十三日目。


トンッ。

目の前に置かれた夕食を見て、私は夕食を置いた張本人を見る事なく溜め息を吐きました。
中華スープとれんげが置かれた時点でもう分かり切っているもの……。

「……………」
「……………」
「め…村上さん」
「何でしょうか? 千聖お嬢様」
「今日はどちらの名産品なの?」
「今日は『神奈川のチャーハン』です。お下げしますか?」
「……いいえ、食べるわ。味付けに使用した調味料はご存知?」
「塩、胡椒、醤油、あとは……(やばい! 一昨日以上にやばい!)」
「あら? どうかした?」
「…11種類の調味料を使用したジャングルな味付け……みたいですよ」

め…村上さんの対応を軽く流しながら私は『神奈川のチャーハン』を頂く事にしました。
香りだけで体が食べる事を拒否しそうになってるのは気のせいかしら?

(何故かしら? 一瞬、得意げな佐紀さんの顔が浮かんだ様な気が……)




川´・_・リ<えっ? 食べれますよ。私は美味しいと思いますけど




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最終更新:2011年02月11日 09:02