「今日はブルーが主役でしたっけ?」
「ええ。私、彼女が一番好きなの」

今放送している戦隊シリーズは“純情戦隊 キューティーレンジャー”という
女の子7人が“ドエーム”という敵に立ち向かう話。
ドエームはこの地球からヒット曲を吸い尽くし、音楽という娯楽を無くすのが目的で
それを阻止しようと音楽が大好きなキューティーレンジャーが歌を武器に戦っていく。

その7人の中でお嬢様はキューティーブルーが好きなのだ。活発でトラブルメーカー。
でも、その明るさでメンバー内の空気を盛り上げてくれる。

――私がお嬢様じゃなかったら、こんな感じだったかもしれないわね。

なんて言っていたことがあった。ちなみに私はグリーンが好きだったりする。
放送時間になり、二人並んでソファーに腰掛けた。

「あの子犬、可愛いわね」
「ラブラドールですね」

公園で子犬を見つけるブルー。
しかし家に連れて帰っても飼うことが出来ず、そのまま公園で飼い始める。
ある日、その公園にドエームが出現。メンバーの到着まで応戦するも手が出ない。

「あぁ、ブルーがっ!!」
「あっ、チッサーが飛び出していきましたよ」

ブルーが倒れドエームが追い討ちをかけようとした時、
“チッサー”と名付けられた子犬がドエームに向かって走って行く。
チッサーの走って行く姿にブルーが勇気付けられ、立ち上がった時にメンバーが到着。
ブルーを中心にした“僕らの輝き”でドエームを撃退する。

「いっさましい~ かっがやきのほうへ~♪」
「お、お嬢様。まだ終わってませんよ」

公園で子犬をこっそり飼っていたことがみんなに知られ、落ち込むブルー。
怒られると身を竦めるもオレンジを中心にみんながブルーを抱きしめる。
その後、ホワイトの提案により子犬はホワイトの家で飼われることに。
正式に“チッサー”と名付けられた子犬は尻尾を千切れんばかりに振って、
ブルーの顔を舐め回すのだった。

「うぅ。チッサー、良かったわねぇ」
「お、お嬢様。涙と鼻水が出てますよ」

お嬢様にティッシュを渡しながら自分も目頭を押さえた。
自分でも不思議に思うんだけど何で戦隊シリーズで感動してるんだろ。

◇ ◇ ◇

「お嬢様。朝食を取りに行きましょう」
「そうね。心配させてしまうわね」

少ししてお嬢様も落ち着き、私は朝食の話を切り出した。

「オレンジジャム、楽しみです」
「ウフフ。その後はたくさんお話しましょうね」
「もちろんです。その後はお勉強が待っていますよ」
「もぅ。なっきぃの意地悪! でも今日は頑張るわ。ブルーを見習わないと」
「キュフフ。その意気です」
「じゃあ、行きましょう」

部屋に来る時と同じ様に私の手を取ってリビングへと向かう。
日曜日の朝7時。私とお嬢様の少し幸せな一日が始まる時間。

「二人共、少し遅いですよ。さ、席にどうぞ」
「ごめん、めぐ。わー、すごく美味しそう」
「ごめんなさい。め…村上さん。じゃあ、なっきぃ。せーの…」
「「いただきます!」」








・おまけ

ノソ*^o゚)<今日の話は第5話だケロ
リ ・一・リ  <以下が今まで放送した分のタイトルになります

第1話 誕生?! キューティーレンジャー!
第2話 寝るのがお好き? オレンジは天然娘
第3話 得意料理は枝豆カレー イエローは意外にも家庭的?
第4話 新聞を読んで世情の確認 早くもグリーンは苦労人…
第5話 子犬と一緒 心優しきブルーの秘密

ノソ*^ o゚)<ちなみに次回の話はというと
リ ・一・リ <“第6話 携帯片手に何してる? ホワイトの株式投資”
ノソ;^ o゚)<……タイトルからして内容が子供向けじゃないですよね
リ;・一・リ <他のメンバーの誰一人として話についてこれないわね
ノソ;^ o゚)<時代……ですかね
リ;・一・リ <時代……でしょうね



次へ

TOP
最終更新:2013年11月24日 10:45