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~前回までのあらすじ~
舞ちゃんが頭打って幼児化したケロ!
いろいろあって清水先輩先輩お手製のカルボナーラを食べたら、笑いが止まらなくなったケロ!
どうやら、庭に生えてるキノコをぶちこんだらしいケロ…キュフゥ
そんな時現れたのは、怪しいクスリ、クマイさん。キノコの解毒剤を持ってきたというのだけれど、はたして・・・

1.解毒剤は効いた。お屋敷に戻ると岡井ファミリー勢揃い
2.解毒剤は効かなかった。すると、りーちゃんがキノコの解毒方法も舞ちゃんをもとに戻す方法も知っていると言い出して・・・



1!


2とみせかけて時間差で効き目が現れて1お願いします


1.



「ん?どーしたのなかさきちゃん」

自然界の色ではありえない、蛍光紫色の薬をもった熊井ちゃんが近づいてくる。

「キュフフフや…やっぱりお医者さんに診てもらうからいいよ!キュフフ」
「ぬゎに言ってんの!手遅れになったらどうすんの!一寸先は闇っていうじゃないか」

だ、だからその闇が今現在の状況うわやめろなにをする!


「ゴボギュフギュフウ」
「そう、いい子だから飲んでね?」

私の頭を、ハンドボールのようにガシッとホールドし、瓶の中の液体を流し込んでくる熊井ちゃん。
かすむ意識を必死に戻して、舞ちゃんの方を見ると、お嬢様が哺乳瓶からミルクをあげるが如く、優しく舞ちゃんに飲ませてあげてるのが見える。
何、このテンションの違い!


「・・・」
「どうかな、なかさきちゃん」

でも、瓶いっぱいの薬を飲み干すと、不思議とあの笑いの発作は消えていた。
舞ちゃんも同じみたいで、ふーと細い溜息をついて、お嬢様にもたれかかっている。


「…効いたみたい、だケロ!」
「でしょー!!?うち、お医者さんめざそっかな!」


いや、それは絶対にやめてください。

教室内にいる全員の声が、きれいにそろった。


発作は治まったものの、舞ちゃんは疲れ切ってぐったりしているようだから、今日のところは早退させてあげることにした。

お嬢様と、舞ちゃんと、私。
並んでお嬢様の自家用車に乗り込むと、ひとまずお屋敷へ戻った。



「あら…?」


すると、門扉の前で、車に立ちふさがる影、1つ。


「空翼じゃないの!何をしているの、お父様たちは!?」


お嬢様が慌てて、車から飛び降りてその少年 ̄ ̄千聖お嬢様の弟様、のところへ向かう。


「ねーちゃんこそ、何こんな時間に戻ってきてんだよ。不良かよ」


お…おお、なんというお言葉づかい。あえて放任主義に育てられてるって聞いてはいたけれど、お嬢様とのあまりの違いに、私はめまいを覚えた。

1. ちしゃとおねーたまに生意気な口きくなでしゅ!
2. ヒック…舞、このしとこわいでしゅ



1だな


舞様のDNA
1で


1お願いします

空翼くん学園編では初登場かな?
めぐぅの日記で電話出演はあったけど



空翼様。
私はお写真で拝見したことしかなかったけれど、実物をこうしてマジマジ見ると、なかなかお嬢様によく似ていらっしゃる。
まだ小学生だしあどけないけど、黒目の大きい深い色の眼に、通った鼻筋とお顔は整っていて、ああ、この子(失礼!)モテるだろうな、なんて思ってしまった。

「まあ、何を言っているの。千聖のお友達が体調を崩したから、お付き添いして一緒に戻ったのよ。
ほら、空翼も挨拶なさい。お隣の寮に住んでいる、萩原舞さんと、中島早貴さんよ」
「・・・」


お坊ちゃまは、車から降りた私たちをじろじろと眺めた。

「あのー、は、はじめましてぇ。キュフフ…」


なかなかお声をかけてもらえないものだから、せっかちな私は、先に話しかけてしまった。


…それが、いけなかったのかもしれない。


「・・・・ぶーす」
「はっ!?」


「ぶーすぶーす」
「まあ、空翼!」
「姉ちゃんもぶーす、ぶーすぶーす」


な、な、な・・・・!!

小学校以来、男の子と接した機会なんかなかった私には、泣きそうになるほどキツイ一撃だった。


ショックで震える私を見て、ますますうれしくなったらしい。


「やーい、不良!仮病!ぶー…イテッ!」


そんなお坊ちゃまが、いきなりおでこを抑えてしゃがみこんだ。



「・・・謝るでしゅ」
「は・・・」

その目の前に仁王立ちになっているのは、こぶしをにぎりしめた舞ちゃんだった。
ちょ、おま、まさか殴っ…!


「お、おまえに関係ないだろっ」
「はぁ!?舞のちしゃとおねーたまに、しつれいなことゆうなでしゅ!
なっちぃのわるぐちはまあいい、とにかくちしゃとのはとりけすでしゅ!」
「オゥフw舞ちゃん、ひどいケロひどいケロ!」


1.(#空翼)<なんだよデコっぱち!
2.トキメキ(*空翼)<殴ったな!親父にも(ry
3.gkbr(空翼;)<ご、ごめんなさい・・・



3w

366 名前:エレコマニア・マリオJ
1でもって舞様が更に仁王となって3ですかな


珍しくエレコと同意見w


今来ました
1でお願いします


2…と思ったけど1お願いします



幼児仕様だから、いつもより甲高くて舌たらずな舞ちゃん…いえ、舞様の声。外見は中2の女の子だっていうのに、その落差が余計に恐怖を煽る。

「うるせー、デコッぱち女!」


しかし、空翼様も負けてはいない。


「パパ…お、おやじにいいつけてやるからな!お前なんかデコッぱち罪で寮をクビにしてやる!」
「はああああ!!?」

地鳴りを起こすような、舞様の声。
ビクッと肩を揺らしたお坊ちゃまが、思わず後ずさりをする。


「ま、舞。あの、そんなに興奮しないで…」
「だめでしゅ。ちしゃとおねーたまはやさししゅぎるのでしゅ。コイツめ、一度ならず二度までも暴言を…」


だから、私へのブースもカウントしてください、舞様!


「誰がデコっぱちでしゅか、もう一度言ってみろでしゅ」


ああ、これはもう止められないかもしれないケロ。
つるんと丸くてかわいらしいおでこは、舞ちゃんのチャームポイントだと思うんだけれど、舞ちゃんはコンプレックスに感じているらしいから。
まったく、男の子って、どうしてこう平気で地雷を踏むかな。
そういえば、幼稚園の時私をいじめた子たちだって…(以下略)

「ご…ごめ…さい」

しかし、いくら調子に乗っていたといっても、さすがにお坊ちゃまもやりすぎたと気が付いたらしい。


「はあ?聞こえないんでしゅけど?ゴメサイってなんでしゅか???」


一方、いつもの調子を取り戻してきて、超楽しそうな舞様。
ロリで、女王様で、天才とか、どういうスペックだ。


「ほらもっと大きい声で!」
「…デコッて言ってごめんなさい!」
「は?それだけ!?」
「あ…あと、ねーちゃんもごめんなさい!」


こんな経験、したことないんだろう。
お坊ちゃまは顔を青くしたり赤くしたり、大分混乱しているようだった。


1.わかればいいんでしゅよ(以下天使舞様モード)
2.家来にしてあげなくもないでしゅよ



2ですね


1は舞様の性格だと無いだろう…


2お願いします

弟君が羨ましいw


2で
でももうキノコは関係なくなってませんか


やっぱり2かw
どんどん舞様の家来が増えていくww


キノコの発作は治っただろ



「ハッ。反省してるならまあいいでしゅ。
おいつばしゃ、そこをどくでしゅ。運転手しゃんが車をいられれないでしゅ」
「よ、よびすてにすんなよ」
「え?なんでしゅか?なんか言った?」
「・・・わかったよ」


この数分で、もう主従関係は出来上がってしまったらしい。

「ウフフ、こっちへいらっしゃい、空翼」
「…うん」

お嬢様がにっこり笑って、小麦色の手を差し出されたのを、お坊ちゃまはうれしそうに握った。


「空翼、小学校は楽しいかしら?お友達はたくさんいるの?」
「うん、みんなで遊んでるよ!今日写真も持ってきた!」


それは、とても微笑ましい光景だった。
さっきまで生意気盛りだった男の子が、あくまでも優しいお姉さまに甘えている。
素直になれなかっただけなんだろうな、って思った。
舞ちゃん、もしかして…自分のことで怒り狂ったフリをしてただけで、空翼様にお嬢様への尊敬を思い出させるのが目的だった、とか?いい話だケロ!


「おいつばしゃ!ねーちゃんじゃなくておねーさまってよぶでしゅ!それから、舞のちしゃとおねえたまなんだから、べたべたするなでしゅ!」


――ああ、そんなわけないですよね。過剰な期待は禁物だったケロ。


*****

「…というわけで、舞ちゃんが頭を打ち、今のような状況になってしまって…」
「うーむ」

お屋敷の食堂。
私の目の前には、数か月ぶりにお目にかかる、旦那様と奥様、それから明日菜様に空翼様が座っていらっしゃった。

緊張で震えながらも、今寮とお屋敷で大変なことになっている事柄を伝えると、真面目に耳を傾けてくださった。


「早貴さんのご説明は、簡潔明瞭でわかりやすいわね」
「ああ、とても賢い御嬢さんだ」
「あわわ、そんな」


お嬢様同様、旦那様や奥様も、ストレートに人をほめるたちらしい。

1.( 父 )<昔、この屋敷でも似たことがあったな…その時は、その、なんだ(フガフガ)
2. ノソ*・ー・リ<私にはとても信じられない。嘘を言っているのでは?



2→1の複合型お願いします


な、なんですかその1のエピソードは!


簡潔明瞭ですか
どっちもアリですが以前の騒動に興味をそそられますので1


1が気になりますな


1のエピソードを詳しく聞かせて下さい



「…お姉さまのお友達を疑うようで心苦しいのだけれど」

すると、まっすぐな挙手とともに、千聖お嬢様と同じ声で、なのにやたらキリッとした声が上がった。

明日菜お嬢様。
千聖様よりもかわいらしいお顔立ちで、小動物を思わせる丸い目が、私と舞ちゃんを見比べる。

「私には、そのような話はとても信じられませんわ」


強い口調だったけれど、不思議と反感は覚えなかった。
舞ちゃんとは別の意味で、生まれながらに気が強く気位の高い方なのだろう。
お嬢様のようなほわんほわんなタイプが稀であって、本来、お嬢様というのはこういうものなのかもしれない。

恐る恐る舞ちゃんを観察すると、舞ちゃんも別に怒っているようすではなかった。

「明日菜ったら、舞が私たちをだましているというの?そんなはずがないじゃないの」
「でも、お姉様は純粋すぎると明日菜は思うわ。
そんなに人を疑うことを知らずに、よくご無事に過ごしてこられたものだわ」

きっと、舞ちゃんが怒らないのは、明日菜様の強い言葉の根底に、お嬢様への愛情を確かに感じたからなんだろう。
まあ、空翼くんは…うん、ドンマイってことで。


「…これは、わるふざけじゃないでしゅ」


私のその仮説を肯定するかのように、舞ちゃんはポツリと話し出した。


「ちしゃとの大事な家族にだから、はっきり言いましゅ。
舞は、元の自分に戻りたいとおもっていましゅ」

「舞…」
「舞ちゃん」

私とお嬢様は、同時に舞ちゃんの手を取った。

あのプライドの高い舞ちゃんが。
自分の今一番の弱みを、こんな形で打ち明けるなんて。
いてもたってもいられず、私は口を開いた。

「あの、明日菜様。
舞ちゃんは絶対絶対、ふざけてなんかいません!そりゃあイタズラ好きだし、℃Sだし、でもでも、みんなが困っているのを見て楽しむような子じゃないんですっ!」
「…なんでなっちぃが泣くでしゅか」

苦笑交じりに、舞ちゃんが私の膝を軽くたたいた。

「・・・わかりました。みなさんのお話を信じます。」

そんな私たちの様子を黙ってみていた明日菜お嬢様は、少し照れくさそうに微笑んだ。

「明日菜…」
「私も、疑り深くなりすぎていたみたい。ごめんなさい」

ああ、いいお方だな。ちゃんと自分の非を認めて、あっさり謝罪してくださる。
そんな明日菜様だから、少し停滞していたいやな空気はすぐに消えて、食堂は和やかな雰囲気に変わっていった。


「それにしても…舞さんの幼児化が治る方法が、なにかあればいいのだけれど」
「そういえば、舞ちゃんは、階段から落ちて頭を打ったんだったね?」
「そうでしゅ」

舞ちゃんが答えると、旦那様はふーむと唸って眉間に皺を寄せた。

「お父様?」
「いや、昔の話になるんだが…この屋敷でもな…しかし、そんな非科学的な…」

煮え切らない様子の旦那様に、空翼様が痺れを切らした。


「パパ…いや、オヤジはっきりしろよ!○○○○ついてんだろっ!」
「つ!ば!しゃ!おめーちしゃとの前で何言ってんでしゅか!」
「ご、ごめんなさい」


空翼ったら、皆さんの前だからって、かっこつけちゃって。なんて明日菜様がにやにや笑っている。


「…まあ、参考にならないかもしれないが、一応話しておくか」

旦那様は一つ咳払いをすると、お嬢様によく似た切れ長の目を瞬かせた。


「私が子供のころ、当時新人だった執事がいてな。
とても真面目で、やんちゃだった私をいつも叱りつける、・・・そう、まるで鬼軍曹のような執事だった」


・・・ぶはっ


吹き出しそうになるのをすんでのところでこらえる。
舞ちゃんも下唇をかんで、必死に耐えているようだ。…旦那様、その方のDNAはちゃんと受け継がれていますよ(メイドにだけど!)


「…それで、ある日のこと。
その執事に、書棚の一番上にある、本を取ってほしいと頼んだんだ。もちろん、すぐに梯子を使って手を伸ばしてくれた。しかし」

「どうしようもない悪がきだった私は、日ごろの腹いせに、執事をからかってやろうと思ったんだ。
それで、梯子を上って、後ろからわきばらをくすぐってやったんだ」
「・・・お父様も、そんなことをなさるのね」
「まあ、本当に子供だったからな。
しかし、予想もしてなかったその悪戯に、身をよじった執事の腕が私にぶつかって、転落してしまったんだよ」

明日菜お嬢様が息をのんだ。


「結果的には、私は怪我をしなかった。…執事が、私を庇って、クッションになってくれたからな。
そして、その事故で頭を打った執事は、その瞬間から優しくて穏やかな性格に変わってしまった」


旦那様は少しさびしそうに笑った。

沈黙が流れる。
何と返答したらいいかわからない。
だけど、この重苦しい雰囲気がどうしても嫌で、私はおそるおそる聞いてみる。


「えと…その方は、今は?」
「ああ、もちろんここで働いているよ。
大勢の執事やメイドを束ねる、長としてね」



えーっ!!!

舞ちゃんに、私に、お嬢様。

三人の驚嘆の声がきれいに重なった。

なんてこったい。
執事長さんの話、だったとは。

私は見慣れた白髪の、威厳ある顔立ちのその人の顔を思い浮かべた。

「あのー・・・でも、執事長さんは、そんなに優しさあふれるって感じでも…失礼かもですが」


たしかに、私たちには穏やかに接してくださるけれど、時折執事さんに強い口調で注意をしていたり、厳しい面も見たことがないわけじゃない。


「ああ、それはもう、元に戻ったから」
「え…」
「萩原さんのケースも、こんなことで治るのかわからないんだが、一応言っておくと…ううむ・・・・」

なぜか難しい顔をした旦那様は、それでも覚悟を決めたように舞ちゃんの顔を見た。


1.君は、好きな人はいるのかな?
2.ここに、当社が独自開発した薬が(熊井ちゃんのおクスリと同じ色)



1だと舞様はどんな反応をするでしょうかw


2w


ここは1


難しいよチンプイさんw

でもここは1じゃね


王道の展開?になりそうな1お願いします


2だとここでオチがついてしまうし1だと愛のチカラか・・・じゃ1で


397
なんか栞ちゃんが乱入しそうな悪寒



「単刀直入に聞こう。
萩原さん、君は…今好きな人がいr」
「いましゅ」

旦那様の言葉をばっさりさえぎって、舞ちゃんは答えた。
両腕を千聖お嬢様の腕に絡めて、鼻がくっつきそうな距離で見つめながら。


「いや…そういう好きじゃn」
「そーゆー好き、でしゅ」


ああ、ソウデスヨネー。
旦那様はガックリと肩を落とした。

誰がどう見たって、舞ちゃんの意中の相手はわかりきったもの。
100億万%、99割。


「お父様、お話を続けて!
私は舞を助けたいの。舞がもとに戻る方法があるなら、なんでも協力するわ。お願い!」
「…キス、だ」


旦那様はこめかみを抑えながら、うつむいて言った。


「執事…執事長は、当時交際していたメイドと、気まずくなってしまった。
性格が変わってしまうという事態、若い二人には乗り越えるには大きすぎる壁だったんだろう。
しかし、それでもメイドは執事を愛していたから、悩みに悩んだ末、言ったんだ。
“性格が変わってもかまわない。あなたを愛しているから、私を愛している証拠をみせて”と。
そして、皆の前でくちづけを交わした刹那、まるで魔法が解けたかのように・・・」

イイハナシダナー

私はズビッと鼻水をすすった。


お嬢様も、目を赤くして、執事長を祝福しないと!などと叫んでいる。


「つまり、きすしたから、ひつじちょうさんたもとにもどった、とゆうことでしゅね」
「まあ、そうだが…しかし」
「だとしたら、舞がそうする相手はもうきまっていましゅ」


舞ちゃんはお嬢様の肩に頭を乗せた。
それで、さすがのお嬢様も感づいたらしい。


「まあ…私が、舞に、くちづけを?」

べつにもとにもどらなくても、きすはみりょくてきでしゅ、と私の横でつぶやく舞様。…うーん、すがすがしいほどに外道だね!

1.フガフガそんなフガフガ私には無理よ
2.…わかったわ。そr ちょーっとまったぁー!!!
3.いっそ私がするケロ!



400
 >>397
!!!!!


2と3を織り混ぜての展開が面白そう


1で結局キスしちゃえよ


そこで2なんだなw


 >>400
2だとそうなるだろうねいや1でも乱入するかな
じゃ2



「舞、ちしゃとおねーたまとキスしたらもとに戻れる気がするでしゅ」
「舞…」

お嬢様はためらっているご様子だ。
無理もない。本来、人との過剰なスキンシップも苦痛になるお嬢様が、そんなあんた、せ、せ、せっぷんだなんて!

もちろん、テレビドラマや漫画でそういうシーンがあったら目をそらしちゃう都会っこ純情な私も、自分の顔が真っ赤になっていくのを抑えきれない。


「しかし…いや、決めるのは千聖、お前自身だ」

旦那様はあきらめたようにそう言うと、子供は見るんじゃない!と空翼様と明日菜様を連れて外へ出られてしまった。にやにやしてる奥様もご一緒に。


「…ちしゃとおねーたま」

舞ちゃんの呼びかけに、少し肩を揺らしたお嬢様は、長い睫を揺らして、細く息を吐いた。


「…わかったわ」
「お嬢様!」
「恋人同士ではない、私と舞が、くちづけをして同じ効果があるのかはわからないけれど…愛情という意味では、私も舞のことをとても好きだと思っているから」

違う!違うよお嬢様!わかってるけどわかってないよ、全然!


でも、女の子の園で育ってきた私にも、その違いをうまく説明ことができず…お嬢様の丸い指が、舞ちゃんの細い肩に添えられるのを、青ざめて見つめることしかできない。

「舞・・・」

お嬢様の小さな唇が、ゆっくりと舞ちゃんに近づく。
目を閉じて、思いっきりタコチューの形に唇を突き出す舞ちゃん。


そして、その刹那、信じられない光景が、スローモーションで、私の目の前に繰り広げられた。


ノソ*^ o゚)<あ…ありのまま、起こったことを話すぜ!『舞様が目の前で千聖様とキッスしていたかと思っていたら、それは有原だった』 何を言ってるのか わからねーと思うが(ry 
お部屋に盗聴器だとか下着クンカクンカだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…』


「おええええ」
「オエエエエ」


目の前の野獣たちの咆哮に怯えるお嬢様を、ブランケット越しにそっと包んであげながら、私は目の前の変態プロレスを遠い目で見守った。


「…な、なんだよこの℃変態!!!なんで邪魔すんだよっ!もうちょっとだったのに!」
「はぁーん?オメー、この私が何も気が付かないとでも思ったかんな!甘いんだよっ」


「…なっきぃ?あの…舞、戻ったの、よね?もとに・・・」
「・・・・・・・・・ええ、そうですね」
「・・よかった、わね・・・?」


お互い、歯切れが悪い理由は口に出さずともわかっている。


“舞ちゃん(舞)・・・・・あんた(貴女)、とっくに元にもどっていたケロ(でしょう)・・・”


最初から茶番だったわけじゃないのはわかっている。
クラスメイトの前でベソをかく、ロリ舞様はたしかに存在していた。
しかし…戻ったのはいったい、どのタイミングだ。

清水先輩のキノコか。熊井のおクスリがキマッちゃったか。
そんなことは神様と舞ちゃんにしかわかるはずもなく、それに加え、今乱入してきた侵入者に、感謝すべきなのかも判断できず・・・。



「・・・・・今回のことは、徳永さんに記事にしていただかないとね。ウフフ…私、何でもお話するつもりよ。
そうだ、お父様たちにも、顛末のご報告があるわね…」
「微力ながら、中島も尽くさせていただきます、お嬢様」


「もー!せっかくの本妻からのチューが!」
「はぁ!?一度でも添い寝してからいえやコンチクショーが!」


醜い争いは続く。


「ウフフフ…」

ダークサイドに落ちたお嬢様を優しく抱き寄せながら、私も大きくうなずいて、キュフフと笑った。


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