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「お嬢様~~」
「黙ってて」
「で、でも……」
「付いてきて」
「千聖ッ! いい加減に「文句は言わないの。絶対嫌ッ!!」
「「……………」」

舞ちゃんと顔を見合わせ溜息を吐いた。
さっきから私達とお嬢様の会話はこれしかない。ってこれ、会話って言うのかな?

朝食が終わって二人で勉強でもしようかって話になった時に寮を訪れたお嬢様。
「何も言わずに付き合ってほしいの」と言われて私と舞ちゃんが「No」と言う筈(何か用
事があって)も無く二つ返事で了解したらこの結果。
最初は学園の方に向かっていたから忘れ物でもしたのかなと思ったのに手前の道を曲がり
森林公園へと着いた。そこから更に奥へと進みそれは止まる気配を見せない。

「千聖ッ!! 舞、本当に怒「着いたわよ、二人共」
「「へっ!?」」

林道を抜けて着いたのは野原。
その先にもまだ道は続いているみたいだから休憩スペースの一角なんだと思うけど……

「此処がどうかされたんですか?」
「千聖ッ! 説明ッ!!」
「フフフッ。お二人共足元をご覧になって」
「「足元? ……あっ!」」

そこには小さいながらも黄色い蕾があった。見渡すとこの場所一面がそうみたい。

「タンポポ……ですよね」
「千聖。これ誰に教えてもらったの?」
「フフフッ。大きな熊さんに♪」
「えっ! 友理奈ちゃんッ?!」
「えっ! 熊井さんッ?!」
「「何で二人だけでこんな場所に来てるのッ?!」」
「わ、私……二人が怒る事したかしら?」

小首を傾げてさも不思議そうな顔をしているお嬢様。
……そうだよね。お嬢様に危機管理能力というか場の空気を読む力というかそういうの一
切無いよね。あったら私と舞ちゃん(筆頭二名も)の心労はぐっと下がってるよね。
舞ちゃんも同じ考えに至ったらしくまたもや二人で顔を見合わせ溜息を吐いた。

「で、今日此方に来たのは何でですか?」
「最近暖かい日が続いていたからそろそろ咲く頃かと思って来たんだけどまだだったわね

「熊井さんに教わったなら熊井さんを誘えば良かったんじゃないの?」
「教えて下さったのは大きな熊さんだけど一緒に見たいと思ったのは二人なんだもの♪」

そう言って見せた笑顔に私も舞ちゃんも勘違いしそうになる。
本当は分かってるのにね。お嬢様が誰かを選ぶなんて事は絶対無いのに。

「……なっちゃん。タンポポの花言葉知ってる?」
「……知らない。舞ちゃんは知ってるの?」
「千聖にぴったりだよ。『真心の愛』もあるんだけど『思わせぶり』って言うのが」
「あ~~。よ~~~く合ってるね。お嬢様に」
「でしょ? よ~~~く合ってるよね」
「二人共! 何こそこそ話しているの?」

蚊帳の外に置かれていたお嬢様が溜まらず声を上げる。
そんなお嬢様の様子にまた二人で顔を見合わせて今度は意味ありげに含み笑いをした。

「何でもありませんよ、お嬢様。あ、お昼ご飯どうしますか?」
「ハンバーグはどうかしら」
「舞は中華かなぁ」
「でもイタリアンも捨て難いよね」
「「「ん~~全部ッ!!!」」」

声が揃った事に一頻り大笑いしてファミリーレストランでお昼ご飯という事になった。
「千聖は初めてだねぇ」なんて舞ちゃんが話す中で私はめぐに電話を掛けるという大役(
?)を命じられた。
多分、来週も私がめぐに電話をするんだろうなぁ。




リ・一・リ<ハンバーグ♪ ハンバーグ♪
ノソ*^ o゚)<全て許せてしまうのはお嬢様だからなのかぁ
(o・v・)<これが戦法だったら千聖は子悪魔でしゅ


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