※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。



お嬢様と親しい寮生さんといえば、まず頭に浮かぶのは有原さんとか萩原さん。
いつも一緒にいるし、普段はぽわーんとしたお嬢様の、やんちゃな一面を引き出せる方々だと思うから。
鈴木さんは、僕が監s・・・じゃなくてお見かけするときには大体お一人で過ごされているイメージ。
孤独を感じていらっしゃるのでは、とハラハラしたこともあったが、単に鈴木さんは自分のペースを守って生活するタイプらしく、それを寮の皆さんも理解しているから、過度に構ったりしないだけのようだ。

異性の友情の事はよくわからなったが、ここでいろいろな美少女同士の戯れを見るうちに、なるほどいろいろなケースがあるものだな・・・などと関心したものだ(はぐれ(ryのお2人の場合は、男のそれに近いものがあるが)

他にも中島さんと矢島さんのパワハラ(合意)友情や、梅田さんと有原さんの姉妹愛的な友情というのも目の当たりにし、様々なケースを学んだような気がする。


そして、今目のまえで柔らかく穏やかに繰り広げられる友情。
千聖お嬢様と鈴木さんだけの、特別な結びつき。

考えてみれば、2人はほんの短い時間を、小まめに2人きりで過ごしているようだった。
はぐれ(ryが姿をくらましている時など、優しい視線を交わしあいながら、特に言葉を発することもなく、ロビーのソファで寄り添っていたりすることもある。

お互いの周りの空気が好きで、自分のものとミックスさせるのも好き。
そんな不思議な、千聖お嬢様と鈴木さんの関係。二人のお好きな音楽で言えば、“波長が合う”ということなのだろう。


「ん・・・りーず。め・・・も・・・ず」


そんな僕の考察に応えるように、また千聖お嬢様の唇が小さく動く。


「ケッケッケ、何の曲だろ?」

白い貝殻のような耳を、お嬢様に寄せる鈴木さん。
長い髪が、お嬢様の肩へはらりと落ちるのがとても美しい。
見たかね、アリカンよ!世の中が求めているユリというのはこういうはかなく美しい砂糖細工のようなものであって、あなたのように俺のス○ルマがどうのとか高速ピス○ンがどうのと男性誌にも書いてないようなえげつない妄想はですねえ


「…ディーズ、メロ、ディー…」
「あー、わかったぁ、ケッケッケ」

その小さな声で紡がれるメロディを、鈴木さんが細切れに拾っていく。
少しずつ、声が重なっていくのがわかる。

「・・・すごいですね、歌をそんな風に重ねられるなんて」
「お嬢様の歌、大好きなので。どうしても一緒に歌いたくなっちゃう。
いつもは恥ずかしがって、デュエットなんてしてくださらないから」

そう言い終わると同時に、やや明瞭になってきたお嬢様の声と、鈴木さんの声が完全にシンクロした。


♪melodies in the memories 女の子のreality、melodies・・・


―ああ、素晴らしい旋律・・・。
お嬢様の鈴が震えるような甘く可憐な声と、鈴木さんの伸びやかでしなやかな声が、1つの音楽を作り上げていく。

二人の声にマッチした、いい曲だなあ。あれ・・・これ、なんだったっけ?


♪泣いてるみたいな 声が出ちゃうの あったかい・・・



「んなああああ!!」
「ええー?ケッケッケ」

僕のべたなリアクションに、歌を中断して笑いかけてくださる鈴木さん。
いや、だって、だめだろ、それは!

僕が学生の時に流行した、美脚なアイドルユニットの楽曲。
当時、人気アイドルが歌うにはずいぶん刺激的な歌詞ということで、かなり話題になったのを覚えている。
そ、そ、そんな歌を、ぼぼぼぼ僕の天使ズが、いや、全然アリですけど!でも一応立場上、それはちょっと!ああ、ぼくの中で良心と邪念が戦っている・・・

「大丈夫ですよぅ」

それを見透かしたように、鈴木さんが楽しそうに肩を揺すって笑いながら言う。

「いい曲じゃないですかぁ」
「しかし、その、風紀といいますか、ええと」
「ケッケッケ、でも・・・お嬢様は歌詞の意味をあまり考えてはいらっしゃらないみたい。
綺麗なメロディーだけれど、歌詞は難しくてわからないとおっしゃっていましたし」
「はぁ・・・」

なら、まあ僕しかしないし、いいのかな・・・。
また再開された、二人の歌を聴きながら、なるべく卑猥なことを考えないように気を引き締める。


・・・ん?待てよ、“お嬢様は”歌詞の意味をわかっていない、と。
え、ということは、・・・・す、す、す、鈴木さんははははわわわ、わかって、いらっしゃ、!?



「ケッケッケ♪」

さも楽しそうなそのお声。
貴女という方は・・・なんと恐ろしく、また魅力的な・・・!




TOP