※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



「まったく、子供だなあ千聖は。」

お風呂ごときではしゃぐなんて、お嬢様でも千聖は千聖。何だか安心して、千聖の後を追うべく私も着替えを始めた。

「ん?」

ふと、脱衣籠に入っていた千聖のおブラに目が留まる。・・・千聖って、結構、あるよね。胸。

誰もいないことを確認して、私はそれを手に取った。おそるおそるタグを覗き込んで、カップ数を確認する。


orz orz orz orz orz orz


いや、何となくわかってましたよ?でも、私だって最近膨らんできたような気がしなくもないような感じがしなくもないような気が(ry

甘かった。こんなに自分と差があるとは思わなかった。
よく舞美ちゃんや愛理が着替え中悲痛な顔で「ちっさー・・・胸大きいね」とかいって絡んでるのは知っていたけど、私はあえてその輪には入らなかったから、現実を知らなかったのだった。

「・・・・・」

まだ千聖のぬくもりの残るそれを自分の胸に重ねてみる。

・・ゆるっゆるでんがな。すっかすかやで。身長はとっくに抜かしてやったけど、こっちは完敗だ。

千聖は背が低いことをすごく気にしている。胸は別にいらないから身長が欲しいとまで言っていた(あの時は舞美ちゃんの笑顔が凍った)。
お嬢様になる前から胸に関してはそんな感じだったし、気にしてるならじろじろ見るのも悪いと思って、一緒にお風呂に入っていても、私はあえて千聖の胸は見ないようにしていた。

でも、もういいか。正直、これはうらやましいぞ千聖。こうなったら穴が開くほど見てやる。生ちさπ。

「千聖?いないのー?」

すりガラスの向こうに足を運んでみたけれど、千聖の姿が見当たらない。
黒いタイルの床と、ワインレッドの丸いお風呂。思ってたより大人っぽい内装だった。
浴槽の隣にあるサウナを覗くと、千聖はいなかったけれど、奥に扉があるのがわかった。まるで隠し部屋だ。


「・・・いた。やっぱり」
「クフフ」

案の定、扉の向こうに千聖はいた。
「こういうの好きだよねー、千聖。秘密基地みたいなの」
「なんだかわくわくしない?私達、気づかなければここは利用できなかったのよ。」


そこは大きなベランダぐらいの広さの露天風呂だった。寒かっただろうに、千聖はバスタオル一枚で私が来るまで待っていてくれたみたいだ。
「バカじゃないのー。冷えてるじゃん。」
うっすら鳥肌の立った肌をなぞると、千聖は照れくさそうに肩をすくめた。


2個並んだシャワーで体を洗ったあと、ひのきの匂いのお風呂に肩を並べて入った。

「ハァ・・・気持ちいいわね」
「だねー。」

まだ外は薄暗くて、夜明けという感じじゃない。私達みたいな中学生の子供が、こんな時間に貸切の大人っぽいお風呂を独占してるなんて、何かカッコいい。
しかも私はお風呂だけじゃなくて、千聖まで独り占めしている。かなりいい気分。・・・だったのだけれど。


「せっかくだから、みなさんともここを使ってみたかったわね。チェックアウトの前に、お誘いしてみる?内風呂も使えば、7人でも大丈夫よきっと」
「・・・何それ。舞と2人じゃ嫌なの?」
「え?あ・・ごめんなさい。そういうつもりじゃ」

何だかムカムカして、私は千聖を困らせてやりたくなってしまった。

「きゃあっ!?何するの、舞さん!」
思いっきり背中から抱きついて、千聖の胸を強く握ってみた。・・・これが●カップの感触ですか。すべすべでふにゅふにゅ柔らかくて、気持ちいい。女の子の胸なんて、こんな風に触ったことがなかった。

「ま、舞、さん・・・痛っ・・・」
少し顔を歪めて、千聖はゆるゆる首を振る。

「千聖は舞のなんだからね」
いつだったかえりかちゃんに宣戦布告したそのセリフを、今度は千聖本人に告げた。こげ茶色の黒目がちな瞳が揺れる。

「わ、私は・・・物じゃないわ。離してちょうだい」

口調は穏やかだけれど、千聖は力を入れて私の手を引き剥がそうとしてきた。負けず嫌いな私は、むきになってさらに力をこめてしまった。

「っ!」
うつむいた唇から、ワンちゃんがあげるような甲高い悲鳴が漏れた。

「・・千聖は、だ、誰が千聖の一番なの。」
「え・・・?」
少し力を緩めて、後ろから密着したまま、私は千聖の耳元でボソボソ喋った。

「舞がどんな夢見たかわかってるの」
「・・・舞さん、おっしゃってる意味が・・」

「私が何考えてるか、わかってるの、千聖。」


少しの沈黙の後、千聖は胸に添えられた私の手をそっと離した。くるっと振り向いて私を見つめる顔は、ほんのり赤くて、私の知らない大人の顔をしていた。

「わ、私は、千聖が、え、え、えりかちゃんとしてることがしたいの。それ、誕生日プレゼントにして。」
「舞さん・・・」

千聖の切れ長の目が、大きく見開かれる。・・・ついに言ってしまった。
なっきぃと2人でえりかちゃんと千聖のアレを見てから、栞菜に愛理と千聖の秘密を聞いてから、私はずっと千聖のことを考えるたびに、もやもやとむずむずが押し寄せてきていた。そして、あんな夢まで見てしまった。

「・・・ごめん、キモイよね。今のなし。もう上がろう。」

何も言わない千聖の目線に耐え切れず、私はお風呂から出ようとした。

「待って、舞さん。」
その時、千聖が私の手首を強く引っ張った。
「うわっ」

千聖はそのまま私をやんわりと抱きしめた。・・・あの夢みたいに、千聖の熱い息が耳をくすぐる。

「うひゃっ」
小さな手が、私の胸をつーっとなぞった。

「千聖・・・」
「こんなことを、誕生日プレゼントにしていいのかわからないけど」

千聖は困ったように眉を下げて笑った。

「舞さん、リラックスしてね。」
「う、うん」

私が望んだこととはいえ、こんな行為に及ぶのは初めてだから、緊張が隠せない。

「私も、こういうのは初めてだから」
「う、うん。・・・え?」
「上手くできるかわからないけれど」
「ちょ、え、何言っ」

背中に硬い岩の感触。いつの間にか私は、ひっくりかえったカエルみたいな格好をしていた。目線はお風呂の雨よけ。

「えりかさんにしていただくことを参考にしてみるわね」
「は?ちょっと、」

それ違う、千聖!逆でんがな!舞が望んでいるのは逆!千聖×舞じゃなくて舞×千聖!

「ふふ、舞さん」

千聖の濡れた髪から滴がポタポタ落ちてくる。


「アッー!!」


私が最後に見たのは、重力に従ってぷるぷる揺れる、千聖の立派なたゆんたゆんだった・・・。



「舞、舞!しっかりして!」

「ん・・んぅ?お姉ちゃん・・?」
「よかった、舞起きたよ!」


気がつくと、お姉ちゃんが私の顔を覗きこんでいた。

「舞、上のお風呂でのぼせちゃったんだよ。覚えてる?」
「のぼせ・・・」
「ちっさーがケータイで私のこと呼んでくれてさ、2人で背負って部屋に戻ってきたんだよ。」

こわごわ千聖の顔を見ると、「水分、取りましょう」と言って、いつもどおりの笑顔でスポーツドリンクを差し出してきた。

「あ、ありがとう」

――態度が普通すぎる。まさか、あの出来事はまたも私のエロい夢だったんじゃ・・・いや、でもまだ何か体が火照ってるし、舞のマイが大変なことに
「なぁに?2人ともあのお風呂入ってきたんだ?いいなー、私も行こうかな。」


「「栞菜はダメ!!!」」

「んぎゃ!」

全く同じタイミングで、千聖と私はカードキーを持って部屋を出ようとした栞菜の足に飛びついた。

「ひっどーい!痛いよ!何で栞菜はダメなんだよ!舞美ちゃん、何とか言ってよ!」

もんどり打って倒れながら文句を言う栞菜をお姉ちゃんに任せて、私は改めて千聖と見つめあった。

「・・・栞菜は変な勘が働くから、クンカクンカされたら大変。」
「・・・そうだよね」

ということは、夢じゃなかったんだ、アレ。嬉しいような、悲しいような・・・


「舞さん、お誕生日おめでとう。」
「・・・半分、ありがとう。」
「ええ?」


今のところ
おふろでちさ×まい(不本意)<<トイレでちさあいり<<<<コテージでうめちさ

といったところだろうか。

――まあ、越えられない壁を越えられたことだから、よしとしよう。


「千聖の誕生日は、舞がするからね。約束。・・・別に、誕生日じゃなくてもいいけどさ」
「もう、舞さんたら。」

思いっきり抱きついて甘えると、千聖はお姉さんモードで頭をポンポンしてくれた。

この笑顔がいつか舞だけのものになりますように。
そんな密かな願いを頭に浮かべながら、私は後の3人が起きてくるもう少しの時間だけ、千聖を独占させてもらうことにした。


次へ

TOP