まずは最初の目線主をお願いします
補足ですが栞菜とお嬢様が入れ替わったことに気が付いてるのは現状あいりんだけです
1.お嬢様
2.ありかんさん
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1かな
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1
まさか、現実にこんなことがあるなんて。
私は目の前にいる私――人格は栞菜なのだけれど―を見つめて、少し面白い気持ちになっていた。
さっきはパニックになってしまったけれど、落ち着いて考えてみれば、こんな体験はもう、一生のうちにできるものではないだろうことに気が付いた。
寮のみなさん(愛理を除く)や家族、メイドや執事は、今日から私を栞菜として扱う。そして、栞菜を私として。まったく意味が分からなくて、だからこそわくわくがこみあげてくる。
「・・・私、栞菜としてしばらく生活をしてみたいわ」
思い切って、愛理と栞菜・・・私の中に入っている、に告げると、栞菜は私のお顔で小首を傾げた。
「あら、お嫌かしら?」
「いえいえ、そんなことはないかんな。でも、意外だと思って。
お嬢様は、萩原とかに相談して、どうにか早く解決したがるんかなあって」
まあ・・・私が私の声で、栞菜の口調で喋っている。萩原、だなんて、私が言うわけがないのに。
「うふふふ」
笑う私の声は栞菜。栞菜じゃなくて、千聖なのに。
「うふふふ。うふふふ」
「お嬢様?どうしたかんな」
「いやだわ、もう。どうして千聖が語尾に“かんな”をつけるの?ああ、でも私も言葉がいつもの千聖で・・・うふふふふ」
笑いの発作で咳き込む私の背中を、「まあまあ」と愛理がぽんぽんさすってくれた。
「そうですねぇ、私もできる限りはフォローするので。栞菜は得意でしょ?なりきったりするの」
「はーん?・・・じゃなくて、ええ、そうね。お嬢様のことは、私がよく存じ上げているもの」
愛理の言葉を受けて、栞菜は普段の私に近い口調に改める。
「わ、私も・・・が、頑張るかん、な」
言いなれない栞菜の言葉だけれど、一生懸命口にしてみる。すると、栞菜は満足そうににっこりと笑った。
「お嬢様、入れ替わり生活、楽しむかんな」
「ええ、そうね・・・だかんな」
「ケッケッケ」
それから私たちは、連れだって食堂へ降りて行った。
1絶対おかしいでしゅ。白状しろ
2.様子見でしゅ
3.ちしゃとがべたべた触っても怒らない、嬉しいでしゅ
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2か3で悩むな、とりあえず2で
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鋭い舞様なら1っぽいけど3の展開が希望なので3w
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3見たいw
朝食には、エビとアボカドのクロワッサンサンドが用意されていた。
ウフフ・・・若い執事が得意なこのサンドイッチ、とても美味しいから大好き。
あ・・・そうだわ、今は私は栞菜なのだから、栞菜のようにふるまわなくては。
「お、おらおら、しつかす」
「ひぎぃ!?」
ああ、なんだかかわいそうなことをしているようだわ、私。
怯えた子犬のような、若い執事の瞳に罪悪感を感じてしまう。
「お、おいしいじゃないか。だかんな。サンド、イッチ。クソが、おとといきやがれ(つばさの真似)」
「あばばばば」
「ちょっと栞菜、どうしたの?」
えりかさんが小声で話しかけてくる。・・・あまり、栞菜らしくなかったということかしら。もう少し研究しなくては。
「な、なんでもねーぜ、えりか」
「ええ?寝ぼけてる?大丈夫?」
――男性的な口調にすればいいというわけでもないらしい。栞菜のことはよくわかっているつもりだったけれど、いざ成り代わってみると、その難しさに気づかされる。
栞菜は、どうなのだろう。ちゃんと私として、ふるまうことができているのだろうか。
「ちしゃと、これ好きでしょ。半分あげてもいいけど」
ちょうど、舞がサンドイッチを半分にして、私の・・・というか、私の外見の栞菜のお皿に取り分けているところだった。
「まあ、ありがとう。嬉しいわ、舞」
それを受けた栞菜は、ごく自然な口調で舞に微笑みかけている。
愛理のお墨付きだけあって、栞菜は何かを演じるということに抵抗がないようだった。
だけど
「ふーん、そう。ならいいけど」
いつもどおり、少しぶっきらぼうな口調で答えた舞は、大きな瞳でじーっと私の姿をした栞菜を見ている。
舞の癖。何か気になることがあると、独特の強い光を帯びたまなざしで、対象をじっくりと観察する。
栞菜の千聖ぶりはとても素晴らしいと傍目に見ても思える。けれど、聡明な舞には、何かしら引っかかるものがあるのかもしれない。
「舞、どうなさったの?千聖の顔に何かついているのかしら?」
そんな舞の状態がわからないはずもないだろうに、栞菜は特に臆することもなく、私を演じ続けている。
「別に・・・あ、でも」
ふいに、舞の表情がふっと緩んだ。
そして、その指が私の・・・栞菜の顔の方に伸ばされる。
「ペースト、ほっぺについてるよ。ふふん、ちしゃとってホント子供なんだから」
さも嬉しそうにそう言った舞は、指についたアボカドのディップを舐めて笑った。
「まあ、舞ったらいじわるを言うのね。でも、舞のほっぺたにだって、ケチャップがついているわ」
今度は栞菜が、舞の頬についた、スクランブルエッグのケチャップを拭ってあげた。
みるみるうちに、舞の眉間のしわが解消されて、かわいらしい笑顔が広がっていく。
「リボン曲がってる。舞が治してあげる」
「まあ、嬉しいわ。それなら、千聖が舞の髪を結ってさしあげるから、後ろを向いてくれるかしら?」
――ズキン
・・・あら?どうしたのかしら。なぜか心臓がトクンと痛むような感じがした。
1.私も舞に触れるべきかしら?
2.私は栞菜。こういうときは、邪魔をしなくては。おらおら萩カス
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2ですかね
舞は私に触れるのが好き。でも、私はスキンシップが苦手。
今日の私・・・というか、栞菜は、舞が顔に触れようとも、腕に手を絡めようとも、別段嫌がるそぶりを見せないから、きっと嬉しいのだろう。
喜怒哀楽のはっきりしている舞の、とても嬉しそうな表情。それを見れたことは好いのだけれど、いつもの私では、それを引き出して差し上げることはできない。
「ちしゃと。フルーツ食べるでしょ?あー・・・舞が食べさせてあげてもいいけど」
まあ、そんなことまで・・・。数日前、私は同じ舞からの申し出を、無下に断ってしまった。そのことが脳裏をよぎっているのか、本当にわずかだけれど、舞の瞳が揺れている。
「本当に?お願いしてもいいかしら」
一方、栞菜はその舞の行為を受け入れるようだった。
えっと、私はどうすれば・・・
「ほらほら、栞菜、お嬢様と舞ちゃんラブラブみたいだよ?いいの?」
えりかさんからの言葉で、ハッと私は我に返った。
「えりかさん・・ちゃん、どうもありがとうござかんな」
「なんだあ?」
そうだわ、私は今、栞菜なのだから、いつも栞菜がしていることを実行しなくてはいけない。
席を移動して、早足で二人の後ろへと回り込む。
「はい、ちしゃと、あーん」
「ウフフ、あーん」
「ちょっと待ちなさいだかんな」
寸でのところで、二人を制止する。
「ああん?なんだよ℃変態、おめーなんて呼んでないでしゅけど」
まあ・・・なんて鋭い眼光。それに、こんな言葉を舞に向けられたことなんてない。
でも私は栞菜、いつもどおり、言い返さなくては。
1.リ;・一・*リ<えとえと・・・うるせ、えバー・・か(半泣き)
2.リ*・一・リ<はーん?あたしにそんなこと言うなんて1000億万年早いんだよっ(楽しくなってきたわ)
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まだ2で
801
ありがとうござかんなワロタww
殺戮ピエロ相手でもお嬢様のことだから2なのかな
「この、萩カスが」
「は、はぎかす!?」
「あ、あたしに、逆立ち・・・えっと、逆らおうなんざ、10000おくまんねんはやいんだよっ」
嗚呼・・・舞のかわいらしいおでこに、青筋が浮いてしまっている。
大きな双眼も零れ落ちそうなぐらい見開かれているというのに、私ったら、なぜかちょっと楽しくなってきてしまっている。
「マア、カンナッタラ、ダメヨ。ソンナコトヲイッチャ」
なぜか棒読みで、私をたしなめる栞菜。口の端に深い笑みを湛えて・・・私、悪だくみをすると、ああいう表情になるのね。よく覚えておかないと。
「まーまー、それぐらいにして、ね?学校行く準備しないと」
これ以上続けていたら、バレてしまうかもしれない。
そんなタイミングで、天の声のように、えりかさんが私たちをなだめてくれた。
「・・・・覚えてろよ、この(自主規制)が」
すれ違いざま、舞がとても低いトーンで私に言葉を投げかけた。(自主規制)?それはどういう意味なのかしら。あとでなっきぃに聞いてみないと・・・。
目線主栞菜に変わります
1.萩原の野郎を手玉に取ってやったかんな(ドヤ顔)
2.萩原の野郎が案外可愛くて甘やかしちゃったかんな
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1しかない
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1で!
「もう、栞菜ったら。舞に気づかれてしまいそうだったわ」
「でへへ」
食後、お嬢様のお部屋にて、二人きりでの反省会。
たしなめられながらも、私は楽しくてたまらなかった。
――あの、憎たらしさ100%の萩原の野郎が、私に甘えてくるとは。
「あーんして?」だっておwwwww録音しておけばよかったかんな。
「栞菜?千聖の話を聞いているの?」
「もちろんですがな、フヒヒw」
しかし・・・あたしの顔で、お嬢様言葉をしゃべったり、ほっぺをぷっくりさせているのを客観視すると、結構キモいものがある。
自分の顔面だからそう思うのか、第三者的に見てもそうなのか、ちょっとまだわからないけど。
「それはそうと・・・千聖の、栞菜の模倣はうまくいっていたかしら」
「んー、そうですねぇ。初体験だけあって、ぎこちなさは目立つものの、その初々しさが返って劣情を煽るというか」
「よくわからないわ」
OH・・・自分で自分をからかっても、あんまり楽しくねえな。
しかし、これはいい機会だ。自分を客観視するという意味でも、お嬢様の身体をお借りして、さまざまな行為に及bグヒョヒョヒョヒョ
それに、もう1つ収穫があった。
「ねえ、栞菜。舞には本当に勘付かれていないかしら?」
「ああ、ご心配なく。あたしがうまくやれば、問題ないかんな」
そう。萩原の野郎は、思った以上にお嬢様にデレデレだというのが、身に染みてよくわかった。
お嬢様のあたしっぷりも、あたしのお嬢様っぷりも、実際のところ、まだまだ穴だらけだろう。最初はあからさまに、疑いの目で見てきてたし。
だけど、ちょっと甘えて見せたら、もうあんなに顔面崩壊させちゃって。オメー、どんだけお嬢様大好きなんだよっていう。
クールぶっていても徹しきれない素顔。お嬢様だけしか見れなかったそんな表情を見てしまって、とてつもない弱みを握ったような気分だ。
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本日はここまでにさせていただきます!
少し書き進めてから学園での出来事になります
目線は栞菜のままです
遭遇する人物を名前でご指定ください
809
遭遇するのは、熊井ちゃんあたりが見たいw
最終更新:2014年01月05日 21:46