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『また来年』

去年サンタさんにしたプレゼントの予約。サンタさんは約束をきちんと守ってくれました。
特別なプレゼントも用意して。

* * *

「今年もクリスマス★パーティーしようッ!!」
「「「「……………え゛っ?」」」」

四人の動きが止まりリーダーである矢島舞美をじっと見つめた。発言者の当人はすごく
不思議顔をしている。

「あれっ? 何か変な事言った? 私」
「今年は去年みたいに部屋は借りられないよ。そうマネージャーさんに言われたじゃん」
「そうだよ。何処かいい場所あるの? 舞美ちゃん」
「フッフッフッ。リーダーを甘く見ないで下さい」
「甘く見てるっていうかうちらが何もしなくても甘いって言うか」
「千聖、辛口を言う様になったね。まぁ、舞も同意見だけど」
「そこの二人ッ!! 合ってるけど言わないッ!!」
「自覚……あったんだケロ」
「天然だけどリーダーだからねぇ~」

去年。雑誌のメンバートークにあったクリスマスパーティーを開催する事が出来た。
トーク通りに衣装まで着てね。……ちなみに私は雪だるまの衣装だったんだけど。
マネージャーさんに無理言って会議室を一部屋貸してもらい食べ物を皆で持ち寄って
開いたクリスマスパーティー。それを今年もやりたいとみぃたんが言い出したんだけど……

「それで? 場所は何処を?」
「前に番組の収録で使ったカラオケ店をッ!」
「あぁ、あそこ? クイズに負けて『グランデチョコフラッパ』を食べられなかった…」
「愛理。……よっぽど食べたかったんだね、それ」
「今月のオフ日何時だったっけ?」
「運良く今週の金曜日が空いてますッ!」
「その日以外にもあったと思うけど」
「その日の方が皆の都合がついたのでッ!」
「待ったッ!! ……ついたので?」
「何で過去形なの?」
「舞美ちゃん……まさか」
「まさかのまさか……」
「エヘヘッ。……もう予約しちゃいました♪」
「「「「舞美ちゃんッ!!」」」」

……一度思い立ったら全力投球のみぃたんらしい。あれ? でももう一個。

「皆の都合って私達だけじゃないの?」
「あ、そう言えばそうだ。私はBuono!があるから都合つけづらいけどその日である必要は
ないし」
「フッフッフッ。特別ゲストも参加予定です」
「えりかちゃんでしょ?」
「そうだね。梅吉だね」
「なっ、何で分かったのッ?!」

いやバレバレだと思いますけど。 “やじうめは永遠に不滅です!”……ってね。

「じゃあ、この日の予定は空けといてね。学校終わりにカラオケ店にそのまま集合。
『矢島』で予約取ってあるから」
「「「「は~~~~い」」」」

……そういえば今年はどっちの千聖が来るんだろう。またサンタさんが悪戯するのかな?

◇ ◇ ◇

「ごきげんよう」
「久し振り~♪ お嬢様の千聖」
「今年もお嬢様の千聖でしゅか……」
「キュフフ♪ サンタさんは悪戯が好きだね」

私、愛理、舞ちゃんの順で部屋に通されその次に来たのは千聖だった。去年と同じ
お嬢様の千聖。

「……舞美さんの方はどうなってるんですか?」
「ばっちりだよ。……じゃあ、揃った事だから実行しますか」
「ケッケッケッ。楽しみだなぁ」
「じゃあ、舞。舞美ちゃんに四人揃ったってメールするね」
「うん。よろしく~」

キュフフ♪ “It's show time♪”

◇ ◇ ◇

「もぅ。遅れるってどういう事ッ!?」

特別ゲストとして呼んだのに「ゴメンm(__)m。HRが長引いちゃったから遅れる」だもん。
これじゃ私の『ジャジャ~ン! ドッキリ♥計画』が台無しじゃん!! でも四人を
待たせてるのも悪いしなぁ。

「しょうがない。諦めるか……」

部屋の番号を聞いてドアを開ける。楽しみにしてたんだけどなぁ、ドッキリ……

「って、ちょっと何で皆いないのッ?!」

先に来ている筈のなっきぃ、愛理、千聖、舞ちゃんの四人がいなかった。部屋の中を
見回しても鞄さえ見付からない。私、部屋間違えた? いやいやそんな事ないでしょ。
入る時に確認してるんだし。

「待って待ってッ! えっ? 分かんないんだけど」

混乱する頭で必死に考えてはみたものの全然分からない。その時、呆然と立ち尽くす私の
肩が誰かに叩かれる。

「すみません。今ちょっと……って皆?!」
「「「「「「「ジャジャ~ン! 逆ドッキリ♥計画です!!」」」」」」」
「え、えり?! それにめぐに栞菜まで。だって三人共メールが」
「HRが長引いちゃってでしょ? 三人が三人共HRが長引くわけないじゃん」
「相変わらずだね、舞美は」
「クンカクンカ。冬の汗の匂いも最高~~♪」
「ちょっと栞菜! どさくさに紛れて何やってるの?!」
「……あのさ、皆。とりあえず座らない?」
「フフフッ。そうね、色々と説明しないといけないようですし」
「舞、千聖の隣ね」

◇ ◇ ◇

画面を前としてテーブルを挟み左側に梅吉、みぃたん、めぐ、私の四人。右側に愛理、
千聖、舞ちゃん、栞菜の四人が座った。

「……で、どういう事なの?! そもそもえり達は…」
「ストーーップ!! えっと、私が説明していい?」
「うん。なっきぃに任せる」
「まずは千聖の事を話した方がいいかな?」
「えぇ。お願いします」

みぃたんの「クリスマス★パーティー」発言のあった日、家に帰った千聖は0時過ぎに
お嬢様の千聖に自然となったんだって。その時に梅吉、めぐ、栞菜にパーティー開催の
メールを送ったの。めぐはお嬢様化した千聖に戸惑ったけどすぐに適応して。
で、千聖がメールを送った事によってみぃたんのドッキリ企画の事を知ったの。千聖は
ハワイに行った時に逆ドッキリをされているから今度は自分が逆ドッキリ仕掛けたいって。

「いやー。最初メール見た時は驚いたよ。『パーティーを開催するのですが参加なさいま
せんか?』って文面なんだもん! 送信者名を何度も確認しちゃった」
「フフフッ。宣言通りリベンジ成功ですわ」
「……やられたーーッ! まさか三人共そっちに参加するとは思わなかった」
「でさでさ、話し変わるんだけど舞美ちゃんは何でこのニ人も呼んだの? 舞、梅吉
だけかと思ってた」
「あ、それは二人には悪いけど私も思った」
「栞菜……。私達ってそういう存在にまでなってたんだね」
「めぐ……。仕方ないカンナ。あぁいう辞め方をしてればそうなるって」
「ちょっとちょっと。ダブル下げ子さんにならないでッ!」
「あ、あのね、カラオケ店を選んだ事もそうなんだけど。ベストアルバム出したじゃん?」
「うん、出した。イベントもやったよね」
「心機一転って言ったけどさ、まっさらとか聞いてたら8人で歌いたくなっちゃたんだよね」
「それは千聖もそうなの?」
「えぇ、それは私でない方の千聖も思ったみたいです」
「なるほど。じゃあ、早速始めますか。せーの…」
「「「「「「「℃-ute Cutie Circuit 2009 ~クリスマス★パーティー♪~」」」」」」」
「ちょっと?! 私、それ聞いてないッ!!」
「「「「「「「だって言ってないですから」」」」」」」
「そこまでドッキリ?!」



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