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「ら・・・ランチ!」
「ち?血祭り」

ひぎぃ!

「キュフフ、ほら、えりこちゃんの番だよ。」

バスは走り出してしまった。もう引き返すことはできない。

私と千聖となっきぃは後部座席に3人で座って、しりとりをはじめた。
千聖は可愛らしく
「YES!幸せ!」とか「き・・・℃-ute」とかにこにこ笑顔で答えているのに、なっきぃときたらさっきから選ぶのは

「制裁」
「投獄」
「処罰」
と言った明らかに私に向けた言葉。


「早貴さんたら、怖い言葉を選ぶのね。」
「キュフフ。劇ハロの役作りだケロ♪」

なっきぃめ。お嬢様にはいつもの調子で対応しているくせに、私のことはギラギラ目を光らせて監視しているみたいだ。
よーし・・・

他のメンバーも同じ車内にいるから、私はさっきほど恐怖心に支配されていない。
ここは年上の意地見せたる!

「えっと?り、だっけ。じゃあ、りんかん。ちさとを」

「ギュフ!り、輪っ」
なっきぃの手の中で、ミカンがぶちゅっと潰れた。

「う・う・うめ・・・おま、うめっ・・・・・・」
キョトンとしてる千聖お嬢様の手前、激怒できないなっきぃは山姥みたいな形相で私をにらみつける。


「あっごめんごめん千聖を林間学校に連れて行きたいな、の林間学校!あれあれなっきぃ、どうしちゃったのかな?鼻息が荒いですぞ?」

へっへーん、どうだまいったか!
なっきぃは顔を真っ赤にして、不敵にニヤリと笑いながらみかんまみれの手をペロリと一舐めした。

・・・ごめんなさいやっぱり怖い。


「林間学校?楽しそうね。じゃあ、う・・・後ろ前で。」
「後ろ前?」
千聖はいたずらっこの表情になって、私となっきぃにだけ聞こえる声で耳打ちしてきた。
「うふふ。えりかさん、そのキャミソール、後ろ前ではなくて?」
「うわっ!本当だーえりかちゃん恥ずかしいーキュフフフ」

うぐっ・・・・!


どうりで首が詰まってると思った。せっかく優位に立てような気がしたのに、千聖め。後でHなお仕置きだ!

「させねえよ。」

なっきぃが笑顔のまま、私にだけ聞こえる声で呟いた。
・・・何だ、何なんだ。なっきぃはサトリなのか。

「じゃあ、次なっきぃね。え、だよね。え・・・援交!援交援交援交えりかちゃんが援交」
「ちょっ!何言ってんの!」

とっさになっきぃの口に、さっきのみかんをガッと押し込む。

「モギュ!・・・・あ、すっぱいみかんもおいしいね。モコ゛モコ゛。・・・・ところでえりかちゃん、どうしたの?
なっきぃは、落語家のさんゆうていえんこう師匠のことを言ったんだけど?キュフフフ」

嘘つけnksk!落語の話なんてしたことないだろうがあああ

「ふ、ふふ、そう。落語ね。圓好師匠、ね。」
「キュフ、キュフフフ」


血で血を洗うしりとり合戦。なっきぃも私もヒートアップして、いつのまにかお嬢様をおいてきぼりにしていた。


「・・・えりかちゃん、なっきぃ。」
急に名前を呼ばれて我に帰る。
前に座っていた愛理が、千聖の耳を手で押さえながら、こんな顔州;´・ v ・)で私たちを見ていた。

「・・・・すみませんでした。」
「うん。」

何も言われないで、困った顔をされるのが一番堪える。
さすがに反省した私たちは、その後は健全なしりとりに興じることとなった。
なっきぃの眼光は、相変わらず私を捉えたままだったけれど。



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