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「あっ・・・えぃかさっ・・・っ!!」

私の腕の中で、千聖の体がピクピクと跳ねた。

「あぁ・・・」
力を失っていく千聖を抱きしめて、私は穏やかな充実感を覚えていた。
「可愛い。気持ちかった?」
ほとんどアーチのない千聖の眉が困ったように下がっている。黒目が零れてしまいそうな茶色っぽい瞳には、今は何にも映っていなかった。お人形のように、ぐったりと私に体を預けている。
千聖は基本的に、私が千聖にするようには私の体に触れない。というか、触れさせないようにしている。
そこまでさせるのはちょっと抵抗があるし、千聖に惚けた顔を見られたくないのもある。あんまり昂ってしまったときは、あれです、セルフで。
今日は到底文字に出来ない通称“えりかスペシャル”もお見舞いしてしまって、お互いひどく興奮している。今の私もちょっとヤバイ感じだ。体の敏感なとこがむずむずしている。

「千聖、ちょっといい?トイレ行きたい。」
「とぃれ・・・・」
「あと、もう一回お風呂入る?風邪引いちゃうよ。」
「・・・おふろ・・?」

千聖はまったく頭が働いていないのか、ぼんやりした顔で私の言う言葉を模倣するだけだった。
「ほら、行こう。ダルいかもしれないけど、シーツも変えないと。」
お風呂から体も拭かずに、ついでに泡風呂の泡も落とさずにベッドにダイブしたから、髪も体もびちょびちょで気持ち悪い。
残念ながら舞美は降りてこなかったので、私は自前の筋力で、よっこいしょと千聖を抱えた。

「えりかさん・・・ごめんなさ・・・私・・・今日、変・・・・」
ベッドの上で座ったまま向かい合っていたら、千聖がギュッとしがみついてきた。


「どうしたの?大丈夫?」

「もっと・・・・・」


ハァ━━━ リl|*´∀`l|━━━━ン!!



「千聖ぉ~わかった。もう一回だけね!」
私は千聖を自分の体重で押し倒して組み敷いた。勢いで唇を合わせる。さっきの触れるだけのキスとは全然違う、柔らかくて濡れた感触が重なる。

口と口でキスしない。
押し倒さない。
上に乗っからない。

これで私は自己ルールを3つ破ってしまったことになる。あとは指突っ込んだらもう・・・いや、それはしない。ダメ、絶対!
それにしても、この楽しそうな方へグングン流されていく意思の弱さを何とかしたい。と思いつつ、今は千聖との行為に溺れていたいという気持ちが圧勝してしまっている。

「ん、千聖・・・」
「ん・・・」



その時、私は背中の方に違和感を感じて、唇を離して振り返った。
シーツの上に、十本の指。だんだんとベッドを滑って、白い手首が見えてきた。

「キュフフフフフフフフフフフフフフ、来ちゃった。」

ゆっくりと、ベッドの下からなっきぃが這い上がってきた。

「ぎゃああああああ!!!!!」
「きゃああ!?」

私は鼓膜が破れるかと思うぐらい、すさまじい悲鳴をあげた。つられて千聖も怯えた声をあげる。

「さ、早貴さん・・・」
「うん、びっくりさせてごめんね、千聖。と、う・め・だ・さん♪」

泣いた。久しぶりのマジ号泣。恐怖と混乱で、あごがガクガクしている。

「ど、ど、ど、ど、ど、ど」
「どうしてここにって?鍵開いてたよ。無用心だなあ。」
「い、い、い、い、」
「いつから?2人がお風呂入ってる間に来たの。」
「そういうことです。はいはい、離れるんだコノヤロー」

お隣のベッドからは、舞ちゃんがのそのそと出てきた。そのまま、私と千聖の体の間に手を入れて、グワッと引き離されてしまった。

「おーい!えり、ちっさー、何かあったの!?すごい声したけど大丈夫!?」

ドアの外には全力リーダー。・・・終わった。

「みぃたん、来ちゃったんだ。千聖預かってもらおうと思ったのに。・・・みぃたんちょっと待ってて!」
「あ、じゃあ舞たちの部屋でいいよ。もう大丈夫だよ、千聖。服着て、ちょっと私の部屋に居て?愛理がいるし、栞菜も遊びに来てるよ。」

舞ちゃんはテキパキと千聖のバッグからあのネグリジェを取り出すと、呆然とする器用に手早く千聖にかぶせた。

「可愛い、似合ってる。」
「あ・・・・あの、あの・・・」

千聖は私との行為を見られてしまったことがショックだったのか、涙を浮かべたままろくに返事もできていない。

「大丈夫、千聖。全部なっきぃと舞ちゃん・・・とみぃたんにまかせて?キュフフ」
「じゃあ、舞ちょっと千聖を送ってくるよ。先始めないでねなっきぃ。」

始める!?何を?

「えりかさん・・・」
千聖が舌たらずに私を呼ぶ。
「千聖、いいから来て。」

玄関で舞ちゃんと入れ違いに舞美が入ってきた。
「お姉ちゃん、舞すぐ戻るからね。行くよ、千聖。」
「う、うん?・・・っていうか、何でえり裸なのー?どうしたの一体?何これ?うける!」

ああ、舞美のけがれをしらない大型犬みたいな瞳がまぶしい。

「キュフフ・・・えりこちゃーん・・・」



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