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「舞美ちゃん、格好いい!」
「えー、そうかなぁ。舞のトナカイも可愛いよ」
「えりかちゃんのミニスカサンタ、なんかエロい…」
「ちょっと栞菜! 離れてよっ!」
「………動きにくい」

それぞれの衣装に着替えて準備を進めていく。雑誌の企画であったメンバートーク。
『もしも℃-uteだけのクリスマス☆パーティーを開催したら…』
本当に出来たことはすごく嬉しいんだけど。あるんだね、雪だるまの衣装…。

「愛理、ちっさー。まだ着替え終わんないの?」
「も、もうすぐ終わります」
「千聖はトナカイだから早いと思うんだけどなぁ」
「お嬢様の千聖がトナカイって変な感じするけどね」

……確かに。でも、本人は楽しみにしてたからいいのかな。
でも、びっくりした。お嬢様の千聖がまた出てくるなんて。


「ごきげんよう」
「「「「「「ち、ちっさー(千聖)?!」」」」」」

柔らかい物腰で部屋に入ってきたのは千聖だった。
その姿に一瞬戸惑ったものの、すぐにみんな理解する。

「……お嬢様の千聖だよね」
「ええ。お久し振りです」
「……記憶はどうなってるの?」
「ちゃんと覚えてますわ。“千聖”に戻って以降の事も」
「……ずばり質問。何で出てこれたの?」
「ごめんなさい。私も何でかは分からなくて」
「じゃあ、サンタさんの悪戯ってことで」
「「「「「あ、愛理っ?!」」」」」
「えっ!? 私、何か変なこと言った?」

愛理の発言にみんな驚いたけど、本人は真面目に答えたようだ。
でも、なんか納得できるかも。

「そうかもしれないわね。サンタさんの悪戯ってことにして下さい」
「よし。じゃあ、みんな揃ったことだしパーティーの準備開始っ!!」
「「「「「「おおっ!!」」」」」」


こうして、サンタさんの悪戯からクリスマスパーティーは始まったのだった。


衣装は担当のみぃたんと栞ちゃんがネットやお店に行ってレンタルしてきてくれた。
いろいろ問い合わせたり、スタイリストさんに相談したりしたらしい。
店員さんがコスプレしてるお店に入るのは、少し勇気が必要だったらしいけど。

ゲームは定番のビンゴ。景品は愛理と千聖が出せる範囲の予算で買ってきたらしい。
うん、愛理に全て任せないでよかった。景品、豪華になり過ぎる予感がするもん。
お泊まり会になってたら、私が床で寝てた可能性は否定出来ない……かな。

料理は私達担当。でも時間がなくて、ケーキ以外は無理だった。
さくらんぼ、みかん、メロンなど。みんなが好きなフルーツがのったフルーツケーキ。
細かく切ってクリームに混ぜてスポンジの間に挟んだり、チョコで文字を書いたり。
あまりの出来の良さに三人でハイタッチしちゃった。


テーブルの上に来る途中で買ったサンドイッチやオードブルを綺麗に並べて、
愛理と千聖が着替え終わるのを待った。


「お待たせしました」

そう言って出てきた千聖の格好は……

「「「「「ト、トナカイじゃないっ!?」」」」」
「えへへ。衣装、替えてみました」

千聖の後ろから出てきた愛理が得意顔で言った。
……千聖のお姫様姿はいいんだけど、愛理のトナカイ姿って。

「あ、愛理がお嬢様にはお姫様の衣装の方がいいんじゃないって」
「ちょっと気になってたんだよね。トナカイ衣装も」
「愛理、雪だるまは?」
「ん~~、無理っ!」

笑顔で否定ですか。そんなキャラだよね、私って。




「じゃあ、始めようっ! みんなコップ持った? せーの…」
「「「「「「メリークリスマスっ!!」」」」」」



携帯の音量を上げて『ぴったりしたいX'mas』、『白いTOKYO』をBGMに。
王子様がいるんだしってことで『王子様と雪の夜』も。

ビンゴゲームでは千聖が一番になった。景品は図書券1000円分。
ちなみにビリは私。……床で寝ることにならずに済んで、ほんと良かった。


そして、お腹もかなり満たされた頃にケーキの登場となった。
箱からゆっくり出されていくケーキ。

「「「「すご~~いっ!!」」」」
「スポンジの間にフルーツを入れたクリームを挟んであるんだよ」

えりかちゃんが説明しながら、器用に切り分けていく。
七等分は難しいから八等分。残った一個は千聖が持って帰ることになった。
最初は遠慮してたんだけど、もう一人の千聖用にって言ったら納得してくれた。

「じゃあ、改めて…」
「「「「「「「いただきま~すっ!!」」」」」」」
「美味し~いっ!」
「うん。クリームがあまり甘くないから、私でも食べられるし」
「今度はみんなで作ろうよ」
「「「「「「賛成っ!!」」」」」」

最後に『きよしこの夜』を歌ってパーティーは終了した。
お嬢様の千聖もすごく満足してくれたみたい。

「私、思ったんです」
「ん? 何を?」

後片付けが終わって部屋の鍵をかけた時、
おもむろに千聖が口を開いた。

「私が出てこれたのはサンタさんの悪戯じゃなくて、プレゼントじゃないかしらって」
「プレゼント?」
「そう。サンタさんからのプレゼント」

嬉しそうに笑う千聖。
だったら、私達だってそうだ。


「私達もプレゼントもらったよ」
「早貴さん?」
「お嬢様の千聖とまた会えた。
サンタさんからじゃないともらえないプレゼント」
「フフフッ。そう言ってもらえると嬉しいです」
「私も嬉しかったよ」
「うちも」
「またお買い物行きたいな」
「舞も行きたい」
「また来年も会えるよね」
「はい。お会いしたいです」




また来年。
こうして、サンタさんへのプレゼントの予約で
クリスマスパーティーは終わったのだった。


Merry Christmas♪



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