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今日も舞ちゃんに会える朝がやってまいりました。

いつもの時間どおりに舞ちゃんはやってきた。今日の彼女は遠目からでもご機嫌な様子であるということが見て取れた。
それは何故かといえば一目瞭然、今日は珍しく隣りにはお嬢様が御一緒だからだった。
舞ちゃんはお嬢様と手をつないだりして幸せモード全開だ。
お嬢様と2人で歩く舞ちゃんを見れるとは、今日は最高の朝になった。僕のテンションも上がっていく。

舞ちゃんがお嬢様と2人で登校するのを、僕はひそかに楽しみにしていたかもしれない。
舞ちゃんと同時にお嬢様のお姿も拝見することができるのだ。それが嬉しくないわけがないと思ってるでしょ。
まぁ、確かにそれもあります。
でもそれだけなら、2人きりの時よりも他のお友達みんなでいる時の方が嬉しいです。なんと言っても揃ってかわいい子をいっぺんに見られるのだ。あれは凄いですよ。

楽しみにしている一番の理由は、舞ちゃんがお嬢様と2人っきりのときにだけ見せる無邪気な笑顔、これです。
あの笑顔を見るためには、舞ちゃんがお嬢様と2人っきりの時でないといけない。だから僕は舞ちゃんとお嬢様が2人で登校するのを楽しみにしていたんだ。

お嬢様を見かけるのはあの時以来になる。
舞ちゃんと歩いてきたお嬢様は、なんと僕を見かけて気付いてくれたようだ。憶えていてくれましたか!
更に驚いたことに、お嬢様は目を三日月のように細めて微笑んで、僕に軽く会釈までしてくださったのだ。光栄です!お嬢様!!

あぁ、それにしても何て魅力的な笑顔なんだろう。その深い色の瞳を見つめていると吸い込まれ(ry
お嬢様の笑顔を見てしまったのだ、すっかり舞様の警告が頭から抜け落ちてしまった。

しかしその瞬間、お嬢様の隣り半歩後ろの舞ちゃんの表情が激変したのを僕は見逃さなかった。
というか、これだけ分かりやすく表情が変われば誰だって気付くだろう。
本能的に身の危険を感じる状況になったのだから。

凄い殺気を感じる。人生でまだ「殺気」というものを受けた事が無い一般人の僕はもうびびりまくりだ。
ヨハネスブルグの街を歩くときはこんな気分になるのかな、なんてどうでもいいことが頭に浮かんだ。
聖母のような笑顔のお嬢様と、鬼のような形相の舞様が並んでる光景。
嬉しいけど、怖い。怖いけど、何故かとても嬉しい。こんな気持ちは初めてだ。

その時の、舞様の冷たい表情といったら・・・ぞくぞくきました。

あきらかに不機嫌そうな舞ちゃんがお嬢様の手を強く引っ張るようにして、ふたりは行ってしまった。

それにしても何かおかしい。
僕は舞ちゃんのことをこんなに思ってるのに、何故彼女にこの思いが伝わらないのだろう。
それどころか、ありえない方向に誤解がだんだん積もっている気がする・・・
今日の様子だと明らかに要注意人物としてリストアップされたかもしれない。
その程度ならいいけど、デスノートみたいなものに(ry

舞ちゃんにとって、お嬢様は本当に大切な存在なんだな。彼女の様子を見ていると、それがよく分かる。
他のお友達と歩いている時でさえ、お嬢様に対する独占欲を隠そうともしないのを見たことがあるぐらいなんだ。ましてや、どこの何者かも分からないような他校の男子生徒に対しては言わずもがな。
要するに、僕はそのお嬢様に近づこうとする不穏分子であって要排除者だと認識されてるんですね。
舞ちゃんと一番仲がいいお嬢様とも仲良くなりたいなと思っていたけれど、それが舞様のお怒りをここまで買ってしまうことになるとは。
なんというジレンマ! これ以上嫌われたくない・・・

せっかくお嬢様との面識が出来たみたいなのに、それを深められないというのは非常に残念だが、元々分不相応の相手なのだ。それは全く仕方が無いことかもしれない。(それに僕はまだ自分の命も惜しいのだ)

だがしかし、僕がいちばん好きなのは舞ちゃんなんだから、僕の気持ちさえ舞ちゃんに伝えられれば・・・

その僕の思いが舞ちゃんに全く伝わらないのは、何も行動を起こしていないからだと思うのだ。
それでは気持ちが伝わらないのは当たり前だろう。
でも、どうしたらいいんだろう・・・



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