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きょう、ほいくえんで、男の子たちに、いじわるをされた。
みおんのおともだちに、おねえさまやおにいさまのお話をしていたら、いきなりはなしにわりこんできて、
「ほんとうは、おねえちゃんなんていないんだろ」って、かみのけをひっぱられた。

いるもん、って言いかえしたら、じゃあみせてみろって言われた。

「とおくの大きいおうちにすんでて、今はあえないの」
「かぞくなのにそんなことあるわけないじゃん。オレんちはみんないっしょにすんでるぜ。やっぱりうそつきだ」
「うそつきみおん」

すぐにほかの子が、先生に言いつけてくれて、男の子たちのことをおこってくれたけど、ちっちゃいこえでバーカバーカっていわれて、くやしかった。
おむかえにきてくれた、おかあさまにおはなししたけれど、あらあらってわらわれてしまった。


「おかあたま、どちてみんないっちょじゃないの」
「もう少し、我慢してね。海夕音が大きくなったら、あっちのおうちで、お姉様たちと暮らしていいからね」
「おかあたまと、おとうたまは?」

そうきくと、おかさまはいつもこまったかおをする。

「ちしゃとおねえたまたちに、あいたいな」

うんてんしゅさんと、ママにきこえるように言ったのに、おへんじをしてもらえなかったから、わたしはかなしくなって、ふてくされて、そのまま車のなかでねむってしまった。



「やーい、うそつきみおん」
「ほんとうは、ひとりっこなんだろう?しょうじきにいえよ」

つぎの日のゆうがたも、またきのうの男の子たちが、よんでいたえほんをとりあげて、からかってきた。
もう、どうして男の子って、しつこくしてくるんだろう。


「やめなよー。みおんちゃんがかわいそう」
「でも、おまえらだって、みおんのおねえちゃんとおにいちゃん、見たことないだろ」
「そうだけど・・・」

かばってくれるおともだちも、そういうふうに言われたら、だまりこんでしまった。


「みおんのパパは、いそがしいの。にほんのたくさんのところにいっぱい行くおしごとなの。みおんはついていくけど、おねえたまたちは、おべんきょうがいそがしいから、ぜんぶいっしょにはこれないんだもん」
「そんなの、きいたことないね。ぜったい変だ」
「ほんとだもん」

いっしょうけんめい、けんかをするけど、へんだ、へんだってたくさん言われるから、まるで自分がわるいことをしているみたいな気持ちになってきて、泣いてしまいそうになった。


「うそじゃないもん・・・」

もう、ほっぺになみだがおちてしまいそう。
そのとき、きゅうにうしろから、かみのけをぽんぽんってなでられた。


「ちしゃとおねえたま!」
「ごきげんよう、海夕音。今日は千聖が、迎えに来たわ。ウフフ」

そこには、いつもてがみといっしょにおくってくれるしゃしんみたいに、やさしいえがおの、ちさとおねえさまが立っていた。
大きなリボンのせいふくをきたおねえさまは、ふだんのおようふくのときよりおとなっぽかったけど、なんどもジーッとみても、おねえさまはやっぱりおねえさまだった。

「ふえええん」
「あら、海夕音ったら。あまえんぼうなのね」


みおんがうそつきじゃないって、ちゃんとショウメイしてもらえたこととか、
ずっと会いたかった、おねえさまにきゅうに会えてびっくりしたので、わたしはおねえさまにだきついて、わーわーとなきごえをあげてしまった。


「みおんの、ねえちゃん・・・」
「はじめまして。いつも海夕音と仲良くしてくださって、どうもありがとう」
「えっ・・うん・・・」
「私は千聖というのだけれど、みなさんのお名前は?」
「えっとあのオレ、ボクは・・・」

わたしにいじわるしていたおとこのこたちに、おねえさまがはなしかけるこえがきこえる。
ちさとおねえさまは、とってもびじんでやさしいから、みんなあわてていい子ぶっておへんじしている。
みおんのじまんのおねえさま。こまってたら、きゅうにかけつけて、たすけてくれた。

まいおねえたま・・・じゃなくて、まいさんもおてがみで言ってたけど、きっとちさとおねえさまはまほうつかいなんだ。
もっともっとみんなにじまんしたかったけど、泣いちゃったはずかしさとかもあって、わたしはおねえさまのおなかにかおをおしつけたまま、「おねえたま、かえろ」っておねだりした。

「ええ、そうね。別荘の方で、ゆっくりお話しましょうね。久しぶりに会えたのだしね」
「べっちょうに、とまるの?」
「ええ。明日には戻るけれど、今日はちょっと、お父様に呼ばれたから」


おねえさまに手をつないでもらって、そとばきにはきかえてたら、男の子たちが、さっきわたしからとったえほんをかえしにきた。

「うそつきっていって、ごめん」
「・・・いこ、おねえさま!」

なんておへんじしていいかわからないから、あわてておねえさまの手をひっぱって、門のところまではしった。
わたしがわるいんじゃないのに、にげてきちゃったみたいで、なんかへんなかんじ。むねがいたいようなきがした。

「明日はみんなで仲良く遊ぶのよ、海夕音」
「え・・・」
「せっかく謝りに来てくださったのだから、仲直りをしないとね。海夕音も、そうしたいのでしょう?」
「・・・うん、なかなおり、したい」
「ウフフ」

おねえさまはそれきりもうそのはなしはしないで、りょうの生徒さんたちや、メイドさんのおはなしをしはじめた。

――やっぱり、すごいなあ。

おねえさまのちゃいろのひとみは、なんでもおみとおしってかんじで、じっとみつめられると、すなおなことばしか言えなくなっちゃう。
きっとこのえほんにものっている、いいまじょなんだ。このはなしは、あとでまいおねえ・・・まいさんにも、おしえてあげないと。ってわたしは、こころのなかでこっそりおもった。





――別荘――

リ# 父 リ<数学が7点

リ*・一・;リ<

リ# 父 リ<物理が15点

リ*・一・;リ<

リ# 父 リ<ちゃんと勉強ができないなら、こっちでお父さんたちと暮らすことになるぞ!

リ*・一・#リ<フガフガフガフガ

リ# 父 リ<フガフガフガフガフガ

リ#ミオンリ<ちしゃとおねえたまをいじめないでフガフガパパ嫌いフガフガ!

リ; 父 リ ショボン

(o・ⅴ|<まあまあお義父しゃま、理数はちしゃとの将来の夫の得意分野でしゅから。夫婦は足りない事を補い合えばいいのでしゅ

[壁])≡サッ   Σリ 父;リ



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