―――1ヶ月がたった
あれ以来ドクオはジャズをやめた
サックスは部屋の片隅に追いやり、バンド活動にも顔を出さなかった
3人・・・特にブーンからは頻繁にメールや電話がきたが
全て無視していた
たまに大学で遭遇しても、俺は避けるようにその場を離れた
('A`)「バイトでもするかなー」
風はだんだんと秋の気配を運んできていた
第13コーラス『ふたつの想い』
――――VIP大学多目的室
ξ゚⊿゚)ξ「・・・今日も、ドクオ来なかったわね」
(; ω )「毎日電話してるけど、でてくれないお」
(´・ω・`)「まあ、そうだろうね・・・」
(; ω )「このまま・・・もう来なくなるんだろうかお・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」
(´・ω・`)「・・今はそれより目先の本番を意識しなきゃ」
(´・ω・`)「VIP大学の学園祭まであと1ヶ月だよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あたしも音楽の仕事や学校あるから頻繁には合わせ出来ないしね」
(´・ω・`)「そうだよ、だからブーン。僕らがしっかりしてピアノトリオでも完成した演奏にしなきゃ」
(; ω )「わかってるお・・・」
―――――帰り道
( ^ω^)テクテク
ξ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「ツン、じゃあここまでだお」
ξ゚⊿゚)ξ「また・・・ドクオのとこに?」
(;^ω^)「そうだお。・・・たぶん話聞いてもらえないけどいくお」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか・・・ねぇ、ブーンやっぱりあたしも」
( ^ω^)「ツンは一緒に来ないほうがいいって言ったお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん・・・」
( ^ω^)「まかせるお!またきっと前みたいに馬鹿やれる日がくるお!それじゃまた明日だお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン・・・」
( ^ω^)ノ∥コンコン
(;^ω^)「ドクオー!俺だお!」
(;^ω^)「お前に直接会って謝りたいんだお・・・」
(;^ω^)「話だけでも、してくれないかお?」
「・・・・・・」
(;^ω^)「・・・毎日訪ねて悪いと思ってるお・・じゃあ、帰るお」
('A`)「・・・・」
―――――ブーンは
次の日も、その次の日もドクオのアパートを訪ねてきた
もう1ヶ月以上は毎日夕方になると訪ねてきていた
(;^ω^)「今日も・・・訪ねて申し訳なかったお・・・帰るお」
('A`)(いいんだよ・・・もう・・・)
('A`)(俺はジャズやめたんだよ)
さらに2週間がたった
かつてのドクオバンドは、きたる学園祭ステージに向けて練習を重ねていた
( ^ω^)「ふー、じゃ俺はお先に!」バタン!
(´・ω・`)「・・・」
(´・ω・`)「ツン、ブーンはまだ」
ξ゚⊿゚)ξ「うん、毎日欠かさず行ってるわ・・・ドクオの家に」
(´・ω・`)「そっか・・・」
―――――――
(;^ω^)「ハァッ、ハァッ・・」タッタッタ
(;^ω^)「大丈夫だお・・・俺はドクオに真剣に謝るお」
(;^ω^)「あのとき軽率な発言して傷つけたこと」
(;^ω^)「裏切って悪かったって・・・」タッタッタ
――――――
(;^ω^)「ふー」
( ^ω^)「ドクオー毎日悪いお!」
( ^ω^)「もし、よければ話だけでm」
ガチャ・・・
( ^ω^)「!」
キィ・・・
('A`)
(;^ω^)「ドクオ!」
('A`)「・・・入れよ」
ドクオの部屋は荒れていた
散らかったビールの空き缶とカップ麺の器
脱ぎ散らかした衣服
カチッ、シュボ・・・
('A`)y-~「・・・」
(;^ω^)「・・・」
ブーンはドクオの前に土下座した
(; ω )「ドクオ!すまなかったお!」
(; ω )「ドクオの立場になって考えたら・・・確かに裏切ったって言われても仕方ないお」
(; ω )「それに・・・ドクオの気持ちも考えず軽率な発言して・・・」
(; ω )「本当に悪かったお!・・許してくれお・・・」
ふー、っとドクオは煙を吐き出した
('A`)y-~「ああ、わかった。許すよ」
(;^ω^)「えっ、本当・・・かお?」
('A`)y-~「許すってんだよ」
('A`)y-~「そのかわりなブーン」
('A`)y-~「ツンと・・・別れろ」
(;^ω^)「そ、それは・・・」
('A`)y-~「出来ないか?そうだろうな」
(; ω )「・・・ッ」
('A`)y-~「お前は口では友達だのなんだの語ってるが」
('A`)y-~「実際は自分に被害がない安全圏からモノ言ってるだけだ」
(; ω )「・・・・」
(#'A`)y-~「自分は何も失わず、人には偉そうに・・・何が謝罪だ」
(#'A`)y-~「帰れ!もうかかわりたくねーんだよ!!」
(; ω )「俺が・・・・・のかお・・・?」
(#'A`)y-~「あぁ?」
(#^ω^)「俺がツンを好きになったことが!そんなにいけないのかお!?」
(#'A`)「なッ・・・!」
(#^ω^)「確かにドクオの気持ちを先に聞いてしまったお・・・」
(#^ω^)「でも・・・だからと言って俺にツンを愛する権利が剥奪されたのかお!?」
(#^ω^)「恋は先出し後出しで決まるもんなのかお!?」
(;#'A`)「・・・ッ!!」
(#^ω^)「俺だって・・・ツンが好きになっちまったんだお!それを邪魔する権利がどこn」
ドガッ!!!
(`Д;(#)「ぐっ・・!」
(#'A`)「はぁーっ、はぁーっ」
(#`ω(#)「ドクオおおっ!!」
バキッ!!!
(#)A`;)「が・・・っ」
(#`ω(#)「はぁーっ・・・はぁーっ」
(#)A )「・・・クッ」
(#)A`)「出ていきやがれ!クソやろう!」
(#`ω(#)「言われなくても出てくお!」
(#`ω(#)「もう・・・会うこともないお」
バタンッ
(#)A`)「はぁ、はぁ・・・」
(#)A`)「・・・クソッ!」
――――――――
(#´ω(#)「痛・・・・ダメだお」
(#´ω(#)「完全に・・・」
(#;ω(#)「ドクオと終わっちまったお・・・」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ・・・!あれ・・・ブーン!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「どうしたのっ!?血が・・待ってて!」
ブーンを追ってきたのか、交差点の向こうにはツンがいた
(#´ω(#)「ツン・・・」
(;#゚ω(#)「・・!!!」
(;#゚ω(#)「バ・・・危ないお!戻れ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ!」
ツンのいた場所には1台の車が猛スピードで突っ込んできていた
ξ;゚⊿゚)ξ「きゃあああ!!」
(;#゚ω(#)「ツン!!」
(バカだお・・・赤信号だお・・・!よく見ろお・・・)
恐怖で動けないツンのかわりに咄嗟にブーンは飛び込みツンを思いきりはじきとばし
そして
ドグシャアアッ!!!!!
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!!!」
つづく
最終更新:2011年02月13日 14:46