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ソフトドリンクを飲み放題にして食べ物はみぃたんと愛理が適当に注文していった。
「いももち食べたい!」とか「こんがりあつあつ~♪」とか食べ物が絡むと本当に愛理は
テンションが高くなる。まぁ、今日はめぐと栞菜がいるから総スルーで大丈夫でしょ。

「じゃあ、梅吉からこれを引いていって」
「? 早貴さん、これは?」
「キュッフッフ。今日の為に密かに作ってきたくじ引きだよ。キューティーランドの時と
同じ様に曲を決めようと思ってね」
「おぉっ! で、歌う人はどうするの?」
「メンバーの名前を書いた紙も用意してあるから先に曲を決めてそのまま名前が書かれた
くじも引くって事で」
「じゃあ、梅田えりか。引きますッ!」

1曲目/セブンティーズVOW

「へ~、カップリング曲も入ってるんだ」
「今回はアルバム曲無しなの。で、まっさらから絶好調までカップリングも入れて24曲
だから丁度8人で割り切れるでしょ」

歌い手/村上愛

「……ってこれめぐ歌える?!」
「えり、私を見くびらないでよ」

妙に自信満々のめぐに首を傾げながらも曲名を紙にメモしてみぃたん、めぐ、私と順に
くじを引いていき栞菜まで引き終わるとメモした曲のリクエスト番号を入力した。

「じゃあ、一番手。村上愛で『セブンティーズVOW』! めぐ、歌っちゃって!!」
「はじめてだから~戸惑うけれど~♪ 見守ってくれて~ありがとう♪」
「「「「「「「か、完璧過ぎる(わ)んですけどッ!?」」」」」」」

めぐのあまりにも完璧な歌にそれこそ本当に戸惑ったけれど無事一巡目が終わり
食べ物と飲み物も来た事で『いただ℃-ute♪』の挨拶で食べ始めた。

「それにしてもめぐ、完璧過ぎじゃなかった?」
「フフンッ。だから見くびらないでって言ったじゃん。そう言えばお嬢様の千聖も歌上手いね。
初聞きだから知らなかった」
「フフフッ。愛さんに褒めて貰えるなんて嬉しいです」
「お嬢様になったばっかりの頃は大変だったんだよ~。天使の声(エンジェルボイス)で」
「そうそう。『僕らの輝き』が全然勇ましくなかったもんね」
「フフフッ。えりかさん、栞菜さん。そのお話はもうお止しになって。自分でも恥ずかしいわ」

穏やかな空気で会話している4人。……本当、めぐって適応力高いなぁ。初めて千聖が
お嬢様になった時の私を含めた6人の慌て振りはすごかったっていうのに。
ふと気になって舞ちゃんを見ると小さい悲鳴が出そうになった。……青筋、立ってません?
めぐがあっさりとお嬢様の千聖を受け入れちゃったからだろうなぁ。
なら、空気変えないと。

「じゃあ、二巡目ッ!! 今度は誕生日の月が早い順で引いていって」
「って事は2月生まれの私から? あ、でも舞ちゃんと一緒だよ?」
「そこは二人でじゃんけんでもして決めて」

じゃんけんの結果、舞ちゃんから先に引く事になった。みぃたん、私、愛理と続き最後に
千聖まで引き終わるとさっきと同じ様にリクエスト番号を入力した。

「えっと、岡井千聖で『大きな愛でもてなして』! 千聖、宜しく~♪」
「大きな愛でもてなして~♪ 大きな愛でもてなして~♪」
「「「ハァーーーー*´Д`ーーーーン!!!! もてなす♥ もてなす~♥」」」
「「「「……………」」」」

……今、最高に見てはいけないものを見てしまった気がする。ツッコミの鬼のめぐでさえ
何も言えずにいるのだから。因みに梅吉、栞菜(ここまではまだいい……のかな?)、
舞ちゃん(!?)の3人が『萌え~♥』になった事を報告させて頂きます。
千聖の次に私が『都会っ子 純情』を台詞付きで歌い(これがめっちゃ恥ずかしい…)、
栞菜が愛理をじっと見つめながら『残暑 お見舞い申し上げます』を歌いきった。
そして二巡目も終了しこのまま三巡目に入ろうという時に舞ちゃんを見ると何か梅吉に
耳打ちをしている。所々聞こえたその内容に私は以前の様に噛み砕いていた氷を噴き出して
しまいそうになった。

「なっきぃ? どうかした?」
「あ、ううん。……何でも…ない」
「うち、ちょっと千聖と舞ちゃんと御手洗い行って来るね」
「う、うん」

……聞こえた部分の会話はこんな感じ。

――梅吉、舞のお願い聞いてくれる?
――千聖を元に戻す? 何で? お嬢様の千聖はまだ嫌い?
――なら皆に言ってもいいんだよ? 梅吉が千聖に×××し…
――す、すみません舞様。めぐがいるこの場でそれだけは勘弁して下さい。

キュフフ。私に聞こえちゃったら意味無いよ、梅吉。久し振りにやろうかな? 八・つ・裂・き♪

◇ ◇ ◇

「あーー! めぐと栞菜も来てるの?!」
「「………へっ?」」

御手洗いから戻って来た千聖の反応にめぐと栞菜が戸惑った。みぃたんと愛理も頭に
?マークを浮かべてるし。

「何言ってるの? 千聖。私達最初から参加してるよ」
「めぐ待って! ……元の人格の千聖?」
「舞が梅吉に頼んだの。梅吉は千聖の人格の切り替えが出来るから」
「ちょっと舞ちゃん! そう簡単に千聖の人格を変えないでよ!!」
「あ、愛理?」
「それで……千聖の人格を巡って私と喧嘩になっちゃったんじゃん。私…もう」
「ち、違うの愛理。舞ちゃんの話も聞いて」

梅吉の言葉に愛理は立ち上がっていた腰を渋々下ろす。何が何だか良く分からない千聖も
席に着いて舞ちゃんは小さく深呼吸した後に一気に話し出した。

「去年もそうだったけどパーティーに参加したのはお嬢様の千聖だったでしょ? しかも
終わるまでずっと」
「うん」
「お嬢様の千聖は千聖の時の記憶もあるって言ってた。でも千聖は? 千聖はお嬢様の時の
記憶が無いんだよ? だから舞……」
「……分かった。千聖にもパーティーを楽しんでもらおうと思ったんだね」
「……………うん」
「ごめん、舞ちゃん。私、考え無しに舞ちゃんの事責めて」
「あ、気にしないで。舞もその事を忘れてたわけじゃないけど結果的に愛理を傷つけそうに
なっちゃったし」
「栞菜。……私、いまいち状況が把握出来ないんだけど」
「めぐ。……ここは大人しく見守ってるのが親心だよ」
「あーーッ! 千聖、馬鹿だからよく分かんないけど折角のパーティーで暗いの無し!!
早く歌おうよ」
「キュフフ。そうだね。じゃあ、三巡目ッ!! 今度は背の低い順で引いていって」
「千聖が一番は決定だね。問題は……」
「栞菜! 身長対決にやっと終止符を打つ時が来たわね!」
「めぐ! 悪いけど負ける気しないよ!」
「うちから見たら勝手にやってて感じなんだけど」
「ねぇ、この対決ってなっちゃんも参加じゃない?」
「……めぐ! 栞菜! 二人共まとめてかかって来るケロ!!」
「「「「「……………」」」」」

結果、千聖の次に私、めぐ、栞菜と続き梅吉が引き終えてリクエスト番号を入力した。
……何なんだろう。この凄まじい敗北感。

「なっきぃ。……ひょっとして落ち込んでる?」
「あ、大丈夫、大丈夫。じゃあ矢島舞美で『まっさらブルージーンズ』! みぃたん、
頑張って~!!」
「8人最高ーッ!! まっさらブルージーンズー♪」
「「「「「「「声、響き過ぎーー!」」」」」」」

みぃたんの後は愛理の『美少女心理』、舞ちゃんの『甘い罠』と続き梅吉が涙声になりかけで
『桜チラリ』を歌いきった。もうなのかまだなのか分からないけど改めて思ってしまう。
……卒業、しちゃったんだなって。

「グスッ。ご、ごめん。なんかしんみりさせちゃったね。大好きな曲だからさ」
「ほ、ほら舞美ちゃん。この空気を何とかする!」
「じゃ、じゃあ本日のメインディッシュの登場ッ!! クリスマス限定デザートの
『X`masマウンテンツリーパイ』(\580×2)ですッ!!」
「「「「「「「おおーーーーッ!!」」」」」」」
「あ、これがあるから舞美ちゃん……」
「うん。『グランデチョコフラッパ』を頼まなかったの。……あっちの方が良かった?」
「いやいやいや。こっちの方が嬉しい!」
「分けられなさそうだから各自フォークで上手く食べ…って千聖! 舞ちゃん!」
「「美味しーーーーいッ!!」」
「めぐ、ここはアノ台詞を言っていいと思うケロ」
「O.K.……二人共、後で呼び出しです!!」
「「そ、それはご勘弁を~~」」
「「「「「「あははははっ」」」」」」

◇ ◇ ◇

デザートも食べ終わり本当にめぐが御手洗いに千聖と舞ちゃんを呼び出した(!?)後、
アンコールという事になった。これは最初から私の中で企画していた事だけど。

「本当に本当に最後ッ!! ラスト二曲にいきたいと思いますッ!!」
「なっきぃ。曲は決まってるの?」
「『Big dreams』と『SHINES』はどうかな? 2人一組でワンコーラス毎に交代で
歌っていくの」
「それいいね。じゃあ、うちは舞美とGAM(Great あたし&舞美)復活でッ!!」
「栞菜は愛理とッ!」
「ちょっと栞菜! 抱き付かないで離れてッ!」
「舞はと・う・ぜ・ん・千聖とッ!!」
「千聖もと・う・ぜ・ん・舞とッ!!」
「……って事は必然的に」
「私と一緒だね、なっきぃ」
「ですよね~~」

二曲のリクエスト番号を入力する。流れ出すイントロ。自然と皆が肩を組み出して横一列に
並んでいた。

「「大きな夢があるのだから~♪ もっと元気に生きていこう~♪」」

みぃたん達から私達へ。私達から愛理達へ。愛理達から千聖達へ。
横へ横へと流れて行くマイク。それは『SHINES』の時も同じで最後の大サビは8人での
合唱になった。
久し振りに合った8人の声。うん、やっぱり℃-uteは何人になってもこの8人なんだと思う。


「歌ったね~」
「うん! 歌った~~」
「あ、質問質問。歌い終わった今更なんだけどさ、めぐと栞菜ってひょっとして
この日の為に……」
「フッフッフッ。……本当に今更だね、愛理」
「フッフッフッ。……連絡をもらった次の日から放課後にはカラオケ漬けだったカンナ」
「「プロ……。ある意味プロ以上」」
「千聖は? 楽しかった?」
「うん! すごく!!」
「お嬢様の千聖も?」
「えっと…それはよく分かんないんだけど胸が暖かい感じがする」
「喜んで……くれたのかな?」
「きっとそうだよ。すごく楽しそうにしてたじゃん!」

予定してた時間までまだあるという事であとはずっとお喋りしていた私達。
昔の事、今の事……。ここに来るまで色々あった℃-uteの時間を皆で共有するように。
そして時間終了の5分前の電話が鳴った。


「じゃあ、帰り支度しよっか」
「ってもう完璧なんだけどね」
「来年……どうしよっか?」
「今度は私が階段から落ちて人格変わったりして…とか言って」
「舞美ちゃんの人格が変わるのか。……案外いいかも」
「だね。天然さんじゃなくなりそうだよね」
「ちょっと! 否定してよ!!」
「今年もお願いしておこうよ」
「そうだね。去年の予約を守ってプレゼントまでくれたサンタさんに」
「「プレゼント?」」
「「「「「めぐと栞菜も来てくれた事♪」」」」」
「あ、やばい。……涙腺にきた」
「か、栞菜も涙腺にきた」




また来年。
今年もサンタさんにプレゼントの予約をして私達は部屋をあとにした。
まだ早いけど微かに聞こえたベルの音はきっと気のせいなんかじゃない筈だよね。


「「「「「「「「Merry Christmas♪」」」」」」」」



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