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舞ちゃんたちが部屋を出たのを確認して、なっきぃは改めて私を見て顔をしかめた。
「えりこちゃん、何か着てよ。目のやり場に困る。」
「ぶふっ」

そっけなくパジャマ代わりのみかんTシャツを投げつけられる。

「えり、床とかびっちょびちょだよ!ちゃんと拭かなきゃだめじゃーん。うわうわ、シーツも!犯人はどっちだ!えり?ちっさー?」
「え、ふた」
「えりこちゃんだよ。」

私が答える前に、なっきぃが光の速度で口を挟んだ。

「えりこちゃんは千聖にやらしいことしたいから、ずぶぬれでこう、カクカクしながら戻ってきたんだよ。カクカク」

なっきぃは私が口を挟めないのをいいことに、いつも以上にキレのあるラミラミを見せ付けてきた。

「えー何それ!前に言ってたマッサージ?裸で?えりヘンターイ!とかいってw」
ごめん舞美、マッサージ?そんなどころじゃないぜ。

「でも確かに、ちっさーってマッサージするとすごいとろけた顔になってかわいいよね!小犬みたいにクンクン喉鳴らすし。えりがそういうふうにしてあげたくなるの、わかるよ。」
「それはどうも・・・」
「うー・・・・」

舞美はあまりにも澄み切った瞳で笑いかけてきた。さすがのなっきぃも口ごもる。

「みんな集まらないから今日はお開きかと思ってたんだけど、この部屋で遊ぶの?」
「そうだね、キュフフ。楽しい夜が始まるよ。」

楽しくない!それ絶対楽しくないよなっきぃ!

「お待たせー。千聖届けてきた。」
ほどなくして舞ちゃんが戻ってきた。これで役者はそろった。

「お疲れ、舞ちゃん。・・・・さて、始めようか。」

なっきぃは舞美と舞ちゃんを促して、綺麗なほうのベッドに移動した。私はグジョグジョのまま・・・

「ではこれより、梅田えりか被告が未成年の岡井千聖さんに猥褻な行為を行った件で、キューティー裁判を行います!」
「インコウジョウレイイハンでしゅよ、えりかちゃん!」
「おー!頑張って!」
舞美の能天気な拍手とともに、恐怖の宴がスタートした。


「えー、まず、被告人の罪状ですが・・・」

なっきぃはこういう時、結構役になりきっちゃうタイプだ。黒いバインダーに指示棒、私物のメガネをかけて私の周りをうろうろ歩く。

「はい、では、梅田えりかさん。あなたが千聖さんに対して行った、み、み、みだらな行為のしょしょしょうさいを述べなさい。」
「ええっ無理かんべんして!ていうか、淫行条例とかって、ウチも未成年なんだけど!そういう場合は引っかからないんじゃないの?それに、合意の上だし」

いや実際どうだか知らないけど。そうであってください日本の偉い人!

「キュフフ、そんなことはいいの。これはキュート王国の条例なんだから。」
「キュート王国では住人同士のミダラナコウイをきんじておりましゅ」
「そうだそうだーみでゃらにゃこういは禁止だよ、えり!」

ションナ・・・って、王制かよ。

「さあ、答えてください。こちらは自白の強要も辞さない構えですが?」
「最近、千聖とプロレスやってないから技の切れを試したいんだよね・・・」

ひえええ!

「詳細って・・・・・だから・・・胸揉んだり」
「キャー!」

なっきぃが枕を投げてきた。き、聞いたくせに!
もう知らん。どうにでもなれ!私は開き直った。

「あとねーあと、千聖腰が弱いから指でさすさす」
「ギュフー!」
二個目の枕。

「おしりムニムニ」
「梅田ァ!」
クッション。

「お耳をはみはみ」
「キ゛キ゛キ゛キ゛」
毛布。

痛くない物を選んで投げつけられてるものの、なっきぃの荒い鼻息に、怒りの程がうかがえる。
「え、え、えりこちゃん!!」
「だってー答えろっていうから。ていうかなっきぃさぁ」

私はなっきぃの手を掴んで、自分の横に座らせた。舞舞美には見えないよう、こっそり耳打ちする。

「さっき実際見てたのに、もう一回聞くの?実は結構興味あるとか?」
なっきぃは肩をピクッと震わせた。お、これは悪くない反応かも。さっきまでの怒りの表情じゃなくて、ちょっとほっぺたが赤くなっている。私は調子に乗って、耳に息を吹きかけてみた。

「ぁフん。・・・・っていうと思ったかえりこちゃんめえええ!みぃたん、舞ちゃん、カモン!」
油断していた私は、なっきぃのタックルでベッドに沈められた。
「ぐえっ」

舞美がわくわくしてるゴールデンレトリバーみたいな顔でこっちへ向かってくる。
舞ちゃんは笑ってるけど笑ってない。ていうか、笑ってない。


「では、被告人梅田えりかに判決を言い渡す!」

なっきぃのロリボイスが、コテージに響き渡った。



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