( ^ω^)ブーンが拗らせた童貞を武器に戦うようです 第三話 前編


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――――童貞が罪ならば、私は悪魔だろうか――――


                    佐賀県民(2006/10/30)

( ;3; )(/、//*トソン:

自ら与え合う快感に身悶えた二人の男女。
涎の広がる床に伏せ、小刻みに痙攣を続けている。

(;^ω^)「うわぁ……」

内藤は眼前で醜態を晒す見知らぬ男を憐れんだ。

(;ФωФ)「内藤、奴は……、ドクオは何者なのだ?あれほどのリビドーを抱えて正気でいるなど我輩には到底信じられん……」

( ^ω^)「ドクオは異常なんだお」

異常?と鸚鵡返しにした杉浦に、内藤は嬉しそうに語る。

( ^ω^)「弩変態異常性欲者のくせにムッツリ且つエエかっこしぃだからとんでもない性欲を溜め込んでたまに精神が崩壊したかのような奇行をするけど……」

(*^ω^)「頼りになるいい奴なんだお!ブーンの一番の友達だお!」

そうか、良かったな――――そう呟き、杉浦は微かに口元を緩めた。
そして彼は念のため、もう一つの疑問を口にする。

( ФωФ)「そういえば、ジョルジュはどんな奴なんだ?」

(*^ω^)「マザコンだお!」

( ФωФ)

(*^ω^) ニコニコ

(;ФωФ)

(*^ω^) ニコヤカ

(;ФωФ)「え、それだけ……?」

( ^ω^)「あまりにマザコン過ぎてマザコン以外形容できる言葉が無い完全無欠なマザコンなのを必死に隠そうとしてるのがムカつく程イケメンなのを帳消しにして余りある程可哀想になるくらいバレバレの常識人ぶった性的倒錯者だお!!」

数少ない友人。内藤が人に自慢できる唯一の物。
彼らについての話をする際、内藤の顔は今日一番の輝きを放っていた。

(*^ω^)「二人とも凄いんだお!あんなに性欲溜め込んで社会人やるなんてブーンには無理だお!」

(;ФωФ)「そ、そうか……。そんな異常者達を世に出すのはどうかと思うのであるが……。
       それは、うん……。まあ法的に逸脱してないからまあいいのであるよ……」
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第3話「逢魔がトワイライト」




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無力化した敵を確認して、ドクオはクーの元へ歩み寄った。

('A`)「クー、怪我は……って手を擦り剥いてるじゃないか!ちょっと待ってろ」

ドクオは手早く自分の袖を破きクーの手に巻く。
敗れた袖から漏れる三十路臭。礼を言いかけたクーは、再び体臭で咽た。

('A`)「どした?大丈夫か?」

川; - )「ゴホッ!ゴホッ!す、すまん……、色々あり過ぎてガホッ!どうしていいか……、ちょっと……ゲホッゲホッ!」

('A`)「そ、そうか……。まあちょっと休んでろよ」

さて……、と呟きドクオは振り返った。

('A`)「ジョルジュ、拘束頼む」
  _
( -∀-)「はいよー。んんっ……」

静寂の中で気を練る長岡。
彼の周囲は、光子を思わせる電気色の粒子で徐々に満たされていく。
  _
( ゚∀゚)「『ペニサス』!」

名を呼んで長岡が床に手をつくと、黄みがかった光が収束した。

ポヨン。

床の収束点が波紋を描いて弾む。
その中から柔和な女性が現れた。

('、`*川『はいよー。呼んだー?』

ずいぶん簡単な登場である。
  _
( ゚∀゚)「ペニサス、あれ頼む!」

('、`*川 『あれって……、アレ?』
  _
(  ∀ )「そう……」
  _
( ゚∀゚)+ 「おっぱいバインドだ!」

ずいぶんな技名である。

('、`*;川 『……そのネーミングどうにかしてくんないかなぁ』
 _
(#゚∀゚)プンスカ 「何を!?おっぱいだぞ?最上級の名前じゃないか。それに韻だって踏んで――――」

FF風に言えば『ガ』。DQ風に言えば『ロトの』。スタバ風に言えばグランデ。
そして長岡風に言えばおっぱい。
これは彼にとって譲れない価値観だった。

('、`*;川 『ま、まぁ、いいんだけどさ……』

豪語する主に向けてペニサスは諦念の表情を送った。

大きなため息を一つ。

彼女が壁に触れると柔らかに波紋が広がった。
そのまま手を差し込んで手首を回して絡めると、
ペニサスは『ほーい』という気の抜けた掛け声とともにサイドスローで田中らに向け投げつける。

壁は餅のように伸びて二人を雁字搦めにした。

(;* ;;3;; )「あふぅぅぅぅぅんっ!!や、ややわらかぁ……っ!!」

(/、//*トソン『んっ……』

柔らかく、気持ちいいらしい。
包み込まれる二人は更に身悶えた。
 _
(*゚∀゚)「おっ、俺も!!俺も!!」

やはりクセになっているらしい。
  _
(*゚=゚)「モガアァァァァァッ……、アアァァァァンン!!!」

('、`*#川『ったく!』

Dカップの弾力に包まれて長岡は恍惚の表情を浮かべている。
それに杉浦が近づいた。

( ФωФ)「ほう……、表面は元の硬質を保っているのだな」

長岡を包む壁を拳で叩くと、コンコンという甲高い音が響く。
なるほど……、と呟く杉浦のそばでシューは杓文字を咥えていた。

( ^ω^)「ちょっといいかお……?」

lw´‐ _‐ノv 『ふひふむほはいは?』

( ´ФωФ)「もう、シューったらおべんと付けて……」

(;^ω^)「みんないったいどんな能力なんだお?
      ジョルジュはなんとなくわかったけど、ドクオは何してないように見えたお……」

( ФωФ)「ふむ……。ドクオ、お前の能力は色欲に働きかけるな?」

('A`)「流石ロマさん、詳しいッすね」

('A`)「俺の力は色欲……、対象の性欲を強制的に高めて錯乱させる力だ!」

( ^ω^)「ふーん、色欲ね。ふーん……」

ガタンッ!
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ::;,!      u          ´   ヾ彡:l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::;/   ゙̄    u         j    ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J                  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"                         イ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
                          //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l             /
                         /イ´    `ー-'メ ,.-´   i   u        イ
                         i     '  u      イ゙l   ;゜ω゜   u l
   u         ;゜ω゜        :.l  u         .i /            /
                        ゙:l      ;゜ω゜ ゙ u !          u  /
                          |             l           /
  ゙   u                 u 丿           ノ         /
                        /、         ,. '"  \     ",.:く、
                      ゙  ,:'  \     / `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、                     /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ                 ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i

内藤はドクオに掴みかかる。
その形相は、まさに般若面。

悪鬼羅刹とも見まごう最大級の嫉妬と憎悪が、瘴気となってドクオを襲った。

(#゜ω゜)「ずるいお!そんなセクロス的な能力ずるいお!!」

(#゜ω゜)「そんな能力あったら!道行く人でも猫でもドールでもサボテンでも夏帆でも何でもセクロスし放題じゃないかお!!」

(#`゜ω゜)「なんでドクオばっかり!!」

(;'A`)「どうした?お、落ち着け……、くるし……」

信じていた親友の『裏切り』。
それを前にして、内藤の中で様々な先人たちの絶望の声が鳴り響く。

     ――――裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!――――

     ――――オンドゥルルラギッタンディスカー!?――――

    ――――あんたは今 再びッ! オレの心を『裏切った』ッ!――――

(# ω )「せめて……」

(#`゜ω゜)「せめて幼馴染をよこせええええええええええええええええ!!!!」

(;'A`)「ブ、ブーン……!?」

そのとき、である。
昔、英語の授業で聞いたことのあるリズムが鳴り響いた。

       ♪~ Aカップ Bカップ Cカップ Dカップ Eカップ~♪

(゜ω゜彡;゜ω゜)('A`;彡'A`)「なんだ?」

ブーン・・・・

かえってこい ブーン・・・・
    _         Fカップ
   ( ゚=゚)  ”その幼馴染を もち わたしのもとへ・・・・”

(;'A`)「ブーン!しっかりしろ!」

(  ω )「だいじょうぶだ・・・・ おれは しょうきに もどった!」

(;゚A゚)「うッ!」

     ┌──────────────────────┐
     │ おさななじみを うばわれた!              │
     │                                 │
     │                                 │
     │                                 │
     └──────────────────────┘
                                   川;゚ -゚)
                                      ∩
     ( A i!)TZ                 三三(#`゜ω゚')/

(*//ω//) オウフ……
   _
(*//∀//) ヌッフ… デチャウ……

o川*゚ー゚)o 『だめなんだよーおイタしちゃー?』

('A`)「大丈夫だったか、クー?」

川;゚ -゚)「ああ大丈夫……、ゴホッ、だ……。ありがとう。ところで」

o川*゚ー゚)o ?

川 ゚ -゚)「なんかそいつ、私に似てないか?」

(;//A/)「ななななななななななに言ってんだししし……」
 _
(#゚∀゚)(#^ω^)「死ねよリア充!」

( ФωФ)「裏切り者には死を……」チャキ

殺意乱れるエレベーターの中。
シューは、先ほどの闘い隙に作ったオニギリを配った。
爽やかな笑顔と額に汗。場違いなことを除けば、実に細やかな気の利く女性である。

( ФωФ)「幻我の力は物理現象のみに留まらんと言っただろう?相手の精神に影響を与える能力も当然存在するのであるよ」
  __,,,,__
(;^ω^)「ぐぬぬ……。なんでドクオばっかり……」

嫉妬に震える内藤。
見かねたドクオがため息をついて近づいて囁いた。

('A`)「安心しろブーン」 コソッ

(-A-)「俺の能力だがな、あれは……」

(;A;)クワッ! 「 男 に し か 効 か ん !!!!」

(;^ω^)「た、試したのかお?」

(;A;)「クーに現在進行形で発動中だ!」

川 ゚ -゚)「なんともないが……?」

「疑ってすまんかった親友よ!」        「NO問題だ親友よ!」
                      ガシィッ!! 
             一二三( ;ω;)人(;A;)三二一

揺れる贅肉。飛び散る腐汗。
体を合わせた漢達は改めて心を通わせた。
  _
( ゚∀゚)「ちなみに俺能力はな!どこでもおっぱいのような弾力を手にいれらる能力だ!どうだ、素晴らしいだろう?」

('、`*;川 『弾性操作でしょうが。死んでくんないかなホントにもう……』

(;^ω^)そ「でもあんなに簡単に脱ぐような娘が幻我なら土下座セックスが……」

('A`)「セルフフェラ」 ボソッ

( ^ω^)「お?」

('A`)「セルフフェラと同じだ。かのマザー作者埋蔵金氏の経験談の通り、自分のちんこ触ってる感触のが強い。
    幻我とセクロスなんかしたら初体験がアッー!になるぜ?」

(*^ω^)「それはまた斬新な……」ゴクリ
  _
( ゚∀゚)「な?おっぱいだけにしとけよ」

( ФωФ)ムキッ!
  _
( ゚∀゚) ^ω^)'A`) 「しーましぇーんwwwwww」

猥談に勤しむ大人たちを他所に、エレベータは上昇を続ける。
刻一刻と近づく闘いの時。

戦場において、兵士たちは漢達は高ぶる気を抑えるために敢えてくだらない猥談を交わすという。
彼らもまた、戦いのプロフェッショナルに近づきつつあるのかもしれない。

川 ゚ -゚)「さて、これを降りればもうすぐ分かれ道だ」

一つはマスター室の解放への道。
そしてもう一つは囚われたアイドルたちの救出への道だ。

ややもすると、己の命すら危うい状況である。
内藤達は、決断を下すべく思慮深く考えねばならない。
考えて、考えて考えて考え抜いて決断を下さねばならない。

各々の心に従う悔いのない決断を。
人道的な決断を。
愛する者のための決断を。

そして、運命の扉が、開いた。
  _
( ゚∀゚)「俺はおっぱ……、篠崎愛を助けに行く!」

( ^ω^)「ブーンも夏帆救出に行くお!そんでご褒美にノーズセクロスだおん!」
  _
( ゚∀゚)「おお!おっぱいがでかかろうが、脂ぎったおっさんなんて滅んでしまえばいいぜ!」
  _,
川 ゚ -゚)「……」

己に正直に生きる二人にクールビューティの冷たい視線が刺さる。目がキモいと言っている。
だがそんなものは三十年来慣れているので華麗にスルーする二人。

(;^ω^)「どどど、ドクオもこっちだお?」
 _
(;゚∀゚)「お、おお!ここ、来い来い!」

何時まで立っても女性への対応に慣れはしないのが童貞達のいいところである。
純粋さ。それは大人になっても光り輝き続けるエメラルドかサファイアか。
真に価値あるものは、常に彼らの心の奥底に眠っているのだ。

川  - )「ドクオは……、やはりマスター室には来てくれないのか?」

( A )「俺は……」

うつむく二人に間に童貞らしからぬ不安な空気が、いやムードが漂う。
逃げる長岡、脱ぐ内藤。
だが、ここにもう一人、己に正直な男がいた。

( ФωФ)「我輩が行こう。我輩の目的は幻我の濫用を止めることだ!」

杉浦の相も変わらずのKYっぷりにシューが背後で頭を抱える。
コエカタマリンのように『アチャー』という文字が見えた。

( ФωФ)「先の戦闘でもわかるとおり、戦闘経験の少ないお前達は奇襲を喰らうやもしれん。3人一緒に行動したほうがいいのである」

('A`)「ロマさん……」

(-A-)"「クーのこと、頼んます」

( ФωФ)「うむ、心得た!」

己に正直に生きる男にクールビューティの冷たい視線が刺さる。
目がウザいと言っている。だがそんなものは五十年来慣れているのでそれはもうマジで華麗にスルーする杉浦。

彼を見て内藤と長岡は思った。
あそこまで拗らせるのは流石にヤバイ、と。

杉浦が満足げに語るチームプレーのイロハを黙殺しながら、一同はクーの案内で40階でエレベータを下りた。

途中、スタッフ室に立ち寄りってクーの同僚から鍵束を入手する。
マスター室や第4スタジオに忍び込むのに必要なものらしい。
人数の都合上とはいえ、拘束されているのは本当に一部の者のみのようだ。
おかげで目標地点への侵入までは果たせそうである。

だがこれは裏返せば、他所に連絡されても支障は無い、というテロリストの自信の表れでもある。
それについて何度も釘を刺す杉浦。
このような場合、百分の百の確率で何かしら罠等が用意されているからだ。

気を引き締めた一同。
しかし、内藤だけはアナルも締める。今朝のコーンが気になって仕方ないからだ。

敵に見つからないよう、慎重に非常階段で上っていく。
非常階段はつづら折。吹き抜けで上方は天窓となっており、空が見えた。

時は既に夕刻黄昏時。一番星が煌く頃合だ。
それは、すなわち逢魔が時。
まさにこれより魑魅魍魎を打ち砕かんとする一同に緊張感が高まる。

過度に昂ぶった精神は、決して闘いには向かない。
特にプロでない3人には、状況を見失う切欠となり命取りにもなりうる。

それを打ち砕くのは、いつだってこの場で一番リア充なヤツだった。

川 ゚ -゚)「もっと私にもできることがあればいいんだが……」

('A`)「何言ってやがる。十分だぜ。それに――――」

('A`)「お、おまえが危ない目にあったら俺がかなかなひむひ」

川 ゚ -゚)「ひぐらしの鳴きまねか?うまいな!」
 _
(#゚∀゚)(#^ω^)「ほんと死ねよリア充!!」

( ´ФωФ)「呪うより殺そう?確実に直接手を下そう?スカッとするであるよ?」

緩んだ空気と高まる殺意。
相反する感情が満ち溢れる。

正と負。プラスとマイナス。リア充と非モテ。白と黒。
これらを混ぜ合わせれば灰色となる。

矛盾に溢れた空間はそのまま明度を落として暗転し、もう一つの鋭い殺意が加わった。

漆黒。暗闇。
エターナル・ダークネス。

最初、内藤は日没かと考えた。が、突然すぎる。
それに電灯の光がまったく見えない。これは――――。

川 ゚ -゚)「停電か?」

( Фω+)「いや、このドロリとした雰囲気……」

(;^ω^)「敵かお!?」

暗闇が渦を巻き、ただ一点の明点が生み出される。
宵の明星の如き輝きから、ヌルリ、と白い影が這いずり出る。

(-_-) 「ここから先には行かせないよ……」

白い、土気色の、生気の無い顔。
常闇の空間に、この世ならざる漆黒の微笑みが浮んだ。

(#^ω^)「どいてお!絶対に夏帆をレイプなんてさせないんだお!」

(-_-)「いいじゃないか……」

闇に響く無表情な声が、なおも無気力な言葉をつむぐ。

(-_-)「いい歳して童貞なんてさ……、どうせボクたちなんてクズなんだよ……」

諦念。
おそらく、内藤が感じた印象はその二文字が相応しいだろう。
闇の主の声からは、諦めからくる無気力、活力を失った怠惰な言葉のみが紡がれる。

(-_-)「だからさ……」

――――落ちるとこまで堕ちようよ――――

ニヤァッ

唾液が糸を引く音が、大気を揺らした。

耳障りな甘言を弄す青白い漆黒。
彼が掻き立てる淫靡な欲望が内藤の心に陰を落とした。

(; ω )「30過ぎて、どう…てい……。もう、これ以上……堕ちることは……な…い……?」

(;ФωФ)「内藤!しっかり気を持つのである!」

暗闇は視覚を遮断し、欲望を直接的に心に映す。
増長された自己の欲に囚われる内藤。

(  ω ) フ……フヒッw……

内藤の顔が醜く歪もうとしたそのとき――――

       『惑わされるな、ブーン!!』

            ――――決して見えないはずの暗闇の中、2つの影が立ち上がった!

               「性欲は!!抑え隠してこその淫美なり!!」
        ●  ●
        (('A`)ノ   デローン!!
         (  )
        < ω >

弩変態異常性欲者が――――、

          _      「無下に開け放つなど!!児戯の域だ!!」
        ( ゚∀゚)
        (  ∩ミ  ブンブン
         | ωつ,゙ 
         し ⌒J 

完全無欠のマザコンが――――

                            ――――己の殻を、打ち破った!!

言わばこれは、高度な集団目隠しプレイ。
性の探求者たる彼らには、それが本能的に察知できたのだ。

互いに見えぬならば姿形には囚われない――――、
――――ならば自己を曝け出し、掻き立てられる淫靡な欲望を発散させれば、安易に惑わされはしない。

決して見えない暗闇の中でこそ光り輝く――――ダークネス・スター・デュオがそこにはいた。

階段の踊り場が彼らのステージ。
そこからの暑苦しいエールが内藤に届く。

(; ω )「み、みんな……」

童貞を拗らせた友人達の、揺ぎ無い意志のカケラ。
それに触れた内藤の脳裏に、今再び――――

       『――き――なて―!』

声が、響いた。

(; ω )「君は……だ…れ……?」

この声は、あのときの声と同じもの。
己の内より出でて、貪欲に自分自身を掻き立てるもの――――。

ドクン……。

       『解き放て!』

ドクン……、ドクンドクン……。

              う……お…………

                        ,イ      ━┓¨
                    / |       ━┛
                ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ   ━┓¨
              ゙l            ゙、_   ━┛
              .j´ . ./⌒ヽ    (.  ━┓¨
              {    :( ω ;):   /  ━┛
               ). ⊂/ ⊂ ):   ,l~    
              ´y  :{ ,、 {:    <   
               ゝ   lノ ヽ,)   ,

自身より無限に沸き立つは金色のオーラ。
抑えようの無い欲望を胸に、内藤は今、暗闇の中に立つ。

(; ω ) (クッ……、こんな化け物を、あの二人は押さえ込んで……!?)

圧倒的なパワーと恐ろしいまでの自己陶酔が、内藤に襲い来る。
気を抜けば、間違いなくその瞬間に発狂するだろう。

ドクオ、そして長岡。
内藤は偉大な先達である二人の友を心底尊敬した。

糸を引く耳障りな甘言はもう聞こえない。

体に纏わりつく生命の息吹を素肌で感じ、内藤はゆっくりと目を閉じた。
そして、彼にとってのもう一つの道しるべである、金髪の彼女の顔を思い描いた。

『ツン』。
内藤の性的衝動、リビドーの化身。
彼女の姿が、根源から鳴り響く声と呼応する。

『自分を――――
           『 解 き 放 て !! 』


        \  ヽ     ! |     /
     \    ヽ   ヽ       /    /       /
     おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!
        \          |        /   /
                        ,イ
 ̄ --  = _           / |              --'
          ,,,     ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     -  ̄
              ゙l            ゙、_
              .j´ . ./⌒ヽ    (.   カッ!
    ─   _  ─ {    (゚ω゚ )   /─   _     ─
               ).  c/   ,つ   ,l~
              ´y  { ω {    <
               ゝ   lノ ヽ,)   ,

自分を解き放ち、暗闇の悶念を払いのけた内藤。
彼に重なり、混じり、溢れ、収束し、少女は立ち上がった。

ξ-⊿゚)ξ『呼ぶのが遅いのよ』

ツンの出現と同時に、身に纏う金色のオーラが闇を侵食し周囲を白日の下に晒す。

(;-_-) 「そんな……っ!?」

無気力だった男も意表をつかれ動揺を隠せない。
自身の貧相な姿を晒し、さらには彼の幻我も姿を晒している。
  _
(//∀/)(//A/)( //ω/)「もうっ!ばかん!!」

一方、Smooth Criminalバリにムーヴする長岡のマイコーも、
内藤の下の方のふぐりも、ドクオの租チンも、白日の下に晒され、彼らも動揺と興奮を隠せなかった。

敵の怯んでいるこの隙に、ラッキーとばかりに内藤達は30秒で服を着る。
そして、内藤は声高らかに宣言した。

( ^ω^)「ブーン達はアイドルを助けて合意の上でスカルファックするんだお!AGEAGEリア充ライフ一直線なんだお!!」

軽やかな脱☆童貞宣言。
春の訪れのごとく爽やかな響きの主は、ディープなワードを風に乗せ、炎獄の罰を引き寄せた。

ξ゚⊿゚)ξ『やあ』

炎 ^ω^)「ブーン達はアイドルを助けて合意の上でセクロスするんだお!AGEAGEリア充ライフ一直線なんだお!!」
  _
( ゚∀゚)「和姦はおk!強姦ダメ!絶対!!」

そろそろ性の境界が曖昧になってきたツン。
セクロスならばおkなのか?と内心突っ込みつつも叶わぬ夢を見る童貞達。
そんな彼らを、怨みがましい瞳が捉えていた。

川д川『見た…な……?』

敵の幻我、暗闇の使役者。
モノトーンに身を包む彼女の瞳には、衰えない漆黒の輝きが秘められている。

(;-_-) 「さっ、貞子……。まずいよ、出てきちゃ……」

川д川『退いて…ヒッキー……。こいつら……私を見た……』

川゚д川『ゴミのような三十路童貞の分際で私をミタァァァァァァアア!!!』

頭に金属音が鳴り響く。
それが侮蔑の声だと判別するまでに、内藤は数瞬の間を要した。

(#^ω^)「どどどど、童貞の何が悪いんだお!生きてるからラッキーだお!!」

ヒュバッ。

(;゜ω )「グ…ハッ……!」

衝撃のままに前のめりになる内藤。
彼の視界に、腹部にめり込む暗闇よりも更に黒い塊が映る。

ξ;゚⊿゚)ξ『ブーン!?』

グニャリ、と歪む貞子の口角とともに、周囲は再び暗闇に包まれた。

川;゚ -゚)「おい、大丈夫か内藤さん!いったい何が……?!」

('A`)「下がってろクー、敵の幻我だ。だが――――」


まずいな、とドクオは考える。

拳を振るうということは、肉弾戦になる確率が高い。

相手の能力は暗闇包囲である。
キュートを”魅せ”られない状況下では、ドクオはもちろん戦力外。物理攻撃主体のジョルジュも怪しい。
ブーンは未知数であるため、戦力になりうるのはロマさんのみだ。

だが”暗闇”という”無”を奪い取れるのかも甚だ疑問である。
現に、彼は先ほどから敵を攻撃をしていない。

その上、効果もある。

いずれにせよ、この暗闇の中で戦い、悪戯に時間を浪費することは最もまずい選択だ。
ならば、どうする――――!?

(-_-) 「ふーん……。能力、使いなれてないんだ……」

::(; ω ):「わ、悪かったおね……」

内藤は、こちとら今日本日知ったばかりだ、と言ってやりたい気持ちを必死に抑える。
相手に有利な情報をみすみす渡してやる必要は無い。
ダメージが回復するまで、無駄口に付き合――――

( _ ) 「試したらいのに……、身近な人間でさ……」

( ゜ω゜)

今、何と……。身近な……?

(;゜ω゜)「何…言ってんだお……、お前?」

(-_-) 「わかるだろう……?ボクが最初に能力を試したのは両親さ……」

(-_-) 「その煽り耐性の無さ……。どうせキミも引きこもりかニートのクチ、でしょ……?」

(-_-) 「ボクタチはさ、みんな親のギセイシャなんだよ」

(-_-) 「保護者面して肝心なところでは絶対に守ってくれない……」

(-_-) 「そのくせ、子供のデキの悪さを子供自信のせいにして、僕達を家の中に閉じ込めてっ、
      無能にしてっ外に引き出してくれないで……。そのくせネットまで止めて外界から遮断する……!!」

(#-_-) 「”アナタノタメ”だなんて言いながら失敗作を飼い殺すのがアイツラの目的なんだ!絶対に、絶対に許せないよ!!」

::( _ ):: 「暗闇に包まれたときの、あいつらの顔……、思い出しただけで……ヒッヒッ……」

(*゜_゜)「たまんないよ……」

恍惚に震えるヒッキーの声に、クーは生理的嫌悪感を抱いた。
自身も闇に包まれ、嫌悪すべき感情が這いずり出そうと腹の底でもがいている。

::川;  - )::「下劣…な……・」

気丈な彼女は吐き気で頭を抑え、必死で耐えていた。
だが、先ほど以上の時間をかけられれば、もう――――。

(# ω )「黙れお青瓢箪……。お前が気楽にヒキニートやってられるのは親のおかげだお!」

暗闇に凛とした声、一閃。
再び身に纏われる金色のオーラ。

ξ ⊿ )ξ『私も気分悪いよ』

しかし、今度は闇は霧散しない。
むしろオーラが金色の闇となって八方に広がる。
それを見た杉浦は、誰の耳にも入らない声で、やはりな、と呟いた。
シューはその傍らで、乾燥し手に張り付いた米を悲しそうな瞳で見つめていた。

(  ω )「ツン……!」

肘から先を時計回りに払い除ける。
名を呼ばれる前からその動作を始めていたツンが、闇と化した自身のオーラから一同を引きずり出した。
 _
(;゚∀゚)「ブーン、お前……炎だったんじゃ……?」

::川;//-/)::「ハーッ!ハーッ!……クッ!」

('A`)「ベツメイデホゾン ベツメイデホゾン」

(# ω )「みんな、先に行くお!!コイツは……」

(#゜ω゜)「コイツだけは、ブーンが倒すお!」

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