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学園祭3日目の朝。

昨日は舞ちゃんに会えた嬉しさで夜もなかなか寝付けなかった。
舞ちゃんと会えたあのシーンを、もう何万回脳内で再生したことだろう。その度にこみ上げてくる笑みを抑えることができず、布団の中で明け方までジタバタしながら悶えていた。

・・・・見事に寝坊した。
時計を見るともうとっくに昼の時刻を過ぎている。
しまった、今日はBuono!のライブがあるんじゃないか。これは大変だ。間に合わないかも・・・
あわてて家を飛び出して学園に向かって駆け出した。

何だかんだで、会場に到着した時にはすでに開演時刻を過ぎていた。
まぁ、もう目の前まで来たわけだし今更あわててもしょうがない。あせらずのんびり行こう。
会場に入る前に、入り口横でグッズを売っていた。
すごいな、グッズ売り場まであるのか。横目で眺めていると、いかがですかと声をかけられてサイリウムを勧められた。

「どなたのファンなんですか?」

そこは、あれですよ。舞ちゃんのお友達だし、チケット頂いたわけですし、よーし、愛理ちゃんです。        (みやび様じゃないのかゆー!)
え? いま何か聞こえた? ・・・気のせいか。

「じゃあこれですね」

手渡されたサイの色は緑。
緑か! ちょうどいい。緑は大好きな色なんだ。小学校の頃から僕のラッキーカラーは緑なのだ(あとはサッカー日本代表の色、青にもこだわりがあるよ)。

もうライブは始まっているのかな。会場はすでに盛り上がっている。
貰ったチケットは立見席だったが、そこにもけっこう人が入っていた。こんなに人が入ってるとは、すごい人気なんだなあ。
勝手がわからないから、回りの人にヘコヘコと頭を下げながら中に入れてもらう。
アイドル系のコンサートみたいなので前の方に行くのはちょっと怖いから、このぐらいの場所がちょうどいいや。
実際、最前の方は見るからにかなり濃い空間になっているのがわかる。あそこにはとてもじゃないが行けないだろw


何か会場の様子がおかしい・・・今ステージ上で注目を浴びているのは、チラシで紹介されていた三人組ではなかった。
そこで歌って踊っているのは、なんと舞ちゃんのお姉ちゃんではないですか!

あれ? Buono!のライブはまだ始まってないってこと? 時間おしてるのかな、何かトラブルでもあったのだろうか。

ざわついていた会場が、ステージ上で繰り広げられているスピード感あふれる歌とダンスに引き込まれていくのがはっきりとわかった。
堂々としたその踊りとパワフルな歌声には風格すら感じられる。歌声の高音部がちょっと割れ気味なのはその力技ゆえのことだろうか。客席に向かって大きく足を蹴り上げたとき、会場からは大きな歓声があがる。
さすがお姉ちゃん、歌もダンスも力強くてすごいじゃないですか!かっこいいー!!
昨日も思ったけど、何をやっても絵になる人だ。会場の空気も盛り上がるわけですよ、これは。

客席からの声援も凄い音量で、お姉ちゃん本当に人気者なんですね。なんか泣いてる子までいるんですけどw
この人からダンス部のステージの解説してもらったのか。思い返すと美味し過ぎる。それって、凄いことだったんだなとあらためて思う。

見始めたばかりなのに、曲はすぐにあっという間に終わってしまった。
これで出番が終わりみたいなのは、ちょっと勿体無いと思う。もっと見ていたい。
今のお姉ちゃん達のパフォーマンスが前座だったのか。ずいぶんと贅沢な前座じゃないか、それも最初から見たかったよ。

お姉ちゃん達が下がってしまったところで照明が暗転する。会場が一段とヒートアップしてゆく。
いよいよ本番が始まるのか。
スポットライトが当たって、出てきた3人の女の子。すごい声援が一斉に上がる。立見席も圧縮が来た。
会場の雰囲気だけでなく舞台のセットも凝ってるし、出てきた3人も本物のアイドルのようだった。衣装もずいぶん本格的で、何から何まで本物だ。

センターにいるのは、ちょっと派手目の美人さん。あのチラシの大部分を割いて紹介されていた人。この人が雅さんか。
なるほど、カッコイイ人だ。人気あるのも分かる気がする。
自信に満ち溢れているようなその表情。何かオーラを放っているのが見えるような、そんなパワフルな気合を彼女からは感じる。それを見て、なるほどこの人はエースなんだな、とチラシの内容を思い出して納得した。
最前の辺りはどうやら雅さん推しの人が仕切ってるのかな。すごい声援だ。しかも統制がとれている。

その右には、ちょっと小柄でとてもかわいらしい子。桃子さんね。この人、ずいぶん幼く見えるけどチラシによればお姉ちゃんと同学年だそうだ。お嬢様と同じぐらいの学年にも見えるのにw
この後のMCのとき若干ちょっとウザかった。個人的にはこういうブリブリのキャラの人は苦手ですねー。

そして、あの子・・・愛理ちゃんだ。
本当にあの愛理ちゃんだ。ツインテールの彼女、信じられないぐらいかわいい!!
普段の大人しめの姿からちょっと想像できない、そう思うほど今ここに立っている彼女は見事なまでのアイドルだった。見とれて思わず固まってしまったぐらい。
でも、昨日会ったときに聞いた彼女のあの残念なカツゼツを思い出すと、はたして歌の方は大丈夫なんだろうかと非常に心配になってしまう。
まぁでもこれだけ可愛ければ、もし歌が多少ヘタだったとしても全然OKなのかもしれないけれど。かわいい子は得ですね。
まぁとにかく、愛理ちゃん頑張れ!


いよいよ曲が始まり、そしてその曲の歌い出しが彼女だった。

♪答えなんてどこかに あるって思ってちゃだめさ

歌いだした愛理ちゃん。
それは、驚愕の歌声だった。体に電撃が走ったような気がした。
とても中学生の歌声とは思えない。なんだ、この圧倒的な歌唱力! すごいだろ、この子!!

僕は、コブシの効いた、この手の曲ではコブシとは言わないのか、えーと、ビブラートの効いたとか鼻にかかったようなっていうか、そういう粘り強い声が個人的には好みなんだ。
でも愛理ちゃんの声はそれとは全く違うけれど、聴いていると引き込まれるような歌声だった。歌っている曲との相性がバッチリと合っていてとても心地良く響いてくる。伸びのある高音には痺れるね。これは高まる。
きれいな澄んだ声が彼女の顔立ちと相まって、聞いているだけで心の中までキレイにしてもらえそうだ。

愛理ちゃんの歌声には大いに驚かされたが、桃子さんの意外と力強い歌声と雅さんのしっとりとした歌声もそれぞれ素晴らしい。
そして、その3人の歌声が重なり合って、それにより歌の深みが生まれていく。
なんか、素人のステージじゃないぞ、これ。金、取れるだろうよ、そう思えるレベルじゃないか。
こんな凄いライブもし見逃したとしたら、それは学園祭を半分以上は損してたってことだろう。
こんなライブをやるってこと全く知らなかったわけだし、チラシを配っていたあの子に感謝しまくっても足りない感じ。

次々とかかる曲に会場のボルテージも上がっていく。
僕も最初は、アイドルのライブねぇ・・・みたいに思っていたのだが、正直申し訳ありませんでした。
今はもうこのステージを見てすっかりとりこになっていた。体が自然に動き始めている。声も出る。気持ちが入ってまいりました。





僕の初めての現場
初現場の感動は一回きり!って聞いたから存分に楽しもうと思います






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