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「みぃたんも話し中かぁ・・・」
ケータイを放り出して、ベッドに顔を埋める。

千聖と栞菜、何があったんだろう。

えりかちゃんとみぃたんに電話をしてみたけれど、2人ともつながらなかった。もしかしたら、お姉さん同士で話し合ってるのかもしれない。
栞菜はあんな状態だし、千聖に直接聞くのもはばかられるし、手がかりは途絶えてしまった。


女子7人、小さないざこざならいくらでもある。
でも、まさかあのお嬢様状態の千聖が当事者になるなんて思ってもみなかった。それも、事態はかなり深刻なようだった。
私は結構おせっかいな方なのに、ああいう時てんで役に立たない。
年下の舞ちゃんに促されて退場だなんて、今思い出しても恥ずかしい。

名誉挽回というわけじゃないけれど、せめてもう少し力になりたい。
電話がだめならとメール、とみぃたんに向けて文章を作り始める。
でも言いたいことがうまくまとまらなくて、結局打っては消し・・・を繰り返してしまった。

「はあ~・・・・」
長いため息と一緒にこの重苦しい感情も吐き出せたらよかったのに、なんだか余計に辛くなってしまった。

泣き虫キャラは私一人で十分。みんなの涙なんて見たくない。
だからといって、私に何ができるんだろう。

「・・・もう寝る。」

これ以上起きていても、どんどんネガナッキィになるだけだ。

全然眠くなんてなかったけれど、とりあえず日課の恨み空メールを打った後、部屋を真っ暗にして布団の中にもぐりこんだ。
寝返りを打ちながら目をつぶって、寝てるんだか起きてるんだかよくわからないまま、気がついたら朝になっていた。

「だるい・・・」

頭は興奮していても体は疲れていたから、全然疲労感が取れなかった。
時間を確認しようとしてケータイを開いたら、えりかちゃんからメールが届いていた。

“オフの日にごめんね!暇な人、10:30に○×駅前のファミレスに来てください!”

一斉送信ぽい文面だ。一応送信先を確認してみると、栞菜千聖、みぃたん以外のキュートメンバーのアドレスが入っていた。
これは間違いなく、昨日の件に関係あるんだろう。えりかちゃん(と多分みぃたん)は私がうじうじ悩んでる間に、ちゃんと対処法を考えていたんだ。

「私、まだまだだなぁ。キュフフ」

不思議と落ち込んだ気分にはならなかった。お手本になってくれる年上のお姉ちゃんの存在が、なんだか嬉しく感じた。

「で、10:30集合か・・・・ってヤバイヤバイヤバイ!」

改めて時計を確認して、私は血の気が引いていくのがわかった。
ガバッと飛び起きると、一気に階段を駆け下りてリビングに転がり込んだ。

「ちょっと!!なんで起こしてくれないの!!!もう10時じゃん!」

テレビを見ながらダラダラしていたお姉ちゃんと妹に八つ当たりしながら、その辺にほっぽり出してあった服を急いで身につけていく。

「知らないよそんなのキュフフ。」
「キュフフ、ていうか、さっき様子見に行ったらいびきかいて寝てたけど。」

・・・・・いびき、ですか。なんだかんだで結構深く眠っていたのかもしれない。
まあ疲れていたから仕方ないけど、姉妹にネタにされて笑われるのは面白くない。


「ちょ、ちょっと私出かけj4$a^/tf-:るらぁ!!」

慌てていたのと気恥ずかしさとで、私はみぃたんのごとくカミカミになりながら家を飛び出した。

駅まで自転車ですっ飛ばしている途中で、もう一度待ち合わせの駅の名前を頭に思い浮かべた。
何でまた、○×駅?
渋谷や新宿みたいに栄えているわけでもないし、メンバー全員の家から近いわけでもないのに。

しばらく考えてから、私はハッと思い至った。


「そっか、栞菜の最寄り駅なんだ・・・・」



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