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自分の指についたマヨをペロリと舐めあげる。

「あ、本当これおいしいね。ウチも食べていい?」
「う、う・・・・」

千聖は首をガクガク縦に振ると、私のほうへお皿を押しやってきた。

「あ、あのさえりかちゃん千聖今日は家帰らなきゃなんないしえりかちゃんとホホホホテルに泊まるのは変だから家帰らないとだからあのそのホテルはキャンセルしてください今日は家に帰るから」

せっかくくっついてきてた体をソファの端まで避難させて、千聖はドアと私の顔を交互に見比べた。


「冗談だよー。ていうかスイートとか無理だから。こっちきて?」
「・・・」

「ちぃさぁとぉー」

千聖は警戒して動かないから、私のほうから引っつきに行ってみた。

「うわわ!」
「大丈夫だって、何にもしないから。ほら、水ギョーザも来たよ」

小皿に盛り付けて手渡すと、千聖は慌ててつるんと口の中に放り込んで「あふい!あふい!」とのた打ち回った。



その後、マンゴープリン2個をたいらげてから杏仁豆腐も追加オーダーし(やがっ)た千聖は、満足してお店を出た。

「ごちそうさま!すっごいおいしかった!」


「それは良かったです・・・・」


とほほ、バイキングにしておけばよかった!年上だし、少しは余裕のあるとこ見せたくて選んだお店だったんだけど、あんなに食べまくるとは思わなかった。

まったりお食事している間に、かなり時間が経っていた。千聖はまだ中学生だし、そろそろバイバイする時間かもしれない。


「じゃ、駅の方行こっか。・・・千聖?」


並んで歩いていたはずの千聖は、いつのまにか少しうつむいて立ち止まっていた。

「どうしたの?」
「・・・ううん、ごめんね。大丈夫だよ。」

私の視線に気がつくと、取り繕うように笑ってまた隣に戻ってきた。


「ねえ、本当に大丈夫?」

帰りの電車の中でも、千聖はやっぱり様子がおかしかった。どこか思いつめたような表情で、何事か考え込んでいるように見える。

「・・・えりかちゃん、次、降りてもいい?」
「うん、もちろん。」

めっちゃ食べてたし、気持ち悪くなっちゃったのかな?なんてその時はのんきに構えていた。
やがて電車が駅に到着して、私達はホームへ降り立った。千聖は目の前のベンチに腰掛けると、隣をポンポンと叩いて、私に座るよう促してきた。

「平気?」
「あ、あの、えりかちゃん。」

周りをキョロキョロ伺いながら、人が少なくなった頃合を見計らって、千聖はずいっと顔を近づけてきた。

「近っ!何急に」


「あのさ、私えりかちゃんとどんなことしてたの?その・・・あの、やらしいことって」
「え・・・だから、それはさっき説明したとおりで」
「だからねそれをもうちょっとくわしく知りたいの」

至近距離で見た千聖の瞳は、妙にキラキラ光って力があって・・・それは、ふわふわオーラのお嬢様の千聖には出せない、元の千聖にしかない特別な輝き。

「何かすごい、考えちゃって。どうしてそんなことするのかなぁとか、いっぱい想像してたら、何ていうんだろう、すごい、何か・・・だってえりかちゃんがホテルとか言うから千聖」
「それじゃあ、教えてあげようか」
「え・・・待っ、ちょ、えりかちゃんフカ゛フカ゛フカ゛」


私は千聖の腕を取って、勢いよく立ち上がった。

つまり、そういう意味ですよね岡井さん?そういう解釈でいいんですよね岡井さん?


「え、えりがぢゃん」
「大丈夫、ホテル連れ込んだりしないから。ちゃんと今日中に家に帰すから」

さっきの冗談がよっぽど応えたのか、千聖は「うえぇ」と変な声を出して怯えた顔になった。


「興味あるんでしょ?」
「あや、あ、え、だから、そ」

はい、フカ゛フカ゛禁止!梅田のターン!というわけで、エロカと化した私は、千聖を引きずるようにして知らない街の知らない改札を通って、知らない通りを歩き始めた。



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