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……それは恒例となったお嬢様のお願いから始まりました。
その結果が私のみならずお嬢様のクラスメイトの菅谷さん、菅谷さんと仲が良く私の
幼馴染でもある友理奈ちゃんを巻き込む事になろうとは。

今回のお話は今までの話と少し違うかも(?)しれません。

* * *

「ねぇ、なっきぃ」
「……何でしょうか? 千聖お嬢様」

寮に戻り夕食の時間まで自室でリラックスしていた私の元にお嬢様が訪れたのは少し前。
落ち着きが無い様子に私はお嬢様の胸の内が読めたのだがご自分でお話下さるまで待つ事に
したのだった。

「あのね…その……。お願いがあるの」
「でしょうね」
「えっ?! わ、分かってらしたの?!」
「一緒に下校された際に仰ればいいのに何も言わず私の部屋を訪れたら分かりますよ。
それも頼み辛いお願いである事も」
「もう。……でもそれなら話が早いわ。私、演劇を見に行きたいの」
「演劇…ですか? 演劇と言っても悲劇、喜劇、オペラ、ミュージカル。歌舞伎も
日本における演劇の部類に入りますが?」
「そ、そういう本格的…というか難しいものではないの」
「と言いますと?」
「な、なっきぃはC-uteをご存知よね?」
「ええ。毎週お嬢様と見ていた『純情戦隊キューティーレンジャー』に出演していた
グループですよね」
「そ、その彼女達が劇団の方達と公演する劇を見に行きたいの」

……面倒な事になった。私を頼られたという事はめぐにお願いをして惨敗した結果だろう。
えりこちゃん、みぃたんにも頼んだ様子はないし。こういう事に関してお嬢様は適材適所の
人を選ぶから困る。

「駄目です…と私が言ったらどうされるんですか?」
「お願い! なっきぃ」

胸の前で手を合わせて上目遣い。ぱっちりと開かれた瞼に円らな瞳は犬の様。
……ま・た・か。その顔をすれば全て許されると思っているのですね、お嬢様。

「……分かりました。チケットの手配は私の方でしておきますので。ただしめぐにきちんと
私と行く事を話すんですよ」
「ありがとう♪ なっきぃ♥」

お嬢様にぎゅっと抱きしめられて身動きが取れなくなる私。
……あぁ。早貴の馬鹿ッ! でも仕方ないジャマイカ(みぃたんの寒いギャグ…)
コンサートに行きたいとお願いされるよりはマシだよ、うん。
お嬢様がお屋敷に戻られた後、一人パソコンに向かいチケットを購入するのでした。



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