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「よし、この部屋空いてる。千聖、入って入って。」
物置部屋みたいになっている一室に、千聖を招き入れて鍵を閉める。

「で、どうしたの?ブラが壊れた?見せてみて。」
「あ・・・は、はい。」

千聖はお嬢様らしい、胸元のサテンが可愛い水色のカットソーをおずおずとめくりあげる。
あ、何かエロい。こういうシチュエーションがそそるとかなんとか同級生が言ってた。
こんな大人しいお嬢様が顔を赤らめて自ら乳(しかも大きい)を見せてくるとかきっと男子にはたまらんだろう。って私は女子だから関係ないんだけど。


「んん?・・・・千聖、寒がりだっけ?」

カットソーの下にキャミを着ていて、それをめくるとさらにシュミーズまで着ている。ブラはまだその先か。

「あ、えと、寒がりではないのですが。」
ボソボソと喋りだした内容を要約すると、こういうことらしい。


最近学校で友達に胸が大きいといわれるようになって、しかもクラスの男の子が、陰で岡井の胸がどうのこうの噂しているのを偶然聞いてしまった。
もともと自分の胸のことは気に入ってないから、最近はなるべく目立たないようにちょっと着込んでいる。

「そっか。気にしてるんだね。でも大きいのは長所だと思うよ?堂々としてればいいのに。キュートのみんなだって、ちっさーいいなとか言ってるじゃん。」
「そう、でしょうか。」

千聖は複雑そうな顔をしながらも、最後の一枚をまくってブラを見せてくれた。

「あらら・・・これはやっちゃったね。」
白いフロントホックのブラをつけているけれど、肝心のホックが飛んで真ん中から綺麗にパックリ割れている。

「これさ、さっきの梨沙子のすごい攻撃で?」
「ええ、多分。あ、でももともと少し弱ってきてたから。梨沙子さんのせいというわけでは」
たしかに頭からゴチンてやられた時、胸すっごいたわんでたかも。災難だったね千聖。

「うーんどうしようか。今日ダンスとかあれば、替えの下着もあったんだけどねー。ガムテ?いやいや、そんなわけには。」

・・・・ん?でも何か・・・・ホックって、そんなに弱い?

「千聖。ちょっと、背中。」
「え、は、はい。」

ごそごそまさぐってタグを確かめる。

「・・・・これ、カップ数、全然あってないよ。そりゃブラも痛むよー。無理矢理つめこんでるんだもん。」
千聖が身につけていたのは舞m、じゃなくて愛r、じゃなくて、とにかくあきらかに千聖にあっていないサイズのものだった。

「ごめんなさい、えりかさん・・・」
「え、いーよ別に。ていうかウチに謝ることじゃないけど。でも、千聖。いくら自分の胸が嫌でも、ちゃんとした下着をつけたほうがいいよ。あのね・・・」

私は友達やお姉ちゃんから聞いた、胸に関するマメ知識を次々に披露していった。

小さいブラつけても胸が小さくなるわけじゃないとか、

逆にお肉がもれて贅肉に変わっちゃうかもしれないとか、

血流が悪くなって代謝も落ちて体に悪いとか、
私が話すひとつひとつを、千聖は真剣に聞いてくれた。

「・・・だから、今度ママに頼んでちゃんとしたやつ買ってもらいな?もし恥ずかしかったらウチがついていってあげるよ。」
「ありがとう、えりかさん。」
千聖はにっこり笑うと、ギュッと抱きついてきた。半裸で。

「うおっ。」
「私、えりかさんに相談してよかった。こういうお話は、えりかさんに一番聞いて欲しかったから。愛理や舞ちゃんたちは、歳が近すぎて。舞美さんは・・・・えと・・・」
舞美さんは、服装以外男だからね。


「えりかさんがいてくれてよかったわ。」
「千聖ぉ。・・・・・いやいや、そういってくれるのは嬉しいんだけど、結局ブラは直ってないわけで。」
「あ・・・・」


「まかせて。私にいい考えがある。」
この時の私は、まいあがってる時の自分が、舞美よりよっぽど物事の判断がおかしくなるタイプの人間だということにまだ気づいてなかった。



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