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舞台学園でお嬢様中2時設定です!
最高学年が舞美ちゃんしみさきちゃん世代です
さっそく最初の目線主さんのチョイスをお願いします!
1.州*‘ o‘リ<暑い…
2.ノk|‘-‘)<お嬢様のあせもハァハァ
3.リ*・一・リ<あいすが食べたいわ
ノk|‘-‘)で最初からテンション高くw
2
自然がいっぱいある校舎というのも考え物だな、と私はうらめしい視線を、窓の外へと向けた。
「…あー、うるさい。黙れよ、このアホ蝉が」
放課後の中学3年生の私の教室。
隣で蝉に毒づくのは、おなじみの覇王舞様。
ものすごい勢いで課題を片づけながら、その眼は苛立ちの炎でメラメラ燃えている。
今日は寮生みんなで帰ろうって話だったのに、私たち以外、まだ誰も来ていない。
猛暑の影響か、最近の舞ちゃんはとても機嫌が悪い。
基本的に、人にあたるような真似はしないのだけれど…とにかくお口が悪いのだ。
「このアホウチワが」
「このアホ制服が」
「このアホ青空が」
今日だけでも、舞様のアホ認定を受けた被害者(?)がこんなにもたくさんいる。
そして、おそらく舞ちゃんは私のことを人間だと思っていないだろうから、とばっちりを食わないよう、今日はとにかくおとなしく過ごしている。
「…千聖、遅いんだけど」
一見独り言のようだけど、舞様の視線は私に向けられている。
ということは、私に話しかけているということか。
「お嬢様なら、首筋のあせもがひどいからって、保健室に行ってるよ」
「何それ。聞いてないんだけど。てか、なんで栞菜がそんなこと知ってるわけ」
「ホームルームの時間に、後ろからお嬢様のうなじ観察してたかんな。したら、赤くなっててフヒヒヒヒ。かゆくていらいらしてるお嬢様も乙だかんな」
1.(o・ⅴ・)<フヒヒwあせもの状態くわしく
2.(o・ⅴ・#)<この変態が!舞に謝罪と賠償を請求する!
3. 誰か教室に入ってくる(名前を書いてください)
1
1だな
3
そしてこういうところに放り込むのは从・ゥ・从と相場が決まってる
「あ・せ・も?」
眉をピクッと吊り上げる舞様。地雷を踏んだのかと思ったら、なぜかぷくぷくほっぺが緩んでいく。
「…どういう感じ?そんなかゆそうなの?」
――ああ、悪い顔していらっしゃる!
そういえば、舞ちゃんはお嬢様にくすぐり攻撃をくらわせて、怒らせたり悶えさせるのがたいそうお好きでいらっしゃった。
これで舞ちゃんのご機嫌ゲージが急上昇するなら…
「お嬢様の小麦色のお肌に赤いぷつぷつがね、わーって広がっちゃって」
「ほうほう、それで?」
「お嬢様はひっかきたいみたいだったんだけど、なっきぃがいちいち注意するから、お嬢様がキーッてなっちゃったのね」
「ふふん、ガキだなあ、ちしゃとは」
「で、熊井ちゃんがもってきた変な緑色の虫刺されジェルを塗ったら、よけい悪化しちゃって。で、保健室。熊井ちゃんはなっきぃに説教されて絶賛くまくま逆ギレ中。」
熊井ちゃん、パネェっす。
舞ちゃんはそうつぶやいて、苦笑した。…まあ、あの“もぉ軍団”ですから。いちいち怒っても無駄だっていうのは、私たちの暗黙の共通認識だ。
「遅くなっちゃってごめんねー!」
そんな会話をしているうちに、今度は全力生徒会長が、汗びっちょりで教室に走ってきた。…こんな状態で、この人はあせもとかないんですかね。
「今日、涼しくない?」
「…お姉ちゃんの新陳代謝って、どうなってるわけ」
そんな舞美ちゃんの後ろからひょこっと顔を出したのは…
1.从*´∇`)<ちょりーっす!新聞部ですけどお
2.从*^ o゚)<もう、ゆりなちゃんてゆりなちゃんて!
3.イライラ リ#・一・リ<かゆいわ
2が面白そうw
2
熊井ちゃんと一緒に入ってきて収拾つかなくなる
お嬢様はもうちょっと待って下さいw
2がいいなぁw
「んー?なんかね私あんまり汗でかゆくなったりしない体質みたい。あははは」
何が楽しいのかよくわからないけど、能天気に笑うもんだから、舞ちゃんもつられてやっと年相応っぽい笑顔になってくれた。
「でね、お嬢様…おっと」
舞美ちゃんが、汗を拭きながら話しだそうとしたその時、廊下からキャンキャンと小型犬が吠え立てるような独特の声が響いてきた。
「もー、どうしてゆりなちゃんはそうpt-が\ewlぁw#!!!」
「なかさきちゃんしつこいよー」
私たちにとってはもはやおなじみの、風紀委員長モードのなっきぃ。あーんど、いつでもくまくま熊井ちゃん。
ちっこいなっきぃが、首を一生懸命上に向けて、熊井ちゃんをにらみながら、お説教を続けている。
無駄なことを…。なっきぃ以外の、誰もがそう思っているに違いない。
でも、この二人のやり取りを見ているのは正直面白い。下手なお笑いコンビを軽く超えていると思う。
舞ちゃんも同じことを思ってるのか、にやにやをかみ殺した唇がぴくぴくと動いている。
「もうお嬢様だって許してくれたんだしー、いつまでも終わったことを言い続けるんじゃなくてー、これまでのことは水に流してー」
「加害者側がそんなこというなんておかしいでしょっ!だいたい、なんなのあの薬は!なんで食べるラー油の空き瓶に入ってたわけ!」
「あ、それはウチの手作り虫よけ薬だから」
「手づっ…そ、それ、自分で試したんでしょうね!」
「そんなわけないじゃん。怖いもん」
「くーまーいー!!!」
1.(o・ⅴ・)<ちょ、その薬の成分見せて
2.从*^ o゚)<今からでもいい!塗れ!おのれの皮膚にその毒物を!
3.从・ゥ・从<よくわかんないけど、食べラーっておいしいよね!
熊井ちゃんw
これは全部見てみたいですが・・・
2で風紀委員長が切れるところが見たいかな
熊井ちゃん面白いからもうちょい
2で
「今からでもいい!お嬢様への謝罪の意を込めて、ゆりなちゃんもそれを塗りなさい!命令よ!」
「どこのちしゃとだよ」
わーわー、きゅふーきゅふー。
奪い取った小瓶を開けて、なっきぃは熊井ちゃんの腕にそれを塗りつけようと、必死にジャンプしている。
「やだよー、てかラー油くさっ!」
「誰が作った薬だとおもってんの!」
普段はのろのろ系なくせに、本能が警告を発しているのか、熊井ちゃんは両手を挙げて、なっきぃの攻撃を巧みにかわしている。
「・・・足、狙えばいいんじゃね」
舞ちゃんが小声でそんなアドバイスを送るも、興奮しきっているなっきぃには届かないようだ。
舞美ちゃんにいたっては、もう飽きてしまったみたいで、えりかちゃんに「食べラーのごはん食べたい!」なんてメールを打ち始めている。
「なかさきちゃんが使ってみればいいじゃん!それ、とりあえず虫がこなくなるのは確実だよ!」
「こんなの塗ったら、虫どころか誰も寄り付かなくなるケロ!」
「じゃあそんな危ないもの、うちに塗ろうとするなんてひどいじゃん!人の嫌がることしちゃいけないんだよ」
「ギュフーーー!!」
もはや怒りで、人間の言語すら忘れたなかさきちゃん。
かわいい小顔が真っ赤になって、これはそろそろドクターストップかと私は立ち上がった。
1.その怪しい小瓶が、ポーンと宙を舞って・・・
2.从o゚ー゚从<う、うるさい…(お嬢様を連れて)
3.(o・ⅴ・)<そろそろちしゃと迎えにいくでしゅ
2
理不尽だよ熊井ちゃん・・・
とりあえず熊井ちゃんストッパーの从o゚ー゚从かな
2かな
1をw
「おーい、騒ぎすぎー」
すると、ちょうど後ろの扉がガラッと開いた。
つやのあるストレートの黒髪。パッチリ二重の綺麗なお顔の“ママ”が、軽く眉間にしわを寄せながら、教室へと入ってきた。
「まーさちゃん」
「ほら、連れてきたよ」
その背後から、ちょこんと顔を出す俺の嫁。っていうか天使。
「ハァーンお嬢様いでででで」
テンション高く飛びかかろうとするも、舞様に首根っこをつかまれて、強制的に椅子に座らされてしまう。
「ハッ」
――は、鼻で笑いやがったな、このデコすけ!
「ちしゃと、あせもは大丈夫?」
「ええ、おかげさまで」
もう症状は治まったのか、白い軟膏を塗られたお嬢様が、照れくさそうに微笑んだ。
「えっあせも?虫さされじゃないの?ウチてっきり」
「熊井ちゃん・・・相変わらず雑だなあ」
「いや、そんなことは大した問題じゃない!聞いてよ、まーさちゃん!熊井ちゃんたら」
味方ができたとばかりに、なっきぃはしゃべるしゃべる。うれしそーな顔しちゃって。
1.从o゚ー゚从<その薬、貸してごらん
2.リ ・一・リ<とても疲れてしまったわ、おうちに帰りましょう
3.ノk|‘-‘)<考えてみたら美少女集結でマジ私得じゃん
1でさらに虫さされの薬でもない
舞ちゃん、活躍するんだw
んー1ではっきりさせておきたいが・・・
「熊井ちゃん、その薬見せて?」
「うん、はい!」
一通り経緯をなっきぃから聞いた茉麻ちゃんは、小瓶を渡すよう要求した。
「ちょっとー!!私にはあんなに反抗してたくせに!」
「だってママだよ!?親の言うことを聞くのは子供の義務!」
「熊井ちゃん・・・喜んでいいのかよくわからないよ、それ」
苦笑しながら、小瓶に鼻を近づける茉麻ちゃん。
「…っふんぬ!!!」
「ちょ、茉麻ちゃん大丈夫!?」
予想外の刺激臭に、髪を振り乱して懐かしのイナバウアーを披露する茉麻ちゃん。
ショックで取り落としかけたその小瓶を、あわてて舞ちゃんが受け止める。
「んー、これさ・・・」
もはや化学で使う激物の扱い。舞ちゃんは手で仰いで臭いをたぐりよせると、おえっと小さく舌を出した。
「ティーツリー、入ってる」
「うん」
「規定量守ってる?」
「わかんないけど、多い方がいいかなって」
「…熊井ちゃん、エッセンシャルオイルは原液で使っちゃいけないこともあるんだよ」
「えっ、うそうそ、でもインターネッツで」
何とか立ち直った茉麻ちゃんも加わって、何やら小難しい話が始まった。
「クリームで成分を薄めて…」
「いや、それ以前に容器に残っていたカプサイシンが…」
「湯煎が十分でないと…」
――すごい、なにがなんだか。
私は理系はからっきしなので、ぽかーんと口を開けて、そのやりとりを見守ることしかできない。
舞美ちゃんですら(!)、化学反応がどうのとか真剣な顔で話していると、まるで超お固い生徒会長のように見える。
1.リ*・一・リ<皆さんのお話は難しくてよくわからないわ
2.从o゚ー゚从<まあ、お茶でも飲んで落ち着こうよ
3.州´・ v ・)<あのー…もう運転手さん下に来てますけどぉ・・
1で
何を作ったんだw
1かなぁ・・・なぜか熊井ちゃんも賛同するみたいな
1で栞菜と絡めてほしい
難しい話に舞ちゃんが気を取られてるうちに
「栞菜…皆さんのお話はよくわからないわ。私には難しすぎて」
お嬢様が、不安そうな顔で私のスカートを軽く引く。…やべ、栞菜汁(ヨダレ)が。
「大丈夫、お嬢様。私もよくわからないし」
「でも、栞菜はお勉強が得意なのに」
「理系はあんまり。テストのために最低限頑張ってますけど、ああやって余計な知識を蓄えるのは無理なんで。キャパ超えちゃう」
「あら、なんだかうれしいわ」
ハァーン、極上スマイルゲット!
どうだ、天才()舞様よ。こんないい顔、私が独り占めしてるなんていい気分だかんな。
頭いいからって、そうやって難しい議論に花咲かせてるからこういう目にあうんだかんな!
「…というのが、皮膚疾患を悪化させた大きな要因であると推測できましゅ」
「改善案としては、必ず用法容量を守って…」
「・・・うん、ウチもそう思ってた!」
まあ、一部話についていってない方もいらっしゃるようですけど。
「ねえ、栞菜。千聖のあせも、きれいに治っているかしら?今日はお父様たちが戻ってくるから、あまり心配をかけたくないの」
「ああ、そうでしたね」
お嬢様は顔を横に背けると、セミロングの髪を手で押さえて、「どうかしら?」と首筋を見せつけてきた。
軟膏が白く残ってるとはいえ、その仕草ときれいなお肌はなんだかなまめかしくて…。
「グヒョヒョヒョ、じゃなかった、お嬢様、触ってみないとわからないかも。じゅるり」
1.リ ・一・リ<そう?では、お願い。…そこにはあせもはできてないわ!やめなさい!
2.(o・ⅴ・)おいこら、そこの(自主規制)どけ私が触るでしゅ
3.从・ゥ・从<いえいえ私が(まっすぐな瞳で)
3
全力で何かやらかしそう
1がいいかんなハァハァ
(今回主役のはずの)舞ちゃんをとるか栞ちゃんをとるか・・・
ごめん 从・ゥ・从が見たいw
「わかったわ、お願い、栞菜」
リボンを緩めて、鎖骨を強調するお嬢様。
ああ、いけないかんな。貴女のような高貴な方がそんな淫らな…
「ヌホホw」
「あれ、どうしたの?お肌の状態見てるの?いいよ、私が見てみる!」
そんな私のよこしまな考えを、神様は見逃してくれなかったようだ。
一足先に話し合いから抜け出してきた舞美ちゃんが、こちらに向かってきた。
「い、いいいいいよ。大丈夫!私が」
「でも、そっちで出た仮説との照合もしたいし、何よりお嬢様が心配!ね、栞菜と同じ気持ちだよ」
「OH…」
一点の曇りもない、そう、穢れを知らない大型犬(?)のような瞳で笑う舞美ちゃん。
スケベが服着て歩いてるような私とは、そもそも動機が違うわけで…一握りの良心が私を諌めて、あえなくその役を譲る。
「…んー、保健室でもらったお薬のおかげで、大分赤みが引いてますね。これなら、夜にはもう落ち着いてるかと」
「本当に?よかったわ、ありがとう、舞美さん」
「いえいえ。…あ、でも、もしかして見えないとこにも湿疹が広がってたりして」
「え?」
舞美ちゃんはそうつぶやくと、真剣な顔で、あくまでも!真剣なまなざしで、お嬢様のブラウスの襟ぐりに、その大きな手をズボッと突っこんだ。
「ままま、舞美ちゃん…」
「あ、こっちは大丈夫かな?ほら、お嬢様ってお胸が大きいから、汗かくとかゆくなっちゃうかなって。それにしても本当にたゆんたゆん」
「舞美、あんたそんな」
「お姉ちゃん、それは…」
「え?」
私と違って、そこに邪な感情なんて1㎜もないことはみんなわかってるから、どう注意したものかと口ごもっている。
「あはは、ウチも巨乳さわってみたい!お嬢様、いい?」
しかし、世にもマイペースな熊井ちゃんの言動で、凍り付いていたお嬢様の表情が、みるみるうちに畏怖のものへと変わっていった。
「ひ・・・ひいいいいい」
「お嬢様!?」
まるでプロレス技から抜け出すように、舞美ちゃんの手をするりとかわしたお嬢様は、パニックのあまり、教室を飛び出していった。
「千聖!」
運動神経ゼロのはずの舞ちゃんが、誰よりも早く反応して、その後ろ姿を追いかける。
私たちもあわててあとを追うも、とても追いつけない。
「落ち着けって、ちしゃと!」
「フガフガフガフガ」
2階へ通じる階段の前で、争うような声が聞こえる。そして――
「うわっ」
「きゃああ!?」
鋭い悲鳴と、バタバタと大きなものが落ちていく音。
「やばい…先生呼んでくる!」
いち早く状況を察知した茉麻ちゃんが、ほかの教室へと誰かを呼びに行った。
「栞菜、大丈夫大丈夫」
頼もしい舞美ちゃんの声に励まされながら、私は震える足を進めて、おそるおそる階段の下をのぞきこんだ。
最終更新:2011年10月15日 14:24