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まあ、別に?
たまたま暇だから、来てあげただけだし?
はりきって重たいメイクボックス抱えてきたってわけじゃないし?


そんなことを考えながら、私はみぃたん邸の前に立ち尽くしていた。

いつみても大きい家だこと。
私のうちは別に貧乏ではないけれど、さすがにこの邸宅を見ると、格差のようなものを感じて気後れしてしまう。

時刻は14時。
ほんの一時間ほど前、お昼を食べていた私のところに、みぃたんから電話があった。

どうやら千聖とメイドカフェにいくことになったらしい。
みぃたんの頭の沸いた計画に乗る人がいるとは思わなかったから、ちょっとびっくりしたけれど、せっかくだから私も仲間に入れてもらうことにした。
・・・ていうか、あの時もうちょっと押してくれれば、なっきぃだって最初から参加してあげないこともなかったんだけどね。


「よし。」
気合いを入れなおして、インターフォンを押す。



“はーい”
「あ、こんにちは。私、中島と申しまして」


「おー!ようこそ!」
いきなりドアが開いて、受話器を持った舞美ちゃんがとびだしてきた。
「にゃっきぃ!待ってたにゃん!」


みぃたんはピンクのロリータドレスを着ていた。それは似合ってるからまあいいんだけど、

「猫耳、ですか。」
「しっぽもついてるにゃん!なっきぃがなかなかこないから、エスカレートしちゃったにゃん!」



・・・・・あ、どうしよう。帰りたくなってきた。
みぃたんと千聖は、時々2人にしかわからないおかしなテンションの上がり方をする。
あれが始まると、メンバー誰もついていけなくなってしまう。

今のみぃたんはほっぺに猫ヒゲを描いて、せっかくの美人顔をだいなしにしてはしゃいでいる。
多分部屋で待っている千聖も同じような状況なんだろう。
お嬢様化しているとはいえ、楽しそうなものに強く興味を示すところは昔と変わっていない。
これは、もしかして予想以上にやっかいなことに巻き込まれたんじゃ。

「まあまあ、立ち話も何だし・・・じゃなくてにゃんだし、ほら入って!」
「うん・・・」
げんなりしながら肩を抱かれて玄関に入ると、細く開いたリビングのドアから、みぃたんの家族が私たちの様子を伺っていた。

「ゆ、ゆっくりしていってね。」
「あ、はい。お邪魔します。」


階段を上る途中、みぃたんのお兄さん達がコソコソ話してる声が聞こえた。

“あの子は可愛いしマトモそうだ”
“でも、舞美のせいでさっきの子みたいな目に”

「・・・・みぃたん、前にも言ったと思うけど、千聖の心は今真っ白な状態なのね。変なこと、あんまり教えないでよね。」
「んー?なんだっけ?」
みぃたんはすっとぼけたまま、部屋のドアを開けた。

「あれ?千聖は?」

キョロキョロしていると、いきなり背中に犬の前足みたいな感触がした。
みぃたんちのワンコ?


「わんっ」


・・・・じゃなかった。

犬耳と首輪をつけた千聖が、いわゆる“ちんちん”のポーズで、私に向かって微笑みかけてきた。
「ちょっ」
あまりのことに言葉を失っていると、千聖はそのままパタンと仰向けに寝っころがって、服従のポーズを取った。
両足をパタパタさせるたびに、スカートの中がチラリチラリと・・・・


「くぅーん」
「あははっちさ犬可愛いにゃん!とかいt」



「み、み、み、み、み、みぃたんの、ばかーーーーーーー!!!!なっきぃがあれほど(ry」
ついに理性を失った私は、2人を正座させて説教モードに入ったのだった。



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