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おとうさまとおかあさま、おねえさまが2人と、おにいさまが1人。それが私の家族。
でも、ふだん、わたしはふたりのおねえさまとはあんまり会えない。

茶色いレンガの、絵本でみたおしろみたいなおうち。おねえさまたちは、そこでメイドさんやしつじさんといっしょにいる。

あのおしろは、わたしの家でもあるんだよ、っておとうさまが言うけれど、それならなんで、あそこでいっしょにくらさないんだろう。

おとうさまに「なんで?」ときいても、少しこまったように笑うだけで、よくわからない。
わたしもおねえさまたちといっしょに、おしろに住みたいのに、もっと大きくなるまでだめっていわれる。なんだかむずかしい。

でも、会えないかわりに、おねえさまたちはたくさんお手がみを書いてくれる。
そのお手がみといっしょに、しゃしんもいっぱい入っている。わたしはそれを見るのがとてもだいすき。


「このしとが、えぃかしゃん。こちらが、あいでぃしゃん」
「あら、寮生さんたちの名前も覚えたの?お利巧ね。後でお返事を書きましょう。きっと千聖も喜ぶわ」


ちさとおねえさまのおともだちは、わたしが「まほうつかいのおうち」とよんでいる、おねえさまたちのおしろのとなりにあるおうちに住んでいる。


おしゃれでやさしいえりかさん。
ちさとおねえさまのスポーツのライバルのまいみさん。
ちょっとおこりんぼだけど、ちさとおねえさまの“おねえさま”なさきさん。
本がすきで、ぎゃぐ?をいっぱいしってるあいりさん。
おべんきょうがとくいで、おねえさまとソイネ?しているかんなさん。
それから、まじょのおうちの人じゃないけれど、メイドのむらかみさんも、ちさとおねえさまとなかよし。

いつもお手がみに、このかたたちのおはなしが書いてあるから、もうすっかりおぼえてしまった。

ちさとおねえさまがいっぱいみなさんのことを教えてくださるおかげで、わたしもまじょのおうちのかたたちを、とてもすきになった。


「んーとぉ、あと、ちしゃとおねえたまのちんゆうの、まいおねえたま」
「あら?舞さんだけお姉様なの?」
「あっ!・・・ちがうもーん、なんでもないの、おかあたま」
「ウフフ、変な子ね」


――あぶないあぶない、おかあさまに知られてしまうところだった。


じつは、わたしはまいおねえさま・・・じゃなくて、まいさんと、お手がみのこうかんをしている。
ちさとおねえさまにはないしょなんだって。だから、おかあさまにもないしょのほうがいいのかなっておもう。


まいさんはいつも、ちさとおねえさまのいろんなおはなしをおしえてくれる。
ちさとおねえさまのことが大すきだけど、あんまり、大すきって口にだしていってあげなくて、いじわるするんだって。
“つんでれ”というさくせんらしい。よくわからないけど、なんかかっこいい。

「まいは大人になったら、○ちゃんのおねえさまになるんだよ。だから、まいにお手がみをくれるときは、まいおねえさまって書いてね」
さいきんもらった手がみに、そう書いてあったから、わたしはお手がみと、心のなかでは、まいおねえさまってよんでる。
どうして、おとなになると、まいさんはまいおねえさまになるんだろう・・・。でも、おもしろいお手がみをおくってくれるまいさんがかぞくになったら、ちさとおねえさまやあすなおねえさまもよろこぶとおもうし、まあいいや。


「学園祭の時期になったら、少しの間だけれど、お屋敷に戻りましょうね」
「うんっ」

おかあさまとこゆびをからめて、ゆびきりげんまん。


わたしは、魔女のおうちのみなさんのおかおをよくしらない。赤ちゃんだったときに、会っているかたもいるらしいけれど・・・。

でも、すてきなおねえさまたちのお友だちだから、きっとすてきなかたたちなんだろうな。


おしろににとまる日は、えりかさんにおかしを作ってもらおう。
それから、まいみさんにボールあそびをしてもらって、それからそれから・・・。やりたいことがたくさんうかんでくる。

そうだ、まいさんに「ごきげんよう、まいおねえさま」って言ってみようかな。きっとびっくりするだろうな。


「ウフフ、ご機嫌なのね」

おかあさまがあたまをなでてくれる。
ひさしぶりにお会いするおねえさまのこと、魔女のうちの方のこと。かんがえるだけで、とてもしあわせなきもちになって、わたしはにこにこ顔を、おかあさまのむねに押しつけた。



(o・ⅴ・)<ケッケッケ。まずは身内から籠絡するでしゅ。もう少し大きくなったら、アリカンの悪行まとめwikiのURLを送ってやるでしゅ



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