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「ここが……そうなのね」
「ここが……そうです」

紆余曲折。……はしてないけど目的地である劇場の前に立った私達。
初めての電車、切符購入、乗換があったんだけどお嬢様が従順な子犬状態ですごく
助かった。尻尾を振って走りまくる子犬を想像してたから。

「開場時刻…過ぎてますね。中に入られますか?」
「ええ」
「じゃあ、これ。お嬢様の分のチケットです。係員がこの部分を千切った後にこちらを
お嬢様に返されますので」
「返された方はどうすればいいの?」
「劇が終わるまで持ってて下さい。終わられたらご自由に」
「な、なら記念に取っておくわ」
「キュフフ。では行きましょうか」

係員にチケットを渡して返された方をお嬢様は大事そうに鞄にしまうと展示されていた
Tシャツとマグカップを食い入る様に見つめていた。
そして階段を上がり踊り場まで来た時に再びその足が止まる。……はぁ、予想してたけど。

「……どれが欲しいんですか?」
「か、買ってもいいの!?」
「……物によりますが」
「わ、私、これが欲しいわッ!!」

興奮状態のお嬢様が展示されているグッズ一覧表の一点を指差す。そこにあったのは

「公演…パンフレット。えっ? これだけでいいんですか?」

お嬢様の事だからてっきりメンバー別全部セット(丘井千智)だと思ったのに。
あ、もちろん、それを指差していたら我慢して頂くつもりではいたけども。

「えぇ、これでいいの。だって今日は劇を見に来たのだもの」

きらっきらの眼差しを向けて話されるお嬢様。……何だか周りの空気が変わった様な。
「そうだよな。劇を見に来たんだよな」とか「ああいう子がまだいるんだな」とか。
私はお嬢様をその場に待たせて売場の列に並ぶと公演パンフレットを購入した。あとは…

「はい。ご希望のパンフレットです」
「ありがとう、なっきぃ。……あら? これ」
「それは私からのプレゼントという事にしておいて下さい」
「で、でも……」
「キュフフ。ちょっと嬉しかったんですよ。お嬢様が我侭を仰ると思っていたので」
「ありがとう♪ なっきぃ♥」

お嬢様にぎゅっと抱きしめられて身動きが取れなくなる私。
えっと……三回目の抱擁ですか? 本音は大変嬉しいのですが場所を考えて頂かないと。

「お、お嬢様。席の方に移動しませんか?」
「そ、そうね。フフフッ。嬉しさのあまりつい……ね」

お嬢様は私からのささやかなプレゼント(L判写真6枚セットB)をチケット同様に
大事そうに鞄にしまうと私の手を取り階段を上がりきる。
扉を開けて薄暗い通路を通りホールが見渡せる場所まで来ると「わぁ」と小さいながらも
感嘆の声を上げた。

「なっきぃ、どうしましょう。私もうこの時点で感動しているわ」
「キュフフ。これから目の前でC-uteが見られるっていうのにそんな状態でどうするんですか?」
「だ、だって今までこんな機会なかったんですもの!」
「さ、席に着きましょう。チケットに列と番号が書いてあったでしょう? そこが
私達の席です」

その席は舞台からかなり離れていてC-uteのメンバーが出て来ても見辛い様に思えた。
でも舞台全体が見渡せるから流れを掴むのには適しているんだろう。それにちゃんと
“秘密兵器”を持ってきたし。

「少し見えにくいかしら」
「動きは分かりますけど表情までとなると難しいですね」
「そうよね。……少し残念だわ」
「キュ・フ・フ。甘いですね、お嬢様」
「な、なっきぃ?」
「ジャッジャッジャーン! オペラグラスー!」
「まぁ! なっきぃったら準備が良過ぎるわ。……あら? 色違い?」
「えぇ。……舞ちゃんや栞菜はお嬢様とお揃いの物を多く持ってるけど私はないなぁって
買う時に思ってしまって。こういうお揃いもいいかなと」
「フフフッ。ならまたこういう機会があったらなっきぃを誘わないといけないわね」
「キュフフ。実はそれを狙ってたりもするんですよ」

それからいつもの様に他愛無い会話を続けているとアナウンスが聞こえ照明が落ちていく。

「……いよいよね」
「……はい。いよいよです」

劇団ゲキハロ第6回公演『あたらぬも八卦!?』。開演ですッ!!




作者さんへ

この度はC-ute観光社をご利用頂きありがとうございます
案内を務めさせて頂きます番外者です
以下添乗員の紹介になります(因みにCは全角大文字です)

  • ℃-uteメンバー及びC-uteメンバー
梅田えりか … 埋田えり花
矢島舞美  … 谷島麻衣美
中島早貴  … 仲島早季
鈴木愛理  … 須々木愛利
岡井千聖  … 丘井千智
萩原舞   … 八木原麻衣
有原栞菜  … 在原栞那
村上愛   … 邑上恵

以上8名です 参考までにどうぞ



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