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あの日お嬢様に拾ってもらったポッチャマは再びカバンにぶらさげてある。
そう、僕は舞ちゃんとお揃いにしようと思ってポッチャマのアクセサリーをカバンにつけるようにしていたのだ。

お嬢様が拾い上げてくれたときは、あれには本当にびっくりした。
遠目で見てるだけでも緊張した相手がそこに立っていたんだ。そりゃ頭の中も真っ白になるってもんですよ。
普段の僕の生活では全く縁の無い世界の人、今でもちょっと夢でも見ていたのではないかと思うくらいなんだ。

お嬢様は間近で見るとまた一段と小っちゃく見えて、本当にかわいらしい人だった。
そして、目の前であの笑顔を向けられたのである。もしかしたら一目惚れとかしていても不思議ではなかったのかもしれない。そう思った方もいるみたいだし。

たしかに勘違いして舞い上がりそうになりました。
が、待て待て、その笑顔は上流階級の人特有の社交性で微笑んでくれただけにすぎないのだ。冷静に考えてみれば当たり前のことですね。
自分の知らない世界への好奇心から、お嬢様にはすでに非常に興味がわいている。しかし、お嬢様に対して恋愛的な感情をいだくとかそういう対象にはなりえない感じがする。僕には相手の格が違いすぎて、現実感に乏しい。恐れ多すぎます。


それに、何と言っても僕は 舞 ち ゃ ん 一 筋 なのだ(キリッ



そして、今日も彼女がやってきた。
この幸せな時間の存在こそが、毎日遅刻もせずに学校に通うモチベーションなのだ。
歩いてきた彼女は僕の横を通り過ぎる刹那、気付いたように僕のカバンのポッチャマにはっきりとした視線をくれた。僕の存在が初めて彼女に認識された瞬間です。高まる!
すると彼女は何か思い当たることがあったのか、続いてその大きな目で僕のつま先から頭のてっぺんまでをじっくりとガン見してきたのだ。

・・・観察されている。思わず固まってしまった。なんだろう全身から汗が吹き出してきた。
僕よりも15cmは背が小さいはずの彼女だが、上から見下ろされているような視線が突き刺さるように感じる。
なんという圧倒的な存在感。

そして彼女は無表情のまま僕にだけ聞こえるぐらいの小声で、でも僕にはしっかりと聞こえる声でこう言ったんだ。

「ハッ、お前か。ちしゃとの瞳を見ていると吸い込まれそうとか思ってんじゃねえぞ、この(自主規制)が!」

彼女は足を止めることもなく、そのまま何事もなかったかのように歩いていってしまった。

何か重大な誤解が生じてる気がしないでもないが、自分でも不思議だったのはそう言われてゾクゾクするような快感を覚えたということ。
初めて視線を頂けたうえに、有難いお言葉まで頂いた嬉しさで今日は眠れないかもしれないです舞様。



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