('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです その3


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( ^ω^)「おかげで僕はここ数年射精どころか勃起すらしたことないお」

('A`)「それはそれで勃起不全を疑えよ」

( ^ω^)「これが悟りの境地なら開眼なんかしなくていいお」

('A`)「だとしたら変だな。性欲が削がれてるはずなのにあいつら盛ってたぞ」

( ^ω^)「元々の性欲が凄まじいか、隠れて肉食ってるかのどっちかだお」

('A`)「肉とかどこで……あ」

( ^ω^)「山を下りればいくらでも」

('A`)「だよな」

('A`)「頻繁に山を下りて町に出てる人といえば……」

( ^ω^)「副寺の譲留和尚だお」

( ^ω^)「ただあの人は女好きで有名だお」

('A`)「坊主なのに女好きって……それはそれで嫌だな」

( ^ω^)「俗世間に女を囲ってるという噂が流れてるお」

( ^ω^)「これも余談になるけど」

( ^ω^)「わざわざ下山して衆道にはまる雲水もいたそうだお」

('A`)「なんじゃそりゃ」

('A`)「町に出たら女を抱けよ……」

( ^ω^)「女犯を常時気にかけてたのかただの少年性愛かは分からんお」

( ^ω^)「江戸時代には陰間茶屋という売春施設があったらしくて」

( ^ω^)「分かりやすく説明するとショタ専門の風俗」

('A`)「凄まじくニッチな商売だな」

( ^ω^)「とりわけ芳町という色街で流行ったらしいお」

('A`)「しかしやたらと知識があるな……まさかお前も」

( ^ω^)「なわけねーお」

('A`)「しかしその鍛え上げられた肉体。俺の目からだとホモ受けしそうに思える」

( ^ω^)「勘弁してくれお……」

(´<_` )「おお、まだこんなところにおられたか」ガララッ

('A`)「弟蛇和尚」

(´<_` )「さっさと布団を上げとくれ。朝粥の準備が出来たんだ」

(´<_` )「二人とも両手が空いてるようなら運搬を手伝ってくれるか?」

( ^ω^)「承りましたお……」

('A`)「ブーン、さっきまでの話は」

( ^ω^)「僕から話せることは他にないお」

('A`)ガチャガチャ

('A`)「膳を運ぶのも大変ですね……」

(´<_` )「この寺には百名近くの雲水がおるからな」

(´<_` )「一人逃げ、二人逃げ、三人墨染に袖を通す」

(´<_` )「それの繰り返しだ」

( ^ω^)「全員分並べましたお」

('A`)「おお続々とやってきた。なんか壮観だな」

(*゚ー゚)「粥座は僧全員が一堂に会する貴重な機会です」

('A`)「椎伊」

(*゚ー゚)「ご覧下さい。諸梵和尚が最奥の上座にお座りなさっています」

(*゚ー゚)「その左隣が監寺の茂羅様。そして右隣が…都寺の荒巻様です」


/ ,' 3「あー食べたい早く食べたい」チャンチャン

/ ,' 3「昨日は薬石食べずに寝ちゃったもんなー」チンチリリン

('A`)「あの匙をひっきりなしにチンチン鳴らしてるじいさんがそうなの?」

(*゚ー゚)「はい」

('A`)「偉そうに見えない……」

ザワザワ

/ ,' 3「管主殿、もう全員集結しておりますぞ。早く号令を」

(´・ω・`)「そうですな。では」

(´・ω・`)「皆の者!」

シン……

(´・ω・`)「これより朝粥を頂かせてもらいますが」

(´・ω・`)「食事も修行の一環であること、そして食に対する敬意を忘れるでないぞ」

(´・ω・`)「それではいつものように私の後についてきてください」

(´・ω・`)「ひとつ、功の多少を計り彼の来処を量る!」

「功の多少を計り彼の来処を量る」

(´・ω・`)「ふたつ、己が徳行の全欠を忖って供に応ず!」

「ふたつ、己が徳行の全欠を忖って供に応ず」

(´・ω・`)「みっつ、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす!」

「心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす」

('A`)(……なあ、これ何?)

(*゚ー゚)(五観の偈と申します。食前に唱える偈文ですね)

(´・ω・`)「よっつ、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり!」

「正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり」

(´・ω・`)「いつつ、成道の為の故に今此の食を受く!」

「成道の為の故に今此の食を受く」

(´・ω・`)「それでは――いただきます」

「わーいいただきまーす」

('A`)「最後だけ小学生の給食みたいだったな」

(*゚ー゚)「朝は全ての礎です。しっかり食べて今日一日に備えましょう」

('A`)「でもこの粥……味が薄い……」

( ^ω^)「ほぐした梅干しが小皿にあるからそれ入れとけお」

('A`)「梅干し苦手なんだよな」

( ^ω^)「この期に及んで好き嫌いとか舐めてんのかお」

/ ,' 3「ふいー食った食った」

(*゚ー゚)「荒巻和尚」

/ ,' 3「おん?」

(*゚ー゚)「少し挨拶が遅れましたが、こちら、修行に参られた毒念さんです」

/ ,' 3「おお、あんたが噂の」

('A`)「ど……ども、よろしく頼みます」

/ ,' 3「ま、慌てず気張らずごゆるりとな」

('A`)「は、はいっ!」

('A`)(近くで見ると凄い威光だ……かなりの高徳を積んでいるに違いない)

/ ,' 3「わし茶礼の時間まで掃除してくるから、時間きたら呼んでね」

(*゚ー゚)「承知いたしました」

(*゚ー゚)「荒巻和尚もほとんど単には上がりません」

('A`)「譲留和尚と同じような感じか?」

(*゚ー゚)「いえ、そうではなく、既に座禅を極めてしまったためではないかと」

(*゚ー゚)「私たちはまだまだ未熟ですから禅堂に向かいましょう」

(*゚ー゚)「今日は僧堂での一日の解説、というより紹介をしたいと思います」

(*゚ー゚)「先程の粥座が四時、それを終えた者から座禅に取り組みます」

('A`)「何十分ぐらいやるの?」

(*゚ー゚)「六時までですね」

(*゚ー゚)「人によっては作務と茶礼を飛ばして昼まで続ける雲水もおります」

('A`)「うわ、だったらもうちょいゆっくり飯食えばよかった。なげぇ……」

(*゚ー゚)「何を言うんですか。己を見つめることこそが修行なのですよ」
(*゚ー゚)テケテケ

(*゚ー゚)「到着しました」

('A`)「既に先客が幾人もいるな」

('A`)「ずらっと整列して一心不乱に瞑想してる……凄い絵面だ」

(,,-Д-)「……」

(*゚ー゚)「擬古和尚もおられます。せっかくですので直々に作法を教えていただきましょう」

('A`)「ちょっ、ま、あんな集中してるとこ邪魔していいのかよ」

('A`)「めちゃくちゃ怖いんだけど」

(*゚ー゚)「維那なのですからそのくらいは許してくださりますよ」

(*゚ー゚)「擬古和尚! 些事ですがよろしいでしょうか!」

(,,-Д゚)「……何用だ」

(*゚ー゚)「毒念さんに座禅の作法を授けていただきたいのですが」

(,,゚Д゚)「承知。では毒念殿」

('A`)「ひゃ、ひゃい」

(,,゚Д゚)「まずは叉手を覚えてもらいたい」

(,,゚Д゚)「叉手とはこのように、左手で作った拳を胸のあたりに当て」

(,,゚Д゚)「そこに右掌を覆うように添える」

(,,゚Д゚)「左手の拳は親指を握り込むようにして作る。よろしいか」

('A`)「こ……こんな感じですかね」

(,,゚Д゚)「うむ。この姿勢が禅堂に足を入れて歩く際の作法である」

(,,゚Д゚)「基礎中の基礎であるがゆえ、まずはこれを覚えてもらわぬことには始まらない」

(,,゚Д゚)「次は単に上がるに際した時の礼法である」

(,,゚Д゚)「隣位問訊と対座問訊を識っていただく」

('A`)「なんですかそれ?」

(,,゚Д゚)「隣位問訊とは自分が座る場所に合掌し平頭することである」

(,,゚Д゚)「対座問訊とは背が合う雲水に行う同様の礼である」

(,,゚Д゚)「端的に言ってしまえば軽い挨拶だ」

(,,゚Д゚)「これを受けた僧……両隣と向かいの者だな」

(,,゚Д゚)「この者も合掌をする。ゆめゆめ忘れぬよう」

('A`)「はっ、はい」

(,,゚Д゚)「毒念殿の座蒲……座禅用の座布団だな、堂内右奥に空きがあるので」

(,,゚Д゚)「それをお使いなさい」

('A`)(それにしても男前だなこの人)

(,,゚Д゚)「続いて座り方の作法だな」

(,,゚Д゚)「結跏趺座と半跏趺座があるが、前者は負担が大きく長時間の座禅には向かぬ」

(,,゚Д゚)「ゆえに半跏趺座を推奨する」

('A`)「どのようにして座るのですか?」

(,,゚Д゚)「片方の足をもう片方の腿に乗せて座るのだ」

(,,゚Д゚)「重要なのは両膝を床に着けること。そして顎を引き背筋を伸ばす」

(*゚ー゚)「まさしく擬古和尚が今しがたやっておられた姿勢です」

(,,゚Д゚)「現実にやってみればすぐに理解できるであろう」

(,,゚Д゚)「更に足を組んでから法界定印を結んで瞑想に入る」

(,,゚Д゚)「乗せた足の裏に、両手を掌を上にして重ねるように置き、親指同士を合わせる」

(,,゚Д゚)「これが法界定印である」

(,,゚Д゚)「瞼は開けていても閉じていてもよい」

('A`)「目開けててもいいんですか?」

(,,゚Д゚)「むしろ最初期はそちらのほうがよい。暗闇の中では睡魔に襲われるのでな」

(,,゚Д゚)「壁向かいに座るので正面の壁でも見つめておけばよい」

('A`)「いや……一応つむっときます」

('A`)(なんか気まずいし……)

(,,゚Д゚)「ただ口は開いてはならぬ。唇を一文字に結んでおくよう」

('A`)「わかりました」

(*゚ー゚)「それから……擬古和尚」

(,,゚Д゚)「分かっておる」

(,,゚Д゚)「毒念殿、最後に一つ注意点がありましてな」

('A`)「な、なんでしょうか」

('A`)「あなたにそんなふうに言われるととてつもなく恐ろしいんですが……」

(,,゚Д゚)「座禅を行う間直堂が堂内を巡回しながら監守する」

(,,゚Д゚)「少しでも心の乱れを察すればその雲水の肩を警策で打つ」

('A`)「警策って、もしかしてバシーンバシーンってやるあれですか?」

(,,゚Д゚)「いかにも」

(,,゚Д゚)「直堂当番は寺の者が位の順に交代で勤める」

('A`)「今日は誰が……」

(,,゚Д゚)「あの僧だ」

( ^ω^)ニコッ

('A`)(野郎……)


(,,゚Д゚)「以上だ。これより拙僧は瞑想に復帰させていただく」

(*゚ー゚)「ご教授誠にありがとうございました」

(*゚ー゚)「毒念様も」ボソッ

('A`)「あ、どうも、わざわざご丁寧にありがとうございました」

(,,-Д-)「……」

('A`)(すげえ、もう自己世界に閉じこもってる)

(*゚ー゚)「私たちも単に向かいましょう。私の座蒲はあちらですので……」

('A`)「行ってしまった……俺もいっちょやってみるか」

( ^ω^)「ふっふっふ」

('A`)「てめぇ……やる気だな。俺は決して負けんぞ……」

( ^ω^)「洗礼を浴びせてやるお」

ゴーン

(*゚ー゚)「鐘が鳴りました。ということは六時ですね」

(*゚ー゚)「毒念様、終わりましたよ。朝の作務に向かいましょう」

('A`)「お、おお……おうお……」

(*゚ー゚)「……どうなされましたか? 今にも息絶えそうですが……」

('A`)「通算百四十七発打たれた……」

(*゚ー゚)「一分間に一発以上の頻度じゃないですか」

('A`)「確かにちょっとぐらぐらしてたかも知れんが……完全に私怨だろあれは……」

( ^ω^)「ストレス解消に最適だったお」ニコヤカ

('A`)「クソが……! 必ず復讐してやるからな……!」

(*゚ー゚)「揉め事は回避願います……」


( ^ω^)「じゃあ僕は残って座禅する人たちの監督があるんで」

( ^ω^)「さっさと作務に行ってこいお」

('A`)「俺が正式に坊主になった暁にはお前の肩を完膚なきまでに崩壊させてやるからな」

('A`)「ところで椎伊よ」

(*゚ー゚)「なんでしょうか?」

('A`)「作務ってなにすんだ?」

(*゚ー゚)「基本的には掃除や畑仕事、補修作業……いわば労働ですね」

(*゚ー゚)「日々の仕事こそが最大の修行とも呼ばれています」

('A`)「なるほどな……寺の中とはいえ働かなきゃならんのだな……」

(*゚ー゚)「頑張りましょう。すべては己の身になることですから」

('A`)「俺の人生でやってきた仕事なんて文化祭で新聞紙の輪っか作ったことぐらいだよ……」


( ´_ゝ`)「手が空いてるなら床板の修繕を手伝ってくれよ」

(*゚ー゚)「兄蛇和尚」

( ´_ゝ`)「雑巾がけとか土いじりよりはちったあやりがいがあるぞ」

(*゚ー゚)「そうですね、では私と毒念さんで協力いたします」

('A`)「直歳の仕事じゃないですか……僕が働かないことで誰かが職に就けるんですよ……」

('A`)「席の数は決まってるんです」

( ´_ゝ`)「どこまで無職体質なんだおまいは」

( ´_ゝ`)「大体一人で全部やるわけないだろ。俺は現場監督みたいなもんだ」

('A`)「まあ当然ですよね」

( ´_ゝ`)「その日その日で暇な雲水を雇ってんだよ」

('A`)「はあ。んじゃ手伝います。何していいかも分かりませんでしたし……」

( ´_ゝ`)「おう。頼りにしてるぞーお前ら」


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