('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです その14


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(,,゚Д゚)「……」

( ゚∀゚)「そっ、そうなのか、擬古殿!」

(,,゚Д゚)「……左様にござる」

('A`)(ダメだ、また)

('A`)(ギコさんはまた、自分を自分に閉じこめてしまった……)

(´・ω・`)「新参者に敗北した……擬古和尚にはそのような想いが渦巻いていたはずです」

(´・ω・`)「悔しかったでしょう」

(´・ω・`)「憎らしかったでしょう」

(´・ω・`)「しかしながら、既に寺院は歪んだ結界が張り巡らされておりました」

(´・ω・`)「その気を狂わせんばかりの瘴気にあてられて」

(´・ω・`)「単なる憎悪が、愛憎入り混じった感情になることは、容易に察せます」

(´・ω・`)「擬古和尚が衆道趣味を有していることは、随分昔から既知でした」

(´・ω・`)「維那に任命した内訳のひとつでもあるのですが」

(,,゚Д゚)「待て、どういう意味だ」

(´・ω・`)「順序を追ううちに判明しますよ」

(´・ω・`)「……とまあ、そういう具合でして」

(´・ω・`)「二人を結びつけようとも同時に考えたのですね、私は」

/ ,' 3「なんのためにじゃ! なんおためにそうする必要がある!」

(´・ω・`)「そうなれば愉快だからです」

(´・ω・`)「六知事同士の恋愛模様。面白いではありませんか」

(´・ω・`)「それだけのことです」

('A`)(な、なんなんだこの男は……)

(´・ω・`)「ただ、どうもこの案はうまくいきませんでしてね」

(´・ω・`)「中々進展しませんでした」

(´・ω・`)「それでやむなく、違う道筋で殿堂計画を進めることにしました」

(´・ω・`)「ちょうどその頃の話です」

(´・ω・`)「譲留和尚もまた、下山した先で衆道を楽しんでいると知りましてね」

(´・ω・`)「俗世には情報が溢れています」

( ゚∀゚)「……」

(´・ω・`)「これは使える。即座に私はそう察知し――」

(´・ω・`)「両者の間に刺客を送りました」

(´・ω・`)「それが伊陽です」

('A`)(……)

('A`)(……圧倒されて……動けん……)

('A`)(他の奴らもそうだ……異論を差し挟めない……)

('A`)(六知事の人たちは、かろうじて立ち向かえているが……)

('A`)(茂羅さんだけは……唇を噛んでいる)

(´・ω・`)「伊陽は元々私の夜の世話役である」

(´・ω・`)「若く、みずみずしいその肌と肢体は狂おしいほどに甘露でした」

(,,゚Д゚)「真か、伊陽!」

(=゚ω゚)「……管主様の……おっしゃる通りです……」

(´・ω・`)「私はまず、擬古和尚に彼を差し向けた」

(´・ω・`)「擬古和尚の少年趣味は知っていましたからね」

(´・ω・`)「少し微笑みかけるだけで寝室に呼ばれたと、伊陽は報告してきました」

(´・ω・`)「そしてしばらく擬古和尚と素肌を重ねさせた後で」

(´・ω・`)「譲留和尚にも向かわせました」

(´・ω・`)「どちらも伊陽の風味に惚れこんだようです」

('A`)(じゃあ譲留さんが擬古さんを寺から弾き出そうとしていたのは……)

('A`)(独占……したかったからか……)

(´・ω・`)「求め合うのではなく、奪い合わさせたかったのですよ、私は」

(´・ω・`)「これはこれで、別の『歪み』を起こし……」

(´・ω・`)「計画の礎となったでしょうから」

(´・ω・`)「ですが、ひとつばかり失敗が起こりました」

(´・ω・`)「伊陽がどうも、本気で擬古和尚に心寄せてしまったのです」

(=゚ω゚)「……」

(´・ω・`)「皆の者も、幼少期に友人たちと虫取りをなさったでしょう?」

(´・ω・`)「どちらが多く採集できるか。実に稚気に満ちた趣ある遊びです」

(´・ω・`)「しかしながら獲物である昆虫が」

(´・ω・`)「片方の籠にだけ自分から入っていったのでは、競争は成り立ちませぬ」

(´・ω・`)「大変に困りました」

(´・ω・`)「……ところが、違う側面から悦の種が訪れてきました」

(´・ω・`)「私は本当に運が良かった」

(´・ω・`)「まさしく仏の導き!」

(´・ω・`)「譲留和尚」

( ゚∀゚)「は、はあ……」

(´・ω・`)「予感はしていることでしょう」

( ゚∀゚)「まさか……」

(´・ω・`)「伊陽から、あなたの性行為における、とある妙な特徴を聞きました」

( ゚∀゚)「やめろっ……それは……!」

(´・ω・`)「覚悟はしておられなかったみたいですね」

(´・ω・`)「譲留和尚、あなたは」

( ゚∀゚)「やめてくれ……!」

(´・ω・`)「自分に『擬古和尚の姿を投影して』伊陽を抱いていた――そうですね?」

(´<_` )「ど……どういうことだ!?」

/ ,' 3「おお御仏よ……救いを……」

(´・ω・`)「……この話を聞いたのは、数週間ほど前のことです」

(´・ω・`)「おそらくですが、譲留和尚が」

(´・ω・`)「伊陽から他の雲水との関係の有無を聞き出したのがこの期間」

(´・ω・`)「そうですね?」

( ゚∀゚)「……そう……だ……」

(´・ω・`)「譲留和尚は自分を開くこと、そして他人を開くことに長けております」

(´・ω・`)「言葉巧みに返答を誘導し、そして」

(´・ω・`)「擬古和尚と伊陽の肉体関係を知った」

(´・ω・`)「その際、伊陽は」

(´・ω・`)「『どちらに気があるか』と詰問されたそうです」

(,,゚Д゚)「貴様……そのような行いを……」

(´・ω・`)「伊陽は正直に、擬古和尚だと答えました」

(´・ω・`)「その宣告が譲留和尚を煩悶させたようですな」

(´・ω・`)「けれど『開く』を主義とする譲留和尚……閉じこもるはずがありません」

(´・ω・`)「なんとかして伊陽の気を引こうとした」

(´・ω・`)「いや、『伊陽を満足させようと』した」

(´・ω・`)「そのために、伊陽が愛する者の影をお借りなさったのです」

(´・ω・`)「擬古和尚の影を」

(´・ω・`)「……違いますか、譲留和尚?」

( ゚∀゚)「……」

('A`)(譲留さんは俯いたままだ)

('A`)(ってことは……図星なんだろうな……)

(´・ω・`)「伊陽に振り向いて欲しいがために、自分ではなく、擬古和尚になった」

(´・ω・`)「譲留和尚もまた、倒錯していたのですよ」

(´・ω・`)「日頃の擬古和尚の態度と言葉遣いを模倣して」

(´・ω・`)「伊陽の身体に触れていた」

(´・ω・`)「実に健気で、また、痛いほどに哀切です」

(´・ω・`)「自分を開き、極限まで開き――やがて放棄した」

(´・ω・`)「伊陽の本心を聞いてしまったがために、そこまでしなさった」

(´・ω・`)「『開く』を信条とした者の……末路です」

( ゚∀゚)「……禅堂で……」

( ゚∀゚)「……禅堂で、していたんだ。俺は……」

( ゚∀゚)「擬古殿の残り香が漂った禅堂なら……伊陽は許してくれると思って……」

( ゚∀゚)「ほとんど入ったことのない……禅堂に……」

('A`)(それじゃあ俺が夜中聞いていたあの声は……)

('A`)(伊陽と……譲留さんだったのか……)

('A`)(そういや、伊陽は拒むような口ぶりだったな……)

('A`)(それでもダメだったから……)

('A`)(諸梵和尚がいない隙に、擬古さんを追い出そうとしたのか……)

( ^ω^)「譲留和尚……」

( ゚∀゚)「俺はもう……抜け殻だ……」

(´・ω・`)「譲留和尚はただひたすらに『開こう』としていた」

(´・ω・`)「――こうした性質の者が、一人」

(´・ω・`)「ここまで『閉じる』が一人、『開く』が二人ですか」

/ ,' 3「待て、先程から感情している、その目的はなんだ? 意義は?」

(´・ω・`)「いずれ分かります」

(,,゚Д゚)「譲留和尚は……開きすぎて自己を見失ってしまったか……」

(´・ω・`)「ですが閉じすぎれば自己を埋葬させてしまう」

(´・ω・`)「そう――まさしく、兄蛇和尚のことでございます」

(´<_` )「な、なんだと!?」

(´・ω・`)「皆の者、よく聞け!」

(´・ω・`)「この男こそが、寺内でもっとも『閉じた』雲水である!」

( ´_ゝ`)「……」

(´・ω・`)「狼狽いたしませんね?」

( ´_ゝ`)「……俺にも御鉢が回ってくると分かってからな」

(´・ω・`)「さすがでございまする」

(´<_` )「どういうことだ、説明してくれっ!」

(´・ω・`)「お静かに、弟蛇和尚」

(´・ω・`)「あなたにも深い関係がある話なのですよ」

(´<_` )「自分にもだと?」

(´・ω・`)「左様」

(´・ω・`)「兄蛇和尚は……あなたを密かに愛していたのです」

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