('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです その11


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(,,゚Д゚)「貴様こそ……破戒僧ではないか!」

(,,゚Д゚)「拙僧に偉そうにできる立場か!」

(,,゚Д゚)「野に下りては肉を喰らい、鉄火場にて享楽にかまけているそうじゃないか!」

( ゚∀゚)「鉄火場? ああ、ギャンブルか」

(,,゚Д゚)「しかもだ、俗世で女を囲っているとも伝え聞く! 女犯であるぞ!」

( ゚∀゚)「そうだな。それがどうかしたか?」

(,,゚Д゚)「……なぜ未だ泰然としていられる!」

( ゚∀゚)「俺は開いているからそんなところを責められても痛くも痒くもない」

( ゚∀゚)「おそらくは管主様の耳にも届いているだろう」

( ゚∀゚)「しかしなんの咎もない……これはすなわち、認可されているということだ」

(,,゚Д゚)「くうっ……!」

( ゚∀゚)「凍り豆腐ってのがあるだろう?」

(,,゚Д゚)「……昨夜も薬石で頂いた」

( ゚∀゚)「別名高野豆腐……高野山で生まれた食品だな」

( ゚∀゚)「高野山もまた密教の栄えた地……いやいや、これは話が逸れた」

( ゚∀゚)「凍り豆腐は自らの水分を放出し、代わりに汁物を吸いやすくなっている」

(,,゚Д゚)「それがどうしたというのだ」

( ゚∀゚)「一方、普通の豆腐は、豆腐の形を保ってはいる。いるが」

( ゚∀゚)「それはただの『素材』に過ぎない。料理ではない」

( ゚∀゚)「大悟は仏への接近。素材のまま献上するのは失礼ではないか」

(,,゚Д゚)「そこで……自己の話へと接続するか」

( ゚∀゚)「その差なんだよ、俺とお前の違いは」

( ゚∀゚)「俺は凍り豆腐で、お前はただの豆腐だ!」

( ゚∀゚)「凍り豆腐は吸わせる出汁次第で自在に姿を変える」

( ゚∀゚)「誰にでも馴染み、そして新しい自己の主張をも始める」

( ゚∀゚)「大して豆腐はどうだ」

( ゚∀゚)「白く艶やかで高潔な形状を維持しようとしているが、吸収しがたく、そして脆い!」

( ゚∀゚)「少し崩れただけで形を保てなくなるのだ!」

( ゚∀゚)「まさしく今の擬古殿ではないか!」

(,,゚Д゚)「ぐぬぬ……」

( ゚∀゚)「わずかに崩れた時点でもう本来の豆腐としての機能は成立しない」

( ゚∀゚)「こんなにも壊れやすい自己を、お前は後生大事に抱えていたのだよ」

('A`)「めちゃくちゃ凄い話になってきたんですが……」

( ^ω^)「道徳的には擬古和尚が」

(*゚ー゚)「だけど仏道的には、譲留和尚に引け目があるはずなのに……」

( ^ω^)「両者の罪は、たぶん等しいお」

(*゚ー゚)「むしろ寺という空間では、譲留和尚のほうが罪は重いように思えます」

('A`)「けど……この情勢は」

(,,゚Д゚)「知られたくない……秘密と…・・」

( ゚∀゚)「知られても構わない、事実」

( ゚∀゚)「その根は同じだ。だが当人の心の情動は大きく変わる」

( ゚∀゚)「思想ひとつでな」

(,,゚Д゚)「ふふ……ふはは……くはーはっはっは!!」

( ゚∀゚)「どっ、どうした!?」

(,,゚Д゚)「譲留、貴様、天才だ、秀逸だ、神仏の化身だ」

( ゚∀゚)「落ち着け、錯乱するな」

(,,゚Д゚)「そうだ、ふふ、そうだよ、うわはは、貴様の言うとおりだ……」

(,,゚Д゚)「貴様のおかげで……ようやく探し当てられた……ふあは、あは」

( ゚∀゚)「擬古殿?」

(,,゚Д゚)「俺は今……大悟したぞ。ついにだ!」

( ゚∀゚)「おい待て! どこへ行く!」

(,,゚Д゚)「自己の存在意義を今こそ見出した! これぞ悟りだっ!」

(,,゚Д゚)「ふふ、はははっは、あっはああ!!!!」ダダダダダッ

('A`)「猛烈な勢いで禅堂から擬古さんが駆け出して行ったんだが……」

(*゚ー゚)「どこに行かれたのでしょうか……?」

('A`)「分からん……てか呆気に取られてて思考が追いつかない……」

( ^ω^)「それより譲留和尚も出てきたお! ちゃんと頭隠して!」


( ゚∀゚)「……」

( ゚∀゚)「ふふふ……うふふふふ」

( ゚∀゚)「ふふ」スタスタスタ


(*゚ー゚)「い・・…行きましたよ。どうやらこちらに気づいた様子はなさそうです」

( ^ω^)「譲留和尚、笑ってたお……」

('A`)「やっぱりあの人も――どこか歪んでるんだ」

(*゚ー゚)「私たちは……どうしましょうか……」

( ^ω^)「んなもん夜座中止に決まってるお。今日はもう遅いから戻って寝るお……」

('A`)「そう……しよう……」

(*゚ー゚)「毒念様、だいぶ疲れていらっしゃるみたいです……」

('A`)テクテク...

('A`)「ブーン……」

( ^ω^)「なんだお」

('A`)「俺は深淵を覗きすぎたのかも知れない」

('A`)「俺が望んでいたのは、こんな状況じゃなかった……闘争なんて知りたくなかった」

('A`)「安心が欲しかったはずなんだ……」

( ^ω^)「……もう寝るお。寝てから考えればいいお」

('A`)「ああ……」
~四日後、夜~


('A`)(擬古さんが姿を消してから四日)

('A`)(堂内は大騒ぎだ)

('A`)(皆の手本となる維那が蒸発したんだからな……)

('A`)「そして今日……夕食後の座禅と茶礼をキャンセルして」

('A`)「僧全員で会議をすることになった」

('A`)「さすがの荒巻さんも事態を重く見たらしい」

('A`)(そして当事者と噂される譲留さんと)

('A`)(擬古さんの従者である少年僧たちが槍玉に挙げられた)

('A`)(その中の一人に……伊陽がいた)

( ^ω^)「つまり……夜ごと伊陽の相手をしていたのは擬古和尚だったのかお……」

('A`)「そういや一人称も拙僧だったな……」

('A`)「今思うと形式ばった口調も擬古さんぽかったよな」

('A`)「……擬古さんの個室は禅堂の近くだったか」

( ^ω^)「生々しくなってきたお……」

(*゚ー゚)「なんだか信じられません……」

('A`)「気分が優れないようなら無理するなよ」

(*゚ー゚)「はい……大丈夫です……」

('A`)(椎伊はあの晩以来ひどく不安定だ)

('A`)(当然だろうな……自分が一番支持していた人間が)

('A`)(自分が一番忌み嫌っていた少年愛に手を染めていたんだもんな……)

( ゚∀゚)ニヤニヤ

('A`)(譲留さんは裁判にかけられているというのに余裕綽々)

('A`)(というかここんとこ終始上機嫌だ)

('A`)(そこまで擬古さんを憎んでいたんだな……)

( ・∀・)「……」

('A`)(茂羅さんは苦い顔をしている)

('A`)(兄蛇さんと弟蛇さんは……特に変わった様子はない)

/ ,' 3「えー、みんな集まったかのう」

ザワ...

/ ,' 3「どうやらおるようじゃな」

/ ,' 3「これより先日寺内で起きた諍い事の糾弾にかかる」

/ ,' 3「譲留和尚」

( ゚∀゚)「はっ」スクッ

/ ,' 3「そなたが禅堂にて擬古和尚と言い争っていたという報告があるが」

( ゚∀゚)「大声で話してましたからね。雑魚寝してた雲水に聞かれるのも当然です」

/ ,' 3「何について対話しておったのかな」

( ゚∀゚)「互いの禅宗観ですよ」

/ ,' 3「それだけではなかろう」

/ ,' 3「たったそれのみであるならば、こうして少年僧を並べたりなどはせぬのだが」

( ゚∀゚)「でしょうね。いやもちろん続きを述べるつもりでしたよ」

( ゚∀゚)「擬古殿が衆道にはまっているということを直接告げてやりました」
/ ,' 3「……その告発によって、擬古和尚は混迷に陥ったと?」

( ゚∀゚)「違います。私が話し終えた直後は非常に穏やかでしたよ」

( ゚∀゚)「ただ突然、大悟した、と叫び出しまして」

/ ,' 3「大悟、ですか」

( ゚∀゚)「そうです。それから……おかしくなりました」

/ ,' 3「ふむ……」

('A`)(……まあ、かいつまんで語るとそうなるけど……)

(*゚ー゚)(若干主観的に思えます)

('A`)(でも全部事実なんだよな……捏造している部分がない)

('A`)(問われる前に全部自分から開いてしまおうということか……)

( ・∀・)「……」

('A`)(しかし……なんで茂羅さんはあんな憎々しい表情をしてるんだ?)

/ ,' 3「あい分かった。譲留和尚の証言は聴取できた」

/ ,' 3「次は……君たちに訊こうか」

( ^ω^)(ついにそっちにいくかお……)

/ ,' 3「答えにくいこととは思うが、寺のためだ、正直に頼むぞえ」

「わかりました……」

('A`)(少年僧たちの告白はなんとも言えない耽美さを含んでいた)

('A`)(狭い小屋の中で一人ずつ擬古さんの相手を務めさせられたそうだ)

('A`)(具体的に何をした、されたかまでは荒巻さんの心遣いで不問になった)

('A`)(それだけなのにやたらエロチックに聞こえるのは……やはり若さのせいか)


('A`)(そして伊陽の番が来た)

/ ,' 3「伊陽くん」

(=゚ω゚)「はっ、はい」

/ ,' 3「君は実は、他の少年僧とは事情が違うみたいだね」

/ ,' 3「君だけは山小屋ではなく僧堂内で、その、年長の雲水に飼われていたとか……」

(=゚ω゚)「……そうです」

/ ,' 3「実はまだ、君だけは擬古和尚と関係があったという確証が取れていないのだ」

/ ,' 3「ただ、君が衆道に引きずり込まれている、という話を聞いて」

/ ,' 3「ついでというわけじゃないが、この場に上がってもらったのだよ」

('A`)(えっ?)

('A`)(どういうことよ)

( ^ω^)(伊陽だけは別件ってことかお)

(*゚ー゚)(みたいですね……)

( ・∀・)「……ダメだ、もう聞いていられないよ、こんなの」

( ・∀・)「終わりにしよう。話は十分に聞いた。彼らがかわいそうだ」

/ ,' 3「しかし伊陽くんに訊かぬことには答えは導き出せぬ」

/ ,' 3「ここで擬古和尚の暗部を徹底的に暴いておかねばならない」

/ ,' 3「仮に伊陽くんも抱いていたのだとしたら……そういう男だったということだ」

/ ,' 3「――語ってくれるかの?」

(=゚ω゚)「は……はい」

(=゚ω゚)「私が衆道の相手をしていたのは……」

(=゚ω゚)「擬古和尚……」

(=゚ω゚)「そして……譲留和尚です」

('A`)「えっ」

( ^ω^)「えっ」

(*゚ー゚)「えっ」

/ ,' 3「えっ」

(=゚ω゚)「お二人に……飼われておりました」

( ゚∀゚)「――おい、伊陽っ!!」

(=゚ω゚)「申し訳ありません和尚様!」

(=゚ω゚)「しかし……しかし私は、どうしても嘘を貫けなかったのです!」

( ゚∀゚)「どうしてだ、なぜ喋ってしまったんだ……」

(=゚ω゚)「私は……あなたを怨んでおります!」

(=゚ω゚)「擬古和尚を追放したあなたを!」

( ^ω^)「相思相愛のカップルだったのかお……」

('A`)「いやその前にだ!」

('A`)「譲留さんもそうだったのか……」

( ゚∀゚)「なぜだ、俺の、俺の計画が……」

(=゚ω゚)「あなたには分からないのです」

(=゚ω゚)「人は……内なる想いを秘めているということが」

/ ,' 3 「……譲留和尚は、君から擬古和尚が若い衆を囲っていると聞いたのかね?」

(=゚ω゚)「そうでございます。あの弁舌で口説かれて……その後は譲留和尚の話術の独壇場でした」

(=゚ω゚)「擬古和尚の従者たちは洗いざらい喋ってしまったようです」

( ・∀・)「もうやめろ、やめてくれ、たくさんだ!」

( ・∀・)「僕はもう……この場にはいたくない!」

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