('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです その15


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(´<_` )「自分を……ですと! 世迷言を!」

(´・ω・`)「天のみぞ知る真相が、私の口を借りて下界に降りているのですよ」

(´・ω・`)「虚などありませぬ」

(´<_` )「……」

(´・ω・`)「……兄蛇和尚が」

(´・ω・`)「給仕場に繋がる廊下の補修ばかり専念している訳をご存知ですか?」

(´<_` )「そんなこと……知ったことではない」

(´・ω・`)「そうですか。それは……至極無念。仕方のないことではありますが」

(´<_` )「どういうことだ! 早く話せ!」

(´・ω・`)「弟蛇和尚は兄蛇和尚の想念を知らない……」

(´・ω・`)「兄蛇和尚は、あなたの胸の裡を知ってしまっているというのに」

(´・ω・`)「兄蛇和尚は、弟蛇和尚の性癖を把握しておいでになられます」

(´・ω・`)「おそらくは寺で暮らす中で気づいたか……」

(´・ω・`)「あるいは、出家前の生活の時点で疾うに分かっていた」

(´・ω・`)「相違ありませんか?」

( ´_ゝ`)「あんたの言うとおりだ」

( ´_ゝ`)「俺は弟蛇和尚の……弟の歪な趣向を知っている」

(´・ω・`)「でしょうな。そうでなければ、あそこまで廊下に執着しない」

(´<_` )「なんということだ……」

(´・ω・`)「いつ頃になりますか?」

( ´_ゝ`)「一年前だ。一年前」

( ´_ゝ`)「あいつも典座の仕事が板に着いてきた頃の話だ」

( ´_ゝ`)「俺は夜、たぶん十一時頃か、厠に向かう途中で」

( ´_ゝ`)「弟が少年僧を手なずけているところを聴いてしまった」

(´・ω・`)「聴いた? 見たというわけではないのですか」

(´・ω・`)「ですが聴覚は油断ならぬ感覚……信用しすぎてはなりません」

( ´_ゝ`)「確信したぞ俺は。弟の声なんだから分かる」

( ´_ゝ`)「他人とは違うんだ。聴き分けられるに決まってる」

(´・ω・`)「左様ですか」

(´・ω・`)「そのようなことも、きっとあるのでしょうな」

(´・ω・`)「して……給仕場への廊下の修繕を始めたと」

( ´_ゝ`)「ああ」

(´・ω・`)「弟蛇和尚に話したりは……」

( ´_ゝ`)「するわけないだろ」

(´・ω・`)「成程。自分の中にすべて秘匿したと?」

( ´_ゝ`)「そうさ」

(´・ω・`)「……見事、見事な純愛であることよ!」

/ ,' 3「説明せい! 話がまるで見えんぞ!」

/ ,' 3「なぜ廊下が関係する!」

(´・ω・`)「荒巻和尚。あなたは老いすぎた。あなたには決して察することは叶いません」

/ ,' 3「なんじゃと……」

(´・ω・`)「廊下を直すことこそが、兄蛇和尚の恋慕を伝える恋文だったのです」

(´・ω・`)「弟蛇和尚の足に、ささくれが刺さってはならないという……」

(´・ω・`)「なんともいじらしい心遣いにございます」

(,,゚Д゚)「意味が……少々分からぬが……」

(´・ω・`)「擬古和尚こそ身に沁みて理解しているでしょう」

(´・ω・`)「衆道は隠れて行うもの」

(´・ω・`)「足音を立てぬよう、廊下は必ずすり足で歩かねばなりません」

(´・ω・`)「そのようにして歩行すれば」

(´・ω・`)「仮に床板に傷があったならば、ささくれは皮膚を裂き肉にまで深く突き刺さります」

( ´_ゝ`)「……」

(´・ω・`)「兄蛇和尚は、弟蛇和尚に自分の恋心を伝えらずにいた」

(´・ω・`)「その代わり、少年僧を伴い給仕場に向かう弟蛇和尚の足を気遣って」

(´・ω・`)「廊下の修理をひたむきに行っていたのです」

(´・ω・`)「乙女のような純なる愛情でございます」

(,,゚Д゚)「しかし……病的だ」

(´・ω・`)「周囲の者にはそう映るでしょう」

(´・ω・`)「倒錯した愛の形です」

(´・ω・`)「しかし兄蛇和尚は誰の理解も求めなかった」

(´・ω・`)「弟蛇和尚にも見返りを期待しなかった。そうですね」

( ´_ゝ`)「……それでいいんだよ」

( ´_ゝ`)「俺の中じゃあ、それで……」

/ ,' 3「兄蛇……和尚…・…おお……」

(´・ω・`)「人の内なる想いなど……完璧に明かすことなどできません」

(´・ω・`)「今日まで秘密を守り続けた兄蛇和尚は、自己の中で何もかも完結していたのです」

(´・ω・`)「兄蛇和尚は――『閉じて』いる」

(´・ω・`)「『閉じた』世界に、更に己を『閉じこめた』」

(´・ω・`)「こうした性質の者が、一人」

(´<_` )「……おい、ふざけるなよ」

(´・ω・`)「いかがなさったか」

(´<_` )「なにが歪な愛だ。全部お前が元凶ではないか!」

(´<_` )「衆道者であることも、俺を典座に指名した理由のひとつと言っただろう!」

(´・ω・`)「いかにも」

(´<_` )「お前は……お前はこうなる未来を予想していたに違いない!」

(´<_` )「俺はこうなる、兄貴はこうなると……すべて計算づくだったんだろ! お前は!」

(´<_` )「お前がそう仕向けたのだ!」

(,,゚Д゚)「思い返せば……拙僧も同様であった」

(,,゚Д゚)「衆道がひとつの昇格理由であると」

(,,゚Д゚)「拙僧と譲留和尚がここに至ることも……予見済みか!」

(´<_` )「そして、いくら管主だからといえ、個々人の秘密を好き放題暴露するとは」

(´<_` )「いったいどういう了見だ!」

(´・ω・`)「すべては殿堂計画のため」

(´<_` )「計画とはなんだ!」

(´・ω・`)「邪魔をするでない! 退けい!」

(´<_` )「……っ!」

(´・ω・`)「……もうじき分かります。既に半数を超えました」

(´・ω・`)「あと崩壊させねばならない柱は……二本」

/ ,' 3「もしや……わしもか!?」

(´・ω・`)「そう、荒巻和尚もです」

/ ,' 3「わ、わしは衆道に足を踏み入れてはおらぬぞ」

(´・ω・`)「存じております。あなたは何の穢れもない老人」

(´・ω・`)「花を愛し蝶と戯れる温厚篤実な僧です」

/ ,' 3「……わしに秘密などない」

(´・ω・`)「荒巻和尚の場合は『あなた自身が知らない』秘密なのです」

/ ,' 3「な、なにを……」

(´・ω・`)「あなたを雲水で最高権限者である都寺に任じたこと」

(´・ω・`)「私があなた以外の老人を寺から追放していったこと」

(´・ω・`)「その道理が、分かりますかな?」

/ ,' 3「……知る由もなかろう」

(´・ω・`)「都寺は老人でなくてはならなかった」

(´・ω・`)「唯一の老人が都寺に就いている、という舞台が必要だったのです」

/ ,' 3「なんのためにじゃ?」

(´・ω・`)「老人出なければ、この寺の雲水衆をまとめることは不可能なのです」

/ ,' 3「わしが老いておることの、何が肝心なんじゃ!」

(´・ω・`)「それは……必要以上に僧たちの性事情に介入できぬがゆえでございます」

/ ,' 3「なんじゃて!? 今なんと申した!」

(´・ω・`)「稲麻竹葦」

( ・∀・)「!」

(´・ω・`)「六知事の者どもですら、ご覧の様相なのですよ」

(´・ω・`)「この寺に衆道者は――幾多ございます」

/ ,' 3「ばっ、馬鹿を言え!」

(´・ω・`)「全否定できますでしょうか? 証明の手段もございませぬぞ」

(´・ω・`)「その上に私は」

(´・ω・`)「同性愛者が誕生しやすい環境を作り上げているのですよ」

('A`)「なっ、なんじゃそりゃ!?」

( ^ω^)「久々のセリフが驚いただけかお……」

('A`)「俺主人公だよな?」

/ ,' 3「そんな戯けた念力ができるものか!」

(´・ω・`)「できるのですよ。いや、できたのです」

(´・ω・`)「私が展開した、六方陣の効果、とでも解説しましょうか」

/ ,' 3「ふざけておる! それは仏道ではなく魔道だ!」

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