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……中島早貴。只今、身の危険を感じてます。蛇に睨まれた蛙状態です。ここはケロ♪を言
った方がいいですか? あ、言わなくていいですか。

* * *

「あの……道重先輩?」
「ん? な~に?」
「何でこんなに近い距離で私の事を見てるんですか?」
「だって~早貴ちゃんの目ってキラッキラッしてるんだもん♪」

一回目の台本読み合わせが終わりグループに分かれて読み合わせている中で私の目の前に
いるのは道重先輩。先輩の出番は前半部分。此方も話を進める上では重要な役。
宇宙一可愛いのを自負するモデル役なんだけど先輩も負けず劣らずの性格の様で自己紹介
の時に『うさちゃんピース♥』を披露してました(ついでに言うとその時に強制的に私も
やらされました……)

「早貴ちゃんって小顔で可愛いよね~」
「あ、ありがとうございます」
「まぁ、一番可愛いのはさゆみだけど~~♥」

……以前にこんな人に会った事無かったっけ? そう、あれは……あっ! お嬢様の元許
婚の妹さんッ!! 確かあの人も“道重”って苗字だった様な。

「あの…道重先輩。一つ聞いてもいいですか?」
「何? さゆみの可愛さの秘密?」
「いえ、ではなくて。先輩の親戚の方でペットショップを経営されてる方っていますか?

「何だ~つまらないの。まぁ誰にお願いされても教えないけど♪」
「あの……いるんですか?」
「ん~ちょっと待って。……あ、いたいた。爬虫類好きで特に蛇が好きな人。早貴ちゃん
はそういうのに興味があるの?」
「ペットショップは良いんですが爬虫類は……と言うか蛇は勘弁してほしいです」
「だよね。可愛くないもんね♪ ダンゴムシの方が可愛いよね♪」
「はぁ………」

間違いなくあの人の親戚。しかもかなり近縁者っぽいッ!
これは油断出来ない。だってあの人もだけど道重先輩もその気がありそうなんだもん。

「話し変わるけどさゆみね~アイドルがすごく好きなの♪ 可愛い子が多いから♪」
「そ…うなんですか?」
「早貴ちゃんさ~~アイドルになる気無い? さゆみせ・ん・ぞ・く・の♥」
「……………え゛っ?」
「あっちの学校で模範生なんでしょ? 編入試験受けてこっちの学校に来ればいいじゃな
い。さゆみが先輩としていろいろ教えてあ・げ・る♪」

待って待って待ってッ!! 予想外の展開過ぎるんですけどッ!!
頭がパニック状態の私はそれが顔に出ていたらしく道重先輩が小さく笑った。

「もう~~冗談だよ、冗談。そんな事したらあっちの学校が大変になるんでしょ?」
「……先輩。すごく本気の目で言ってましたけど」
「あ、意外とはっきり言うのね。そういう所も好きかも♪」

可愛く笑う先輩に対して苦笑いの私。

「で、少しは緊張ほぐれた?」
「えっ?」

そう言えば…いつの間にか先輩と普通に(内容は普通じゃない)話してる。
もしかしてわざとあんな内容の話を? 一瞬そう思ったけどあの目は本気だった。

「あ、ありがとうございます。道重先輩のおかげで緊張がほぐれたみたいです」
「あは。良かった♪」
「でも……さっきも言いましたけど話の内容は本気でしたよね」
「う~ん、しかも結構厳しいのね。そういう所も好き♪」

私の問いには答えずに私の目をじ~っと見つめる道重先輩。途中で先輩は高橋先輩に呼ば
れて結局は曖昧になってしまったけど多分その方が良かったのかもしれない。

「私……本番まで無事でいられるかなぁ」



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