( ^ω^)震災から一週間のようです その1


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――まず始めに
本当に被害の酷い地域は情報すら入って来ません。

実体験を元に構築した、状況としてはかなり恵まれたケースとしてご覧下さい。

では始めます。




( ―ω―)...ZZZ

その日、俺はバイトが休みだったので昼近くまで寝ていた。

昼過ぎに、友人のモナーと約束が会ったので起きたのが午後の1時頃だったと思う。

思うと言うのは、正直に言えば、その日の記憶があまりないのだ。

気付いた時には大変な事になっていた。
こんな感じだ。

そこまでの経緯を、出来るだけ綴ろうと思う。

( つω^)「ファー良く寝たお」

俺は携帯を確認する。
携帯のディスプレイには、三軒。
相手は漏れなくモナーだった。

俺は電話をかけ直した。

( ^ω^)白「おっモナーかお?」

( ´∀`)白『やっと起きたかモナ? ヨドバシに早く来いモナ』

( ^ω^)「了解だお。 ちょっとスロ屋でハイエナ出来る機種探してから行くから15分くらいで行くお」

(#´∀`)『さっさと来いモナ!』

ぶつりと電話が切れる。
俺は支度して、エレベーターを降りて行った。

ちなみにこの日の二日前ほどから、大きな地震が続いて居たが特に気にはかけてはいなかった。

我が家からヨドバシに行く途中には、スロット専門店がある。

どうでもいいが客層の温い穴場だ。

そこで俺は、店内を物色していた。

( ^ω^)「ハーレムは左端かお……」

実は朝一で、俺もハーレムに座っていた。

座った台が芳しく無く、一度家に帰り換金所が開くのを待っていたのだ。

( ^ω^)「めぼしい台も無いおね」

俺は外にある換金所に行き、勝ち分を現金に換えてから、もう一度店内を一周しようとしていた。

そして……
店内のトイレの前に着いた時、携帯が激しく震えたのだった。

(;^ω^)白「なんだお?」

俺は背筋に嫌な物を感じながら、携帯のディスプレイを覗きこんだ。

ディスプレイには、緊急地震速報の文字。

屋内は不味い。
直感がそう告げていた。

俺は急いで店の入口に向かって逃げだした。

(;^ω^)(これはやばそうだお……)

緊急地震速報が携帯に来るなんて始めての経験だった。

あっと言う間に、外へと逃げ出す俺。

陽光の下に出ると、歩道に生える街路樹が風になびき始める。


いや、自分も揺れている。

地震が来た!

( ^ω^)(おーおー結構揺れてんおー)
だが外に出た俺は呑気な物だった。

そして10秒ほどで、一旦揺れが収まった。

だが俺は数秒の沈黙で、緩めた気をすぐに張り直す事になる。

さらに大きな第二波が来たのだ。

立てない訳ではない。
だが、身体が揺すられるほどの揺れが俺達を襲ったのだ。

街路樹に着いたなんかの実が落ち始める。
車は停車し、ドライバーは中央分離帯へと避難を始めて行く。

そして俺以上に呑気に出て来るメダルを持って来たスロッター。

この光景を見た時の、正直な気持ちを言わして貰うと。

(;^ω^)『こんな大事になるなんて……』

そのぐらい仙台の駅前は平和だったと思う。

揺れが収まると俺はすぐに携帯を、モナーに向けて繋ぐ。

だが携帯は不通の知らせを伝えるばかり……。

俺はとりあえずヨド○シへと、歩を進める事にした。

( ^ω^)「やっぱ掛かんねぇかお……、まぁあいつは大丈夫だろw」

酒飲みてぇwww
夜には復旧してんだろw
とか甘い考えで俺は駅裏のヨ○バシへと向かう。

駅裏には西○があり、そちらの向かう通りを呑気に進んで行く。

道すがら地震のためと思われる瓦礫(主にタイル)が、剥がれて居るビルを何棟か見かけるが……。

( ^ω^)「旧いビルこえぇwww」

こんな感じで意に介していなかった。

信号止まってる時点で大事だと気付け馬鹿と、今は言いたい。

そしてヨド○シの南口に人が集まっているのを発見する。

そしてやたらとデカイやつが、こちらに向かって来る。

( ´∀`)「……」

( ^ω^)σ「おーモナー大丈夫かお?」
( ´∀`)「マジやべぇwwwヨド○シ電気全部落ちたw」

( ^ω^)「マジかwww」

気楽な物だ。
とりあえずお互いの無事を確認し、バスターミナル方面へと俺達は向かった。

――駅裏ロッテ○ア前

ロッテ○アのテナントが入っているビルの向かいには、ベンチが設けられている。

普段であれば、憩いの場として機能している一角だ。

だが今は皆立ち止まり、ある一点を凝視し、緊迫とした空気が辺りを包んでいた。

その一点とは、ロッテ○アの外壁だった。
9階建てほどの建物の外壁が、パリパリと音を立てて剥がれて行くのだ。

( ^ω^)「やばくねこれ?」

俺はしばしモナーとその光景を、唖然と眺めていた。

地震から10分ほど経っているが、まだ安全ではないらしい。

( ^ω^)「おいモナー! とりあえず俺のバイト先に行って良いかお?」

( ´∀`)「まぁ良いモナ」

剥がれた外壁を目に焼き付けた俺達は、頭上を見上げながらその場を後にする。

ここから、先の見えない戦いが始まったのだ。

ここで話は逸れるのだが、今みたいに落ち着き始めて感じた事がある。
地震から15分ほどで津波が、三陸方面へと押し寄せました。

この時、地震後すぐに動きだした俺は7分ほどでヨド○シに着いたのですが、道すがらの通行人は全員立ち止まっていました。

震度6弱の地震を受けた自分達仙台の人間ですら、呆然と立ち竦んでいました。

この状況で沿岸部の場合、仮に家に居てすぐ動けるだろうか?
この場合、すぐ動け無ければ高台まで2km以上の場合ほぼ助からないだろう。

被害は無くても、揺れの大きさを知っているから解る。
この状況では何をしたら良いか解らなくなるのだ。

そして電気が止まってはテレビが映る訳も無く、情報も入らない。

時間が足りなかった。
ただただ逃げるだけの時間がなかったのだろう。

心を落ち着かせる事も無く、すぐに逃げだせる人間が何人居たのだろうか?

一週間経って、思い返すと身が震えてしまうのは臆病なだけでは無いのだと思う。

――駅前アーケード沿い

地下道や駅が封鎖されていたため、俺達は大回りし、駅北側の高架橋を渡りアーケードへと向かった。

( ^ω^)「余震が続いてるお……」

周りはがたがた揺れている。

( ´∀`)「アーケードの天井のガラスが割れないか心配モナ」

アーケードの入口周辺には、店屋の店員達が集まっていた。

屋内から待避して来たのだろう。

俺はバイト先へ向かうため、アーケード内を突っ切って行った。

( ^ω^)「薄暗いお……」

明かりは一つもついていない。
がらんとしたアーケード内。

異常な光景だった。

(;^ω^)「こんなの始めてみたお」

がたがたと鳴るガラス窓にびくつきながら、バイト先へと向かう。

しかしバイト先に着くとビルは、立ち入り禁止になっていた。

俺は近くに居るだろうと、当たりを付けて見回し、職場の仲間を探したがやはりすぐに見つかった。

クリスロードと名掛町の間の中央分離帯に職場の人達を見つけたのだ。

( ,_ノ` )y━・~「おおブーン大丈夫か?」

( ^ω^)「俺は大丈夫ですお!」

どうやら皆怪我はなかったようだ。
一安心と言った所だ。

適当に話をした後、俺はついでに良く行く店の方に足を伸ばした。

店の前には店員さんが、集まっている。

地下の店舗のため心配していたが怪我等はないようだった。

( ^ω^)「どんな感じですかお?」

(´<_` )「まぁ大丈夫だよ」

こちらもいつもと変わり無い表情を見せてくれた。

安心した俺はまた中央分離帯へと戻る。

信号が止まっている中も、我先にと車を走らせるドライバー達を横目に今後の事を話し合う。

( ,_ノ` )y━・~「とりあえず、落ち着くまでは自宅待機だな」

雪が降る中、決まった事はそれだけだった。

誰も今後の予測など立てられない状況のようだ。

他県の店舗には連絡が着かない。

( ^ω^)「モナーお前はどうするかお?」

俺は放置していたモナーに声を掛ける。

( ´∀`)「歩いて帰るモナ。家が心配だモナ」

モナーの家は利府の方にある。
この時点で津波の情報など知る由もなかった俺達だが、やはり心配になるのは当然だろう。

俺達は挨拶を交わし、アーケードで別れる事となった。

職場の人達も次々と帰り始める。
俺はこの時点で自分の身の振り方が決まっていない状況だった。

(;^ω^)「やっべぇ……どうすっかお」

このままでは一人で夜を明かす事になりそうだ。

(´<_` )「あれ? ブーンはこれからどうするんだ?」

だがここで助け船がでた。

路頭に迷いそうな時に先ほどの店員さんが、声を掛けてくれたのだ。

この時の安心感は一生忘れる事は無いだろう。

人との繋がりが、これほど有り難く感じた事はなかった。

気付けば、10名ほどの大所帯で俺達は明かりの無い街を歩き出した。

いつの間にか街は夜の帳が落ち始めている。

俺は時が経つのを早く感じていた。

地震から約3時間。
何もしていない。
なのに気付けば、辺りは車のヘッドライトとまだ機能している信号機の明かりしかない。

街灯の無い町並み。
仙台という微妙な都会に暮らす俺には、始めての経験だ。

昔、夜桜を見に行った道を俺達は歩く。
見知った筈の道は、ただ暗い闇を映すばかりで知らない道かと錯覚させた。

俺達は店員さんの家の近くの学校へ向かっていたのだが、ここに来て始めて携帯のワンセグを開く事を思いたった。

気付いてないだけで、多少パニックになっていたようだ。

( ^ω^)白「さて、被害の状況はどんなもんだお?」

正直この時、ワンセグなんて見なきゃよかった。

侘しさを感じ始めた俺達には、追い打ちとなりえる光景が目に飛びこんで来たのだ。

画面いっぱいが赤々と、光を発している。

テロップには、石油コンビナート炎上の文字。

これは後に海上だと判明したが、この時点では陸上だと思い心臓がギュウッと締め付けられる思いになった。

海上だと判明した時点で、マスコミを怨んだのは言うまでもない。

( ^ω^)「……今は見ない方が良いおね」

俺は携帯をポケットに仕舞い、気を落ち着かせて何事もなかったかの様に歩き出した。

この時、最低の考えかもしれないが自分の事で手がいっぱいなのだと理解した。

使い古された言葉だが、『人間など大自然の前では無力だ』。
その言葉をひしひしと感じていた。

明かりがない事で良く見える満天の星空が、惨めさをさらに助長するばかりだ。

学校の方へ着くと、避難してきた住民で体育館は埋まっていた。

電気がないため、館内は寒々としている。
先ほどの雪で濡れた靴では、辛い状況だった。

(´<_` )「車取って来るからちょっと待っててくれ」

店員さんは自宅から、車を出してくれるようだ。

その間、俺達のグループの内、五人ほどは家族と合流したりで別れて行った。

残り五名の俺達は、車の中で暖を取りながら、一夜を明かす事が出来た。

携帯の充電をしながら、家族や友人に連絡を試みるが……。

基本的に通じない状況だ。

少ない情報が、不安感を一層煽っていく。

津波が多賀城まで来たという情報を得たのも、この時点であった。

石巻や、気仙沼の友人の安否が気に掛かる。

( ^ω^)「生きててくれお……」

余震に揺れる車内で、安否の取れぬ友人の無事を祈り俺達は眠りに着いた。

一日目、終了。

この時点では、電気などは復旧の目処が全く建たず、釜石などの沿岸部の情報は深夜まで入ってくる事はなかった。

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