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【Episode3】 “碧蒼の決戦”
そのころのメザマはというと。
("  ̄ー ̄,,)「お前、生きてたのか」
( ><)「当たり前なんです!!」
相手の先発隊、『ビロード=ワカソルト』と交戦していた。
ビロードはおかしな碧の剣で戦い、メザマは手から出る蒼い物【波動】で交戦する。
( メД^..,,)「おい、ビロード!!死角から狙え!
いくら手から直接発される物だって、死角があるぜ!」
敵の一人が、ビロードにアドバイスをする。
すかさず、ビロードは、
( ><)「分かってるんです!!コイツの隙を狙うんです!!」
と言葉を返し、メザマの手が回らない後ろの上のほうに向かう。
そして、碧の剣を顕にし、メザマに後ろの上から迫る。
("  ̄ー ̄,,)「オレの能力、波動戦慄【ルカ・リオ】。
この技に、死角など…」
メザマが手を上に向ける。
当然、発されている波動はビロードに向かう。
だが、ビロードが向かっている方向までは回らない。絶対に人間ならば。
しかし、手はその絶対の領域を侵した。
本来なら、あり得ない角度に手が曲がる。
( ><)「・・・!!」
ビロードに、波動が直撃する。
攻撃を諸に食らったビロードは後ろにのめりこむが、直ぐに体勢を戻す。
あまり効いていないように一見見えるが、実際のダメージはビロードの碧剣酷使【グリーンソード】の比ではない。
センスの無さが伺える程、伝説のアレにそっくりだった。
伝説の、ルカリオ。
あの、伝説のポケモンに酷似していた。
当人たちは、知る由も無いだろう。それでも。
彼は、戦い続けた。
( ><)「ゆ、許さないんです!!
碧剣酷使【グリーンソード】!!」
ビロードは我武者羅にでも剣を振り回す。
("  ̄ー ̄,,)「きかねーよ」
メザマはそれを完璧にまで避けた。
最早、ビロードに勝ち目は無かった。皆無に等しかった。
メザマがビロードの腹に突きをしたころ、敵軍の表情は変わっていた。
( メД゚..,,)「ビ、ビロード!!」
ビロードは脆く地面に転がり朽ちる。
手に持っていた碧剣酷使【グリーンソード】は完全に遠くにはじかれ、武器は消えた。
額には汗が浮かび、既に死の気配すら感じられた。
(メ ><)「ぼ、僕はここでしんじゃうんですか?碧剣酷使【グリーンソード】を返してくれなんです!!
死ぬなんて嫌なんです!!VIP軍に入軍したいんです!殺さないでなんです!」
("  ̄ー ̄,,)「馬鹿かてめぇは。んな事いえるほど甘くはねえんだよ。
軍人は死ぬことに恐怖を感じたら、そこでお終いだよ」
メザマはビロードに向かって追い討ちを仕掛けた。
右手には波動が光り、目には殺気が見える。殺しにかかったようだ。
ビロードはその攻撃を目で追いながら悟った。
自分は、こんな所で死ぬのか、と。
("  ̄ー ̄,,)「まあ、取りあえずあれだ。死ね」
メザマが波動の手をビロードに向かわせる。
勝負は見えていた。メザマの勝ちだ。
だが、次の瞬間見えたのは、異様な光景だった。
メザマの右手首に痛みが走る。
どうやら、深い切り傷が出来たようだ。
( ><)「ニヒヒ…作戦成功なんです」
何が起きたのか。明確に分析するのは不可能だった。
メザマの波動戦慄【ルカ・リオ】は当たるだけで甚大なダメージを食らわす。
発する波動によっては、触れるだけで殺すのも可能だ。出来ないのは修行が足りないからだが。
だから、ビロードは少なくとも気絶しているはずだった。
だが、ここで大きな誤算があった。
ビロード=ワカソルトの能力、碧剣酷使【グリーンソード】は扱うものではない。
己の体から、放出するものだったのだ。
碧剣酷使【グリーンソード】は己の修行によって、何本でも体外に放出し、酷使することが出来る。
修行をほとんどしていないビロードでも、二本程度は出すことが出来た。
そして、直撃していったメザマの能力、波動戦慄【ルカ・リオ】は相手に触れてから発動する。
碧剣酷使【グリーンソード】は長く伸びていた。
メザマがビロードに触れる以前に、ビロードは剣をメザマに刺していたのである。
波動戦慄【ルカ・リオ】の攻撃スタイルは独特。
右手を突き出し、相手に突進していく。
だからこそ、メザマは右手首程度の損害で済んだのだ。
もしも完全突撃のような能力だったら、心臓を貫かれていたかもしれない。
("  ̄ー ̄,,)「・・・中々やるようだな」
( ><)「命を狙えなかったのが残念なんです」
そういいながら、双方は能力の準備を始める。
波動を弾かせて。剣を硬く握って。
そして、双方は再びぶつかる。
("  ̄ー ̄,,)「ぬぐぅ………ッ!!」
( ><)「ぐわゎ………ッ!!」
カッキイィィーン!カッキイィィーン! と戦闘音が鳴り響く。
それは、良き好敵手とも言えた。
ベストライバルと言えた。
( メД^..,,)「…よし、今のうちに裏方から回ってヤツ……メザマとかいったか、ヤツを討ち取ってくるか」
そういうと、その男は刃を持ち出した。
唯の、何の偏屈も無い刃だ。
無能力者。彼はどうやら能力を持たない人間のようだった。
いくら能力者Vs無能力者だからといって、奇襲をされたら元も子もない。
完全に、メザマは討ち取られるだろう。
(・∈・ )「ちょっと待て」
( ^Э^)「そっそっ、ちょっと待てよ」
声をかけたのは、トットの二人。
かかって来る刺客を倒したらしい。余裕の顔をしている。
その体に、傷はひとつも無い。
( メД゚..,,)「なっ!!」
男は吃驚したのか、攻撃態勢を取る間もなく後ろに転がるように逃げる。
あくまでも、無能力者は無能力者。能力など、皆無だ。
真に強い能力者と出会ったとき、彼らに出来るのは、逃げることだけ。
男は転びそうになりながらも後ろを向き、逃げた。
無様に転げ回り、死から逃れようとして。
だが、突然動きが止まり、硬直する。
重力に逆らうことは無理だ。固まると同時に体制はそのままに倒れた。
(・∈・ )「動作強奪【ハイジャック】成功…」
( ・Э・)「はは、流石はアガル。はえーな。
何時見てもすっげー能力だぜ。動作強奪【ハイジャック】はな!」
(・∈・ )「ああ。相手の動きを司るんだからな。簡単な動きなら相手の体で出来るしな」
( ・Э・)「条件もあるだろ…。」
動作強奪【ハイジャック】の効果を発揮するには、条件がある。
一つは相手と自分を直線状に結んで、高さ1.5m以上の障害物があれば利用できないという事。
一つは相手の名前を完全に把握しなければ出来ないという事。
それがハイジャッククオリティだ。
だが、名前が無ければ出来ないなら出来ないのでは?と思ったかもしれない。
それを解決するのがあったのだ。
('A`)「ブーンがアイツをぶったおしてからこっちに来たが、サポートには間に合ったようだな」
ドクオはサラリとブーンの勝利をつぶやいた。
あの後すぐにメザマの救援に向かったトットの二人。
そしてブーンの勝利を見届けたドクオ。
ドクオはあの後、能力の開眼に成功した。
情報取得【ウツダシノウ】だ。何故こういう名前になったかというとは説明すると長くなる。
まず、自分の能力名は自分で決めることになっている。
ネーミングセンスのある他人に決めてもらう等、ほかにもパターンはあるが、基本的には自分で決める。
生涯一つの能力しか得れないのだから、自分で決めるのは当たり前だ。
まあ、そうだろう。
そして戦闘中に能力開眼したドクオは、この程度の能力という事に愕然とし、言い放った言葉。それが
(<●>A<●>)「ウツダシノウ、そうだ。これを能力の名前にするか」
だったのだ。ドクオはもっと戦闘向きの能力がほしかった。
即ち、機動性に優れた能力がほしかったのだ。
ドクオが手に入れた能力、情報取得【ウツダシノウ】。
それの内容は、目で見た人間の本名、年齢、性別、誕生日、星座、血液型、さらになんとスリーサイズ、その他もろもろまで分かってしまう能力だった。
だからこそ、アガル=トットが能力を使えたのだ。
(・∈・ )「ドクオ、センキュウだぜ。お前のサポートが無ければ逃がしてた。
ブーンの方は残り二人の刺客をぶっ潰してるのか?」
('A`)「ああ、まあそういうもんだな。二人のうち一人をぶっ潰してる。
五人のメンバー中二人を既にぶっ潰し、こっちのマイナスが無いのは好都合だ。
ビロードはメザマに任せればいいだろうし、あと二人だ。そっちの」
そういうと、ドクオは固まって倒れているヤツを指差す。
('A`)「そっちのジェルッツ=ギャイップは今から始末すればいい」
ドクオの目には、見えているのだ。
俗に言う死神の目のような効果。いや、それのバージョンアップ版。
そして、これまでに相手で出てきた敵【能力者】。つまり
( ><)ビロード=ワカソルト 碧剣酷使【グリーンソード】
(@w@)ズヴェール=スウェッツ 心理戦好【チョウハツセンポウ】
( メД^..,,)ジェルッツ=ギャイップ 無能力【ノーマジカル】
はどれもまあまあ強かった。だから後の三人はそれ程強くも無いと思っている。
ブーンが今交戦しているヤツも、それ程強そうではなかった。
案外、楽に勝てるのかもしれない。
ドクオの脳裏には、そんな事も浮かんでいた。
( ・Э・)「自惚れちゃ駄目だろ。改変【チェンジ・マインド】!!」
ドクオの脳裏に、ぱっと感情が渦巻いた。
――――この勝負、負けに負けて死にまくり、永遠に幸福を感じられないかもな。
そもそも、オレ自体そんなに強いわけでもないんだ。すぐにやられるのがオチだ。
完全にズタズタにされて、心も体もボロボロになって、骨となって帰っていくのかな。
('A`)「うわあああああああああああ」
(・∈・ )「やり過ぎだぜ、サガルよ」
( ・Э・)「自惚れは敗北を呼ぶぜ、アガルよ」
そう。これこそがサガル=トットの能力、鬱化福化【テンゴクトジゴク】。
感情を逆さにして、自惚れを自虐に、感動を無感動に、絶望を幸福に変える。
それが、サガルの能力なのだ。
改変【チェンジ・マインド】という度に対象者の感情を正反対に変える。
それは、恐ろしくもあり魅力的でもあるパンドラのケース。
だが、仲間割れとは使い道を間違えている。
('A`)「・・・ウツダシノウ」
そのとき、ドクオの視界には何かが入った。
本来そこには誰もいないはずの場所に、ジェルッツ=ギャイップを奪還しようと。
( Φ益Φ)「ぬへへ」
ソイツはジェルッツを手に持つと後退した。
アガルの情報取得【ウツダシノウ】、動作強奪【ハイジャック】を掻い潜り。
( ・Э・)「鬱化福化【テンゴクトジゴク】解除!」
ドクオの目に輝きが戻る。
そして生き返ったかのように敵をにらみつける。
目が大きく見開き、肥大化している。
ナルシスト 口調変 イカ娘ファン
元公務員→強制退職 ブログ持ち 固定ハンドルネーム
独身 グアート=サッド 獅子座 男 身長167.2cm
32歳 ( Φ益Φ) 現在無職 ('A`)(そういやあこの能力プライバシーもクソもねえな・・・)
VIPPER AB型 三十二年前の八月十日生まれ 体重51.9Kg
(<●>A<●>)「オイ、アガル。コイツの名前h…」
そこで言葉がとまった。
気づけば、数体の影が自分の顔を掴んでいる。
まだ、ドクオ程度の鍛錬では能力の内容はわからない。
それが、隙となった。
( Φ益Φ)「オレの影からにげるのなんか無理だぜ。影猛撃【シャドウオフェンス】はつよいからよ」
グアートはそう告げると影のままドクオを連れて来させる。
影は三体。それぞれの力が強く、負ける相手ではない。
(・∈・ )「情報取得【ウツダシノウ】が無ければ動作強奪【ハイジャック】が使えない!!
それなら、サガル!」
( ・Э・)「分かってるぜ!!鬱化福化【テンゴクトジゴク】」
その、サガルが発する攻撃は確実にグアートに向かった。
だが、途中で止まった。
いや、正確に言うと影に当たり、そして消えた。
( Φ益Φ)「おい、このドクオとやらを返してほしければ、そのサガルを引き渡すんだな。
鬱化福化【テンゴクトジゴク】は色々と厄介だ。そうしたらドクオを返してやってもいいぜ」
('A`)「コイツ馬鹿だ~~~常識的に考えて、んな取引、ありえないだろ!!分かれ!
ま、グアート、お前は所詮雑魚で頭悪いだろうから、分からないよな。
こういう時はそういうのは使わないの。この場でオレを殺せよ。
オレにはその心の準備はできてるぜ、人生の落ちこぼれさんよ
一人ずつでも討ち取っていけよ雑魚」
( Φ益Φ)「ムゥ……!何と……!!許さねえぞ」
その時、グアートの気が少し緩んだ。
それが、運の付き。
( ・Э・)「単純すぎwwwwざまあwww」
鬱化福化【テンゴクトジゴク】。
怒りが安堵に変わり、余裕が絶望に変わり、安堵して絶望する最悪の状況に陥った。
('∀`)「っつーか見事に釣られてやんのwwww」
( ^益^)「どーせオレなんてよ」
その時、ドクオがグアートの顔面にけりを入れた。
一人のVIPPERが、ここに沈もうとしていた。
('A`)「さてと、ブーンは大丈夫かな?」
( ・Э・)「ブーンはあれからどうなったの?」
('A`)「ブーンはあの後な…」
( @w@)「アハハ、面白い!!面白いよ雑魚!!
本気の一騎打ちなんて、滅茶苦茶面白い!!有難う雑魚!!」
心理戦好【チョウハツセンポウ】。彼こそ心理学のエキスパート。
挑発させ、思い上がらせ、油断させ、討ち取る。
そういう戦法を取れるのは一部の兵のみだ。
( ゚ω゚メメ)「無機質派【デリートクリエイティブ】」
その声と同時に、ブーンの手からは青白い光が。
青白い光は彼にあたり、彼はその場に倒れた。
( ゚ω゚メメ)「能力及び能力の効果を無に戻す能力、無機質派【デリートクリエイティブ】。
お前の能力は、今後使えない!!」
( @o@)「な、なんだって!」
そういうと、突然ソイツがもがき苦しみ始めた。
能力が消える、その攻撃は人までは消えないはずだった。
気づくと、そのいた場所に女が立っていた。
('A`)「何!!」
⌒*(・ω・)*⌒ 「アハハ♪ばれちゃった!
いやさー。ソイツ私の能力で作ったものなの♪
だけどさー、能力消えたしもう戦えないの!!
投降って今からでも間に合う?」
お気楽な、馬鹿なヤツだった。
…言うまでも無いが、次の瞬間その女の命は無かった。
ドクオが手に持っている護身用の短剣で斬ったのだ。
( ^ω^メメ)「五人で一チームならあと二人だお。
取りあえずドクオはアガル、サガルの増援に行ってほしいお」
('A`)「しょーがねーな。まあオレもアガルとサガルが心配だし行くか」
そういうと、ドクオは立ち去ろうとした。
だが、続けざまに刺客が現れるここでは、その行動が仇となった。
ζ(゚ー゚*ζ「………やあ!!」
沈黙が流れた。
突然の来訪者は、ドクオに刃を向ける。
ζ(゚ー゚*ζ「僕、デレ=デレックスって言うんだ。
取りあえず、キミ達を倒せとか言われてるから、命令に従うよ」
その女―――デレは不気味な男のような雰囲気を漂わせ、ドクオを地面に無造作に置き、ブーンに向かう。
ドクオはその場から立ち去り、アガル、サガルの支援に行こうとした。
ブーンに勝機は十分あったし、第一所詮女だったからだ。
ζ(゚ー゚*ζ「僕の能力こそが最高。僕こそが最強!」
どうやら、このデレとやらはこのチームの代表格のようだった。
その時、ドクオの目が疼いた。
(゚A゚)「うわあぁ」
))「うわあああああぁぁぁぁぁっ」
)))「うわあああああああああああああああああああぁぁぁっッ!!」
(<●>A<●>)「へっ!?」
ドクオの目には映っていた。
女のすべてが。プロフィールが。詳細なデータが。
(<O>A<O>)「こ、これがオレの能力?雑魚い能力だな・・・鬱になるぜ」
気分は鬱、コンディション最悪、テンション下がりまくりだった。
もっとすごい、物をすべて焼き尽くすような能力がよかったのだ。天照【アマテラス】の様な。
(<●>A<●>)「ウツダシノウ、そうだ。これを能力の名前にするか」
そして、そこに映っているのは驚愕の事実だった。
射手座 女
実は腐女子 男っぽい口調、若干クレイジー
ζ(゚ー゚*ζ 12月1日生まれ
元ニコ厨 デレ=デレックス カニ好き
AかOかAB型?B型かも
('A`)「まあいいか。取りあえずやつ等の支援に行かなきゃ、
ブーン、取りあえず死ぬんじゃねーぞ」
大声でそういい残すと、サガル、アガルの元に向かったのだった。
それが、過去。今は、現在。
('A`)「こうなってる。今はデレックスって奴と戦ってるよ。
なかなか強そうだけど女だし大丈夫だろ」
(・∈・ )「大丈夫なのかよ」
( ^益^)「ぬはっは~、オレもうじき死ぬかもww
そういう時は何とか言ってくれよ、ォィ」
相変わらず、おかしな感情をグアートは抱いていた。
鬱化福化【テンゴクトジゴク】は意外と効果があったようだ。
('A`)「おい、インデックスオタク。オレの三年前の禁書ポスターやるからワニにでも食われとけ」
( Φ益Φ)「えっ、ホント!?じゃあ食われてくる~」
やはり、敵はアホだった。
精神を反対にされて気が動転し、若干狂っていたのかもしれない。
グアートは池に向かって歩いていく。
前払いという言葉を知らずに。やはりコイツはどこか変だ。
('A`)「気が動転しすぎじゃねーの?
何なのさアイツ。。。」
(・∈・ )「まぁ、鬱化福化【テンゴクトジゴク】は発狂するほど強いからね。
正常な状態じゃなくなったんだよな、きっと」
(゚A゚)「発狂するような能力をオレに使ったのかよ!!」
( ・Э・)「アハハ・・・」
だが、先程の煙幕の中、もう一人の男はこの付近にいるはずだ。
ならば、安心はできない。
敵が、いる限りは。
恐怖は、纏わりつく。
煙幕は過ぎ去り、残るは戦いと争いのみ。
それを静かに見ていた最後の一人【ラストパーティー】は、立ち上がった。
ミ ゚Д゚彡「さてと、皆戦ってるみたいだし、オレも参戦するか」
フサギコ=ウルフ。
あの猛将ギコ=ウルフの弟にして今回の試験でも一二を争う実力者。
ミ ゚Д゚彡「どいつを狙うかね?」
フサギコはあたりを見渡す。
いい感じに土煙が立ち、フサギコの存在には誰も気づかない。
所謂マジックコート。外からは見えないが、中からは見える。
ミ ゚Д゚彡「よし、アイツにするか」
フサギコはとある人物を指差した。
指の先に見える人物。それは………。
/二二二つ☆
ヽヽ( ^ω^)二二二つ 【ブーン=カナオーガ】。
ミ ゚Д゚彡「アイツぶっ殺せばこのチームも終わるだろ。
よし、今アイツはデレックスと交戦中。ちょうどいいぜ」
フサギコは、容赦を知らない。
弱きものにも全力で立ち向かうのが彼の主義【ポリシー】。
それが、フサギコクオリティなのだ。
狼は兎を追うのにも全力を尽くす。
それが彼の方針。そして、それを可能にする圧倒的な強さ。
ブーンに、刻一刻と運のつきが向かっていた。
E p i s o d e 3 E N D
今 回 の 登 場 人 物
顔文字 名前 階級・状態 能力
わ れ ら が 五 人
( ^ω^) ブーン=カナオーガ 試験受験中・? 無機質派【デリートクリエイティブ】
('A`) ドクオ=トールソン 試験受験中 情報取得【ウツダシノウ】
( ・Э・) サガル=トット 試験受験中 鬱化福化【テンゴクトジゴク】
(・∈・ ) アガル=トット 試験受験中 動作強奪【ハイジャック】
("  ̄ー ̄,,)メザマ=テルマ 試験受験中 波動戦慄【ルカ・リオ】
相 手 チ ー ム
( ><) ビロード=ワカソルト 試験受験中・敵 碧剣酷使【グリーンソード】
⌒*(・ω・)*⌒ズヴェール=スウェッツ試験受験中・敵 心理戦好【チョウハツセンポウ】
ζ(゚ー゚*ζ デレ=デレックス 試験受験中・敵 ?
( Φ益Φ)グアート=サッド 試験受験中・敵 影猛撃【シャドウオフェンス】
ミ ゚Д゚彡 フサギコ=ウルフ 試験受験中・敵 ?
敵 チ ー ム 戦 力 外 (無能力者)
( メД^..,,)ジェルッツ=ギャイップ 試験受験中・敵 無能力【ノーマジカル】
最終更新:2011年03月24日 19:39