかのようだった。
それを眺めながら、綺麗な微笑を窓に向けて放つ。


クーは未来に向けて、全力で駆け抜ける。
素晴らしい未来を夢見て・・・・・・


音楽短編際特別企画

バンド名 B‘z

曲名 一心不乱


      • 川 ゚ -゚)は選択するようです 終 ---


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