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「あっ・・ん」
柔らかい肌が私の体とくっついて、蕩けちゃいそうなほど熱さを感じる。

「舞さん・・・」
「舞って呼んでよ」
「ん・・・舞・・・」

私は千聖の唇と自分のを合わせて、そっと舌を差し入れた。
ぬるくて、湿っていて、頭がくらくらする。

「千聖は舞のなんだからね」

キスしたままそうささやくと、千聖はウフフと小さい声で笑う。その振動が直接舌に響いて、幸せだな、と思った。

「ぅあっ・・・」
ゆっくりと、千聖のおっきい胸に、指をめりこませる。一瞬だけ体がこわばるけど、少し強く腕を掴めば、千聖は大人しくなる。

「ね、舞のこと好き?」
「ええ・・・」
「違う、ちゃんと言って」

はずかしがって目を逸らさないように、胸をもっと強く掴んで、空いてるほうの手であごを押さえる。
千聖は子犬みたいな声でキュンと喉を鳴らした。

「舞のこと、好き?」

お嬢様の時の千聖の目は、ふだんのバカちしゃとの時よりもうるうるしてて、なんていうか、宝石がはめ込まれているみたい。
「早く、答えて」

私は千聖を倒して、おなかに馬乗りになった。千聖の息が詰まるのを、自分の下半身で直接感じる。

「ねえ、重い?」

必死にこくこくうなずくのを見ていると、心が満たされる。私今、すごい顔で笑ってるんだろうな。

「舞・・・まい・・・」

柔らかい髪。あどけなくてどこか色っぽい不思議な顔立ち。耳に残る独特の声色。胸はおっきいのに、他のとこは子供っぽいアンバランスな体つき。全部が綺麗で、全部が愛しい。
なのに、綺麗なものって、大事にしたいと思う反面、めちゃめちゃに踏みにじってやりたくもなる。こんなに大好きなのに、不思議な感情。

「言って、千聖。舞のことが好きだって」
「ま・・・い」
「言わないと、一生ここから出してあげない。舞のペットだね」

そんなのもいいかもね、と笑うと、千聖は困った顔して首を横に振った。

「ちー、舞だけを見て。他の人と仲良くしちゃダメ。舞が誰かと仲良くしてても、ちーは舞のことしか見ちゃダメ。わかった?」


千聖の目じりをすべる涙を、唇で掬う。温かくて、ほんのりしょっぱい味がした。


「大好き、千聖。誰にも渡さない。千聖は?」


「わ・・・わたしは、舞の、ことが・・・・」



「省略されました・・・・全てを読むにはわっふるわっふると唱えてくだ」
「いやですっ!」

なっちゃんは瀕死のカエルみたいな声で拒絶すると、バタッと床に倒れこんだ。

「ちょっとー、ノリ悪いなぁ」
「舞ちゃあん、もうやめようよぉ・・・」
「やーだよっ。舞がこんなんなったの、なっちゃんのせいなんだから」

私は千聖や愛理たちには見えないように、なっちゃんにむかってイーッと憎たらしい顔をして見せた。

なっちゃんには、いつぞやのエロDVDで、私のS心を開花させた責任がある。このぐらいのヨタ話には付き合ってもらって当然。


「ちなみにこれ、第150章まであるから。今は第3章79ページ目」
「ギュフゥ・・・」


去年のゲキハロの頃以来、私は千聖と“そういうこと”はまったくしていない。ま、だからぶっちゃけ欲求不満なんです。目の前においしそうな果物がチラついてるのに食べられない気持ち、わかりましゅか!!!!???

「舞ちゃん・・・いちおう聞くけど、千聖にさぁ」

なっちゃんはあの時私が千聖にしたことを知っている。何か、何となく気づいちゃったらしい。さすがおなっきぃ。それで、もう一度同じことをするのを恐れていて、私のこういうアイタタタな妄想に耳を傾けてくれるんだろうけど。


「まあまあ、心配しないでよ。こうやってなっきぃが舞の話を聞いてくれる限り、千聖とはフツウの接触しかしないし」
「うー・・・」

しっかり者のなっちゃんに、こんな困った顔させちゃってるのは妙に気分がいい。やっぱり私って、確実にアレでソレなんだろうな・・・。

「それに、なっちゃんだって人のこと言えないんだからね。なんてったってみぃたんニーやらみやニーやら」
「そりは言っちゃらめえええ」
「ま、そんなわけで今後も頼みますよ。次回タイトルは“青春の光と影―舞の青いレモン、千聖の赤い果実”」
「昭和かよ」


なっちゃんをからかう自分のおしりに、悪魔の尻尾が生えているような気がした。そんなダンスレッスンの休憩中の一幕でした。どっとはらい。


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