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“「えりこちゃんっ!」
「ん?なっきぃどうしたの?怖い顔しちゃって」


とあるホテルの一室。私はベッドに寝転がっているえりかちゃんに近づくと、読みかけだった雑誌をサッと奪った。

「ちょっとぉー今読んでるのに・・・」
「そんなことより、ねえ、もういい加減千聖に変なことするのやめてよ。」


憤る私をキョトンとした目で見ていたえりかちゃんは、「どうして?」と言いながらスッと目を細めて笑った。


「だ、だからぁ、教育に良くないっていうか」
「ふふん。でも、千聖が望んでることなのに、なっきぃが勝手に阻止できないんじゃないの?」
「違う!えりこちゃんは自分の肉欲を満たすために、千聖を慰み物にしてるケロ!そんなの絶対だめ!それなら私が身代わりに・・・」


「み・が・わ・り?」


私の言葉を受けて、えりかちゃんの目が妖しく光った。無言でおいでおいでをされた私は、おそるおそるえりかちゃんのいるベッドに近づいていった。

「座って。」
「う・・うん」


横に並んで座ると、ショートパンツから伸びたえりかちゃんの白い腿と、私の腿がくっつく。お互い低体温だから、ひんやりして変な感じだ。


「なっきぃ、千聖の身代わりになるって、どういうこと?」
「だ、だからぁ、そんなの言わなくたってわかるでしょ?」
「えー、えりかわかんなぁい」


もー、なんだよ!えりかちゃんはたまにいじめっ子に豹変することがある。口ごもる私を見て満足げに2回うなずくと、そっと肩に手を回してきた。


「えりこちゃん・・・?」
「知りたいんでしょ?ウチが千聖に、どんなことしてるのか。」
「べ別に、私は」
「でも知らないままじゃ、身代わりなんてできないんじゃないの?」


耳を掠めるえりかちゃんの息が熱い。「感じてるの?」何て言われると、無意識に変な悲鳴が出て、お腹の奥がじわっと痺れる。


「ふふふ。可愛いね。なっきぃは千聖のお姉ちゃんだもんね。私のことを止めなきゃいけないって張り切っちゃってるんだ。」
「わ・・・悪い?私はえりかちゃんよりずっと千聖のことを大切に思ってるんだから。」


自分の行動を笑われたように感じて、カッとなって言い返すも、あんまり効果はないらしい。えりかちゃんは黙って唇を歪めて笑うだけだった。


「あっ!」

いつの間にかベッドに仰向けにされていた私は、胸にえりかちゃんの手の感触を覚えて身震いした。


「千聖はここ、すごく感じるみたいだけど、なっきぃはどうなの?」
「やっ・・・待っ・・」


胸の上で蠢く、えりかちゃんの指は奇妙に優しくて、それでいて乱暴だ。触れられたところから、蕩けるように肌が粟出っていく。


「ふふふ。なっきぃはこういうのが好きなんだ。千聖はねぇ、もっと優しい・・・」
「やだ・・・やめてよぅ」
「そんなこと言って、本当はもっと聞きたいんでしょ?」

どうして?大切な千聖を辱めるようなことを言われているのに、すごく興奮してしまう。乱れた髪の隙間からのぞくえりかちゃんの顔は、いつものおっとりした優しいお姉ちゃんじゃなくなっていた。
ギラギラした瞳、オーラ。千聖もこんな目で射抜かれて、玩ばれているんだろうか。


「なっきぃ、もうココ大変なことになってるね」
「いや・・・」
「千聖の身代わりになるんでしょう?これぐらい我慢しないと。あの子にはもっとひどいこと、いっぱいしてるんだよ。」


もっと、ひどい・・・?


それがどんなことなのか、想像するだけで、私の息はさらにあがる。


「嬉しいな。ウチの玩具がまた1個増えた。」
「おもちゃ・・・?待って、そんな。千聖のことは手放してくれるんじゃ・・・」
「ウチ、そんなこと一言も言ってないけど?」


えりかちゃんは小さい子みたいに、無邪気な顔で笑った。それは大人っぽくて綺麗なえりかちゃんの容姿に似つかわしくなくて、アンバランスに美しくて、怖かった。


「ひどい・・・」
「そんなことより、ねえ、そろそろ千聖が来るよ。今日、約束してたんだ。よかったね、なっきぃ。千聖と本当の姉妹になれるよ」
「やめっ・・」

叫ぼうとした私の唇を、柔らかな感触が包みこんだ。もうだめ、えりかちゃんには逆らえない・・・


――コン、コン


「えりかさん?千聖です・・・入ります」

頭の隅っこで聞こえた声は、幻?もう何が現実なのかよくわからない。

「ああぁ・・・」


意識が遠のく瞬間、薄く開けた目の端っこに、ショートカットの小さな姿が映った気がした・・・・”


「・・・・ふう。」

所変わって、自室のベッドの上。

やることやり終わって、賢者タイムに突入した私は、妙に冴えた頭で枕もとのペットボトルに手を伸ばした。

「えりかニー・・・あると思うケロ。」

現在、時刻は朝の6時30分。まだ起床時間としては早いけれど、二度寝したらダレてしまいそう。そんな状態でベッドの中でボーっとしていたら、なぜだかムズムズしてきて、朝っぱらからファイト一発することになってしまった。昨日のみやニーの余波かもしれない。


実は、このパターンの妄想は今までにも何度かしたことある。というか、みぃたんニーの前のマイブーム(・・・)だった。
千聖を慰みものにするえりかちゃん。阻止しようとして、巻き込まれる私。当然のことながら、こんなこと、現実だったら絶対に許せない。そもそも、あの2人の関係を、まだ私は認めたわけじゃないんだから。これは、妄想の世界ならではの楽しみ。

だけど、えりかニーはともかく、ちさニーオンリーというのはまだしたことがない。というか、できない。私はやっぱり強引にどうたらこうたらされるのが好きだから、お嬢様にしろ、明るい千聖にしろ、あんなに優しい子が私をひどいめに合わせるのは考えられない。
でもでも、いつか試してみる価値はあるケロ・・・?ほのぼのパターンならありケロ・・・?


そんなバカなことを考えながら、私は布団を這い出た。姿見に映る自分の顔は目が爛々としていて、いつもより色っぽいような気がした。



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