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「せ~の…」
「「「「「かんぱ~~いッ!!」」」」」

暗幕が張られて薄暗い部屋。
その部屋を灯すのは少し歪な形のランタン達。

「嬉しいなぁ。今年は出来たんだもん♪」
「ずっと言ってたもんね。次の日のなっきぃなんてさ…」
「い、言わないでよ。愛理!」
「でも…また着るなんて思わなかった」
「べ、別に衣装代をケチったわけじゃないからね」
「あ、真相はそっちなんだ」
「ち、違う! 違うからッ!!」

10/31 Halloween
ヨーロッパを起源とする民族行事でケルト人が行っていた収穫感謝祭が他の民族に受け入
れられて今の形になったとされている。今では某テーマパークでも開催されているけどイ
ベントの一つとなったのは2000年に入ってからなんだって!!
で少し歪な形のランタン達というのは私達が作った『ジャック・オー・ランタン』の事。
大きいので作るのは大変だから小さなカボチャで作ったんだけど本来はカブで作るんだっ
て!!

イメージしてたのといろいろ違ってて調べるだけでも結構楽しかった♪
そしてお気付きの方もいるだろうけど私達の格好はというと……

「ミュージカルの時の悪魔の衣装とはね」
「いいじゃん。ハロウィンに合ってるんだから!」
「まぁ、そこは否定しない」

そう。ミュージカルの時に着ていた悪魔の衣装。
こういう形でまた着る事になるなんて思わなかった。気に入ってるからいいんだけどね。

「ねぇ、舞美ちゃん。そろそろ言わない?」
「そうだね。せ~の…」
「「「トリック・オア・トリートッ!!」」」
「「「「「え゛っ?!」」」」」

『Trick or treat』の声と共に開かれたドア。そこにいたのは

「化け猫ッ!」
「誰が化け猫なのよ! 誰がッ!!」
「変態ッ!」
「どうみても妖精でしょ!」
「えり~~♪」
「……何でうちだけ普通なの」

化け猫と変態と普通の人……あ、睨まないで下さい。ちゃんと紹介します。
黒猫姿のめぐ、妖精姿の栞菜、魔女姿の梅吉の三人。
因みに「化け猫」発言したのは私、ナカジマで「変態」発言をしたのは舞ちゃんです。
えっ? あとで呼び出されるんじゃないかって? ……即行帰りますんで。

「愛理~~。トリック・オア・トリート~~」
「……既に悪戯してません?」
「お腹チラ見せ衣装着てる愛理がいけな~~い」
「なっきぃ。さっき「化け猫」って言ったわよね」
「え~~? 言ったかなぁ~~?」
「あとで……呼び出しです」
「えりかちゃん!」「梅吉!」
「千聖~~♪ 舞ちゃん~~♪」
「「トリック・オア・トリートッ!!」」
「……うちの扱い、前以上にぞんざいになってない」
「……何で私が余ってるの?」

自然に交わされてる会話。部屋中に響く笑い声。……そして取り残されているみぃたん。

「ねぇ。私、余ってるんだけど」
「ん? 相手してほしいの?」
「じゃあ。せ~の…」
「「「「「「「トリック・オア・トリートッ!!」」」」」」」
「ハ、ハッピーハロウィン……じゃなくて」
「あ、ハッピーハロウィンの取り消し? そうなると…」
「「「「「「「いたずらしちゃうぞ♪」」」」」」」
「えっ? きゃっ! ちょっ…やめてッ!!」

七人からの一斉くすぐり攻撃。それを必死に耐えるみぃたん。
そしてみぃたんの汗の匂いを嗅ぐ栞菜。ってどさくさに紛れて何してんの?!

「はぁはぁ。やっと終わった……」
「はぁ~~久し振りに堪能したカンナ」
「あ、このクッキー美味しい。かぼちゃ味だ」

くすぐり攻撃から解放されて息絶え絶えのみぃたんと変態栞菜はそっちのけで私達はテー
ブルの上に並べられたお菓子達に手を伸ばし始めた。

「それ千聖が作ったやつだよ」
「へ~~千聖が」
「って言ってももう一人の千聖だけどね」
「え? 千聖ってもう一人の千聖の時は記憶が無いんじゃないの?」
「えへへっ。手紙が置いてあった」

千聖が取り出したのは可愛らしい封筒。その中には可愛らしい便箋が入っていて可愛らし
い字が躍って…千聖の字でした。

「字も可愛らしいのかと期待しちゃった」
「めぐ! それ千聖も期待したんだけど!」
( ( ( ( ( ( (本人が一番期待してたんだな、きっと) ) ) ) ) ) )


便箋に合わない千聖の字は勝手に体を借りてカボチャクッキーを作った事が書いてあった
。追記に「皆さんにもよろしくお伝え下さい」なんてどっちの千聖でも書きそうな事が書
いてあって。……あれ?

「って事は今日は千聖は出てくるつもりは無いって事?」
「そうだよね。いつもこういう時には出てくるもんね」

あれからもう一人の千聖は千聖との入れ替わりを自分の意思で出来る様になった。
でも時間が限られていて一日・二日とか替わる為には梅吉か舞ちゃんの助けが必要らしい
(人選がこの二人っていうのが怪しすぎる)

「あーー。それなんだけどね」
「ん? 千聖、理由分かるの?」
「多分合ってると思うんだけど……衣装の問題だと思う」
「あ~~こういう格好にはまだ抵抗があるって事か」
「でもさ、でもさもう一人の千聖がこの衣装を着て話したら……」
( ( ( ( ( ( ( (妄…想像中) ) ) ) ) ) ) )
「「「ハァーーーー*´Д`ーーーーン 萌えるッ! すんごく萌えるッ!!」」」

以前より変態度が増した三人があっち側の世界に逝きました。
いや私も可愛いって思ったけどさ。むしろ『萌え』ましたよ? でもね

「……変態さんは一人で十分なんだけど」
「……見る度に思うんだけど何でえりと舞ちゃんもあっち側にいくの?」
「……舞美。世の中にはね、知らない方が幸せって事もあるよ」
「ん~~。これ美味しい~~♪」
「愛理~~こっちのも美味しいよ」

ま、当の本人はそんなのどうでもいいらしくお菓子に再び手を伸ばしてたけど。
あ、あれ美味しそう。いただき~♪

「あー! それ、舞が狙ってたやつーー!!」
「え? でもまだいっぱいあるよ?」
「それが一番可愛かったのっ!」
「何ですか? その理由……」

結局は全員がお菓子を食べるのを再開した。
話すのはいつも話していた他愛の無い事。ファッションの事、仕事の事、学校の事。話題
が尽きる事は無くて時間が許すまで延々と話していた。
『The Party』の歌詞にある『一人より二人、三人』。寂しい事に五人に慣れてしまって
この人数が少し多く思えるけど『五人より六人、七人、八人』が私はやっぱり好きなんだ
と思う。

「なっきぃ。変な顔してる~~」
「違うし。考え事してたの!」
「ねぇ、そろそろ時間だしさ。最後にもう一回」
「そうだね。じゃあ、せ~の…」
「「「「「「「「トリック・オア・トリートッ!!」」」」」」」」


    ▲ハヽヽ▲
 /|\リ* ・一 ・リ<フフフッ。お菓子をくれなきゃいたずらするわ♪
 ⌒⌒''(U 千 つ
   ▼~し'~し'



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