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「ああもう、ちくしょー!」

私はケータイを壁に投げつけて、ベッドの上をごろごろ転がった。
何かうまくいかない。何もかもが。全体的に。
いろいろついてないことが多い上に、最近、舞ちゃんがおかしい。
今だってそう。フツーに映画の話のメールをしていただけのはずなのに、だんだんと話がおかしな方向に行って、こんなことを言われたんだ。


1.(o・ⅴ・)<舞のほうがみやよりいい彼女でしょ!?そうだと言え!
2.(o・ⅴ・)<あーあ、そんなに浮気ばっかりするなら舞だってあいかと・・・
3.(o・ⅴ・)<舞、最近ちさとのことを考えるとムラムラするでしゅ・・・グヒョヒョヒョ


なんか緊張してきた
1でw


734 :名無し募集中。。。
希望の番号書けばいいのかな
1希望

 > >734
説明不足ですみません
番号をご記入ください


最近観て面白かった映画を舞ちゃんも観たっていうから、さっきまでその話題で盛り上がっていた。
それで、主役の女の人がみやびちゃんに少し似てるなって思ったからそうメールしたら、

“は!?またみやなの?っか舞のほうがみやよりいい彼女になるよ!そう思うでしょ!?そうだって言え、ちしゃと!!!”


・・・なんだ。なんなんだ。ただみやびちゃんに似てるって言っただけじゃないか。
確かに、私はみやびちゃんのことが大好きだ。
ぶっちゃけ憧れてメイクとか参考にさせてもらったりしてるし、かまってもらえたら超うれしい。

でも、だからって、舞ちゃんが怒るっていうのは何かちょっとよくわかんない。

そもそも、何、彼女って。舞ちゃんと私は付き合ってるのか。
舞ちゃんは私が追いかければ逃げるくせに、私がちょっと他の人を褒めると激怒する。
それってどうなんだ?なんだかいまさら腹が立ってきた。
ケータイを掴んで、勢い任せに返事を打つ。

1.リ#・一・リ<はーん、みやびちゃんの方がいい彼女になってくれそう!告ろうかな!
2.リ#・一・リ<なんだよ、舞ちゃんだって!千聖だけが悪いのか!キー!
3.リ#・一・リ<納得いかない!明日決着つけよう!


そうかエ○ゲスレに出入りしてるから何気なく選んだけど普通は>>734みたいな反応だよなw
1行ってみようw

2と3で相当悩んだけど
うーん、3で!

2で


“舞ちゃんよりみやびちゃんのほうがいい彼女になってくれそうだから今から告るし!”

顔を真っ赤にしながらそう打つと、今度はみやびちゃんのメールアドレスを検索して、文章を作り上げる。

“みやびちゃん、千聖と付き合おう!千聖めっちゃ尽くすよ!”

そう打ってる間にも、舞ちゃんから鬼のようにメール爆弾が送られてくる。
もー、ちょっと待ってよ!


無事にメールをみやびちゃんに送信し終わって、新着メール問い合わせボタンを押すと、・・・・受信、12件。


「うーわ・・・」

舞ちゃん、こんなキャラだっけか?とりあえず怖いから、本文は開かずにケータイを閉じたり開いたりしてみる。
だってだって、やっぱり納得がいかないもん。千聖だけが悪いのか!いや、そんなはずはない!だって、だって!もう!

――♪♪♪

「おっ」

すると、ケータイが舞ちゃん専用の着信とは違う音を奏でた。


「差出人:夏焼雅・・・はやっ!!」

送信から約30秒。何かどきどきしてきた。果たして、返事は・・・


1.ノノ ∂_∂'ル<ワラ
2.ノノ ∂_∂'ル<んー、いいよ(笑)
3.ノノ ∂_∂'ル<付き合うって、どういうことだかわかってるの?(以下、マジ説教)



1かなあ

これは1で


本文を押すと、そこには

“ワラ”


「・・・・は?」

たったその一言で、私の発言はかるーくあしらわれていた。明らかに本気にされていない。

「くっそー!」

負けず嫌いの虫がざわざわ騒いで、私はまた大慌てでメールを打った。


“本気だから!ちさと、何でもするよ?みやびちゃんのこと好きだし”


――送信。


そうこうしてる間にも、舞ちゃんからのメールはたまり続けていく。
ためしに新着の1件を開いてみると、こんな内容が。

“どうせ、みやに軽くあしらわれてるんでしょ?ワラ、とかいってさ”

「うぐっ」

さ、さすが相方。嫉妬に狂ってたくせに、こういうとこだけ冷静に私のことを捉えていて悔しい。


―♪♪♪

また、みやびちゃんからの着信。
もう何でもいいから、私と付き合うって言ってほしい!そんなわらにもすがる思いでメールを開いたら


“ちさと、そういうこと軽く言っちゃだめだよ!ね?付き合うっていうのはそんなに軽いことじゃないし!
メークとかネイルの話もっとしたいなら、いくらでも付き合うからさ、ね?”

うわあ・・・何か怒られた。
でも確かに、今のは自分が悪い気がする。
みやびちゃんのことは好きだけど、恋人になるとかそういう話だと、もうちょっと慎重にならなければならない。


“うん、ごめんなさい”

素直にそう打ってから、また再び舞ちゃんから来た未読メールに目を落とす。


1.(o・ⅴ・)<ちしゃと・・・何で返事くれないの?
2.(o・ⅴ・)<今頃みやびちゃんに怒られてるんでしょw舞にはわかるんだから!


2!

メールの嵐ww
そんな人わたし知ってます

ここは2で


“今頃みやびちゃんに怒られてるんでしょw舞にはわかるんだから!”


「ああああああもおおおおおう!!!」
「おねーちゃん、うるさい!」

ついに勢いあまって、ベッドから転がり落ちる。


超かっこ悪いじゃん、私。
自分で挑発しておいて、みやびちゃんには相手にされず、舞ちゃんにはオチまで読まれてる。
悔しすぎる。

私は再びケータイを開いて、発信履歴から舞ちゃんを選び出す。
もーメールなんてタラタラやってられるか!


“もしもしー?ちさとぉ?”

すぐに繋がって、舞ちゃんの面白がってるときの声が聞こえてきた。

“ねーねー、みや・・・”
「・・・・・ちさと、みやびちゃんと付き合うことになったからねっ!」


間髪いれずにそういうと、電源ごと電話を切ってうずくまる。


――どうしよう。すごいこと言ってもーた。

明日にはまた仕事で舞ちゃんと会うっていうのに、馬鹿にされたくないあまり、嘘までついてしまった。

「おねーちゃん、電話終わったの?もう遅いから電気消すよ、おやすみ」
「あしゅなぁああ・・・」


自分への嫌悪感と、舞ちゃんの反応が怖いのとで、電気が暗くなってからも私はぜんぜん眠れなかった。


翌日、ロッカーで着替えをしていると


1.(o・ⅴ・)<ちょっと!何なの昨日の!絶対認めないから!
2.(o・ⅴ・)<ど、どうせ嘘でしょ。・・・嘘、だよね?ちしゃと!


1きぼう

2!

1と2の複合

迷うけど2!


ガシッ!

いきなり、上半身裸の肩を思いっきりつかまれた。
振り向かなくたってわかる。目を思いっきり吊り上げた舞ちゃんだろう。ギリギリとブラごと腕を締め上げられる。


「ちしゃと、ちょっと」
「今着替えてるし」
「着替えながらでもできる話だから。・・・ねえ、何なの、昨日の。付き合うとか、バカじゃないの?うまくいくわけないじゃん」

・・・すごく、怒ってるのが声色でわかる。
今「嘘でした」なんていったら、本当にボコボコにされるんじゃないかって恐ろしくなって、・・・私は、とんでもない間違いをおかした。


「・・・ほ、ほんとだよ。付き合うったら付き合うんだよ。みやびちゃんは舞ちゃんと違ってやさしいから、きっと楽しいだろうなああ!」
「嘘!絶対そんなのありえない!みやびちゃんがちしゃとみたいな子供相手にするわけないじゃん!」
「ほらまたそうやってさぁ!・・・もう、離してよ、痛いってば」

無理やりその手を振りほどくようにして、レッスン用のTシャツに着替える。
顔を見ないように、横をすり抜けようとすると、今度はすごく弱弱しく、腕に舞ちゃんの指が絡まってくる。


「・・・嘘、なんでしょ?ねえ、ちさと・・・・」


・・・ああ、これはまずい。
舞ちゃんはすごく気が変わりやすくて、こういう風に、怒ったと思ったら弱弱しくなったりして、私はいつも振り回されてしまう。
普段ならそういうの、かわいいなあって思えるんだけど、今は自分のついた嘘にどう決着をつけるかって事に気が行ってしまって、上手に対応できなかった。


「・・・・」
「ねえってば、ちしゃと・・・!」


どうしよう・・・


1.リ;・一・リ<ごめん、嘘・・・。  すると、舞ちゃんの鉄拳が・・・
2.リ ・一・リ<マジで付き合うし!  すると、舞ちゃんが私の手を思いっきり引っ張って・・・


2で押しきってみよう

鉄拳は無しでお願いします


「本当に、付き合うから。千聖とみやびちゃんは恋人になります」

もう私は、自分の愚かさに泣きそうになっていたけれど、最後のプライドでそういい捨てて逃げようとした。


「やだ、千聖!」

だけど舞ちゃんも、はいそうですかと納得してはくれない。
細い体全部を使って、私を引きとめようとする。


「舞ちゃん、とりあえずレッスン始まっちゃうから後にしよ?」
「絶対やだ!みやと付き合うの撤回してくれないなら、舞こっから動かないから!」
「そんなこというなよぉ・・・」

腕に舞ちゃんをひっつけたまま、ずるずると廊下を歩き続けた。
マネージャーさんとかスタッフさんは、何事かと私たちを振り返っていく。
あんまりはずかしくて、私はろくに前も見ずに、やみくもに足を進めていた。


それが、いけなかった。


「あ、れ・・・・」


ふと、一歩踏み出した足がスカッと宙を舞った。
そこでやっと自分の前方と見ると、そこにはレッスン室に通じる大きな階段が待ち構えていた。


「うわあっ」

廊下を歩いていたつもりだったから、急な段差に体が対応できない。
手すりを掴む間もなく、ガクンと足が傾いて、体が投げ出される感覚がした。



「千聖!!!」


舞ちゃんの大きな声。後ろから私の手を引っ張ってたはずなのに、なぜか舞ちゃんの顔が目の前に・・・


「ちっさー!?」


下から聞こえたのは、舞美ちゃんの声?それとも愛理?なっきぃ?ああ、そんなことより、どうしよう、みやびちゃんのこと・・・



頭も体もぐるぐる回ってわけがわからなくなって、気がつくと私は真っ暗な闇の中に投げ出されていた。


*******


「・・・聖」

誰・・・?

「ちさと!」

早、貴さん・・・?
頬に添えられた暖かい感触に身をゆだねながら、私はゆっくりと目を開けた。

「ちさと!起きた!?大丈夫」
「・・・・さきさん」

かすれた声で名前を呼ぶと、涙目の早貴さんは「ああ・・・また、人格が」とつぶやいた。

――どうやら、私はさっきまで明るい方の千聖だったらしい。

「ごめんなさい、私、またご迷惑を・・・・」
「ううん、それはいいんだ。ちょっと足踏み外して、階段から落ちちゃっただけだから。無事でよかったよ。それより・・・」

早貴さんの視線をたどれば、そこには体育座りをした舞さんがいた。

「舞さん?」

名前を呼ぶと、舞さんはびくんと肩を揺らして、上目遣いで私を見た。
・・・なんていうか、そのしぐさは、あまり舞さんらしくないように感じた。
いつもはもっと溌剌として、大きな目を爛々とさせて私を見てくださるのに・・・

1.(o・ⅴ・)<・・・ちしゃとおねーたん。舞、舞・・・
2.(o・ⅴ・)<千聖さん・・・?ご迷惑をおかけしてもうしわけありません


王道の2

1見たいw

1でw


舞さんはあどけないしぐさで、私となっきぃの服の袖をつまんで、「おねえたん」とつぶやいた。

「これは・・・」
「うん、何か、人格が変わっちゃったみたい。千聖と一緒に階段から落ちたときに」

私は頭がクラクラして、天を仰いだ。
まさか、自分と同じこんな境遇の方が・・・しかも、若干の幼児退行を思わせる・・・。

あの気の強い舞さんが。あどけないしぐさで私を頼ってくださるなんて。
こんな状況だというのに、私は不覚にもかわいらしいと思い、少し胸がときめいてしまった。

「さきおねーちゃん、ちさとおねーちゃん。舞、早くレッスンしたいなっ」

――どうやら、記憶の方は傷ついてないらしい。
それなら、私と同じように、元の人格として振舞うことは可能だろうけれど・・・。


1.リ ・一・リ<この舞さんを、ファンの方に新キャラとしてみていただくのはどうかしら?
2.リ ・一・リ<同じ経験をしたから、元の人格に戻る訓練は私に任せて、早貴さん!


1で

1だな

1ですねw


「あの・・・早貴さん」
「ん?」

私は意を決して口を開いた。


「やっぱり元の舞さんに、戻らないとだめなのかしら?」
「ええ?」
「だって、見て・・・、とてもかわいらしいわ」

いたいけな、小さな子供のようなまなざしで、舞さんは相変わらず私たちを見つめてくれる。

「早くれっすんー。ねえーなんでしないのー?ねえってばー」
「ちょっとだけ待っててね、舞さん。100秒数えてくれるかしら」
「・・・うん、わかった!」


まるで自分の末の妹を見ているようだ。
何事も具体性やわかりやすさがあれば、安心するらしい。

「千聖、さすがー・・・って、それより、いいのかな?そんな大事なこと。舞ちゃんどっちかって言ったら・・ねえ、アレじゃん。キャラ」

そういいつつも、早貴さんは全面的に反対というわけでもないらしい。


1.リ ・一・リ<このまま説得よ!
2.100秒数えた舞さんが私の胸に・・・


2でお願いします



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